好きな小説 殿堂入り 随時(年に1回ぐらい)更新

作家順、五十音順。随時追加。
この記事の作品は全て超大好きだけど、敢えてその作家の個人的ベストを太字赤に。

   

   【アーウィン・ショー】

   真夜中の滑降 
   はじまりはセントラル・パークから  

  
  【アーサー・ヘイリー】
    
   最後の診断      
   マネーチェンジャーズ
   自動車     

  【アイザック・アシモフ】

  アイ・ロボット     
  永遠の終わり     
  鋼鉄都市        
  はだかの太陽  

  【アイラ・レヴィン】


   死の接吻   
  

  【アガサ・クリスティ】
 
  終わりなき夜に生れつく 
  オリエント急行の殺人  
  ナイルに死す      
  五匹の子豚       
  葬儀を終えて      
  死の猟犬        
  鏡は横にひび割れて  
   
  【秋山瑞人】

  
イリヤの空UFOの夏 

  【アルベール・カミュ】

   異邦人        
   ペスト  
  
  【生島治郎】

  黄土の奔流     
  追いつめる 
  
  【市川拓司】

  いま会いにゆきます

  【伊藤計劃】

  虐殺器官
  ハーモニー

  【ヴァーナー・ヴィンジ】
   
  最果ての銀河船団        

  【ウィ・ギチョル】

   9歳の人生  

  【ウィリアム・アイリッシュ】

  黒い天使      
  暁の死線      

  【ウィリアム・ケント・クルーガー】

  ありふれた祈り 


  【虚淵玄】
   
  Fate/Zero


 【エラリー・クイーン】

   十日間の不思議   
  九尾の猫       


【オーソン・スコット・カード】


  死者の代弁者    
  エンダーのゲーム  

 【乙一】

  君にしか聞こえない
 
 【小野不由美】
  
  屍鬼         
  魔性の子       
  月の影、影の海    
  黄昏の岸、暁の天   
  華しょの幽夢      
  東の海神、西のそう海 
  
