トーナメント1回戦 日本VSクロアチア

        日本  1-1     クロアチア
     PK      1-3

試合内容 B+
個人的MOM FW イバン・ペリシッチ(クロアチア)

GK 権田 6          リバコビッチ 7・5
DF 吉田 5・5          グバルディオル 6・5
  谷口 4・5          ロブレン 6
  冨安 6          ユラノビッチ 6・5
  長友 5・5          バリシッチ 5・5
  伊東 7        MF ブロゾビッチ 7
MF 遠藤 7・5         コバチッチ 6
   守田 6         モドリッチ 6
  鎌田 5・5        FW ペリシッチ 7・5
  堂安 6           クラマリッチ 5
FW 前田 6・5          ペトコビッチ 5・5

監督 森保 6          ダリッチ 6・5

欠場者(日)DF 板倉(出場停止)


交代(日)
   前田→浅野 6
   長友→三苫 6
   鎌田→酒井 5・5
   堂安→南野 5
   守田→田中 ?
    
  (ク)
   ペトコビッチ→ブディミル 5・5  
   クラマリッチ→パシャリッチ 5・5  
   モドリッチ→マイェル 5
   コバチッチ→ヴラシッチ 5・5
   ペリシッチ→オルシッチ 5   
   ブディミル→リバヤ


まずは日本代表、ここまでの戦いを見せてくれて、本当にありがとうございました。
そしてお疲れさまでした。

試合全体の感想から言うと、前半は五分五分の展開で日本が先制点を挙げるも、
後半からは完全にクロアチアペース。
そのクロアチアの攻撃を構築していたのは今日もブロゾビッチ
パス成功率88.5%は普段の彼にしては低いですが、縦に差し込むパス4本、パス本数130本と、完全に司令塔としてチームを操っていました。
コバチッチ、モドリッチも巧みなボールテクニックで中盤を落ち着かせましたが、クロアチア全体のペースを作っていたのは今日に関してはブロゾビッチだったと思います。

よりゴールに近い位置で脅威になっていたのは、左サイドアタッカーのペリシッチ
そしているだけで脅威になる長身FWペトコビッチでした。

そしてPK戦でヒーローになったのがGKリバコビッチ


日本で傑出していたのは、まずは遠藤
中盤でのボール奪取とそこからのパスは、日本の命綱となっていました。
次に伊東の運動量が素晴らしかったです。
前田は、前半から猛プレスをかけるだけでも素晴らしいのに、貴重な先制点も決め
「前線でのディフェンダー」以上の働きを見せてくれました。

森保監督の采配は少し疑問で、個人的に堂安ではなく相馬を先発させ、南野ではなく堂安を同ポジションで途中投入してほしかったなと思いました
(コンディション不良などがあったのかもしれませんが)。
クロアチア中央の守備は全く崩れておらず、空中戦でも勝てる見込みを感じなかったので、サイドからカットインしてシュートを打ちこんでいった方が、得点に絡んでいけそうだと感じたからです。
また、今大会の南野はあまり調子が良いように見えなかったからでもあります。


PKは時の運、ではありますが、勝ちきれなかったものの終始ペースを握っていたクロアチアと、
息も絶え絶えにPKまで持ち込んだ日本という構図で、
これはクロアチアの選手交代(延長後半で2枚の攻撃的な選手を入れる采配)を見ても明らかでしょう(まぁ、そのうちの1人のリバヤがPKを外すのですが)。
また、空中戦では完全にクロアチアに分があったことや、日本のクロスの質が極めて低かったことも敗因の一つに挙げられそうです(クロスの質は、テクニック面というよりも体力的な問題だと思います)。
相手を倒すには、「何とかPKに逃げ切る」のではなく、「相手に脅威を与え続け内容面で互角に戦って、結果的にPKになってしまう」ぐらいじゃないとダメなのではないかなと思います。


繰り返しになりますが、ここまでの戦い、本当に楽しませていただきました。
日本代表の皆さん、カタールまで行って日本を現地で応援した皆さん、ありがとうございました&お疲れさまでした!





