好きな作家紹介 アガサ・クリスティについて(2017ver)

随分前に、ブログでアガサ・クリスティについて書きました。
それで満足していたんですが、今回新たに書き直しましたのでアップさせていただきます。

ちなみに全体の4分の1ぐらいは流用(前回と一緒)ですが、4分の3は新しく書き直しているので、
新記事としてアップしちゃっていいよね?



「トリック派」と「動機派」。「トリック」も疎かにしないが、「動機派」に特にオススメのクリスティ。


第二回はアガサ・クリスティ。
海外古典ミステリで抑えておくべき作家と言えば、アガサ・クリスティは外せないと思います。
また、クリスティ作品は「読み易い」ものが多く、更にほとんどの作品が文庫化されているため「購入しやすい」のも魅力です。
海外ドラマにもなっており、しかもこのドラマが割と良い出来なため、そちらから入ることもできる。そんな敷居の低さもポイントでしょうか。


さて、ミステリ作品を読む際に、皆さんは何を最重要視しますか?


不可能犯罪を可能にする大胆不敵なトリックを解明すること?
それとも、犯人の心情と、そこに流れる人間ドラマ?


個人的な好みを言えば、僕は後者です。
どんなに凄いトリックを見せられても、肝心の人間が血の通わない、盤上の駒のようなキャラクターであるなら、
真剣に身を入れて読むことができないのです。


お堅い人に怒られてしまいそうですが、僕のミステリの原点は漫画『金田一少年の事件簿』ですので、
やっぱりこう、登場人物は美男美女……とは言わなくても、色々とメロドラマがあったり、
涙ながらの犯人自白シーンがあったりね、してほしいんですよw


そんな僕が、過去のミステリ作家を読みますと……他の作家の話は避けますが、有名どころを何人読んでも
イマイチピンと来ませんでした。
どの作家さんも、『トリック』の方に比重が傾きすぎていて、『人物』が蔑ろにされている気がしたのです。
犯人が解った。この犯行を犯せたのはこいつしかいない。おしまい。みたいなね。


アガサ・クリスティに最初に触れたのは「スタイルズ荘の怪事件」
そのあと、「七つのダイアル」とか「茶色の服の男」とかを読んだんですが(後者はそもそもミステリではない)、
どうもピンと来ず。
決定的だったのは「アクロイド殺し」。
この作品、確かに名作だと思います。トリックを知らない未読の方には是非読んでいただきたい作品です。
でも、あくまで『人間ドラマ』として読んでみて、面白いですかね?


そんなわけで長らく離れていたクリスティだったんですが、「春にして君を離れ」という作品を読んでから、少し見方が変わりました。
この作品の主人公は、すんごい嫌な奴です。嫌な奴なんですが、その心理描写がものすごくリアルなんです。
あ、こういうのも書ける作家さんなんだ、と。


そして次に読んだ「ナイルに死す」で、ガツンと心を持って行かれました。
あ、これ金田一(漫画)だww と。
なんかこう書くとアレなんですけど、面白いんです。
主人公の男性は、最近結婚したばかり。
ところが、別れたはずの元カノがストーキングをしてきてヤバいと。
元カノは主人公の男性に未練たっぷりでして、もうね、女の戦いが良いんですよ!
思わず(ストーカーなのに)元カノキャラを応援しちゃいましたw


クリスティ未体験の方へのお薦め作品


クリスティ作品の分類の仕方は、色々考えられますが、シリーズで大きく分ければ3種類あります。
『ポワロもの』、『マープルもの』、『その他』です。
僕の好みは断然『ポワロもの』なんですが、『マープルもの』にも好きな作品はありますし、クリスティ作品の中で一番好きな作品は、実は『その他』にあったりします。
このコラムでは、それぞれについて好きな作品を挙げていきたいなと思っています。


それとは別に、『超有名作』と『それ以外』という身も蓋もない分け方をすることもできます。
有名だからどうだ、というわけでもないのですが、
もし幸運にも、あなたが有名作で使われているトリックを知らないならば、やはり知ってしまう前に読んでほしいなと思うわけです。


というわけで一発目、まずは「オリエント急行の殺人」です。
オリエント急行の中で起こった殺人。その乗客たちはどの人物も、一癖も二癖もありそうな魅力的な方々ばかり。
この作品は『トリック』と『人間ドラマ』が最もバランス良く高レベルで融合している作品だと思います。
逆に言えば、「オリエント急行」にピンと来なかったなら、クリスティを楽しむのはひょっとすると難しい?
極論ですが、そう言い切ってしまっていいくらい、この作品には彼女の良さがぎっしり詰まった名著だと思うのです。


あるいは私自身がクリスティにハマる切っ掛けになった「ナイルに死す」から入るのも良いかもしれません。
こちらについては↑でも書きましたが、エジプトの旅情をバックにした船旅、三角関係、トリックと
三拍子そろった一大エンターテイメントでとても面白い作品です。


