冊数もたまったし、キリもいいので記事を分けます。

☆チェリーブロッサム 評価 B

魅力たっぷりだった三薔薇様がいなくなって、代わりに入ってきた新入生がどうもピンときません。
おそらく、これから段々魅力的に映っていくんだろうなとは思っているんですが、瞳子を好きになることがこの先あるんだろうか。
縦ロールという髪型といい、どうも先行きが不安です。


☆レイニーブルー 評価 A

白・黄・赤のお話が1本ずつ。

「ロザリオの雫:白」…どうも私の好きなキャラクターは白薔薇に集まるらしい。
志摩子さんは、本当にかわいらしくて最萌えになりつつあるし、
先代ロサ・ギガンティアは萌えとかそういうのを超越して大好きだし。
新しい蕾の乃莉子も気骨があって、気に入りました。
個人的ベストカップルはこの乃莉子×志摩子かも。

ロザリオの雫の評価はA+

「黄薔薇注意報:黄」…どうも印象の薄い黄薔薇。
令さんの気持ちはすごくわかるんですけどね。どれだけ仲が良くても、
「自分だけの場所」というのは必要だと思うし。

黄薔薇注意報の評価はB+

「レイニーブルー:赤」…解決編(次巻)を読むまでなんとも言えないところはありますが、それにしても祥子様はちょっと酷いんでないの?
デートキャンセルは仕方ないにして、理由を言わないってのは誠実じゃないでしょ。電話でフォローするとかいくらでもやり方はあるだろうに。
それ以前に、瞳子が相変わらず微妙だし……。
もうおいら、祐巳×聖のカップリングでいいよ。

レイニーブルー、はすれ違いの物語がしっかり丁寧に描けている一方、
王道というかありがちなお話でもあります。

評価はA。


☆パラソルをさして 評価 A-

前巻の、感想

>>もうおいら、祐巳×聖のカップリングでいいよ。

は撤回させてください。正直すまんかった。

祥子様と祐巳が仲直りできて、心から良かったと思えたのが良かったところ。
祥子様が口をつぐんでいた心情はわかったけれど、「普通そんなことがあるかぁ?」と思ってしまったのも事実。
ちょっと無理やりな気がするのは残念。

前ロサ・キネンシスに久しぶりに会えたのはうれしいです。
後、柏木さん初登場シーンはアレだったけど、その後改心しているのに
いつまでも冷遇されていてかわいそうです。

最後に。この巻の感想と関係ないんですけど、この小説、
○○子って名前が非常に多いですね。
ヨウコ、エリコ、ミナコ、サチコ、ツタコ、シマコ、ノリコ、トウコ、ユミコ……。
○○子率高すぎる気がしないでもないです。


☆子羊たちの休暇 評価 B+

印象に残る話ではありませんが、久しぶりに祐巳と祥子の想い合うエピソードがあって、ほっとしたというところでしょうか。
後は、祐巳ちゃんはご老人からモテますね。
とても素直でいい子なので、わかる気がします。祥子様が祐巳を選んだのもわかりますね。


ところで、作者様、「こころ」は友情を描いた作品ではないと思うのですが……。
どちらかというと、人間の業みたいなものを描いた作品ではないかと思います。
もちろん、いろんな読み方があるとは思いますが、後書きで作者様は最後まで読んでいないようなことを書いていたので。


☆真夏の一ページ 評価 A-

コミカルな待ち合わせ劇、「おじいさんと一緒」が面白かったです。
一部よくわからないところもあったので、そのうち再読してみようと思うのですが。
…えっと、タクヤ君は中年で、コウノシンさんが大学生で、タクヤ君は「コウノシンの六畳間」という名前で、自分の悪口(?)を書いていたってこと、かな?
「黄薔薇絵日記」も地味におかしいです。令さん大変だなぁ。

☆涼風さつさつ 評価 A

祐麒と祐巳の姉弟愛もさることながら、やはり祐巳と祥子の紅薔薇姉妹の絆がこの巻の見所でしょうか。
特に、可南子から祐巳を守る祥子お姉さまと、伏線を見事に回収したラストは秀逸の出来。
祥子株が再び急騰したのは間違いありませんが、祐巳もいつのまにか魅力的な女の子に成長しましたね。



☆レディ、GO! 評価 A

体育祭の高揚感が実に楽しく描かれていて、読むだけで参加している気分になれました。改めて力のある作家さんなんだと実感しました。
特に、棒引きの瞳子VS可南子とか、借り物競争での志摩子パパとか、フォークダンスとか、見せ場はたくさんありましたね。

「パラソルをさして」以降はあまり面白くないという評判を見かけたので、少々心配してはいたのですが、この「レディ、GO!」は読めてよかったです。
評価を見ていただければ、私の中では「パラソル~」以降もレベルダウンはしていないのがわかっていただけると思います。


冊数がたまったので、次の「バラエティギフト」からは別記事で。