お気に入りのシリーズ。今回は知らない選手も結構取り上げられていて、楽しく読めた。だが、これも相変わらずなのだが、選出の基準がイマイチよくわからない。そもそもこの本で言う「ニュープレイメイカー」の定義とは一体なんなのか。
グランビル氏はプレイメイカーにリバウドやジダン、リケルメを選んでいる。
しかし、本誌のベスト30にはカカーやファンデルファールトなどを除き、基本的には守備能力とパサー能力に優れたトータルな能力を持つボランチを選んでいるようだ。守備専業のガットゥーゾなんかは選ばれていない。一方で、何故ピルロが選ばれていないのか。ピルロは守備が弱いから? けれどベーロンは選ばれている。どう見てもピルロの方がまだ守備をしているように見えるが。
前述したグランビル氏の選んだリケルメなど、全く守備をしていないではないか。
といった具合に「ニュープレイメイカー」という、不確かな定義を持ち出してきたため、基準が非常に曖昧になってしまっている。だが、この「ニュープレイメイカー30」は権威ある賞というわけでもなく、単なる読み物なのだから、あまりガチガチに考える必要は無い事も理解している。
そういった選手中心の観点ではなく、戦術マニアとしての観点で読んでいくと、グッとこの本の面白みは上がる。現在最先端のフォーメーション「4-3-3(3センター型:トリボーテとも言いますが、3センターが一般的)」は何故流行しているのか、3センターのそれぞれの役割とは何かなど、非常に勉強になる本である。
また、選手のポジショニングにおけるバランス感覚など、私のようなミーハーには到底気づかないところに言及している、その観察眼には目を見張らされる。
まさに、よりサッカーを知る本、勉強する本であり、サッカ-中級者むけの本となっている。逆に言えば
「今までサッカーには興味が無かったけれど、2006年のワールドカップに向けて、勉強しておきたいな」という方には不向きである。
ボランチ、ファンタジスタ、レジスタなど、ある程度の概念を理解していないと、置いてきぼりを食らってしまいがちだ。
そんな、ビギナーの方にはワールドサッカーマガジン増刊の「2006ドイツ・ワールドカップパーフェクト名鑑」をお勧めしたい。既に出ているワールドカップの本を、10冊ほど立ち読みしてみたが、現時点ではこれが最良のように感じた。
ワールドサッカーダイジェスト増刊のワールドカップガイドもお勧めなのだが、出た時期が早かった分、情報がこちらに比べればやや古い。今買うならマガジン増刊の方だろう。
もちろん、まだ開幕までは2ヶ月もあることだし、更に新しいガイドブックも出るだろう。
それを待つのもまたひとつの作戦ではある。
さて、ここからは何分自慰的な記事になる。折角のネタなので、私も「ニュープレイメイカー30」を選んでみようと思うのだ。本誌の定義になるべく沿った形で選んだつもりだが、私は完全に「ニュープレイメイカー」の定義を理解しているわけではないので、的外れなプレイヤーを選んでしまうかもしれない。(太字はワールドカップに参加しそうな選手)
30 マイケル・キャリック(イングランド)
29 ジョアン・モウチーニョ(ポルトガル)
28 ディディエ・ゾコラ(コートジボアール)
27 ヌーリ・サヒン(トルコ)
26 トルステン・フリングス(ドイツ)
25 チアゴ・メンデス(ポルトガル)
24 ダビド・ピサロ(チリ)
23 トマシュ・ロシツキー(チェコ)
22 マニシェ(ポルトガル)
21 ダニエレ・デ・ロッシ(イタリア)
20 デニー・ランザート(オランダ)
19 セスク・ファブレガス(スペイン)
18 ザビ・アロンソ(スペイン)
17 ファン・ベーロン(アルゼンチン)
16 アンドレア・ピルロ(イタリア)
15 グティ(スペイン)
14 マルコス・セナ(スペイン)
13 クラレンス・セードルフ(オランダ)
12 デヤン・スタンコビッチ(セルビア・モンテネグロ)
11 トーマス・グラベセン(デンマーク)
10 フィリップ・コクー(オランダ)
9 デイビッド・ベッカム(イングランド)
8 エステバン・カンビアッソ(アルゼンチン)
7 ミヒャエル・バラック(ドイツ)
6 ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(ブラジル)
5 パトリック・ビエイラ(フランス)
4 ザビ・エルナンデス(スペイン)
3 デコ(ポルトガル)
2 スティーブン・ジェラード(イングランド)
1 フランク・ランパード(イングランド)
こんな感じでどうだろうか?
