相変わらず、早狩氏はエンディングが絶妙だなと思いました。


シーンの繋ぎがやや粗い点を除けば、満足の行くシナリオでした。
戦争は結局、本当に戦いたがっている為政者は手を汚さずに、
何も知らずに煽動・洗脳されたり、家族を失い怨嗟に燃える若者を消費する。
敗退が決定的になっても、より有利な講和条約を結ぶために使い捨てられる人々の姿が、
よく描かれているなと思いました。


恋愛、異性への興味に溢れる年頃の少年、少女たちが戦争に“消費”される世の中。
わずか60年前に、私たちの国が経験したことを、もう二度と繰り返さないでほしいと思います。


……って、なんか戦争反対の声明みたいになっちゃいましたね。


しかし、社以外結ばれる者がおらず、いとあはれ。特にトシ。
そんな中、若菜に特攻したタツの一言が忘れられません。
「一発やらせてください」。……素敵すぎます。