著者はエド・マクベインです。


☆斧 No18(18作目) 評価 C

テンポの良い会話が印象に残りましたが、取り立てて面白かったわけでもなかったです。

しかし、何も考えずこの本を最初に読んだのですが、実はこれは『87分署シリーズ』という長寿シリーズの1冊だったようです。
手元に87分署シリーズらしき本が他にも数冊ありますので、読んで感想を書いていきたいと思います。幸い、順番どおりに読む必要はなさそうなので。

☆警官嫌い No1 評価 B-

探偵というか、主人公自身や同僚たちが次々と襲われていくので、緊迫感はかなりあります。
それだけといえばそれだけなのですが……。


☆ショットガン No23 評価 C

印象に残らない……

☆サツ No22 評価C

マイヤー・マイヤーの『本騒動』と、JMVのくだりが見所なんだろうけど、
それくらいしか面白かったところがない……。


☆ 死に様を見ろ No14 評価 B+

ここまでの4作が外れだったため、期待しないで読んだのですが、
これが意外にも当たり。
アイソラの腐敗した雰囲気は、好みとは言いませんが、よく描けていました。

また、水兵とチャイナのすれ違いなどは、うまくいかなくてガッカリしてしまいましたし、何より、少年ジプのウザさが異常。
パーカーとかパパとかウザキャラは多数登場しますし、敵の大物はペペ・ミランダなんですが、
このジプのウザさは別格で、「存在そのものが不快…頼むから氏んで」と腸が煮えくり返りながら読みました。
ほんと、どこまで頭が弱いんだ…。

人種差別・少年少女のモラルハザード・売春などなど、問題を提起する内容で、単純な捕り物じゃなかったのが良かったです。

☆麻薬密売人 No3 評価 C

「死に様を見ろ」を褒めたのもつかの間、また評価は戻ってしまいました。
でも、何作も読んでいるうちに各キャラに愛着が少しは湧いてきたので、
同じ評価でも以前よりは楽しめてます。


☆キングの身代金 No10 評価 B+

誘拐事件自体はあっさり解決するんですが、それよりも。
読んだ方は、キングというキャラをどう評価するのだろう?と思いました。

肯定(許容含む)派?否定(同情はしても否定、含む)派?

私は…んー、許容、かなぁ。

「従業員の子供が誘拐されて、自分のところに身代金請求(全財産の3分の2)が来た。さぁ、あなたなら払うか?」ということです。

キングは払いません。はっきり言って、自分のことしか考えていない嫌なキャラだと思います。
でも……ねぇ。自分なら払うかと言われると、どうなんだろうか……。


今回の小説だと、悪(?)の道に走ろうとする夫と、それを強引に妨げ善の道に向かわせようとする妻という構図が2組ありました。
エディはいい妻を持ったなぁとつくづく思います。