予選リーグ→2勝1分 トーナメント 2勝2分
得点12 失点2

攻撃 A- 守備 S スペクタクル B- 総合 A+


本当に逆境に強い国である。優勝候補に挙げられている時はコロっと負けてしまうのに、主力が負傷で抜けノーマークだったり(00年欧州選手権準優勝)、今回のようにスキャンダル絡みで逆境に立たされると異様に強い。
トーナメントではオーストラリア、ウクライナと組み分けに恵まれたが、予選リーグではアメリカ、ガーナ、チェコの死のグループを勝ち抜いているわけで、幸運だったとは言えないだろう。
ユベントス勢を中心にした最終ラインは世界最強で、同じく守備面では世界最強クラスのイングランドと比べて、ピルロのパスセンスの面で勝っていた。ウクライナ戦で見せた実力は、疑う余地も無く……しかし、本当にイタリアが良かったのはウクライナ戦とドイツ戦だけとも言える。


個人的に、セリエAスキャンダル絡みで白い目で見ていたし、それは今でも変わらない。何せ、イタリア代表のメンバーの半数以上が八百長クラブの所属なのだから。ミランは後で発覚したから仕方ないにしても、大会前から発覚していた3チームの選手を臆面も無く呼んでいる時点で、
どうかなと思う。
しかし、それとは別に彼らは八百長抜きでも戦えるところを……それどころか世界一になれるところを見せてくれた。背景はともかく、今大会で見せた彼らのパフォーマンスは超一流だった。