時系列順に読みたい方は「スタイルズ荘の怪事件」から入るのが良いのかな、とも思うんですが、
個人的にはあまりお薦めしません。


1920~1973と53年間もの長大なキャリアを誇る彼女ですが、最盛期と言えるのは『オリエント急行の殺人』を発表した1934年から、1953年くらいまででしょうか。
1953年の後も、素晴らしい作品をちょこちょこと発表しているのですが、少し打率は落ちたかなと思います。


1934年より前の作品で言いますと、お薦めしたい作品はありません。
「アクロイド殺し」が世間的には有名ですが、僕個人としては面白いと思いませんでした。


『シリーズ全作読んでやるんだ!』という方がいれば、当然『スタイルズ荘』から読んでいただきたく思いますが、面白そうな作品をつまみ読みしたい方には、1934年以降の作品から選ぶのが無難ではないかと思います。
その際に、私のコラムが参考になれば、とても嬉しく思います。



大好きな作品 ポワロシリーズ編


先に『オリエント急行』『ナイルに死す』については書きましたので、他の作品について書かせていただきます。


知名度はあまり高くないものの、ポワロシリーズの最高傑作として挙げたいのが「五匹の子豚」
16年前に起きた殺人事件。その当時、事件現場にいた5人の容疑者たち。
彼ら、彼女らから「事件当日」の様子を聞かされるたびに、その姿は二転三転し、新たな事実が次々と判明していく……。
被害者となったアミアスとその妻カーラ。アミアスの不倫相手エルサ。
カーラの妹で目が不自由なアンジェラとその家庭教師セシリア。アミアスの親友のフィリップ、メレディス。
事件関係者を少人数に絞り、関係者同士の関係性を密接なものにする。
登場人物一人ひとりに感情移入をさせ、『わが事』のように事件に引き込むクリスティの得意技が存分に発揮された作品です。


次に紹介するのは「葬儀を終えて」
空気が読めないコーラの一言「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」から始まるこの作品も、『トリック』と『人間ドラマ』のレベルがとても高く、正統派で質実剛健な作品に仕上がっています。


ドラマ版の出来が非常に素晴らしく、印象に残るのが『ホロー荘の殺人』に登場する、
被害者の妻、ガーダ。
敏腕な美人ヘンリエッタに人気が集まりそうですが、ぼんやりとした美しさを持つ彼女のエピソードは忘れられません。
デイビッド・スーシェ主演のドラマ版ポワロ・シリーズも、全力でお薦めしたい内容になっていますので、
本が苦手な人(はこのサイトにはいないかw)にもお薦めできる。
そういう意味で、敷居が低いのもアガサ・クリスティを人に勧めやすい理由の一つですね。
ドラマ版の宣伝になっちゃいましたが、原作もとても面白いです。


軽い読み口で楽しめるのが「メソポタミヤの殺人」
旅情、トリック、人間ドラマとどれも10段階で7くらいで強い印象を残す作品ではありませんが、
高いレベルでまとまっていると感じます。


シリーズ最終作だからといって最後に読む必要はありませんが、ポワロ最後の事件「カーテン」
ある程度ポワロシリーズのファンになった人に読んでほしい作品。
これでポワロと会えなくなるんだなぁと思うと、しんみりしてしまいます。
単なるお別れ会ではなく、内容も面白いのでぜひ。


読了したポワロシリーズ作品(備忘録)    独断と偏見による個人的評価 S~E  


「オリエント急行の殺人」   S
「葬儀を終えて」       S
「五匹の子豚」        S
「ナイルに死す」       A+
「カーテン」         A
「ホロー荘の殺人」      A
「メソポタミアの殺人」    A-
「死との約束」         B  ←ドラマ版はお薦めできません……。
「杉の柩」           B
「マギンティ夫人は死んだ」   B-
「ABC殺人事件」        B-
「三幕の殺人」         B-  ←ドラマ版の方が好き。
「満潮に乗って」       B-
「白昼の悪魔」        B- ←訳が…。この作品だけガラが悪いポワロw
「ヘラクレスの冒険」     C(短編集)
「愛国殺人」         C
「もの言えぬ証人」      C
「アクロイド殺し」       D
「スタイルズ荘の殺人」   D


ポワロものとマープルものの違い


アガサ・クリスティの二大シリーズといえば、ポワロシリーズとミス・マープルシリーズ
(全4作のトミー&タペンスシリーズというのもあるのですが、それはおいといて)。


シリーズが違うのですから、当然特色も違……います?
いや、違うはずなんです。
クリスティ自身が「ポワロシリーズで書いてしまったが、これはむしろマープル向きの事件だった」
という発言を残していたりもします。
ただ……感性の鈍い私には、明確な違いはわかりません。


これが、『百鬼夜行シリーズ』と『どすこいシリーズ』(京極夏彦)とか、
『悪党パーカーシリーズ』と『ドートマンダーシリーズ』(ウェストレイク)くらい違えば、特徴を書けるのですが……。


一応、個人的な印象を書かせていただくと


・旅先での事件が多いポワロと、自分の住んでいる村(セントメアリミード)近郊での事件が多いマープル

ただし、マープルにも旅先での事件は存在する(「カリブ海の秘密」など)し、
ポワロにも村での事件は存在する(「アクロイド殺し」など)


