著者は神坂一。シリーズ総合での評価はC。
まず、なんで読んだかというと、ライトノベルを知るにあたって
避けては通れない古典であり、大ヒット作だからということ。
実は、読む前から「自分にはあんまり合わないんじゃないかな?」と思ってはいたのだけど、
予想(評価D)していたよりは面白かった(C)のだから、読んで後悔はしていない。
ハッキリ言ってしまうと、内容がナイ。
なので、1冊ずつ時間を置いて読んでいくとそんなに悪くもないのだけれど、
まとめて読むと眠くなる。
やっていることが基本的に同じだからである。
エピソードの後半には、「意外な人物が実は敵だった!」というひねりがあるので、最初の頃は
「おぉ!」と思うのだが、実はほとんど毎回このパターンなので途中からはあまり驚くこともなくなってくる。
リナやガウリイ、アメリアにゼルガディスなど、キャラは生き生きしていてそれなりに魅力的。
特に掛け合いはなかなか面白いが、逆に言うと掛け合いくらいしかしていないので、
「人物」として好きということはない。
更に、8巻までのレギュラーであるアメリアとゼルガディスの両名に比べ、9巻以降入れ替わりでレギュラーになるルークとミリーナは魅力に乏しい。
~8巻を読んでいるときにはあまり気にしていなかったのだが、いなくなって気がつくアメ&ゼルコンビの魅力だったのかもしれない。
しかし、いなくなり方が極めて唐突だったのはなぜだろう?
特にゼル。一緒に剣を探しながら、キメラの解呪をしてもいいんでないの?
何せどちらも当てがあまりなかったんだから。
作者の都合でいなくなったというのがここまで見え見えだと萎えますわ。
とかく命が使い捨てのこの本の中で、14巻のエピソードは唯一、少しは死を省みていたので評価が高い。
後書きは、作者と作中キャラの対談という「はずかしー」内容なのだが、
これが案外面白かったりする。
作者の方ももういい加減、いい年だろうにはずかしがらずにこのノリが書けるのはすばらしい。
ちなみに、誤解してほしくないのだけれど、これはバカにしているのではなく、本心から褒めている。
ある一定レベル以上の書き手にとっては、「こんなこと書いたらつまらないんじゃないかな?」
「白けるんじゃないかな?」「はずかしくないかな?」という気持ちは、敵である。
自分ではずかしくなったり、白けてしまったりすると、なんとなく筆に気合が乗らなくなり、良いものが書けないのである。
だから、歳をとってもはずかしいものが白けずに面白く書けるというのは一つの才能だし、そういう意味でこの作者は「やるな!」と思う。
ちなみに、ある一定レベル以下の書き手の場合は、「俺の書くものすげー面白いんだゼ」と思って書いているが、実は周りから見るとつまらない、という、
上記とは逆のパターンなので、そういう書き手にとっては「はずかしさ」も
上達の味方なんだけど。
まず、なんで読んだかというと、ライトノベルを知るにあたって
避けては通れない古典であり、大ヒット作だからということ。
実は、読む前から「自分にはあんまり合わないんじゃないかな?」と思ってはいたのだけど、
予想(評価D)していたよりは面白かった(C)のだから、読んで後悔はしていない。
ハッキリ言ってしまうと、内容がナイ。
なので、1冊ずつ時間を置いて読んでいくとそんなに悪くもないのだけれど、
まとめて読むと眠くなる。
やっていることが基本的に同じだからである。
エピソードの後半には、「意外な人物が実は敵だった!」というひねりがあるので、最初の頃は
「おぉ!」と思うのだが、実はほとんど毎回このパターンなので途中からはあまり驚くこともなくなってくる。
リナやガウリイ、アメリアにゼルガディスなど、キャラは生き生きしていてそれなりに魅力的。
特に掛け合いはなかなか面白いが、逆に言うと掛け合いくらいしかしていないので、
「人物」として好きということはない。
更に、8巻までのレギュラーであるアメリアとゼルガディスの両名に比べ、9巻以降入れ替わりでレギュラーになるルークとミリーナは魅力に乏しい。
~8巻を読んでいるときにはあまり気にしていなかったのだが、いなくなって気がつくアメ&ゼルコンビの魅力だったのかもしれない。
しかし、いなくなり方が極めて唐突だったのはなぜだろう?
特にゼル。一緒に剣を探しながら、キメラの解呪をしてもいいんでないの?
何せどちらも当てがあまりなかったんだから。
作者の都合でいなくなったというのがここまで見え見えだと萎えますわ。
とかく命が使い捨てのこの本の中で、14巻のエピソードは唯一、少しは死を省みていたので評価が高い。
後書きは、作者と作中キャラの対談という「はずかしー」内容なのだが、
これが案外面白かったりする。
作者の方ももういい加減、いい年だろうにはずかしがらずにこのノリが書けるのはすばらしい。
ちなみに、誤解してほしくないのだけれど、これはバカにしているのではなく、本心から褒めている。
ある一定レベル以上の書き手にとっては、「こんなこと書いたらつまらないんじゃないかな?」
「白けるんじゃないかな?」「はずかしくないかな?」という気持ちは、敵である。
自分ではずかしくなったり、白けてしまったりすると、なんとなく筆に気合が乗らなくなり、良いものが書けないのである。
だから、歳をとってもはずかしいものが白けずに面白く書けるというのは一つの才能だし、そういう意味でこの作者は「やるな!」と思う。
ちなみに、ある一定レベル以下の書き手の場合は、「俺の書くものすげー面白いんだゼ」と思って書いているが、実は周りから見るとつまらない、という、
上記とは逆のパターンなので、そういう書き手にとっては「はずかしさ」も
上達の味方なんだけど。