今夜の試合展望3日目

☆日本(35)VSクロアチア(65)

ドイツ、スペインを破って、日本がベスト16に進出するとは誰が予想しただろうか?
クロアチアは強敵だが、ドイツやスペインに比べれば力は1ランク落ちる。

ただ、日本の『前半眠って、後半起きる』パターンは、先制されないと発動しないのではないか。
だとするならば、ドイツのような前傾姿勢のチームよりも、
より硬い展開を見せるクロアチア相手の方が、むしろやりにくいかもしれない。

また、ドイツやスペインと違ってベスト16にもなれば、クロアチアも日本を研究してくるだろう。
日本が後半に突然攻勢を強めても、事前にその情報が入っていれば選手たちも慌てないのではないだろうか。
そして慌てさえしなければ、カナダのハード・プレッシングを掻い潜ったクロアチアの中盤は、日本のプレスも掻い潜る力を持っている。

もっとも、クロアチアは守備的なチームではないものの、必要以上にリスクをかけるチームでもない。
それはカナダ戦を除いた2試合(ベルギー戦、モロッコ戦)がいずれもスコアレスドローだったことからも証明されている。
ロースコアの展開で、ひりひりするような展開の中、延長、そしてPKという流れも十分考えられる。

2010年大会ではPK戦でパラグアイに敗れてしまったが、PK戦になればどちらが勝ってもおかしくない。

(ちなみに35%というのは低いと思われるかもしれないが、
日本VSドイツは、日本25%引き分け20%ドイツ55%、
日本VSスペインは日本20%引き分け15%スペイン65%ぐらいの予想だった。
日本は既に二度、今回よりも分が悪い勝負を制しているので、再現を期待したい)



☆韓国(10)VSブラジル(90)

決勝トーナメント1回戦で最も勝敗予想が簡単なのがこのカードだろう。
今大会の韓国は積極的なポゼッションサッカーを見せており、アジア勢の中では恐らく90分を通してのクオリティは最も高い。
しかし、それにしても相手が悪すぎる。

ブラジルは9大会中8大会でベスト8に進出しており、アジア勢に負けた事は一度もない。
アジア勢にというか、大番狂わせで敗れた大会が恐らく一度もない。

(強いて言うなら、消化試合になった後のカメルーン戦や、大の苦手であるノルウェーには負けたりもしているが)

決勝トーナメントに入ってから敗れた相手は、ベルギー・ドイツ・オランダ・フランス・アルゼンチンといった面々だ。
もちろん可能性は0ではなく、今まではほぼ番狂わせを食らった事がなかったドイツ代表が、前回の韓国・今回の日本に敗れたように、前例・ジンクスというものが全てではない。

しかしそうはいっても、優勝候補筆頭のブラジルがここでコケるとは思えないというのが正直な感想だ。

ベスト16敗退国まとめ 

 敗退が決まった順から。


 ☆アメリカ代表 1勝2分1敗 3得点4失点

 攻撃 B₋ 守備 B 面白さ B₋
 
 個人的MVP MF タイラー・アダムス

今大会のアメリカは、平均25歳代と若いチーム。
2014年以前のアメリカに比べると、やはり若干力が衰えているが、これからの成長が楽しみなチームでもある。

個人的に見てきた中では、ランドン・ドノバンとジョジ―・アルティドール、クリント・デンプシーがいた2010年大会がアメリカ代表のベストチームだった。
2014年はドノバンが抜け、デンプシーの孤軍奮闘が目立つ斜陽の雰囲気を感じさせたが、とうとう予選敗退で不参加に終わった2018年を経て、
今大会は新たな世代の選手たちがスタートを切った。

アメリカ史上最高傑作、と何度も紹介されていたプリシッチは確かに好選手だが、
今大会のアメリカ代表ではドノバンほどの存在感はまだ持ち合わせていない。

だが、両SBからのオーバーラップ、特に右サイドバックのセルジーニョ・デストが絡むアメリカはそこそこの威力を持っており、アダムス、マッケニー、ムサ(ムサはイマイチだったが)で形成される中盤は、高精度のロングパスで左右にボールを蹴り分けていた。

イングランド、ウェールズ、イランと、『受動的な』サッカーを展開するグループBのチームの中で、唯一アメリカだけが『能動的に』ゲームを仕掛けていたのは好感が持てた。
後はクオリティがどこまで伴うか、である。


☆ オーストラリア代表 2勝2敗 4得点6失点

攻撃 C 守備 C+ 面白さ C₋
個人的MVP MF マシュー・レッキ―

日本ゆかりの選手と監督がいる事から、恐らく日本でも応援されたであろうオーストラリア。
特にファジアーノ岡山でプレイするデュークは、エースストライカーとしてチュニジア戦で見事なヘディングゴールを決めた。