・なんとなく、ポワロものの方がシリアス色が強く、マープルものの方がのほほんとしている気がする

もちろんマープルものでもシリアス作品はあるし(「鏡は横にひび割れて」など)、
逆もまた然り(「ポワロのクリスマス」など。


・ポワロシリーズの恋愛描写の方がドロドロしている気がする
「白昼の悪魔」、「ホロー荘の殺人」、「五匹の子豚」などなど)


・マープルシリーズにはたまに、少女漫画っぽい作品がある。
 また、マープルシリーズの方が、女性の活躍頻度が高い気がする。

多分そうだと思うけど、気のせいかもしれない……。「動く指」、「ポケットにライ麦を」など



・ポワロは年をとる、マープルは多分年をとらない

ポワロシリーズにおいて、ヘイスティングスは結婚し、ポワロは老衰する(「ゴルフ場殺人事件」、「カーテン」など)。
マープルはもともとお婆さんであり、年は『多分』取らない。
多分、と書いたのは、全作品を読んではいないので僕の間違いかもしれない(ご指摘があれば訂正します!)



・初期ポワロ作品にはワトソン役(ヘイスティングス)が存在した。マープルものには存在しない

ただし、ヘイスティングスが登場するのは初期だけ




というわけで、『シリアス路線が多く旅先での事件が多いポワロと、たまに少女漫画っぽかったり、牧歌的な村での事件が多かったりするマープル』という印象はあるのですが、
自分で書いておきながら、自信はありません!



大好きな作品(マープルシリーズ編)


マープルシリーズのお気に入りは、まずこの2つ。

『ポケットにライ麦を』

卑劣な男に命を奪われた少女と、その復讐に立ち上がるミス・マープル。
少女の庇護者として、善き祖母のような存在感を発揮するマープルが印象的。
ミステリとしてもドラマとしても一級で、「見立て殺人」の要素もある名作。

『鏡は横にひび割れて』

犯行動機が秀逸で、さすが心理描写の巧いクリスティ、と唸らされる作品。
犯人はバレバレだけど、ドラマとしては非常に面白かったです。
この作品は、かなりシリアス色の濃い作品なので、ポワロシリーズに紛れ込んでいても、違和感がない気も。



続いては、村を震撼させた悪質な誹謗中傷手紙事件を描いた「動く指」
キャラクターが実に活き活きしていて、特に女性キャラの描き方が素晴らしい。
中でも、「地味で変な子扱いされているダサダサファッションのヒロイン」が
「オシャレにキメた瞬間、モテモテ美少女に!」という、ニンマリシチュが楽しめる
おすすめ作品。



名門クラッケンソープ家の男たちの視線を独り占めする、超有能メイド、ルーシーの活躍が光る「パディントン発4時50分」
も少女漫画路線でお薦め。
いろんな男から迫られても、色恋にうつつを抜かさず仕事はテキパキ、とはいえ全くの堅物ではないルーシーの
恋の行方はいかに!
なお、殺人事件の方は割とどうでも良かったです(苦笑)



真面目な人には不謹慎だ! と怒られてしまいそうだけど、
死体にまつわるドタバタ劇がユーモアたっぷりに描かれる「書斎の死体」
も、ユーモアミステリ好きにはお薦めですね。


独断と偏見による マープル作品お気に入り評価 S~E

ポケットにライ麦を    A+
鏡は横にひび割れて    A+
動く指          A
パディントン発4時50分   B
書斎の死体        B
予告殺人         B
カリブ海の秘密      B-
復讐の女神        B-




 大好きな作品(非ポワロ・非マープル編)


僕が最も好きなクリスティ作品は、実はポワロシリーズでもマープルシリーズでもない、
「終りなき夜に生れつく」という作品です。

詳しくはこちらに書いたので……と言いたいところなのですが、
こちらではモロにネタバレをしているので、注意。

ネタバレなしで書くならば、クリスティ作品では珍しく、ホラーに近いテイストで描かれる
情感たっぷりの恋愛ストーリーになっています。


心理描写が書ける作家はホラーも書ける、と僕は常々思っているんですが、
心理描写があれだけ巧いクリスティなのに、ホラー作品はほとんど残していません。
そんな彼女が書いたホラーが読めるのが短編集「死の猟犬」
SFファンタジーの表題作や、ホラーに分類される「ジプシー」から、
純正ミステリの名作「検察側の証人」まで収録されており、クリスティの様々な作風が楽しめる
超お薦め短編集となっております。


ポワロシリーズの名作「五匹の子豚」に似た設定を持つ、「忘られぬ死」
ミステリ要素・サスペンス要素・ドラマ要素と、三拍子揃った良作。
ただ、クリスティ作品の中でも個人的ベスト3に入る「五匹の子豚」と比べると、
(似ているだけに)少し弱いかもしれませんが……単体で考えれば十分以上に面白い作品です。


