ミラノダービーは息詰まる熱戦だった。
両チーム、とりわけインテルの破壊力には驚かされた。
ピッチ上でこれだけレベルの高いサッカーを見せられる、両チームなのだけれど
悲しいかな、ピッチを取り巻く周囲は四流というのが今のセリエAである。
先ごろ、三度目の減刑が下された。
八百長したチームがいけしゃあしゃあと「私たちは無実だ」と訴え、
ジダンを先に挑発したマテラッツィは、「ジダンが謝りに来るのを待つ」と言いながら、
頭突きの暴露本を発表するといった具合に、イタリアという国はその品性の無さを
世界中に発信している。
2006年、世界王者のイタリア。文句のつけ所の無い世界最強国の現状だ。
そのマテラッツィといえば、この試合での退場はカードの基準を改めて考えさせられる出来事であった。
ラフプレイでビエイラを負傷に追いやったガットゥーゾのファウルは、
明らかに故意であったがお咎めは無かった。
その直後、ゴールを決めたマテラッツィはユニフォームを捲り上げ、
下のTシャツを見せた。何かのメッセージが書かれたそのシャツ
―それは政治的な主張かもしれないし、愛する娘の誕生日を祝うメッセージかもしれない―を見せた。これが原因で、イエローカード。マテラッツィは前半にも1枚イエローを受けていたので退場となった。
ユニフォームを脱いで裸になるとカード。非紳士的行為という分類である。
ゴールを決めた時くらい好きにさせてやれよとも思うが、まぁ見苦しいっちゃ見苦しい場合もあるし、
まさかイケメン選手だけお咎めなしというわけにもいかないので、仕方ない……?
さて、今回のマテラッツィは裸ではない。下にシャツを着ていたのだ。
見苦しくもなんとも無い。
では何故イエローなのか。
それは、スポンサーであるユニフォームメーカーのロゴを見えなくする行為、がイエローなのである。
ゴールを決めて脚光を浴びたその瞬間にロゴが見えないと困るというのだ。
これで、レッドカード。
相手を負傷させる不正はお咎め無しで、こんな試合とは関係ないマーケティング上のことでイエローカード。
もちろん、それをど忘れして大事な試合ではしゃいでしまったマテラッツィにも問題はあるが、試合の興を殺いだのは間違いなく、
選手の健康よりもスポンサーの都合を重視するこの判定であった。
私はマテラッツィは昔っから(5年くらい前から)大嫌いなのだが、
今回はさすがにちょっとかわいそうだと思った。
両チーム、とりわけインテルの破壊力には驚かされた。
ピッチ上でこれだけレベルの高いサッカーを見せられる、両チームなのだけれど
悲しいかな、ピッチを取り巻く周囲は四流というのが今のセリエAである。
先ごろ、三度目の減刑が下された。
八百長したチームがいけしゃあしゃあと「私たちは無実だ」と訴え、
ジダンを先に挑発したマテラッツィは、「ジダンが謝りに来るのを待つ」と言いながら、
頭突きの暴露本を発表するといった具合に、イタリアという国はその品性の無さを
世界中に発信している。
2006年、世界王者のイタリア。文句のつけ所の無い世界最強国の現状だ。
そのマテラッツィといえば、この試合での退場はカードの基準を改めて考えさせられる出来事であった。
ラフプレイでビエイラを負傷に追いやったガットゥーゾのファウルは、
明らかに故意であったがお咎めは無かった。
その直後、ゴールを決めたマテラッツィはユニフォームを捲り上げ、
下のTシャツを見せた。何かのメッセージが書かれたそのシャツ
―それは政治的な主張かもしれないし、愛する娘の誕生日を祝うメッセージかもしれない―を見せた。これが原因で、イエローカード。マテラッツィは前半にも1枚イエローを受けていたので退場となった。
ユニフォームを脱いで裸になるとカード。非紳士的行為という分類である。
ゴールを決めた時くらい好きにさせてやれよとも思うが、まぁ見苦しいっちゃ見苦しい場合もあるし、
まさかイケメン選手だけお咎めなしというわけにもいかないので、仕方ない……?
さて、今回のマテラッツィは裸ではない。下にシャツを着ていたのだ。
見苦しくもなんとも無い。
では何故イエローなのか。
それは、スポンサーであるユニフォームメーカーのロゴを見えなくする行為、がイエローなのである。
ゴールを決めて脚光を浴びたその瞬間にロゴが見えないと困るというのだ。
これで、レッドカード。
相手を負傷させる不正はお咎め無しで、こんな試合とは関係ないマーケティング上のことでイエローカード。
もちろん、それをど忘れして大事な試合ではしゃいでしまったマテラッツィにも問題はあるが、試合の興を殺いだのは間違いなく、
選手の健康よりもスポンサーの都合を重視するこの判定であった。
私はマテラッツィは昔っから(5年くらい前から)大嫌いなのだが、
今回はさすがにちょっとかわいそうだと思った。