どうすれば壊れてしまう程に、人を愛せるのでしょうか

世界ノ全テ―大木先生の台詞から引用。



ようやくクリアしました。
ESへの感想や、全体のまとめは後で書くとして、
智子トゥルーシナリオ(?)「Remind Of You」の感想だけ。


いろいろ突っつきたい粗が多いのだけど、満足か不満かと聞かれたら満足です。

ではまず、ツッコミ所から。


何でこれ、本編に組み込まなかったのでしょう?
Remindシナリオ(めんどいから短縮)を見る為にわざわざもう一度、
最初からプレイさせる必要は無いような気がします。
智子シナリオの前半とRemindシナリオって、それほど繋がりが強いわけでもないし。

それとラスト、智子の記憶を取り戻した「玲子」を、「智子」と呼び続けている浩。
玲子もまた、自分が智子になったかのように普通に振舞ってるのはどう解釈すればいいのかな?

玲子と智子が「一つになる」というシーンはあったけど、
あれは「智子としての記憶を取り戻し、記憶を統合する玲子」のシーンではなくて、
「智子と玲子、二人の人格が一つに統合した」のでしょうか。

だとしたら……なんてご都合主義な(吐息)。……ま~いっけど。

他には、智子と玲子、二人の思い出の曲である「Free Will」について
一言も触れられなかったのが悲しい。
絶対触れてくれると思ってたのに。

後は、これは記憶違いかもしれないけど、イギリスに旅立ったはずのほのかが
ラストちゃっかり智子の部屋の前にいたような??? これは勘違いかもしれない。
……まー、仮に勘違いじゃなかったとしても、重大なミスではないからいいか。


どうでもいいところでは、あかん子ちゃんの詩が微妙な件。
緒方美緒は絶賛してるけど。これは少々意地悪か。



しかし、一方で智子(玲子)と浩を取り巻く面々、
中でもまりもの健気さ・暖かさには癒されました。
人が人を本気で愛する美しさ。友達を思いやる気持ち。
それに青春小説(?)らしい、若さ故の輝き・きらめき。
青春に特有の物事をドラマチックに考えてしまうこと。
仲間を心底から信じあう気持ち。
本当に大切なものの為に、後先顧みず無茶で無謀な大冒険に踏み出すこと。
家族への強烈な不満。
自分だけが、世界(社会)に交われない孤独感と、自分は特別だと感じる万能感。
どうしても納得できない間違っていることに対し、間違っていると言える真っ直ぐな気持ち。
このゲームにはそんな若さ(懐かしく・輝かしく・愚かしく・美しい)が
沢山詰まっていました。


世界ノ中デタダ一人、君ニ逢フタメ産マレテキタ と、
本心から言えたあの頃を、思い出したい方に是非。

もちろん現在進行形でそんな恋をしてる人にも。

失恋中の人は注意。鬱ゲーですので(笑)



訂正:×Remember Of You ○Remind Of You

ずっと勘違いしてた。何故だろう。ゲームのタイトルでもあるのに(汗)