クリスティはスパイ・冒険小説も書いているんですが、個人的にこのジャンルはそこまで好きではなくて。
ジャック・ヒギンズとかロバート・ラドラム、ケン・フォレット「針の眼」など、大好きな作品もあるんですが、
クリスティのスパイ・冒険モノは……あんまり面白くはなかったですね。

ただ、「親指のうずき」に出てくる悪役はかなりインパクトがあったんで、一応お薦めしておきます。


と、ここまで書いて何か忘れてると思ったら、超有名作を忘れていました。


「そして誰もいなくなった」

「見立て作品」&「クローズド・サークル」の定番作品で、オールタイムベストの常連、
恐らくクリスティの作品の中で一番売れた作品でもあります。
個人的にも結構面白いと思います……が、あんまり読みやすい作品ではなかったような……。
クリスティの入門書としてはあまりお薦めではないかなぁ。
前回も書きましたが、「オリエント急行」とか「ナイル」あたりのとっつきやすい作品から入った方がいいと思います。


あ、ちなみにクリスティ最大の地雷作品として一部で囁かれている「フランクフルトへの乗客」
ですが、ちゃんと読める作品でした。
お薦めか?と聞かれると別にお薦めはしませんが、想像していたよりは遥かにマシでした。




独断と偏見による クリスティ作品お気に入り評価 S~E(今まで書いたものを全部合体させただけです)

ポ→ポワロ  マ→マープル 他→その他 


「オリエント急行の殺人」   S   ポ  
「葬儀を終えて」       S   ポ
「五匹の子豚」        S   ポ
「終りなき夜に生れつく」   S   他
「死の猟犬(短編集)」    S   他

「ナイルに死す」       A+  ポ
「ポケットにライ麦を」    A+  マ
「鏡は横にひび割れて」    A+  マ
「忘られぬ死」        A   他
「そして誰もいなくなった」  A   他
「カーテン」         A   ポ
「ホロー荘の殺人」      A   ポ
「動く指」          A   マ
「メソポタミアの殺人」    A-  ポ

「パディントン発4時50分」   B  マ
「書斎の死体」        B  マ
「予告殺人」         B  マ
「死との約束」        B  ポ
「杉の柩」          B  ポ
「春にして君を離れ」     B  他
「マギンティ夫人は死んだ」  B- ポ
「ABC殺人事件」       B-  ポ
「三幕の殺人」        B-  ポ
「満潮に乗って」       B-  ポ
「白昼の悪魔」        B-  ポ
「親指のうずき」       B-  他
「カリブ海の秘密」      B-  マ
「復讐の女神」        B-  マ

「フランクフルトへの乗客」  C+  他
「ヘラクレスの冒険」(短編集)C   ポ
「愛国殺人」         C   ポ
「もの言えぬ証人」      C   ポ
「NかMか」          C   他
「アクロイド殺し」        D  ポ
「スタイルズ荘の殺人」    D   ポ
「茶色の服の男」       D   他
「七つの時計」        D   他



最後に、ネタバレになりますので、白文字で書きますが(反転させてください)


恋愛関係での悪女&チャラ男は超高確率で死にますね
うまくいかなかった最初の結婚生活の影響でしょうか……

2017年に読んだ本(随時更新)

S→味わい深く、いつまでも心に残りそうな作品

キングの死/ジョン・ハート……記事あり。こちらで

A→読んで良かったと思える作品

ミスティックリバー/デニス・ルへイン……重い、お話。幸福を得たショーン、ジミーと、得られなかったデイブの違いは、「車に乗る/乗らない」だったのか、それとも「大切な妻に全てを話せた/話せなかった」という違いによるものか……。しかし「少年時代を懐かしむすべての大人たちに贈る、感動のミステリ」という説明は詐欺だと思うw

チームバチスタの栄光/海棠尊……このミス大賞受賞も当然の、圧巻の構成力。パッシブ・フェイズの一巡、アクティブ・フェイズの二巡の末、トラブルが起き、事件が解決と、完璧な構成で凡そケチのつけようがない。強いて言うならば、トリックとその種明かしが少々単純であることくらいだが、重箱の隅つつきであり、些細な問題に過ぎない。


少年時代/ロバート・マキャモン……世界の捉え方が、少年と大人では違う。何にでも「常識的な説明」がつけられてしまう「大人」とは違い、少年の世界は魔術に満ちている。街には幽霊が、恐竜が闊歩し、愛車の自転車には意思がある。空へと届いた野球ボール、魔女、天才、そして殺人鬼。本書は、そんな「少年時代の世界(の見え方)」を、束の間思い出させてくれる良作である。


鳴門秘帖/吉川英治……ストーリー自体は、ちょっと突っ込みどころのある、オーソドックスなTHE・時代劇。ただ、「アネゴ肌で、男にスレてるけど、実は初恋で、好きな相手にはウブで健気」なヒロイン、見返りお綱のインパクトはなかなかのもので、萌え小説として読むなら結構評価が高い。見返りお綱を筆頭に、目明し万吉などサブキャラは良い味を出している反面、主役の弦之丞やヒロインのお千絵様に魅力が乏しいのは残念。