  【カート・ヴォネガット】
  
   スローターハウス5  
  
   【海堂尊】

   チーム・バチスタの栄光
   ナイチンゲールの沈黙


   【カズオ・イシグロ】

   わたしを離さないで


  【韓寒】

  
  上海ビート 

  【北方謙三】

   三国志
 
  【京極夏彦】

  魍魎の匣       
  絡新婦の理     
  陰摩羅鬼の瑕     
  姑獲鳥の夏      

  【クリフォード・シマック】
 
  都市         
  愚者の聖戦      
 
 【グレアム・グリーン】

  ヒューマンファクター    

  【グレッグ・イーガン】
 
   祈りの海 

  【ケン・フォレット】

   針の眼        
      
  【小泉喜美子】
  
  弁護側の証人     

 【コリン・ウィルソン】

 
  精神寄生体      
  殺人者       
 
 【ジェイン・オースティン】


   高慢と偏見     
   マンスフィールドパーク
 
 【ジェームズ・クラベル】

  キング・ラット     
  将軍         
 
 【ジェイムズ・クラムリー】

   酔いどれの誇り   

  【ジェームズ・ケイン】

  郵便配達は二度ベルを鳴らす 
  殺人保険          

 【ジェフリー・アーチャー】

  百万ドルをとり返せ  
  めざせダウニング街10番地 
  ケインとアベル 

  【シオドア・スタージョン】
  

   一角獣・多角獣      
  
  【重松清】
   
   君の友だち     
  
  【司馬遼太郎】

   最後の将軍
   新史太閤記
   関ヶ原
   功名が辻
     

  【シャーリィ・ジャクスン】

  ずっとお城で暮らしてる 

  【ジャック・ヒギンズ】
   
  死にゆく者への祈り 

  【ジョイス・ポーター】
  
   切断         


  【ジョー・ウォルトン】
 
   図書室の魔法 
  
  【ジョージ・オーウェル】
   
   1984年           

  【ジョージ・r.r.マーティン】

  七王国の玉座     
  王狼たちの戦旗    
  剣嵐の大地  

 【ジョーン・ロビンソン】
 
  思い出のマーニー   
  
 【ジョゼフ・ウォンボー】
  
  クワイヤボーイズ  

  【ジョナサン・スウィフト】

  ガリバー旅行記    

 【ジョン・ヴァーリィ】
  
  ブルーシャンペン   


 【ジョン・ハート】


  ラストチャイルド   
  キングの死    

 【スコット・トゥロー】
 

  推定無罪  
  
  【鈴木光司】

  リング        
  らせん           
  
  【スティーブン・キング】

  グリーンマイル     
  デッドゾーン     
  ザ・スタンド     
  ファイアスターター  
  IT          
  クージョ       
  死のロングウォーク 
  11/22/63
  ジョイランド
  
  【スティーブ・ハミルトン】
   
   解錠師      
  
  【住野よる】


  君の膵臓を食べたい
 
  
  【瀬名秀明】
  
  パラサイトイヴ 
  
  【高橋源一郎】
  
  さようならギャングたち 
  
  【貴子潤一郎】
  
  12月のベロニカ   

  【高見広春】

  バトル・ロワイアル  
  
  【太宰治】

  斜陽        
  人間失格    
 
 【田中ロミオ】  
  
  AURA        

 【ダニエル・キイス】

  アルジャーノンに花束を 
  24人のビリーミリガン  

  【ダン・ブラウン】

  天使と悪魔      
  ダヴィンチ・コード 
  インフェルノ 

  【チヌア・アチェベ】
   
  崩れゆく絆 
 
  【ディック・フランシス】

  利腕         
  大穴        
  敵手         

  【テッド・チャン】
 
   あなたの人生の物語 
  
  【ドナルド・ウェストレイク】

   ホットロック    

 【トマス・クック】

  緋色の記憶

   【中井英夫】

   虚無への供物 
   
   【夏目漱石】
 
  それから      
  こころ       
  
  【貫井徳郎】

   慟哭      

  【ネビル・シュート】

   渚にて  
  
  【野坂明如】
  
  エロ事師たち  

  【野村美月】

  “文学少女”と飢え渇く幽霊
  “文学少女”と慟哭の巡礼者

  【ハーマン・ウォーク】
 
  ケイン号の叛乱    
  戦争の嵐

  
  【フィリパ・ピアス】

  トムは真夜中の庭で  

  【フィリップ・K・ディック】
  
  スキャナー・ダークリー 
  ユービック 
  
  【フィリップ・ホセ・ファーマー】

   恋人たち      


  【福井晴敏】

  亡国のイージス  

  【フランソワーズ・サガン】
 
  悲しみよこんにちは  

  
  【フレドリック・ブラウン】
  
  天の光はすべて星
   
  【フレデリック・ポール】
   
   タウゼロ 

  【マイクル・クライトン】

  ジュラシックパーク  
  プレイ――獲物    
  失われた黄金都市   

 【マイク・レズニック】
  
  キリンヤガ      
  
  【マリオ・プーヅォ】
   
   ゴッドファーザー  
   
   【三浦綾子】
    
   ひつじが丘     

 【ミゲル・デ・セルバンテス】
   
   ドンキホーテ    

 【ミッチ・アルボム】
 
  天国の五人      
  もう1日    

  【山口雅也】


  生ける屍の死

  【山田風太郎】

  魔界転生   
    甲賀忍法帖
  
  【吉本ばなな】
  
  TSUGUMI     
  キッチン     

 【リチャード・アダムス】

  ウォーターシップダウンのウサギたち  
  ブランコの少女        
 
【リチャード・マシスン】
 
 ある日どこかで    
 アイ・アム・レジェンド 

 【竜騎士07】

 ひぐらしのなく頃に

 【隆慶一郎】
  
  影武者徳川家康    
 
 【レイ・ブラッドベリ】

  火星年代記      
  刺青の男       
  太陽の黄金の林檎   
  10月はたそがれの国 

 【ロバート・ゴダード】

  千尋の闇       

 【ロバート・F・ヤング】
 
 たんぽぽ娘      

 【ロバート・ラドラム】
  
  マタレーズ暗殺集団  

  【ロベール・メルル】

   マレヴィル      


「三国志9」PK 190年袁紹でクリア間近

現在201年です。
「三国志9」は面白いんですが、昔のゲームらしく歴史イベントが少ないので、どの勢力でやっても
終盤は同じになっちゃうのが欠点ですね。
これは良いところでもあるんですが、「信長の野望」シリーズと比べて、勢力が肥大化するペースが遅いのも、ありがたいんですが、序盤の危機さえ凌いで、7~8都市を取っちゃえばクリアできますし、15都市くらいになるともう作業ゲー感が出ちゃいます(国は、全部で50ぐらい)


