創神のアルスマグナ感想(バレなし) 76点

3周目までクリア。別ブランド作品、「ヴィーナスブラッドブレイヴ」に似たタイプのRPGで、(ノーマルモードでやる限り)ヴィーナスブラッドより難易度が易しいので、ヌルゲーマーの僕にもストレスなくプレイできた。
個人的には、ヴィーナスブラッドの『不必要なユニット(弱すぎて使えない)』がゴチャゴチャしている感じがあまり得意ではないので、
今回の『アルスマグナ』の方が情報が整理されており、各々のユニットにも愛着が感じられて面白いと感じた。

1周目ノーマル(ロウルート)→2周目(ベリーハード・カオスルート)→3周目(ナイトメア・ロウルート)とプレイしたが、特に詰まる事はなく、とはいえボス戦ではたまに苦戦するなど
バランスは良かったと思う。
唯一鬱陶しかったのは、即死攻撃を多発してくる雑魚ユニットか。

1周目ではガード役をセレスに、シン、エンリ、ナムタル、ソニアあたりが活躍した。
2周目になると5大元素のオリジンたちが異様に強いので、この5人で組めば力押しできてしまうのが善し悪しか。その割にオリジンたちはHシーンが1つしかないのが残念だ。

Hシーンに関しては、エンリが割とエロかった……というより、エンリで1回、ソニア先生で1回抜いた以外、多分抜いてないです。

シナリオについては、特に語るほどのこともないので割愛。


総じて、特に名作!というつもりもないけれど、批評空間では評価の高いヴィーナスブラッドシリーズよりも、批評空間で評価の低いこちらの作品の方がぼく個人としては楽しめました!

小松左京「日本アパッチ族」感想(バレあり)

イントロ

本作は、鉄を食べる人間(通称、『日本アパッチ族』)が誕生・発展し、ついには日本を滅ぼしてしまうまでの物語です。

作者の小松左京さんには多少苦手意識があります。
SF界の大御所だということはわかっているのですが、今まで何作か手に取って、あまり肌に合わなくて。
しかし、後述する『SF祭り』には欠かせない作家として、しぶしぶ手に取った本作、「日本アパッチ族」が予想外に楽しく、こうして記事を書きました。

自分が読みたい作品を手に取るのが基本ですが、こうして課題図書的に読むのも新しい出会いがありますね

アパッチ族の誕生

「失業」が罪とされ、屑鉄と野犬が跋扈する流刑地に送り出される、本作の「日本」。
失業者たちは流刑地で飢死していき、彼らの運命は多くの庶民(有職者・中産階級)たちに知られることはなかった。

あまりに食料がないため、ある日「屑鉄」を食べ始めた人々は、
やがて体が鋼鉄化し、新人類「日本アパッチ族」へと生まれ変わる。
果たして、日本アパッチ族は日本国からの独立を求め、闘いを開始し、遂には日本そのものを併呑してしまうのであった。

というのが大まかなストーリー。

鉄を食べる、という行動も含め、
居留地に押し込まれた60代のおばあさん(今の感覚だとまだおばあさん扱いは早い気がするけど)が、兵隊を悩殺しようとすっぽんぽんになって、射殺されてしまうシーンなど、
『描かれている事実の悲惨さ』と、相反する『奇妙な滑稽さ・おかしみ』が本作には共存しています。
クスクス笑って楽しく読んで、でも少し立ち止まって考えるとゾッとする、る。そんな珍妙な味わいのある作品でした。

そんな一見コミカルな作品を支えているのは、説得力を持ったガッチリとした骨組み。
鉄鋼業界や政財界の動き、反対だけで対案を持たない野党と、事なかれ先送り主義の与党の政争。
貧富の格差拡大と、国民の分断。そして貿易摩擦の末の全面戦争。

虐げられた貧民が日本アパッチ族と化し、ついには日本を打ち倒す社会革命的な内容。
そして、日本アパッチ族が作った新しい国も、ディストピア的傾向を持つ検閲国家へ育っていく様子も、寒々しい思いを抱かせます。
1960年代に書かれた作品ながら、古さを感じず現代に通じる作品だと感じました。

余談1

ユーモラスでありながら不気味な侵略者を描いた作品として、本作と同じ肌触りを感じた作品に

山椒魚戦争

山椒魚戦争著者: 栗栖 継/Karel Capek/カレル チャペック

出版社:早川書房

発行年:1998

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があります。

また、人間が別の生物へと超進化していく、という意味では

地球幼年期の終わり

地球幼年期の終わり著者: 沼沢洽治/アーサー・C・クラーク

出版社:東京創元社

発行年:2017

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ブラッド・ミュージック

ブラッド・ミュージック著者: Bear Greg/小川隆

出版社:早川書房

発行年:1987

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のような味わいを感じることもできます。
こうした流れに連なる珠玉の一品として、本作「日本アパッチ族」も忘れられない作品になりそうです。

余談2

現在、SF作品を集中的に読む『SF祭り』が私の中で絶賛開催中です。
多分、期間は3か月~半年(2021年2月~5月ぐらいまで)
なので、SF作品のレビューが多くなるかも。

シミルボンには書きませんでしたが、既に

和製フィリップ・K・ディックを思わせる

あなたの魂に安らぎあれ

あなたの魂に安らぎあれ著者: 神林 長平

出版社:早川書房

発行年:1986

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や、荒唐無稽で愉快なエンタメ

産霊山(むすびのやま)秘録

産霊山(むすびのやま)秘録著者: 半村 良

出版社:集英社

発行年:2005

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などに出会うことができました。
あぁ、いろんなジャンルにいろんな宝石が埋もれているんだろうなぁ。