ランク付けというのは正解などないし、ランク付け作業が終わってから「あいつを忘れてた!」なんてこともあるので油断できない。
ちなみに、本誌のベスト30にして私が落とした選手はこちら。
☆カカー(ブラジル) ☆ファンデルファールト(オランダ) ☆ステファン・アッピアー(ガーナ)
☆シモン・ロルフェス(ドイツ) ☆ウェズレイ・シュナイデル(オランダ)
☆イバン・レコ(クロアチア) ☆ティム・カーヒル(オーストラリア)
☆ジャーメイン・ジェナス(イングランド) ☆アンドリー・フシン(ウクライナ)
☆パブロ・オルバイス(スペイン) ☆マテュー・ボドメル(フランス)
☆ビカシュ・ドラソー(フランス) ☆アンデルス・スベンション(スウェーデン)
☆スティリャン・ペトロフ(ブルガリア)
こうしてみると本誌のベスト30の方が、いろいろな国やいろいろなチームから選んでいて面白いと感じる。
私が選んだベスト30は、ビッグチームに偏っていて面白くないなぁ。
更に言えば、私が選んだ30人というのはサッカーファンなら既に知っている選手ばかりだろう。知っている選手しか載っていない雑誌よりも、知らなかった選手を紹介してくれる雑誌の方が面白い。そういう意味でも、本誌の選んだ30人はあれでよかったのかもしれない。
てか、この雑誌読むまでシモン・ロルフェスって全く知らなかったよ(笑)。
グランビル氏はプレイメイカーにリバウドやジダン、リケルメを選んでいる。
しかし、本誌のベスト30にはカカーやファンデルファールトなどを除き、基本的には守備能力とパサー能力に優れたトータルな能力を持つボランチを選んでいるようだ。守備専業のガットゥーゾなんかは選ばれていない。一方で、何故ピルロが選ばれていないのか。ピルロは守備が弱いから? けれどベーロンは選ばれている。どう見てもピルロの方がまだ守備をしているように見えるが。
前述したグランビル氏の選んだリケルメなど、全く守備をしていないではないか。
といった具合に「ニュープレイメイカー」という、不確かな定義を持ち出してきたため、基準が非常に曖昧になってしまっている。だが、この「ニュープレイメイカー30」は権威ある賞というわけでもなく、単なる読み物なのだから、あまりガチガチに考える必要は無い事も理解している。
そういった選手中心の観点ではなく、戦術マニアとしての観点で読んでいくと、グッとこの本の面白みは上がる。現在最先端のフォーメーション「4-3-3(3センター型:トリボーテとも言いますが、3センターが一般的)」は何故流行しているのか、3センターのそれぞれの役割とは何かなど、非常に勉強になる本である。
また、選手のポジショニングにおけるバランス感覚など、私のようなミーハーには到底気づかないところに言及している、その観察眼には目を見張らされる。
まさに、よりサッカーを知る本、勉強する本であり、サッカ-中級者むけの本となっている。逆に言えば
「今までサッカーには興味が無かったけれど、2006年のワールドカップに向けて、勉強しておきたいな」という方には不向きである。
ボランチ、ファンタジスタ、レジスタなど、ある程度の概念を理解していないと、置いてきぼりを食らってしまいがちだ。
そんな、ビギナーの方にはワールドサッカーマガジン増刊の「2006ドイツ・ワールドカップパーフェクト名鑑」をお勧めしたい。既に出ているワールドカップの本を、10冊ほど立ち読みしてみたが、現時点ではこれが最良のように感じた。