さて、190年の袁紹ですが、序盤は反董卓連合が組まれており、
我が袁紹は董卓から離れていたため、のんびりと内政などをしておりました。
軍師・田豊、武のエース顔良・文醜がいるのは大きいですね。
1年間やることがないので、
武官は相変わらずの引き抜きで、呂布・華雄を董卓から奪っちゃうのはお約束ですが、良くも悪くも河北は中原から遠いので、人材登用にも時間がかかる……。
周囲には反董卓連合の同志たちがいるので、攻め込むわけにもいきません……と、ぼやぼやしていたら、
河北では白馬将軍・公孫瓚、ギョウの韓馥が勢力を拡大し、袁紹は取り残される形にww
おまけに劉備まで出てきて、三人から攻撃される厳しい展開になりましたww
これは予想外で楽しかったです。

この中で一番弱いのが劉備。何とか隙をついて劉備を滅ぼし、関羽・張飛を獲得しました。
ただ、序盤の袁紹で弱いのは文官の方。
田豊だけが頼りで、後は審配・逢紀・郭図とどうにもパッとしない。

そこで、次は韓馥との決戦(韓馥相手に決戦かよw)。
韓馥配下には沮授・張コウ(魏の武将です)・甘寧・趙雲がいます。
なんだお前ら……韓馥のくせに……普通に強い。
なんとか倒して武将を獲得。沮授が来てくれたのは大きいですね。
田豊・沮授の二枚看板は本当に頼りになります。

……田豊・沮授を冷遇した小説「三国志」の袁紹って一体……まぁ、ゲームと違って知力は数値化されないとはいえ……。

さて、公孫瓚は海路から何故か徐州方面にまで勢力を伸ばす一大勢力に。
南方では孫堅が止まるところを知らず、呉から益州までを支配する横長の帝国にww

董卓は亡くなりましたが後継者の牛輔が以前健在、西涼で馬騰と戦いを繰り広げており、倒しそうな勢い(その後、西涼も支配しました)で、洛陽~西涼まで勢力を伸ばしています。

意外にパッとしないのが曹操。全然伸びていません。

我が袁紹は宿敵・公孫瓚との一大決戦に挑み、勝利。
次に狙うのは曹操。
許緒・典韋・夏侯惇・夏侯淵など武のエースはいますが、文官は陳宮ぐらいしかいねぇ……
荀彧・荀攸・郭嘉・程昱は……😖?

ここまでで、「三国志」らしく三大勢力が鼎立する形になりました。

南部を完全に支配し、梓潼・江陵あたりまで勢力を伸ばす南の孫堅、兵力50万。
洛陽~西涼を支配する、牛輔、兵力40万。
河北一帯と、徐州、徐南あたりを支配する袁紹、兵力30万の三つ巴です。

ここまで来ちゃうと、まぁ後は普通にクリアできるのであまり面白くないですね。

とりあえず兵士が足りないので
内政をしながら徴兵キャンペーンを実施し、兵力を70万ぐらいまで貯めました。
河北は人口が多くていいね!

どちらから倒そうかな~と思っていましたが、牛輔が攻めてきたので、まずは牛輔をターゲットに。
無事倒しました、と書くと一文で済みますが、まぁ3年ぐらいはかかっています。
牛輔は李儒・荀攸・馬超・ホウトク・程昱・カク・張任・張遼あたりもいて、多士済々ですね。
こっちが曹操じゃないのか?

