リチャード・ハル「伯母殺人事件」読了(バレあり)

評価はA+

一説には「倒叙三大名作」とか言われる作品らしい。
寡聞にして初めて聞いたが、確かに名作だ、これは。

口だけは一人前のやる気なしプータローのエドワードと、厳格なウザ伯母ミルドレッドの視点で描かれる、ある殺人事件の顛末。



どこからどこまでもディスコミュニケーションの二人である。
エドワード(ヘタレ)がどうしょうもないのは言うまでもないが、ミルドレッド(厳格)ももうちょっとうまくできないものかと歯がゆい。
何もそこまでエドワードを管理しなくても、と思うし、殺人の切っ掛けを作ったのは間違いなくミルドレッドである。
僕個人はエドワード寄りの人格なのでミルドレッドに色々言いたい……。
もちろん、『あの程度』の事で何も殺さんでも……というのは当然思うわけだが、
殺すほどではないにしてもウザい事は確かだ。


しかし、この作品の真の『謎』は、『語り手』が信頼できない事だ。
エドワード視点で描かれる1~4章の記述は果たして本当なのか?
ミルドレッド視点で描かれる5章の記述は果たして本当なのか?
お互いが、都合よく自分を美化し、相手を非難しているのではなかろうか?

エドワードの父母の死も、本当に『エドワードの父母』のせいなのだろうか。
ひょっとして、遺産を奪うためにミルドレッドが仕組んだのでは? など、疑い出すとキリがない。
もしそうなら、ミルドレッドのお金は本来エドワードのものになるので、プーのエドワードを非難するのは間違いになる。
そして、今回目標を達成したミルドレッドはこれからも大手を振って、エドワードたちのお金を使えるわけだ。
……その可能性もある、と思えてしまうこの本は、やっぱり怖い。


(というか、そもそもミルドレッドもプーなのでは?)


背筋がぞっとするサイコスリラー的な事件が展開しているわけだが、その実、筆致はユーモアに溢れ、
読んでいて楽しく、笑えるものとなっている。
エドワードの『どうしょうもないヘタレなのに、どこか憎めない』様子や、
ミルドレッドの『ウザいんだけど、血管が切れるほどではない適度なウザさ』、そしてどちらの人物も
(殺人を除けば)「こういう人ってどこにでもいるよね」と思わせるリアルさ。

作者のバランス感覚が光る名作だ。


つよきす3部作やってます⑭素奈緒ルートクリア

実はこのルートをプレイしている時、僕は睡眠不足だったのね。
寝不足で疲れている状態で一気にプレイしちゃったの。
本来エロゲをやるようなコンディションではないんだけど、さりとて他の事も出来ない。
そんな時にやったルートなので、ちゃんとした感想になっているか怪しいところがあるんだけど……。


中学時代、大の仲良しだった素奈緒とレオだけど、あることが切っ掛けで疎遠になっちゃうのね。
素奈緒は、自分の主張を曲げずに『正しいものは正しい』という信念を持って突き進んでいく女の子。
そんな素奈緒だったんだけど……残念ながら、クラスで浮いちゃった。
その素奈緒の心の支えになっていたレオ君だけど、ついに素奈緒にブレーキをかけちゃうのね。
「そんなに頑張ったって報われないだろ」「大人になれよ」って。
それは、大切な素奈緒がこれ以上傷つくのを見たくないレオ君の優しさでもあったし、
レオ君自体が傷つくのを恐れてしまった部分もあるんだけど、レオの『変節』に素奈緒は逆ギレして……
見事に喧嘩別れ。


という間柄。

体育武道祭、演劇部の手伝いにレオが駆り出された事から物語は始まります。
乙女さんのナイスアシストや、演劇部内での素奈緒の振る舞いなどなど、序盤はなかなか読ませるものがありますね。
特に八景島観覧車での『偽りの仲直り』や、武道祭終了後の『フォークダンス』は良かったです。

ただ……『フォークダンス』が物語最大の見せ場で、それ以外で面白かったところは『告白』のシーンくらいかなぁ。

武道祭と『告白』の間に挟まれる無人島のエピソードはあんまし面白くなかったし、素奈緒は恋人になってもそう極端にレオとの接し方が変わるキャラクターでもないので、『レオと素奈緒の、2人のやりとり』もちょっとマンネリというか単調に感じちゃいました。