ロストシンボル/ダン・ブラウン……Bに近いA。面白いものの、前2作(「天使と悪魔」、「ダビンチコード」)に比べるとだいぶ落ちる。「悪役が倒れた時」が面白さの頂点なのだが、その後延々と種明かしが続くのは、「動(サスペンス)」と「静(うんちく)」が絶妙にバランスをとっていた前2作と比べ、完成度が低いと思う。そうはいっても、十分面白いのだが。


影武者徳川家康/隆慶一郎……タイトルに似合わない(?)ガチな歴史小説。時代は関ケ原~大阪冬の陣まで、二郎三郎&風魔の忍びVS秀忠&柳生の暗闘が繰り広げられる15年間を描く。
二郎三郎に訪れた、老年の青春。やっと巡ってきた充実した男の一生。羨ましくも、清々しい。
唯一気になったのは、作者が登場しては、××がここで不可解な行動をとったのは『●●としか考えられない』というような自説を開陳する機会が多いのだけど、そんな強弁せずに、普通に小説として書いてくれてよかったんじゃないかな、と。そこだけ違和感があった。

国盗り物語/司馬遼太郎……前半の斎藤道山編が非常に面白い。魅力的な道山とお万阿さんの関係にしんみりとする。それに比べると後半の信長編はややパワーダウン。パワーダウンとはいえ十分面白いけど、光秀に魅力がなくて……。


警官の血/佐々木譲……代々受け継がれていく「警官」としての血。初代が無邪気なヒーローだったのに対し、二代目は暗黒面に堕ちながらももがき、三代目でとうとう吹っ切れてダースベイダーになったのは、警官としての成長とも言えるし、強靭なメンタルを手に入れるための成長ともいえるけど、
僕はやっぱり無邪気な初代が一番好きだった。「成長」なのか「立場」の変化なのか、「時代」の変化なのか……恐らく全部なのだろうけど。
あと、早瀬との対決の後に三代目が豹変する理由が全然わからなかった。そこを描くには尺が短すぎたと思う。

オレたちバブル入行組/池井戸潤……勧善懲悪モノ。日本版ディック・フランシス……という印象を受けたが、多分フランシスを先に知っていて半沢直樹を後に読んだ人ってそんなにいなさそうなので、この表現で通じるかどうか。


ブレイブ・ストーリー/宮部みゆき……途中ややダレるシーンもあったが、全体的に完成度の高いファンタジー小説だった。ワタルの決断も納得。カッちゃんや香織、ルゥ伯父さんといった現実界の登場人物から、キ・キーマやミーナ、カッツなどの幻界の登場人物まで、魅力ある人物が多く楽しかった。

マヴァール年代記/田中芳樹……中世ハンガリーをモデルにした架空戦記モノ。マヴァール王国の内乱を描いた1巻が秀逸で、諸外国が絡んでくる2巻以降はややパワーダウンしたものの、それでも読んで損のない面白さ。ヒロインのアンジェリナの魅力はなかなかのもの。ただ、主役のカルマーンはやや無能で、悪役のヴェンツェルは劣化オーベルシュタイン。勝手に期待していた皇后アデルハイドは何もできずに死亡で残念。あと、この手の『合戦小説』は地図が必須だと思う。なぜつけないんだろう。
ファンタジー小説にはたいてい地図がついてくるけど、合戦小説にも地図は必須だよ!




B→暇つぶし以上の有益な何かを得た作品

起業の砦/江波戸哲夫……記事アリ。こちらで。





庵堂三兄弟の聖職/真藤順丈……記事アリ。こちらで。

起業前夜/高任和夫……Aに近いB。潰れかけた扶桑証券(どう見ても山一証券)をどうにか立て直そうと、頑張る主人公の物語。信頼してくれる部下、休日を過ごすテニス友達、不倫相手などもいて、事なかれ主義の上司との論戦など、リーダビリティに溢れる作品。
ただ、基本いい奴なのに相手が嫌がっているのを知りながら煙草をスパスパ吸う主人公とか、基本いい仲間たちなのに勤め先の事で皮肉を言った結果集まりに来なくなっちゃった仲間がいるとか、そういった『不要な』エピソードが謎。まぁ聖人君子なんてなかなかいないわけだけど、不必要にイメージを悪くする必要もないのでは? まぁでも面白かったよ。


後継者/安土敏……魔が差したとしか思えないひっどい後味の最終章はD評価だが、全体的にはまずまず楽しめた。卑劣な大手デパートにハメられ、会社の危機が迫る中、ゴルフの事しか頭にない遊び人の二代目が起ちあがる。大手デパートへの復讐鬼と化したヒロイン詠美ともども、見事に勝利する主人公。
と、ここまでは爽やか企業バトル小説だったのだが、悪役を自殺させたことにより後味が最悪なものになってしまった。しかも、悪役の自殺に加担した主人公のクズ伯父はお咎めなし。
ヒロインは主人公じゃなく部下と結ばれるし、本気で意味不明な最終章でござった。そこまでは面白かったよ、うん。