というわけで、北の袁紹、南の孫堅の南北朝時代が始まったのが、
この記事を書いている201年ということになります。

ここからはもう孫堅を倒すだけなんで、作業ゲーですよね。
人材でも兵力・国力でも圧倒的に勝っていますし……。
まぁ、孫堅も兵力50万いるので厄介ですが、こちらは100万いますし、お望みなら徴兵する余力も残っていますし。

孫堅・孫策というSクラスの一族を除くと、黄蓋・韓当がエースを張っているようなので、

呂布・華雄・関羽・張飛・趙雲・黄忠・馬超・魏延・夏侯惇・夏侯淵・顔良・文醜・甘寧・太史慈・徐晃・典韋・許緒・張遼・張コウ・高順・ホウトク・張任
がいる袁紹軍が負ける図はないです。


終盤になってくると、こういうオールスター軍団になっちゃうのは仕方ない面もありますが、
あくまでも袁紹らしく、メインの軍師は田豊にしています。
国号も「戌」にしましたしね(袁紹ではなく袁術ですが)。

でも袁紹らしさはそこまでかなぁ。呂布+五虎将軍とかの方が顔良・文醜よりインパクト強いからなぁ。


190年シナリオは基本だと思うので、もう一度ぐらいやりたいんですが、
曹操の陣容を見てちょっと迷っちゃいました。
郭嘉とか荀彧とか普通にいるものだと思ってた……。

序盤は文官が多い方が強いんですよね。
離間の計をかけまくれば、知力50代で武力90代の武将は、基本取り放題ですから。

逆に「離間」→「引き抜き」が強すぎるので、敢えて封印する縛りプレイも考えられますが、僕はマゾじゃないのでしません。
ただ、序盤の劉備あたりを選ぶと、文官が全然いないので必然的にそうなりそうですね。
難易度高そうなので、最後の方に取っておきますか。



これは「三国志」でも「信長の野望」でも同じですが、僕の好みとして

・1都市から始まる君主・大名(ギリギリ2都市でも可)
・小勢力が多い、早めの年代
・ヌルゲーマーなので、1都市しか持っていなくても武将の質はそれなりに高い

この3点が揃っている勢力でプレイするのが楽しいです。

「三国志」で言うなら190年の孫堅・曹操、194年の孫策(今回プレイしていませんが)あたりがド定番。
さすがに韓玄とか公孫恭でプレイするマゾゲーマーではなく、かと言って三国鼎立後の曹操とかでプレイする気にもなれない人です。

(以前、201年張魯でプレイしたら、
8年間曹操と劉璋のご機嫌を取り続けて存続したものの、
武将の質が低すぎて何も変わり映えせず、ただただ漢中で内政をして滅亡を回避するだけのプレイになってしまい、全く見通しが立たずに挫折した経験がありますw)


「信長の野望・創造」では1534年・1551年の織田家・武田家が一番楽しかったですね。
きらびやかな人材はいるけど、国土は1つ。そこから拡げていくのが楽しいんです。

能力をイジるチートはしません。
あくまでも制作者が考えたバランスで楽しみたい人です(これはどのゲームでも同じです。

新武将も、基本作りません。
ただ、「信長の野望・創造」の1600年シナリオでプレイした時は、頭数が足りなかったので、
「大志」など別作品で出てきた武将は新武将として、能力値はほぼ同じになるように工夫して
送り込みました。

大いなる眠り 雑あらすじ感想

レイモンド・チャンドラーのファンの方は、読まないでください!

前おき

この度、レイモンド・チャンドラー作品を再読したため、前回は総論を書いた。

さて、今回は彼の長編デビュー作「大いなる眠り」である。

レイモンド・チャンドラーの作品は基本、起承転結の『起』と『結』だけがあって、『承』と『転』が欠けた欠陥シナリオだ、とは以前書いたのだが、このデビュー作はまさにそれを地で行く作品になっている。

あまりに複雑なため、僕の読解力不足の可能性もゼロではないのだが、
僕の読解力を槍玉に上げるか、チャンドラーの構成力を槍玉に挙げるかは、皆さんの判断に任せたい。

人間はとかく自己正当化しがちな生き物なので、僕はこの作品を駄作と断定する。異論は認める。

あらすじ

チャプター3まで【起】

ある日、スターンウッド将軍が探偵フィリップ・マーロウの元に訪ねてくる。
将軍家は石油で財をなしている。
カーメンの博打に対する脅迫状がスターンウッド将軍の元に届き、マーロウが調査を依頼される。
ここで、僕が考えるこの作品のメインキャラを紹介しておく。

