評価はB+ということで。
長かった。とにかく長かった。面白いことは面白いんだけど、長すぎるよこれ。
全7巻、2500ページ弱あるんだけど、要らない部分、冗長な部分を削れば、
全5巻の1500~1700ページくらいにはなると思う。
例えばアルベールとフランツが延々出ばってる2巻の後半とかさ。
更に言うと、この本のクライマックスは6~7巻に集中してて、1~2巻はまぁ冒頭部だからいいとしても、3~5巻で中だるみを起こすのです。
ただし、クライマックスはかなり熱いし、シーンによっては非常に魅力的に描かれていて、
モレル父の救済のシーン(2巻)は文字通り感動しました。
物語としては、反復構造が効果的に使われていて、
一人の人間の人生における栄枯盛衰とか、時の流れなんかが感じられるお話になっています。
結婚式の最中に捕まったダンテスと、アンドレアの結婚式途中での逮捕、
14年間ダンテスを待てずに他の男に走ったメルセデスと
1ヶ月間ヴァランチーヌを待ち、とうとう自殺に走ろうとしたマクシミリアン。
貧乏時代のダンテスの家で、新しい人生を歩みだすメルセデスなどなど。
一方、活劇として読むと……前述したように部分部分は面白い。
面白いんだけど……ご都合主義が相当強いのと、
危機一髪での救出シーンを演出しすぎていて、モンテ・クリスト伯の底意地の悪さが目立つというか。
一例を挙げると、モレル父の自殺をあわやのシーンで止めたモンテ・クリスト伯。
涙ながらにピストルを自らのこめかみに当て、今まさに引き金を引こうとした時に、モンテ・クリスト伯がかけつける。モレル父の最後の財産である、無くしたはずのファラオン号と共に。
というシーン。いや、感動しました。しましたけれど、ふと冷静になると。
……モンテ・クリスト伯来るの遅すぎ。はっきり言って、こんな危ない状況になる前に
助けられたはずだと思うのよ。
そりゃ、モンテ・クリスト伯がいつモレル父を助けようが、そりゃモンテ・クリスト伯の勝手だけど。
これは最後のヴァランチーヌさんのところも、同じね。マクシミリアン君が自殺してたらどうするつもりだったのかと。
最後の感動であるヴァランチーヌの蘇生も、どうやったのかさっぱりわからないし、
モンテ・クリスト伯の居城である巌窟の秘密だって、結局さっぱりわからない。
というか、クリスト伯超人すぎだから。とても人間とは思えない。
とりあえず、クリスト伯とエデのロマンスが足りないのは残念。
メルセデスルート(?)への道が閉ざされ、エデルートに突入したというのに
そのエデとのシーンが少ないなんて。
メルセデスとのシーンが意外にもいい感じだからこそ、なおさらエデの描写が少ないのが悔やまれる。
敵役についても少し。まずはヴィルフォールさんが自滅した件について。
よくよく考えると、クリスト伯が何もしなくてもヴィルフォールさんは
不幸のどん底に叩き落されていたような気が。
ヴィルフォールってのはしかし、極悪人すぎて逆に清々しいですな。
一番罪とか犯しそうもないタイプなのに、一番いろいろ手を汚してる。
フェルナン君はキモいですな。リアルでこういう人を知っていますが。
感情的には一番むかつくキャラかもしれん。寝取られ万歳。
俺絶対寝取られゲーはやらん。ショックが大きすぎる。
ダングラールは一番大物だけど、自分では手を汚さない黒幕といった感じ。
無駄な悪事は行わず、必要最小限の悪事を他人にそそのかして利益を占める感じ。
そして、エンディングでは三人の中で一番被害も軽いと。世渡り上手?
長かった。とにかく長かった。面白いことは面白いんだけど、長すぎるよこれ。
全7巻、2500ページ弱あるんだけど、要らない部分、冗長な部分を削れば、
全5巻の1500~1700ページくらいにはなると思う。
例えばアルベールとフランツが延々出ばってる2巻の後半とかさ。
更に言うと、この本のクライマックスは6~7巻に集中してて、1~2巻はまぁ冒頭部だからいいとしても、3~5巻で中だるみを起こすのです。
ただし、クライマックスはかなり熱いし、シーンによっては非常に魅力的に描かれていて、
モレル父の救済のシーン(2巻)は文字通り感動しました。
物語としては、反復構造が効果的に使われていて、
一人の人間の人生における栄枯盛衰とか、時の流れなんかが感じられるお話になっています。
結婚式の最中に捕まったダンテスと、アンドレアの結婚式途中での逮捕、
14年間ダンテスを待てずに他の男に走ったメルセデスと
1ヶ月間ヴァランチーヌを待ち、とうとう自殺に走ろうとしたマクシミリアン。
貧乏時代のダンテスの家で、新しい人生を歩みだすメルセデスなどなど。
一方、活劇として読むと……前述したように部分部分は面白い。
面白いんだけど……ご都合主義が相当強いのと、
危機一髪での救出シーンを演出しすぎていて、モンテ・クリスト伯の底意地の悪さが目立つというか。
一例を挙げると、モレル父の自殺をあわやのシーンで止めたモンテ・クリスト伯。
涙ながらにピストルを自らのこめかみに当て、今まさに引き金を引こうとした時に、モンテ・クリスト伯がかけつける。モレル父の最後の財産である、無くしたはずのファラオン号と共に。
というシーン。いや、感動しました。しましたけれど、ふと冷静になると。
……モンテ・クリスト伯来るの遅すぎ。はっきり言って、こんな危ない状況になる前に
助けられたはずだと思うのよ。
そりゃ、モンテ・クリスト伯がいつモレル父を助けようが、そりゃモンテ・クリスト伯の勝手だけど。
これは最後のヴァランチーヌさんのところも、同じね。マクシミリアン君が自殺してたらどうするつもりだったのかと。
最後の感動であるヴァランチーヌの蘇生も、どうやったのかさっぱりわからないし、
モンテ・クリスト伯の居城である巌窟の秘密だって、結局さっぱりわからない。
というか、クリスト伯超人すぎだから。とても人間とは思えない。
とりあえず、クリスト伯とエデのロマンスが足りないのは残念。
メルセデスルート(?)への道が閉ざされ、エデルートに突入したというのに
そのエデとのシーンが少ないなんて。
メルセデスとのシーンが意外にもいい感じだからこそ、なおさらエデの描写が少ないのが悔やまれる。
敵役についても少し。まずはヴィルフォールさんが自滅した件について。
よくよく考えると、クリスト伯が何もしなくてもヴィルフォールさんは
不幸のどん底に叩き落されていたような気が。
ヴィルフォールってのはしかし、極悪人すぎて逆に清々しいですな。
一番罪とか犯しそうもないタイプなのに、一番いろいろ手を汚してる。
フェルナン君はキモいですな。リアルでこういう人を知っていますが。
感情的には一番むかつくキャラかもしれん。寝取られ万歳。
俺絶対寝取られゲーはやらん。ショックが大きすぎる。
ダングラールは一番大物だけど、自分では手を汚さない黒幕といった感じ。
無駄な悪事は行わず、必要最小限の悪事を他人にそそのかして利益を占める感じ。
そして、エンディングでは三人の中で一番被害も軽いと。世渡り上手?