ライラの冒険:琥珀の望遠鏡/フィリップ・ブルマン……Aに近いB。3巻終盤に来てようやく、「イブ=ライラ、アダム=ウィル、蛇=マローン博士」の関係性が(私に)見えてきて、「聖書パロディのファンタジー恋愛モノだったか!」と気づいた瞬間から急激に面白くなった。ダイモンは「聖霊」かな? などなど気づけば気づくほど、完成度の高い作品だ。しかし最後の200ページに至るまで気づかなかった私も悪いかもしれないが、実際のところそこまでは退屈で仕方がなかったので、高評価するのも……いや、読解力のない私が悪いのか? いずれにせよ、「子供向けのファンタジー」ではなかった。


ハリーポッターと不死鳥の騎士団/J.K.ローリング……子供たちの『夢』の学園だったホグワーツ=ハリーポッターの世界も、作を追い、ハリーが年齢を重ねるごとに試練を増し、段々と『現実』の影がちらつき始める。亡き父に対するハリーの『尊敬』が崩れた事こそ、本巻最大の見所のように思う。
少年が大人になるためには、父を超えなければならない。というのは少年主人公におけるファンタジー系成長物語の鉄則であり(注:不思議な事に、少女主人公や女性の保護者においてはこのような鉄則は見受ける事が出来ない)、名付け親(??後見人の事か?)のシリウスの死もまたそれに準ずるモノと言える。となると、次巻「謎のプリンス」では恐らくハリーの最大の庇護者であるダンブルドア、もしくはハグリッドあたりが亡くなるというのが『少年主人公のファンタジー系成長物語』の鉄則ではあるが、さて……。


ハリーポッターと謎のプリンス/J.K.ローリング……16歳になって、恋愛に青春に大忙しのホグワーツ。その裏で、恐るべきヴォルデモートとの闘いも熾烈さを増していく。そんな第6巻は、ロンの心理描写が面白い。あがり症の彼を、ハリーが必死に励ます姿がおかしい。ロンとハーマイオニーの関係性も読みどころだ。一方でシリアス面では、ダンブルドアがついに亡くなってしまう。前巻を読んだ時の予想が当たっちゃったな。ただ、この巻は良いのだけど、最終巻にあたる次巻「死の秘宝」がガチシリアスバトルばかりになりそうなのが心配。ハリーポッターシリーズは、学園生活は面白いんだけど、バトルシーンは概してあまり面白くないんで……。


デイビッド・コパフィールド/チャールズ・ディケンズ……大叔母や女中のペゴティ、ミコーバーにユライア、空気の読めない医師などなど、キャラ描写は非常に巧いがとにかく長い。


歌姫/エド・マクベイン……偽装誘拐の皮肉な結末が印象深い。

殺意の楔/エド・マクベイン……

クレアが死んでいる/エド・マクベイン

さよならダイノサウルス/ロバート・J・ソウヤー


樽/クロフツ……容疑者候補が少ないせいか、事件に身を入れて読む事ができて面白かった。かなり複雑なトリックとともに、それよりも読み進めるごとにどんどんと謎が増え、容疑者候補への心証が変わっていく、英仏海峡を行き来する樽よろしく、ダイナミックな展開が楽しい。




C→暇つぶし程度にはなった作品

10プラス1/エド・マクベイン

熱波/エド・マクベイン

ライラの冒険:神秘の短剣/フィリップ・ブルマン

三国志/吉川英治……記事あり。
こちらで。

起死回生/江上剛……銀行の汚さを全編にわたって読まされた印象。最後の50ページで好転し、ハッピーエンドに終わるため、読後感は爽やかかもしれないが、それまでが長すぎw 


ハリーポッターと死の秘宝/J.K.ローリング……シリーズ最終巻として、今まで読んできた読者が読む価値はもちろんある。スネイプ先生の想いや、ダンブルドアの正体(?)など読みどころもないわけではない。ただ、「学園生活は楽しいけど、シリアスバトルはあんまりおもしろくないなぁ」と思っていた一読者(僕です)にとっては、シリアスバトルが連続するこの最終巻は「読む前から分かっていた」とはいえ、ちょいしんどかったです。

ハリーポッターシリーズ全体の感想はこちらで記事にしています。


巨大投資銀行/黒木亮……バレあり。こちらで。

宮本武蔵/吉川英治

エジプト十字架の謎/エラリー・クイーン……Bに近いC。新訳で読んだせいか、「Xの悲劇」(旧訳で読んだ)よりも格段に読みやすかった。感動はないものの、まずまず楽しんだが、内容のせいなのか訳のせいなのか不明なので、(Xの悲劇ともども)評価しづらい……。

D→自分には合わなかった作品

Xの悲劇/エラリー・クイーン……謎解き自体は問題ない。しかし、事件の全容がわかる残り60ページを除いて、非常に退屈した。

ギリシア柩の謎/エラリー・クイーン……犯人は単なる小悪党だし、事件自体が面白くない。




これから読む予定の本

三国志/北方謙三

らせん/鈴木光司

ループ/鈴木光司

クレイジーカンガルーの夏

クレイジーフラミンゴの秋

半分の月がのぼる空/橋本紡


俺の妹がこんなにかわいいわけがない(とりあえず1巻)