最後の、エリーとの対決は、物語メッセージ的には『テンションに流されて突っ走る』だけではなく、『心に余裕を持つ』事も大切というだけの話で、バランスの良い結論ではあるけれど……。
突っ走る素奈緒の手綱をレオがしっかりと握る、という付き合いがこれからも続いていくのかな。

素奈緒は生徒会メンバーでもなければ、対馬ファミリーでも、2-Cでもないので、どうしてもやりとりが
レオ&素奈緒の1対1が多くなってしまうのが難点でした。
一つ前に、対馬ファミリーの絆が描かれるカニルートをやってしまったのも、響いたと思います。
また、これは僕の体調も大きく影響したと思うんですが、他ルート以上に『素奈緒視点(で、村田や西崎と絡むなど)』が多かったため、どうにも『レオ君になりきってエロゲをプレイ』するなりきりプレイがしづらく、
『俯瞰した角度から物語を読み取る』シーンが多かったです。

これは、本来なら全然マイナスポイントではないのですが、今の僕は対馬レオ君になりきって学園生活を楽しみたい!というコンセプトを持って、なるべくプレイしていたので。ちょっとそれはやりにくかったかな、とは。




SーE

レオ A-
素奈緒 B

シナリオ B 
羨ましさ B+
青春度  B+

Hシーン B-


データ

    シーン回想数 3 
    レオの射精回数:6
    sex回数:3 H日数:3
    素奈緒が逝った回数:2
    

つよきす3部作やってます⑬1学期カニルートクリア

癒される……癒されるんじゃあ……

対馬ファミリー最高!と言えるルートで、カニはもちろん、スバルもフカヒレも本当に最高。

6月20日、カニと二人三脚に出場することに決まり、館長の『縄』で身体を縛る。
この辺は漫画的お約束ですよね。ここから仲が急速に深まっていきます。
6月25日、烏賊島の肝試しでカニと初キス。
7月1日の体育武道祭でのキス2回目まで、本当に甘酸っぱい感じで楽しい。
どう見ても相思相愛なんだけど、『付き合う』ところまでは行っていない、
そんな甘酸っぱさがたまらない。
好き好き大好きバカップルもいいけど、僕はこういう関係確定前の、お互いを意識し合うような
雰囲気が最高に好きですね。


7月5日に、スバルからカニが好きだと伝えられ、その後カニを遠ざけてしまうレオ。
これも解るよなぁ。
スバル、イケメンすぎるし。
まぁ、『誰を選ぶかはカニが決める事』なんだから『身を引く』必要は全くないんですけど、
それでもレオの気持ちはわかる。
レオの態度に傷つくカニの描写も含めて、『青春してるなぁ』って感じ。

7月20日、スバルとの激突を経て、ついにカニとカップルに。
その後、7月25日のスバルとの別れシーンも良い感じだし、この物語のもう一人の主役はスバルですよね。

それに、この対馬ファミリー内での恋愛からは距離を置くフカヒレも、レオの相談に乗るなど、
レオの支えになってくれたと思います。
フカヒレもいい奴だ、うん。薬ネタはドン引きしたけど。


まぁ、その後はひたすらカニといちゃつくだけなんで、大した事もないんですけど、
デレモードのカニはほんとかわいいですね。普段とは大違い(?)だ。
後は、このデレモードをコンパクトにしてくれたのも良かったかも。

あくまでも『物語』としては、7月25日のスバルとの別れで終わった方がむしろスッキリする感じで、
その後のカニとのイチャツキは(カニとのイチャツキ自体は素晴らしいものなんですが)、オマケというか後日談的なところがあるので。
長々やられたら、スバルがくれた感動が台無しになるところだけど、ダレる前にスパッと切った(それでいてバカップルシーンはいくつか堪能できる)のは良かったと思う。
ラストもいいしね。

対馬ファミリーよ、永遠なれ!




SーE

レオ A-
カニ A-

シナリオ B+ 
羨ましさ A
青春度  B+

Hシーン B


データ 
    シーン回想数 4
    レオの射精回数10+4
    sex回数:3 H日数:4
    




総合満足度 B+
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