結果を見ていただければおわかりいただけるように、3強1弱のグループB。結局3強の対決がすべて引き分けに終わったために、ザイールから多く点をとって勝ったチームが勝ち進むことになった。
ブラジルは前回の70年大会優勝国ではあるものの、世代交代の真っ只中。ペレ、トスタン、ジェルソン、クロドアウドなどが抜け、弱体化したのは否めない。とはいえ、もちろん優勝候補。
ユーゴ史上最高の選手と言われるジャイッチ(ストイコビッチより人気)を中心としたテクニカルなチーム。魅力的なサッカーを展開していて、結構好きなチームでした。


B組 突破 ユーゴスラビア代表 1勝2分。VSザイール戦 ○9-0
B組 突破 ブラジル代表     1勝2分。VSザイール戦 ○3-0


B組 敗退 スコットランド代表  1勝2分。VSザイール戦 ○2-0
 攻撃 B 守備 B  スペクタクル E  総合 B

組み合わせ(初戦がザイール戦)に恵まれなかったのもある。しかし、結局は決定力不足と
勝利に満足して手を抜いてしまったのがいけなかったのだろう。
イングランドのいないこの大会では、文字通りイギリス4協会(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)を代表するチームだったのですが……。
プレイスタイルはイングランド型のフィジカルを中心にしたロングボール放り込み。スコットランドといえば、ショートパスを中心にしたテクニカルサッカーの印象が強いがこのチームは違ったようだ。
中盤の軍曹ブレムナーを中心に、老いたとはいえデニス・ロー、ロリマーとタレントも多かったのだが。もっともこれまで散々書いたとおり乱暴なチームで個人的には好きになれない。


B組 敗退 ザイール代表    0勝3敗。
 攻撃 D+ 守備 E スペクタクル C- 総合 E

今大会最弱国。アフリカサッカーの躍進はこの屈辱から始まった……のかもしれない。
GKは一人で頑張っていてかわいそうだった。個人技はあるのだがボール回しが遅い。
プレイスタイルとしては欧州よりも南米に近い気がする。