前回はミステリ、今回はSFを集中的に読みましたが、時間の許す限りいろんなジャンルが読みたいです。

純文学オールタイムベスト100 2020年10月31日記入

既読作品

S 何を措いてでも読むべき作品
A とても面白かった作品
B まずまず面白かった作品
C あまり面白くなかった作品
D 良さがわからなかった作品
太字ではないもの  未読(あるいは小学生の頃読んで、内容も覚えていないもの)

気分でつけているので、リストごとにSになったりAになったりしている作品もあるかもしれませんが、2ランク以上のミスはないはずですw

賞はとりあえず気づいたもののみ記載。適当。

本来は禁じ手ですが、同著者別名義は自分に解りやすいように統一。表記揺れまではいじっていません。

「考える人」ベスト100


『本だけ日記』様から



1 『百年の孤独』 ガルシア=マルケス
2 『失われた時を求めて』 プルースト
3 『カラマーゾフの兄弟』 ドストエフスキー
4 『ドン・キホーテ』 セルバンテス
5 『城』 カフカ
6 『罪と罰』 ドストエフスキー
7 『白鯨』 メルヴィル
8 『アンナ・カレーニナ』 トルストイ
9 『審判』 カフカ
10 『悪霊』 ドストエフスキー
11 『嵐が丘』 ブロンテ
12 『戦争と平和』 トルストイ
13 『ロリータ』 ナボコフ
14 『ユリシーズ』 ジョイス
15 『赤と黒』 スタンダール
16 『魔の山』 トーマス・マン
17 『異邦人』 カミュ
18 『白痴』 ドストエフスキー
19 『レ・ミゼラブル』 ユゴー
20 『ハックルベリー・フィンの冒険』
21 『冷血』 カポーティ
22 『嘔吐』 サルトル
23 『ボヴァリー夫人』 フローベール
24 『夜の果てへの旅』 セリーヌ
25 『ガープの世界』 アーヴィング
26 『グレート・ギャッツビー』 フィッツジェラルド
27 『巨匠とマルガリータ』 ブルガーコフ
28 『パルムの僧院』 スタンダール
29 『千夜一夜物語』
30 『高慢と偏見』 オースティン
31 『トリストラム・シャンディ』 スターン
32 『ライ麦畑でつかまえて』 サリンジャー
33 『ガリヴァー旅行記』 スウィフト
34 『デイヴィッド・コパフィールド』 ディケンズ
35 『ブリキの太鼓』 グラス
36 『ジャン・クリストフ』 ロラン
37 『響きと怒り』 フォークナー
38 『紅楼夢』 曹雪芹
39 『チボー家の人々』 デュ・ガール
40 『アレクサンドリア四重奏』 ダレル
41 『ホテル・ニューハンプシャー』 アーヴィング
42 『存在の耐えられない軽さ』 クンデラ
43 『モンテ・クリスト伯』 デュマ
44 『変身』 カフカ 読了
45 『冬の夜ひとりの旅人が』 カルヴィーノ
46 『ジェーン・エア』 ブロンテ
47 『八月の光』 フォークナー
48 『マルテの手記』 リルケ
49 『木のぼり男爵』 カルヴィーノ
50 『日はまた昇る』 ヘミングウェイ
51 『水滸伝』
52 『人間喜劇』 バルザック
53 『路上』 ケルアック
54 『危険な関係』 ラクロ
55 『木曜の男』 チェスタトン
56 『ゴリオ爺さん』 バルザック
57 『源氏物語』 紫式部 (漫画「あさきゆめみし」なら読んだ)
58 『幻滅』 バルザック
59 『日々の泡(うたかたの日々?)』 ヴィアン
60 『スローターハウス5』 ヴォネガット・Jr.
61 『アブサロム、アブサロム!』 フォークナー
62 『ハワーズ・エンド』 フォースター
63 『魔術師』 ファウルズ
64 『ムーン・パレス』 オースター
65 『アウステルリッツ』 ゼーバルト
66 『日の名残り』 カズオ・イシグロ
67 『悪童日記』 クリストフ
68 『ガルガンチェアとパンタグリュエル』 ラブレー
69 『若草物語』 オールコット
70 『ブライヅヘッドふたたび』 ウォー
71 『ある家族の会話』 ギンズブルグ
72 『トム・ジョウンズ』 フィールディング
73 『大いなる遺産』 ディケンズ
74 『心は孤独な狩人』 マッカラーズ
75 『緋文字』 ホーソーン
76 『大地』 バック
77 『狭き門』 ジッド
78 『不思議な国のアリス』 キャロル
79 『オデュッセイア』 ホメロス
80 『感情教育』 フローベール
81 『侍女の物語』 アトウッド
82 『二都物語』 ディケンズ
83 『予告された殺人の記録』 ガルシア=マルケス
84 『ペドロ・パラモ』 ルルフォ
85 『西遊記』
86 『薔薇の名前』 エーコ
87 『三国志』 羅貫中
88 『虚栄の市』 サッカレー
89 『親和力』 ゲーテ
90 『若い芸術家の肖像』 ジョイス
91 『死の家の記録』 ドストエフスキー
92 『イリアス』 ホメロス
93 『風と共に去りぬ』 ミッチェル
94 『ナジャ』 ブルトン
95 『V.』 ピンチョン
96 『モロイ』 ベケット
97 『灯台へ』 ウルフ
98 『冗談』 クンデラ
99 『オブローモフ』 ゴンチャロフ
100 『悪徳の栄え』 サド

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