世界最強の名をほしいままにするバルセロナと、
イングランドの古豪リバプール。
1回戦最大の好カードは、予想に反して1-2とリバプールの勝利。
俄然ベスト8に近づく、完璧な試合だった。

試合内容は B。

<リバプール>
完璧なるアンチ・フットボール。
バルセロナの攻撃をひたすらファウルで止め、相手を苛つかせる
ある意味卑劣なやり方を、完璧に貫き通した。

はっきり言って、私はこういうサッカーを侮辱するようなやり方は大嫌いなのだけれど、
これもまた、作戦勝ちということになるのだろうか。

MVPはシソッコ。アンチ・フットボールの中軸として、
ピッチを縦横無尽に駆け抜け、凄まじい数のファウルでバルサの攻撃を
止めまくった。
その、圧倒的な運動量に敬意を表してS評価にするべきか、
あまりの非道さにE評価にすべきか、判断しがたいのだが、
間違いなくリバプールの勝利にもっとも貢献した選手だと言える。


<バルセロナ>
ある意味自滅。目を覆うばかりのミス2つで2失点。
攻めあぐねたのも事実だけれど、それ以前にミスが酷すぎた。
1失点目は、ビクトル・バルデスの判断ミス。キャッチにいかずにパンチングで逃げれば、
なんでもないボールだったはずだ。
2失点目は、マルケスの小学生レベルのクリアミス。これはもう、話にならない。
センターバックがこんなプレイをしているようでは、どんな相手にも勝てないだろう。

攻撃陣は、デコの活躍が目立った。私推薦のサビオラは可も不可も無し。
1つ良いプレイがあったが、得点機も1つ逃した。あそこで決めていれば……。
まぁ、攻撃陣で一番目立たなかったのは、メッシーだったんだけれどね。


しかし、私の応援するアーセナルもバルセロナもファーストレグを落とすとは、
無念の限り。
揃って決勝に行った昨シーズンが、なんだかずいぶん昔のような気がします。
後はリヨンか……。