備考:つよきすはLike Lifeと同じく、ノリが合わずに断念。


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著者は布施はるか。評価はB-。


なんというか、下手というほどでは無いにしろ、文があまり巧くない。
全体的に低レベルだと思われる、ノベライズ界でも巧拙はあるということですね。

ゲーム版については、未クリアなので何ともいえないんだけど、
このノベライズ版のきぬ編、シナリオ面はかなりビミョーですな。
まぁ青春恋愛モノなんだけど、古典中の古典、三角関係を特にひねりもせずに
直球で投げている。
描写力もイマイチなので(この辺は、ゲーム版とはライターが違うわけだけど)、はらはらもせずドキドキもせず。ついでにあまり萌えもしなかったのだからどうしょうもない。


というわけでストーリー面からのアプローチは無理無茶無謀。
となると、キャラ面からしかアプローチは無理かなと。


キャラは、確かに特殊。
”カニ”は凡百のギャルゲーにはそうそういない、個性豊かなヒロインでした。
現実にいたら決して手を出さないだろうなと思ってしまう、アウトコースのキャラなのですが、別に不快ではないし、面白さの中に適度にかわいらしさもあり、まずまず魅力的なヒロインといえるでしょう。
無理に個性を出そうとすると、大抵とんでもない不思議ちゃんか、とんでもなく痛いキャラになるもの。そういう意味ではカニは成功といって良さそうです……って私が言わんでも、世間の人気を見ればわかることだけどさ。

ただ、まぁ……少女趣味で甘くこそばゆい雰囲気の大好きな私としては、趣味違いといったところです。
嫌いでは、ないけどね。


つよきすのノベライズ版はエリカ編も持っているので、読んでみようと思います。