テーマ、基本的な方向性は良かったと思うのですが、
最後どうも煮え切らないように感じたのはやはり、
「敗戦が決まっていながら、戦後利益のために命がけで戦い、生き残って戦犯として戦いを終える」
という、何とも空しい結末だからでしょうか。
ある意味生々しいと思いますが、加奈子ルートのようにいっそ関東軍全滅、主人公たち逃避行の方が、
ドラマとしては劇的というか、美しいんですよね。

加奈子シナリオの、白銀の中結ばれる2人のイメージが強かっただけに、
終わり方には少し不満が残ります。
細かく言えば、エンディングでの美樹と社に不満があるのではなく、
美樹と社を取り巻く状況に消化不良を感じるわけですが……でも、しょうがないのかなぁ。お互いの立ち位置を考えると。



恋とか愛とか、そんなご託どうだっていいんですよ!
どっちが相手を支えていたっていいじゃないですか!
……ささえる相手が居て、支えてくれる相手がいる。それで人は戦っていけるんです! どんな相手とだって!


とりあえず、このトシの台詞があっただけで、プレイして良かったと思いました。
トシはどのルートでも、とても熱い役回りですね。