鋼殻のレギオス(とりあえず1巻)

乃木坂春香の秘密(とりあえず1巻)

バカとテストと召喚獣(とりあえず1巻)

Yの悲劇/エラリー・クイーン

毒入りチョコレート事件/アントニー・バークリー

試行錯誤/アントニー・バークリー

黄色い秘密の部屋/ガストン・ルル―

樽/クロフツ

女彫刻士/ミネット・ウォルターズ



splush waveの「竜王ちゃんの野望」クリアしました②

ゲームの中盤あたりまで進むと、スーパーアレフガルド全体を(あなたの勢力も含めて)
3つか4つの超大国が支配する構図になってくる事と思います。

僕は2回やり直したので、中盤までなら都合3回プレイしているわけですが、
3回ともそうなったので多分そうなります。 サンプル少なすぎ


今までは小勢力を併呑していけば良かったので楽でしたが、そうも言っていられません。
超大国同士の死闘が繰り広げられる事になります。



☆処刑! 処刑! また処刑!



ここで問題になってくるのが敵の物量です。
敵CPUは基本的に武将を殺しません。
そのため、超大国の抱える武将数・兵士数はとてつもない規模に膨れ上がります。
酷い時になると、モブ武将を300人抱えていたりしました(実話です)


普通のゲームなら、武将を捕まえて登用してしまえば、こちらの戦力は増えて敵の勢力は落ちます。
いわばセオリーなわけですが、このゲームではやめた方が良いと思います。
給料がとても払いきれなくなるからです。完全に赤字です。


では解放するのか?
中盤まではそれでも構いません。
しかし超大国の武将を捕まえては解放していては、いつまで経っても敵の戦力は減りません。
モブ武将でローテーションを組んで毎月のように攻め込んでくるのです。
まさに終わりなき戦いになります。


そこで……『処刑』の出番です。
毎月のように大国が侵略してくると思いますが、ひたすら捕まえて捕まえて『処刑』してください。
4ターン経つと勝手に解放してしまうので、とにかく急いで処刑してください。
処刑は本国でしか出来ない上に、行動力を20も使うので、徴兵&訓練をやりながらではできません。
最前線ではない国に本国(という名の処刑室)を置き、処刑に専念してください。
処刑プレイを始めても終わりがないように思われますが、報われる日は来ます。


このゲームは『竜王の配下のアークデーモン』を除き、一度処刑したキャラは復活しません。
アークデーモンだけは(ガーゴイルとかもそうかもしれない。おにこんぼう、などの幹部クラスのモンスターは復活しない。人間も復活しません)
処刑を繰り返していくうちに、敵の武将の数は少しずつ少しずつ減っていきます。
挫けそうになる時もありますが、諦めないで、やり遂げてください!
その先に全国統一が、そして竜王との最終決戦があなたを待っています!


処刑の際に、注意すべきポイントがあります。
それは、『忠誠度が100未満の配下は、敵を処刑するたびに忠誠度が下がる』という事です。
忠誠度は絶対に100! と書いたのはそれが理由です。
処刑カーニバルを開催し始めると、面白いように配下の忠誠度が下がっていきます。
挙句の果てには謀反、離反の嵐です(それで僕はプレイを辞めました)。
99ではダメなのです。
処刑を見越して、最初から配下の忠誠度は全員100に上げておきましょう。

また、処刑室の中に重要な武将(原作つきの武将)が紛れ込んでいる事があります。
このキャラに関してはもちろん登用します。そしてなるべく急いで忠誠度を100まで上げてください。
忠誠度が100になるまではいったん処刑作業はストップします。
処刑は後回しにしない。あと3ターンもあるから大丈夫、などと油断しない事。
いつ敵が攻めてきて処刑室が埋まるかわかりませんし、いつ重要なキャラが仲間になるとも限りません。


☆忠誠度100ボーナスの使いどころ

『最大兵数を50増やす』、『最大SPを増やす』、『全能力を10増やす』、『地形適正をSにする』
の4つから選びます。
この中で、どう考えてもNGなのが『全能力を10増やす』でしょうか。
10くらい、種を買い込めばどうとでもなります。
せっかくのボーナスですから、SPや地形適正Sのような、他の手段ではできない強化に使うべきでしょう。


僕自身は地形適正に割きました。水の多いマップで、水適性をSにして敵の側面をついたり、
海に浮きながら思う存分、陸にいる敵に魔法攻撃をしたりと、非常に使い勝手が良いからです。
色々と迷うと思いますが、ボーナスなしでも先に進めるうちは焦って使わずに、
ここぞという時のために取っておいてもいいかもしれません。
一度選んでしまうと、キャンセルできませんので……。


☆使えるスキル

折に触れてぽつぽつと書いた気もしますが、『ザオラル』が最重要スキルです。
補助系の最重要はゲルダの使う『ピオリム』でしょうか。『バイキルト』もあると便利かな。
なくても大丈夫ですが。