ワールドサッカーダイジェスト増刊のワールドカップガイドもお勧めなのだが、出た時期が早かった分、情報がこちらに比べればやや古い。今買うならマガジン増刊の方だろう。
もちろん、まだ開幕までは2ヶ月もあることだし、更に新しいガイドブックも出るだろう。
それを待つのもまたひとつの作戦ではある。
さて、ここからは何分自慰的な記事になる。折角のネタなので、私も「ニュープレイメイカー30」を選んでみようと思うのだ。本誌の定義になるべく沿った形で選んだつもりだが、私は完全に「ニュープレイメイカー」の定義を理解しているわけではないので、的外れなプレイヤーを選んでしまうかもしれない。(太字はワールドカップに参加しそうな選手)
30 マイケル・キャリック(イングランド)
29 ジョアン・モウチーニョ(ポルトガル)
28 ディディエ・ゾコラ(コートジボアール)
27 ヌーリ・サヒン(トルコ)
26 トルステン・フリングス(ドイツ)
25 チアゴ・メンデス(ポルトガル)
24 ダビド・ピサロ(チリ)
23 トマシュ・ロシツキー(チェコ)
22 マニシェ(ポルトガル)
21 ダニエレ・デ・ロッシ(イタリア)
20 デニー・ランザート(オランダ)
19 セスク・ファブレガス(スペイン)
18 ザビ・アロンソ(スペイン)
17 ファン・ベーロン(アルゼンチン)
16 アンドレア・ピルロ(イタリア)
15 グティ(スペイン)
14 マルコス・セナ(スペイン)
13 クラレンス・セードルフ(オランダ)
12 デヤン・スタンコビッチ(セルビア・モンテネグロ)
11 トーマス・グラベセン(デンマーク)
10 フィリップ・コクー(オランダ)
9 デイビッド・ベッカム(イングランド)
8 エステバン・カンビアッソ(アルゼンチン)
7 ミヒャエル・バラック(ドイツ)
6 ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(ブラジル)
5 パトリック・ビエイラ(フランス)
4 ザビ・エルナンデス(スペイン)
3 デコ(ポルトガル)
2 スティーブン・ジェラード(イングランド)
1 フランク・ランパード(イングランド)
こんな感じでどうだろうか?
ランク付けというのは正解などないし、ランク付け作業が終わってから「あいつを忘れてた!」なんてこともあるので油断できない。
ちなみに、本誌のベスト30にして私が落とした選手はこちら。
☆カカー(ブラジル) ☆ファンデルファールト(オランダ) ☆ステファン・アッピアー(ガーナ)
☆シモン・ロルフェス(ドイツ) ☆ウェズレイ・シュナイデル(オランダ)
☆イバン・レコ(クロアチア) ☆ティム・カーヒル(オーストラリア)
☆ジャーメイン・ジェナス(イングランド) ☆アンドリー・フシン(ウクライナ)
☆パブロ・オルバイス(スペイン) ☆マテュー・ボドメル(フランス)
☆ビカシュ・ドラソー(フランス) ☆アンデルス・スベンション(スウェーデン)
☆スティリャン・ペトロフ(ブルガリア)
こうしてみると本誌のベスト30の方が、いろいろな国やいろいろなチームから選んでいて面白いと感じる。
私が選んだベスト30は、ビッグチームに偏っていて面白くないなぁ。
更に言えば、私が選んだ30人というのはサッカーファンなら既に知っている選手ばかりだろう。知っている選手しか載っていない雑誌よりも、知らなかった選手を紹介してくれる雑誌の方が面白い。そういう意味でも、本誌の選んだ30人はあれでよかったのかもしれない。
てか、この雑誌読むまでシモン・ロルフェスって全く知らなかったよ(笑)。