ワールドカップが終わったのがついこないだなのに、もう欧州では新シーズンが開幕します。


スコットランドなんかではもう始まっているわけですが、俗に言う5大リーグ(のうち、1つ=イタリアは、もう5大リーグとは呼べないかもしれませんが)の先陣を切って、フランスリーグが8月4日に開幕しますね。
移籍市場は8月31日まで開いているので、これからもまだまだ移籍があると思いますが、ざっとフランスリーグの展望をしておきましょう。

優勝予想

リヨン 85%
モナコ、パリ・サンジェルマン・マルセイユ・リール 併せて10%
その他のチーム 5%


☆リヨン

現在5連覇中のリヨン。今年もOHにシェルストレームを獲得するなど、興味深い補強を行なっています。何より、ママドゥ・ディアッラ以外、主力選手に離脱者がおりません。
ママドゥ・ディアッラの穴も、新加入のアリュー・ディアッラで埋まりそうですし、今年もリヨンの天下が続きそうです。

予想スタメンと、評価。太字は新加入。()は控え

GK クーペ A
(ベルクートル C)

CB クリス A スキラッチ B+ 
(カサッパ B ミュラー B)

LSB アビダル A- RSB レベイエール B
(RSB クレルク B-。レベイエールはLSBもこなせるので、アビダルが欠場の場合はレベイエールが左に回り、右にクレルクが入る)

DH アリュー・ディアッラ A- CH チアゴ A OH ジュニーニョ A+ 
(DH トゥララン B CH・OH シェルストレーム B+
 


*プレイスタイルで便宜上DH、CH、OHに分けたが、実際には3CHと表してもOK。守備的な役回りをディアッラOrトゥラランが担い、攻撃的な役回りをジュニーニョorシェルストレームが担う。

LHマルダ B+ RH ゴブ B+
(両サイド兼務 SHヴィルトール B+)

CF フレッジ B+
(カリュウ B+ ヴィルトール B+)

監督 ウリエ B


☆モナコ

前線に曲者を揃えたモナコ。チェコの巨人コラーが加入し、ディ・バイオと2トップを組む。ビエリ、スキラッチは抜けたが、タレント力だけならリヨンに匹敵する。


☆マルセイユ

超新星リベリーの残留次第だが、リベリーが残留したとしても優勝には手が届かないだろう。
そもそもこのチームが毎年、シーズン前の優勝候補筆頭に挙げられるのが不思議でならないのは私だけだろうか? 今年も5位あたりが定位置か……。


☆パリ・サンジェルマン

マルセイユの因縁のライバル。……2年連続マルセイユ5位、2年連続パリ9位で何が因縁のライバルなんだかと思わなくもないが、リヨン、マルセイユに次ぐ超人気クラブ。
パウレタ頼みは今年も解消されそうにない。


☆リール

一昨シーズン2位、昨シーズン3位と、ここ2年ではリヨンに次いで好成績を挙げている小クラブ。スイス特急ギガクス、セネガルの守護神シルバなど地味に良い選手が揃っている。今年もトップ5には顔を出してくるだろう。


☆ボルドー

昨シーズン2位のこのチームについても触れておこう。鉄壁の守備陣は今年も健在で、ブレーメンから天才ミクーも加わった。優勝はまだ早い気がするが、ミクーのフィット次第では2年連続2位、ひょっとしてひょっとすると優勝も!?


☆その他のチーム

昨シーズン7位のレンヌは、エースのフレイ、トップ下のシェルストレームにボランチのグルキュフと主力が軒並み離脱。今シーズンは一転して降格も危惧される状況である。

今夏、フランスリーグでは大規模なGKの動きがあった。ナントのキャプテン、ランドローがパリに移籍。パリのレティジはスコットランドに新天地を求めた。また、マルセイユのバルテズがトゥールーズに移籍している。

その他ではルマンの松井の活躍にも期待したい。昨シーズンは11位と望外の成績を収めたルマンだが、昇格2年目の今年は正念場。ここを乗り切ることが出来れば、リーグ定着が現実のものとなってくる。

昇格チームはスダン、ロリアン、そしてあのヴァランシエンヌが帰ってくる。
降格争いにはこの昇格3チームにトロワ、ソショー、ナンシー、レンヌあたりが加わってくるだろう。