タイムリープ読了

著者は高畑京一郎。評価はA。

非常に巧くまとまった極上のエンターテイメント。
時間理論にはややご都合主義が見え隠れするも、これくらいなら十分許容範囲。
というか、上手に隠している感じです。

時間モノは好きなジャンルなのですが、ここまで巧く時間を管理した小説は
ちょっと知らないかも。
一週間と時間を区切って、その文細密に描ききったのは見事かもしれない。
後発に「夏色の砂時計」という作品がありますが、
時間の管理が作為的でご都合主義丸出し、結果見事に糞ゲー(ゲームです)だったのに対し、
タイムリープの勝因は時間を一週間に区切ったことじゃないかなと思います。

時間理論は大して難しくはないですが、それなりに頭を使いながら読む必要がありますし、
読み返してみて「なるほど」と思わされる部分も多かったです。
ストーリーの流れをつかむために、“読み返しながら読んだ”本は久しぶりでした。


オズの魔法使い読了

何となくあらすじは知っていますが、実はこの物語を読むのは初めてです。
童話って結構そういうのありませんか? 不思議の国のアリスとかピーターパンとか、
読んだことはなくてもなんとなく知っている
(私、アリスは読んだことあるけど、ピーターパンは読んでません)。
そんなわけで、何となくではなく『読んだよ』と言うために(?)、齢20を過ぎて
オズの魔法使いを読んでみたわけです。
早川文庫から出ている、佐藤高子さん訳の本です。


……驚きました。
主人公のドロシーがすごいんです。性格悪いんです。びっくりですよ。
童話の主人公って、何となくいい子なイメージがありました。

「かかしさんは、オツムに脳みそを少し入れてもらいたいんですって」
脳みその無い仲間のかかしを、他の人に紹介するドロシー。

自分としてはエムおばさんのもとへ帰れさえすればそれでいいので、木こりに脳みそがなかろうと、かかしに心臓がなかろうと(略)、たいしてもんだいじゃないわと思いました。

ドロシーの性格を端的に表す一文。
おまけに木こりには心臓がなく、かかしには脳みそがないはずなのだが、
ドロシーは木こりやかかしの一生の問題についても、ドロシーにはたいしてもんだいじゃないので、
一々そんなことは覚えていません
(単なる誤植かもしれませんが)。

斜線部引用。


こんな感じで、物語の最初から最後までドロシーってば、すげー冷淡です。
きついです。空気読めないし、ずけずけ言います。
世界の支配者オズの前で、「私はこの国があまり好きじゃないから帰りたい」とか言います。


そんなわけで、ドロシーの暴れっぷりが面白かった。
ストーリーについては……あまり突っ込まない方向で。
かなりいい加減な話ですが、まぁそこら辺は……ね。他の小説と同じ感じで
評価するならC-~D+ですが、野暮というものでしょう。

「エッペッペッペのカッケッケ」という萌え台詞とともに、
ドロシー悪女伝説の幕が今上がったのです。

しかし、これ子供の頃に読んでいたら全然違った捉え方をしたんだろうなぁ。

サッカー

☆マンチェスター・ユナイテッドVSチェルシー

主審のハワード・ウェブにビッグマッチを裁く資格は無かった。
とにかく、ルールをさっぱりわかってない。
後ろからのタックル三連発はファウルすらとらず、肩トラップをハンドと
誤認してイエローとは。
乱暴なプレイに対し終始甘い彼の笛は、ラフプレイの目立つマンUに有利に働いた。
そして、ストレスを抱えたアシュリー・コールのタックルによって、Cロナウドは負傷退場に追い込まれた。
しかし、スローで見るとわかるがこれはそれほど悪質なファウルじゃない。
結果的に負傷しなかったものの、ドログバに対するエインセのタックルや、
クディチーニに対するビディッチのファウルの方が数倍悪質だと思う。
アシュリーにはイエローを出して、エインセのはファウルにすらならなかったけどな。
とにかく、激しさと汚さを混同しちゃいけないと思う。

とりあえず、エインセとスコールズとルーニー、それからアシュリー・コールはファウル多すぎ。

試合は試合でそれなりに面白かったけど、マンUのラフプレイが目に付いて正直楽しめなかった。
プレミアの強豪の中じゃマンUは飛びぬけてファウルが多い気がする。
私はアンチマンUなので、気のせいかもしれないけど。
しかしファウルが多いからアンチマンUになったわけで、
アンチマンUだから、ますますファウルが目に付いて気に障るわけで。
鶏が先なのか卵が先なのか。

試合内容はBということで。結果は1-1のドロー。
首位決戦、1位のマンU対2位のチェルシーは、
マンUが勝てばマンUが一歩抜け出し、チェルシーが勝てばマンUと並ぶ状況でしたが、
ドローの為に現状のまま勝ち点3差でマンU首位は変わらず。
この2チームのマッチレースになりそうな予感。アーセナルが絡んでくると面白いんだけどね。

☆レアル・マドリードVSバレンシア

調子の悪いバレンシアと鉄壁の守備を誇るレアル。
互いに守備的なチーム同士の試合、加えて前半20分でバレンシアのエースビジャが負傷交代。
それでも果敢に攻めるバレンシアだったが、アングロのトラップミスに代表されるように、あまりに決定力が低かった。
一方のレアルは少ないチャンスをきっちラウールが決め、後は堅守にモノを言わせた1-0。
すっかり銀河系からは程遠くなった地味なレアルだが、基盤(守備)は磐石なので大崩れはなさそう。


☆カンナバーロ、バロンドール受賞

純粋に守備の選手では今回が初めてということで、歴史に残る偉業かもしれない。
ベッケンバウアーは元々中盤の選手だし、ザマーは得点力かなりあったからね。
その点カンナバーロは守備オンリーの選手ということで。

今年は絶対的な本命が不在だったので、異論は少ないのではないでしょうか。
個人的にはユベントスの選手にはあまりあげたくないんだけど。
イタリアならピルロの方が良くね?
後は、ブンデス・ワールドカップ得点王のクローゼとか
CL準優勝・ワールドカップ準優勝・プレミア得点王のアンリあたりにあげたかった気もする。
ただ、ワールドカップの活躍とレアルでの貢献ぶりを見れば、カンナバーロでもいいのかなと。
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