予選リーグ、ハイチに7-0で勝ったポーランドとザイールに9-0で勝ったユーゴスラビア。
弱いものいじめをした……というか、それだけの破壊力を持った両チームが激突するこのカード、果たして勝つのはどちらだろうか。


……試合が始まってみて唖然。
まず、ユーゴのFWジャイッチがいない。理由はボーナスの取り分をめぐる争いだというから、これはもう情けないとしかいいようがない。
そういえば、2002年にもこんなチームありましたよね。カメルーンってチームが。
こんな上層部を持った国は不幸としか言いようが無い。

前半30分、再び呆然。
ユーゴのカラシ選手が突然のご乱心。ボールと関係のないところでポーランドのガドーハ選手を蹴飛ばしてPK。
これをきっちりと決めてポーランドが先制。
しかしボールと関係ないところで相手を蹴飛ばしてもカードじゃないのかよ……普通退場だろ。


前半40分、三度慄然(我ながら無理やりだな)。
ユーゴのカラシ選手が突然相手を3人抜いてゴールを決めた!
……この野郎、一人で目立ちやがって……。


後半15分、CKからラトーのヘディングが決まり、結局2-1でポーランドの勝利。
……結局カラシが乱心を起こさなきゃ引き分けだったんじゃん(笑)。
試合内容はC。ポーランドはいつになく身体が重かったし、ユーゴも内紛のせいか動揺中。
西ドイツVSスウェーデンに比べると面白さは雲泥の差でした。


ともあれ、ベスト4進出国はオランダ、ブラジル、西ドイツ、ポーランドの4カ国と決まりました。
オランダと西ドイツは別格、ポーランドがそれに続き、ブラジルは更に落ちる印象ですが、さてどうなりますことやら……というか、結果は知ってるんだけど、さ。



ユーゴスラビア代表。1次リーグ、1勝2分。2次リーグ、0勝2敗。
攻撃 A- 守備 B スペクタクル C 総合 B-



1次リーグではザイールを相手に9-0と、破壊的な攻撃力を披露。その中心はジャイッチを中心にしたサイドアタックと、SBのブリアン、カタリンスキーらのオーバーラップでした。
 しかし、大会が進むにつれて徐々に調子を落としていき、冴えない試合の末スコットランドと引き分け、西ドイツには力負けを喫し、ポーランドにも敗戦。
 結局、ポジティブな面はザイール戦のインパクトのみで、ベスト8敗退は当然と言えるでしょう。