2次リーグ初戦でアルゼンチンを4-0と圧倒したオランダと、
ブラジルに0-1で負け後のない東ドイツの対戦。


……オランダ、強すぎ。2次リーグに入ってからのオランダは、神がかっていますね。
チェイシング+オフサイドトラップで相手を狭いポジションに封じ込め、前線ではポジションチェンジを繰り返して渦巻きのようなアタックを繰り広げる……文にすればなんてことないですが、他チームを見渡してみると異次元のサッカーをしています。
引き合いに出して申し訳ないのですが、牧場の乳牛のような牧歌的なサッカーをするブラジルなんかと比べると、ほんと全く別のスポーツ。
結果は2-0。試合は完全にオランダが支配していました。
これでオランダは(事実上の)ベスト4進出を決めたことになります。


2次リーグ2連敗で、ベスト8敗退となってしまった東ドイツについてもまとめておきましょう。


東ドイツ代表。1次リーグ 2勝1分→1位通過。 2次リーグ 0勝2敗。
攻撃  B  守備 B+  スペクタクル C+  総合 B+



組織化されたチームという印象。予選リーグでは消化試合とは言え、あの西ドイツにも勝利しています。
1次リーグでは格下のオーストラリアにきっちりと勝ち、同格のチリに引き分け、西ドイツに勝利して突破を決めました。この段階での東ドイツの特徴としては、勤勉なサッカーをするチームですが、目立つ選手がほとんどいないなというもの。
2次リーグではそのタレント不足が思いっきり表面化してしまいました。これで、存在感のある軸となる選手が3~4人いれば、もっと上に行けたと思うのですが……こればっかりはねぇ。
ブラジルにもオランダにも攻められっぱなし。防戦一方の末に敗れてしまいました。
ですが、ブラジルからはFKによる一失点のみ、オランダからもあれだけ攻められて二失点と、守備に関しては比較的健闘したと思います。
攻撃は、格下相手にはきちんと機能したのですが……これは中盤の弱さが原因なのでしょうね。中盤が弱いから、相手に中盤を支配されると途端に為す術がなくなってしまう。
チャンスがほとんどないのだからFW陣を責めるのは酷というものでしょうね。