フランスの敗退は必然だった。オランダに敗れ、ルーマニアに分けた両チーム。世代交代が進まず、それぞれトッティ、ジダンというスター選手が抜けた、ワールドカップファイナリスト。
一見同じような状況に見える両者だが、内実は違う。
審判に勝利を妨害されたイタリアと、純粋な実力で勝利を掴めなかったフランス。
実際大して優勝に貢献しなかったトッティの穴と、準優勝に多大なる貢献を果たしたジダンの穴。
更にビエイラの欠場が、攻撃の単調さを加速してしまう。中盤中央部のイマジネーションに欠けたフランスは、結局どの試合でも相手に脅威を与えることができなかった。

一方イタリアの方も、褒められた内容とは言えない。もっとも、前線でトニは基準点として機能しているし、その周りをカッサーノやデルピエロが衛星のように回り、チャンスを作るという形は見える。


苦戦を強いられたものの、イタリアはなんとかベスト8へと駒を進めた。
次の相手はスペイン。イタリアのようなチームにとって、与しやすい相手に思えるが
問題はピルロとガットゥーゾの不在。これがどう出るか、注目である。


選手の採点はこちら。

イタリア

ブッフォン 65
キエッリーニ 50
パヌッチ 65
グロッソ 65
ザンブロッタ 60
デロッシ 75
ピルロ 55
ペロッタ 45
カッサーノ 65
トニ 70

フランス

クーペ 70
アビダル 20
ギャラス 40
エブラ 40
クレルク 55
マケレレ 40
トゥララン 45
ゴブ 45→アネルカ 50
リベリー 50→ナスリ ?→ブームソン 50
アンリ 55
ベンゼマ 60