開始1時間の感触としては、悪くはないです。
テキストは淡々としていて味気ない反面、すっと内容が入ってきて退屈をさせないので、
少なくとも下手ではない。
何より嬉しいのがフォントの大きさ。ひぐらし祭は字が小さくて、ストレスたまりましたからね。


これは、ギャルゲーだけではないですが、テレビゲームは字が命です。
文字が読めないんじゃ話になりません。PCゲーとは違って、テレビから
離れてプレイするんですから、そこら辺はわかってくれないと。
特にテキストゲーの場合は、字が読めないと致命的。
これはバグと同じで、ダイレクトにメーカーの信頼性に傷をつけるので、
もう少し考えてほしいです。


と、夢見師から話がそれました。


キャラは……奈緒とかいう後輩ヒロインがうざいっすね……。
アウトコースです、これは。
この手のシナリオゲーは全員クリアするのが基本だと思うのですが、
化けない限りこのヒロインはやりたくねーなぁ。
もちろん、シナリオが面白ければ全員やりますけど。


シナリオは、1日を2回繰り返すという変わったタイプの時間モノ。
この設定だけで、ずっと気になっていました。
僕はループ・過去未来転移・輪廻転生を含めて、時間モノが大好きなのです。
しかし、プリンセスソフトという会社から出た時間モノには
「夏色の砂時計」「sakura雪月華」と煮え湯を飲まされ続けているので、
正直この夢見師にも過度な期待は抱いていません。
もっともこの2作とはライターが違うので、色眼鏡をかけるのもかわいそうかもしれませんが。


中身の話に移りますと、主人公が馬鹿すぎるのがちょっと気になります。
まず、1日を2回繰り返していることに、どうして2回目の月曜で気づかないのでしょう?
学校に通っているんだから、時間割ですぐに気づくはずです。もちろんすぐに、1日を2回繰り返しているという結論には至らないと思いますが、違和感くらいは当然感じるはずでしょう。


それに、1日を2回繰り返すとわかったならわかったで、何ですぐに検証を始めないのでしょう?
僕だったら、1回めと2回目で行動を思いっきり変えて、どちらの行動が次の日に継承されるのか確かめると思います。
たとえば、1回目の火曜はノートに①と書いて、2回目の火曜はノートに②と書く。
1回目の水曜にノートを見て、①と書いてあるのか②と書いてあるのか、それとも①も②も書いてあるのか。
2回目の水曜にノートを見て、①と書いてあるか②と書いてあるか、それとも両方書いてあるか。


そうやって、日にちの繋がりを調べるくらい、バカでも思いつくはずです。
主人公は世界が繰り返しているのか、自分が繰り返しているのか、なんてトンチンカンなことばかり考えていますが、そんなことを考えている暇があるなら、日々だらだらとすごすんじゃなくて何かしましょうよ。
1回目と2回目を同じようにすごしているだけじゃ、いくら考えても下手な考え休むに似たりにしかなりませんがな。