オーストラリアの攻撃は、基本的にレッキ―&ベヒッチの左サイドである。
しかし、アルゼンチン戦では相手をリスペクトしすぎたのか、臆病な引きこもりサッカーに終始。
こうなると、レッキ―やベヒッチの単独突破ではほぼチャンスが作れず、
ずるずると1-2で敗北を喫する事になった。

中盤のムーイは有能な司令塔だが、彼の能力を活かせるようなシステムでなかったことも残念だ。
まぁ、相手がアルゼンチンなので仕方ない面もあるのだが、
果敢にハイラインで挑んでぶつかっていったサウジアラビアは金星をあげ、
中盤からハードプレスをかけたメキシコは、敗北こそしたがアルゼンチンを苦しめた。

オーストラリアにメキシコのようなサッカーはできないのだろうが、サウジアラビアにできたことは
オーストラリアにもできたはずだ。
そうした積極性が見られず、ブロック守備に逃げた事が、個人的には残念である。


☆ ポーランド代表 1勝1分2敗 3得点5失点

攻撃 D 守備 B+ 面白さ D
個人的MVP GKヴォイチェフ・シュチェスニー

「レバンドフスキの持ち腐れ」「予選番長」。
Euro12・16・20、ワールドカップ18・22。

ポーランドの印象は監督が代わっても、まるで変わらない。
レバンドフスキという世界有数のストライカーがいるため、どうしても「レバンドフスキのチーム」という紹介をされがちだが、彼がメジャートーナメントで輝いたことは一度もない
彼が悪いのではなく、そもそもレバンドフスキにボールが届かないのだ。
彼はエムバペやメッシのような、一人で何でもできる選手ではない。
純粋なフィニッシャーであり、それも決定力抜群の傑出したフィニッシャーだ。

しかし、ポーランド代表のサッカーはいつだって、重心が低い超守備的な面白みの欠片もないサッカーだ。
ゴール前のレバンドフスキにボールを届ける、チャンスメイカーがいないし、いても起用されない。
リスクは冒さず、サイドバックのオーバーラップはほぼなく(フランス戦前半のベレシンスキぐらい)、アルゼンチンどころかメキシコ相手にも腰の引けた戦い方でスコアレスドロー。
結果的に、人数をかけた強固な守備とGKシュチェスニーの2本のPKストップがあって、チームはベスト16にたどり着いたが、そこまでだった。
4試合で3得点という数字自体も少ないが、うち2点は微妙な判定によるPKと、相手のあまりにも軽率なパスミスをもらってのプレゼントゴール。
文句なしのゴールは4試合で1ゴールのみ。

前回大会の日本戦でも1-0勝利でOKということで、日本の時間稼ぎに付き合ってあげたポーランド。
(もちろん日本が悪いのだが、貪欲なチームなら2点目を狙いに行くべくプレスをかけても良いはずだ。現に今回のスペインは、予選突破がほぼ確定した後でも攻撃をしていた)

今回も、アルゼンチン戦ではメキシコVSサウジアラビアの結果を神頼みしつつ、0-2敗戦を受け入れてリスクを冒さないポーランド(それが結果的には良かったのかもしれないが)。

こんなサッカーしか見せられないポーランドが、毎大会厳しい欧州予選を勝ち上がってくるのは、メジャートーナメント七不思議(語呂がいいのでつけたけど、他の6つは知らない)としか言いようがない。


☆セネガル代表 2勝2敗 5得点7失点

攻撃 B₋ 守備 B₋ 面白さ B
個人的MVP FW イスマイラ・サール

ワールドカップを決めた、エジプトとのPK合戦、セネガルファンによるレーザーポインターの妨害で奪い取った出場権。
大黒柱マネの負傷欠場。
ネガティブな要素は盛り沢山だったが、「エジプトが出るよりもセネガルが出て、良かったのかもしれないな」と思わせる程度には、良いパフォーマンスを見せ、大会を盛り上げてくれた
(それでもレーザーポインターは論外だが)。

右サイドのサールをメインにした縦に早いサイドアタックが最大の武器で、オランダを相手にも果敢に立ち向かった。
最後にはイングランドに力の差を見せつけられ敗退してしまったが、ベスト16進出は上出来だろう。
エドゥアール・メンディ、クリバリといったビッグネームはともかくとして、個人的に気に入ったのが前述のサールと、DFのヤコブス。

後は、応援団(S、E、N、E、G、A、Lの謎の7人組)が魅力的で、彼らの姿が今大会はもう見られなくなるのは残念だ。





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