波乱が起きた。2年間無敗、10試合以上連続で無失点記録を作っていた鉄壁のイタリアが、まさかの予選リーグ敗退。
代わって旋風を巻き起こしたのがポーランド。前線からのプレスとスピード溢れる3トップ、ガドーハ、シャルマッフ、ラトーの疾風のカウンターでゴールを量産。74年大会で3連勝を果たしたのはこのチームだけである。


ポーランド代表 3勝
アルゼンチン代表 1勝1分1敗 得失点差 +2


イタリア代表 1勝1分1敗 得失点差 +1
攻撃 B 守備 B スペクタクル B- 総合 B


まさかの敗退だった。攻撃陣には70年大会準優勝のエース、リーバ、リベラ、マッツォーラを擁し、守備では後の82年大会で優勝を遂げるGKゾフ、70年準優勝組のブルグニチ、ファケッティなど錚々たるメンバーが揃っていた。逆に言えば、70年組に頼りすぎたせいで、世代交代が遅れたのが敗因だったのかもしれない。
また、監督のバルカレッジ痛恨の采配ミスも敗因だろう。3戦目、既に突破を決めているポーランドとの試合。ポーランドが手を抜いてくれると考えたのだろうか。引き分けでもOKのイタリアは主力選手を温存したのに対し、ポーランドはベストメンバーで試合に臨んだのだ。
結果はイタリア1-2ポーランド。結局、0-0『暗黙の諒解』はポーランドには通じず、ハーフタイムには相手を抱きこもうとした(という噂が流れた)が、それも実らず。
これだけスター選手が揃っていると誰をとりあげるべきか迷うのだが、私はFWのマッツォーラが印象に残った。突破力のあるストライカーで、直線的なドリブルからの力強いフィニッシュはなるほど、スーパースターの名にふさわしい。
また、MFのファビオ・カペッロにも注目していた。サッカーファンの方なら、この名前に聞き覚えがあるだろう。そう、現ユベントス監督のカペッロである。中盤での潰しと組み立てを担っていた選手で、ポーランド戦でゴールも決めていた。


ハイチ代表 0勝3敗
攻撃 C 守備 E スペクタクル C- 総合 D


完全なアウトサイダーであるハイチ。結果は予想された通りの3連敗であった。だが、イタリアの1114分無失点記録を止めたのはハイチ。アルゼンチンからも1点を奪う健闘を見せた一方、3試合で失点14では1勝など出来るはずもなかった。
GKのフランシオンとFWのサノン以外の選手は結局覚えられなかった。