長女
・ヴィヴィアン
夫のリーガンが失踪している。
リーガンは酒の密売人。妹と同じくギャンブル狂でエディ・マーズの店でいつもルーレットで大金をスッている。
多分セクシー美人。黒髪。

次女
・カーメン
すぐに男を誘惑する性欲過剰な女。すぐに脱ぐ。
(しかし映像がないので、カーメンの裸は想像……妄想するしかない。悲しい)
思い通りにならないとすぐキレる。
「私ってキュートよね」「あなたってキュートね」が口癖で、かなりバカっぽい。
麻薬常用者で、イっちゃってるセクシー美人。なお金髪。
博打で借金。

簡単に言ってしまえば、ヴィヴィアンの夫の失踪事件と、
カーメンが博打で借金している事。
2人の娘はかなりの問題児で、
年老いたパパが2人を心配している事さえわかればそれでいい。

はず……なんだが……そんな読み方をすると、意味がわからなくなるので注意。
いや、どんな読み方をしても意味がわからなくなるから同じか。

チャプター7まで

ここから話が混線というか脱線していく。

まずマーロウは、カーメンをゆすっていた、強請屋のガイガーを尾行する。
ガイガーの隣の本屋の女(アグネス)やら、何やらから聞き込みをする

(ちなみに、ガイガーは本書で大きな役割を占めているわけでもない。
魅力的なキャラでもない
そういうところが、どうにも退屈してしまうのである)

ようやくガイガーが見つかったが、どこからか車で現れたカーメンがガイガーを銃殺した

チャプター12まで

殺人を犯したカーメンをスターンウッド家に送る。

ガイガー家に戻るとガイガーの死体が消えていた。

バーニー・オールズ(保安官?)から電話がかかってくる。
スターンウッド家の車が砂浜で見つかり、男の死体が発見されたという。
死体はスターンウッド家の運転手オーエンだった。

その後、なんやかや暴力的な輩とやり取りがある(適当に読んでしまった)

ますます混迷する事件と、死体の山

ヴィヴィアンが翌日訪ねてくる。
カーメンの全裸写真が送られてきて、またもや強請られたらしい。
ヴィヴィアンに誘惑されるが、マーロウはスルーする。

(スルーするなよ、もったいないw
でも多分、大金の誘惑にも、美女の誘惑にも手を出さず、我が道をゆくのがマーロウが好かれるところなんだと思う。
僕にはよくわからないけど)

今度はカーメンが訪ねてくる。
ジョー・ブロディという男がカーメンのヌード写真で強請りをしているらしい

(正直この辺もどうでもいいんだよなぁ。
「大いなる眠り」って、探偵マーロウ・老将軍・長女ヴィヴィアン・失踪した夫のリーガン・次女カーメン
の5人以外はメインプロットでも何でもないし、どうでもいいだろ……)


サブプロットと言えば聞こえは良いが……。
エディ・マーズというヤクザ(賭博場の主。部下のガイガーを使って強請らせていたのも彼)と対決、
そして次には別件の強請屋のブロディと対決する。
ガイガーの本屋で働いていたアグネスも敵として登場。
そんなこんなで気づいたらブロディは死んだ

さて、ブロディを殺したのは、『てめぇでファックしやがれ』しか言えない低能のゲイ、キャロル(こいつの存在意義あるんか?)
ガイガーの死体を隠したのも彼だった。
ガイガーの恋人だった彼は、ブロディがガイガーを殺したと思い込み、かたき討ちとばかりに、キャロルはブロディを殺したのだった。

もうこの辺になると「てめぇでファックしやがれ」としか言いようがない。
どうでもいい理由で人が死にすぎだから。
一体何人死ぬんだよww

その後もマーロウは、よくわからない奴らと関わったり、なんだりする。
賭博場を開いているエディ・マーズと、マーズに借金をしながらギャンブル狂いのヴィヴィアンとの関わりを知る。
ヴィヴィアンが、父の将軍を案じている事を聞く。
ヴィヴィアンがマーロウをまた誘惑するが、マーロウはキスだけを許し、それ以上は拒絶する。