攻撃系は、SPを大量に使う技は大体強いです。『イオナズン』とか『ギガスラッシュ』とか『獣王激烈掌』とか『閃光烈火拳』(アリーナ)とか
(ちなみにマァムの『閃華烈光拳』とは違う技ですw 似てるけど)。

中でもヒュンケルの『グランドクロス』は、防御力無視で100近くのダメージを叩き込める技です(力の種のドーピングでは100以上も可能)。
ラスボス、竜王のHPは120なので、『グランドクロス』だけで瀕死にできます。
付け加えておきますと、原作と違って、竜王は変身しません。

このあたりまで来た人たちは、自分なりのお気に入り強スキルをお持ちだと思うので、
それで戦ってください。


☆竜王戦の注意

このゲームの最終目標は『全国統一すること』ではありません
あくまでも『竜王を倒すこと』です。
ですので、アークデーモンの襲撃も、最終盤、竜王の幹部をある程度始末して
いよいよ本丸に乗り込むような段階に至っては、無視しちゃって構いません。


アークデーモンの襲撃で選ばれる土地は、恐らく完全なランダムです。
それに備えて50カ国に完全防備を敷くのは無理ゲーですので、当然「取られてから、取り返しに行く」
事になると思います。
しかし、まぁ面倒くさいですよね。アークデーモンは無限に湧きますし。
なので最後の詰めの段階ではスルーでOKという事を覚えておいてください。


最後まで苦しめられるアークデーモン軍団は、基本的に魔法が効かない(というかメラ系とイオ系に強いんだっけかな)ので、魔法使い系は戦力になりません。
戦闘の際のご参考に。


☆総評

ドラクエ麻雀の名作を送り出してきた同人サークル Splush waveの最新作。
ドラクエで国取りSLGをやる、という試みは実に面白かったのですが、いかんせん完成度がかなり低いと言わざるを得ません。
それを反映してか、批評空間を含め、ネットでも悪評をいくつか拝見しました。
まさに皆さん言われていることその通りであり、頷かざるを得ない状況です。
特に人材登用の不備や、大量処刑を迫られる収支のバランス(と大量のモブキャラ武将)は酷いと思います。


私自身も、一度挫折し、「こんなゲームもうやらねぇよ!」と思って途中感想を批評空間に投稿いたしました。
しかし、謎の中毒性があるのも事実。


「やっぱり、最後までやりたい」と初めからやり直し、
行きついた先は『少数精鋭の忠誠度100+大量処刑=クリア』の方程式でした。


終りなき処刑祭りに休日1日(のうちの5時間ぐらい)が溶け、挫けかけた事も1度や2度ではありませんでした。
中盤で詰んだため、2度もゲームをやり直し、3度目の正直でした。


「こんなシリーズではなく、麻雀系ゲームを作ってほしい」とか、「一発ネタでしょうが」のような
感想も目にします。


ですが……Splush waveはゲーム制作のベテランです。
今までも面白い作品を数多く私たちの元に届けてくれました。
ドラクエ麻雀は面白いと思いますが、さすがにもう5作(全部で6作ですが、初代ドラゴン麻雀は別ゲーなので除外)。面白い中にもマンネリを感じます(それでも楽しいですが)。


このゲームは、客観的に言ってクソゲーに限りなく近いと思います。
しかしその中に、光るものがあったのも事実。
完成度が低いということは、これから大いに改良の余地があるということでもあります。


改良前の本作でも、2度も途中からやり直し、総プレイ時間40時間近くを捧げ、
更に1万文字の感想を書いてしまった私です。


国取りSLG+エロゲ+原作オールスターという組み合わせも、私自身は初めてであり、
こんなゲームがやりたかった、と前から思っていたところでもあります。


国取りSLGの魅力。それは人材集めと適材配所の魅力でもあります。
そこに、魅力的な原作付きのキャラが登場するとくれば、たまらなく惹きつけられるものがあります。
(ドラクエじゃなくても。FFとか、あるいはスパロボ的なやつとか、ジャンプキャラオールスターとかラノベオールスターとか何でもいいですw ただ、できれば僕が知っている元作品でお願いしますw)


もし、この「竜王ちゃんの野望」が改良された
「竜王ちゃん(ハーゴンちゃんの野望でも、ケフカちゃんの野望でもいいですw)の野望2」が発売されたら……
それはきっと、今までのドラゴン麻雀とはまた別の魅力を持った、
新シリーズが誕生することになります。


個人的には、1作だけで終わらせてほしくない! 
是非、今回の反省を活かして、もっともっと面白い「竜王ちゃんの野望2」を作ってほしい!

商業ではないので解りませんが、続編を待ち望む人の声が少しでもあがれば、サークルも乗り気になってくれるかもしれません。
そのためにも、本作を途中で挫折してしまいそうな人へのヒントが必要だ、と思い、
不備だらけではありますが、筆をとらせていただきました。


長文をお読みいただき、本当にありがとうございました。
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