去年公開のほうです。
まず、私は「ひぐらし」のファンなので、多分やや厳しい見方をするはずです。

もっとも、二次元と「同じもの」をやっても、痛いだけなので、
原作と比較しながらも、実写の良さを見せてくれたらなと思います。


まずはキャラの感想。


・圭一 原作との相違度 60% これはこれでアリ度 A

役者さんはイケメンですね。
女性陣よりも明らかにルックスが上なんですけど。

「漫画やアニメや本を読みこんで勉強した」…本というのが小説版ならいいけど。
個人的にはPC版ゲームか、竜騎士さん自らが書いている小説版を読んでほしいなと思います。

・レナ 原作との相違度 80% これはこれでアリ度 A+

初めて見たときは、なんじゃこりゃと思いました。
外見があまりに違いますからね。
正統派美少女な原作(あの絵だけど)とは違って、「ふっつーの女の子」なレナですね。


豹変の演技はとても巧くて、好印象を持ちました。
映画の後半になると、脚本がダメすぎるので、
この人の孤軍奮闘ぐらいしか見せ場がありません。
終わってみれば、MVPだったと思います。


・魅音 原作との相違度 50% これはこれでアリ度 B

ルックスに関してはイメージどおり。
ボーイッシュなイメージは薄いですが、健康的でいいかもです。

・沙都子 原作との相違度 65% これはこれでアリ度 B

なんかバカっぽく見えますが、賢そうに見える沙都子ってのも嫌なので、これでいいのか。
俳優さん、「漫画とかを読んで勉強しました」って、どうせ勉強するならゲーム版やってくださいな。


・梨花 原作との相違度 60% これはこれでアリ度 A-

妙にかわいいですね。正直萌えました。
明るくてかわいいですが、これが演技(フレデリカ的な意味で)だとしたらと考えると乙なもんですね。

・智恵先生  原作との相違度 90% これはこれでアリ度 C- 

なんか、キャリアウーマンっぽさがにじみ出てます。
田舎をバカにしちゃいけませんが、あんまり田舎に溶け込んでる感じがしないなぁ。

・富竹さん  原作との相違度 100% これはこれでアリ度 Z

なんじゃこの感じの悪いチンピラ兄ちゃんはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
基本的に、原作とイメージ違っても、それが良い方に転べば好意的に見ますが、
この冨竹はないな。
人が良さそうという要素はなくしてほしくなかった。

・小此木氏 原作との相違度 ?% これはこれでアリ度 ?

ちょい役だからねぇ。まぁ、怪しそうだし、いいかも。

・入江先生 原作との相違度 40% これはこれでアリ度 D-

なんかキモヲタ様みたいな人連れてきたな……。人の良さがまったく感じられない…。

・鷹野さん 原作との相違度 50% これはこれでアリ度 D-

うっそーん。もう少し若く見える方を連れてきてよー。
生活に疲れたおばさんです、これじゃ。
圭一の「綺麗な人だな」って台詞が、悲しく思えたじゃないか……。


・大石さん 原作との相違度 70% これはこれでアリ度 A-

体型からして全く違う。
けど、さすがベテラン俳優だけあって、不気味な感じが出てて良いです。


総じて、主要キャラよりも、脇役をなんとかしてほしかったなと。



次に、気になったことを中心にシナリオの感想を。

・映画版だと、雛見沢住人は握手がメジャーなの? そして、なぜ圭一はいつも手を取らないんだ!

・原作でもちょっと強引だった冨竹氏の説明だけど、映画版は無理ありすぎ&「空気読めなさすぎ」。
転校生だっていってんのに、いきなり「腕が一本見つかってない」なんて口走るなよ。

・なんで鷹野さん出てきただけで怪しい音楽が流れるんだよwwww

・この学校、主要5キャラ以外全員子供しかいないのはなんで?
というか、梨花や沙都子より小さい子ばっかりなんですけど……。

・冨竹さんの「バラバラ殺人話」をあんなに嫌った魅音が、進んで鷹野さんと圭一を引き合わせるのは、おかしくないか?

・綿流しに竜騎士さんっぽい人がいたような気がしたんですが、気のせい??

・祭具殿の道具がちゃっちくてちっとも怖くないぞ。

・「嘘だ」ひどすぎwwwwwwwwww いや、笑うところなのか、ここは!?
レナの豹変の演技はとても巧いのだから、普通にやれば十分怖いのに、
変なエフェクト使ったせいで、ギャグになっちゃったじゃないか。

・豹変はいいけど、レナの沸点低すぎ。というか、圭一このシーンはもっとDQNっぽくても良かったんじゃないの?

・過去シーンで映った、歴史の教科書。私の中学でも使ってたやつだwww

・おはぎが3個しかないwww レナと、魅音と、魅音のばっちゃで一つずつか?
にしても少なすぎやしないか?

・おはぎの針こええええええ

・悟史以外のロッカーに名前がついていないのはなんで?

・魅音オリジナル部分おかしくない? 原作では、「好意的に解釈すれば、普通の言葉が、疑って解釈すると、悪意になる」会話を選んで使っていたけど、
この魅音は完全に悪意に思える…。
まさか詩音?

・鷹野さんの焼死体、「ずっと前に死んでたと断定されてた」って、
どんだけ鷹野さんの偽装工作しょぼいんだよ。

・圭一が狂っているのがわかりやすすぎて萎え。この演出はほんとに要らない。これじゃ、単に圭一が狂ってるだけの話になっちゃう。
この時点で、評価はガタ落ち。

・レナこわいっすね!!!!

・村人wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
パニック映画みたい

・レナの「カナ、カナ」良い! まさか、実写で違和感なくできるとは。

・「俺はお前らのこと、本当に好きだったんだぜ」も「私を信じて」もない、鬼隠しなんて、鬼隠しだとは認められねー。

・「誰に、なぜ命を狙われているのかわかりません」に爆笑した。
確かに原作では、誰になぜ命を狙われているかわからないけど、
映画だと「祭具殿に入ったから、村人みなに命を狙われている」の
丸わかりじゃん。

・圭一死亡シーン、グロすぎ

・「村中くまなく探せ」って、電話かけてきてるんだから公衆電話探せよwwwww

・ラスト、「ボールペン」をバラしましたか~。これは、
「鬼隠しだけを見て、内容がかろうじて推理できるように」という配慮でしょうか。
そう考えるなら、圭一の狂気をあからさまに出してるのも、マイナスとは言えないかもしれませんね。

・最後に。ラストの鷹野さん、なにやってんだ??

脚本はC。原作とは別物と考えればギリギリ許せる…かなぁ。


☆総評

序盤は良かったんですが、後半は酷いものでした。
最低評価に落ち着きそうだったラストの演出で、だいぶ見方を変えましたが。

レナ役の松山愛里さんは、とてもよく頑張っていたと思いますし、
主要キャラには不満はないです。
大石さんも良かったです。
でも、冨竹と入江は酷い。

まぁ、頑張った方と好意的に捉えてもいいかもしれません。


☆余談

一番怖かったシーン。
一時停止して、トイレに行ったつもりが、一時停止をし忘れて。
トイレに入ったら、部屋のほうから「オヤシロ様ごめんなさい!」っていう絶叫が聞こえてきた
あの瞬間が一番ビビッた…。