マーロウが帰宅すると、カーメンが勝手にベッドに入って全裸で待っていた。
しかしマーロウはまたも拒絶し、追い出した。

マーロウをずっと尾行していた男を、遂にマーロウは捕まえる。
ハリー・ジョーンズという、ブロディの友人だった。
その後、カニーノとかいうギャングが唐突に現れ、ハリ―・ジョーンズを殺した(お前誰だよ)
(完全に話についていけなくなっているw)

マーロウはエディー・マーズの妻モナの居場所を突き止めるが、逆に捕まってしまう。
(??? マーロウが依頼されていたのはラスティ・リーガンを探す事ではなかったはずだし、
ヴィヴィアンもカーメンも関係ない気がするんだが、どうしてこんな展開になってるんだ??)

危機一髪のところを無事脱出し、マーロウはカニーノを殺す

結末

将軍に呼ばれ、将軍から改めてラスティ・リーガン(ヴィヴィアンの元夫)捜索の依頼を受ける。

カーメンが現れる。
カーメンが射撃の練習をしたいと言い、油井を二人で散策する。
マーロウがカーメンに銃を渡すと、カーメンは的ではなく、マーロウを狙う。
しかしマーロウは事前に弾丸を抜いていたので無事だった。
カーメンは銃を持つと発作で人を撃ちたくなるのだった(なんだそりゃ!)

ヴィヴィアンが現れ、真相をマーロウが推理する。
失踪中のヴィヴィアンの夫リーガンを、カーメンは誘惑した
しかし、リーガンがスルーしたので、カーメンは彼を銃殺したのだった。

ヴィヴィアンに、カーメンを精神病院に入れるように約束させ、マーロウは去った。

「大いなる眠り」(死)についた人々

被害者1:ラスティ・リーガン←犯人:カーメン
動機:誘惑したのにノッてこなかったから

被害者2:ガイガー←犯人:カーメン
動機:自分を強請っていたから???

被害者3:オーエン←犯人:……誰!?
動機:??????

被害者4:ブロディ←犯人:キャロル
動機:勘違い。「てめぇでファックしやがれ」

被害者5:ハリー・ジョーンズ←犯人:カニーノ
動機:「俺様をナメるんじゃねぇ!!」(?)

被害者6:カニーノ←犯人:フィリップ・マーロウ
動機:生き延びるため。正当(?)防衛

殺人未遂:フィリップ・マーロウ←犯人:カーメン
動機:誘惑したのにノッてこなかったから

感想

繰り返すまでもないが、本作はスターンウッド家のヴィヴィアンとカーメンの姉妹、そしてヴィヴィアンの失踪した夫リーガンが主軸になっていると思う。
そのカーメンを、エディ・マーズだのガイガーだのブロディだのが強請っていた、というのはまぁあってもいいけれど、枝葉というか、なくてもいい部分。
まして、「てめぇでファックしやがれ」しか言わない不快なキャロルや、
唐突に現れたカニーノなどは、ただただ話をややこしくしているだけで
本筋に関わっているとは到底言えない。

必要な部分を抜き出せば、事件はシンプルで、多分100ページぐらいで終わるのに、意味の解らないヤクザの抗争でページを水増しして強引に長編にしているようにしか思えない。

本作はチャンドラーのデビュー長編であり、世間での評価は高くもなく低くもないといったところのようだが、
個人的には駄作中の駄作。
(というか、チャンドラー作品は駄作だらけだと思う。
単に僕がチャンドラーと合わないだけとも言えるけど)

余談だが、本作のカーメンも含め、美女が悪役のケースが多いチャンドラー作品。
しかし、リアルでのチャンドラーは奥さんを亡くしてしまったことが原因で、すっかり塞ぎ込んでしまい、その後も立ち直るのに多大な年月を要した、愛妻家だった。

フィリップ・マーロウなら、最愛の人が死んでも立ち直ってやっていけそうだが、チャンドラーには無理だったのだ。

次回、「リトル・シスター」に続く???

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