2008年02月

フォアテリ 途中感想①共通ルート

とりあえず全キャラ、個別ルートに入るところまで読み進めてみました。


ん~、良くも悪くもいつものオーガスト、かなぁ。
のんびりまったり、雰囲気の良さに浸れるけれど、
まぁ中身は無いんですがね、と。
共通ルートは、テンポ良く日常が進むので、「夜明けな」の共通ルートより好きです。


これだけじゃ、何の感想にもならない気がしますが……。


とりあえず、かなであたりから行ってみようと思います。

フォーチュンアテリアル プレイ開始

車輪もクリアしたことですし、次のゲーム「フォーチュンアテリアル(フォアテリ)」に取りかかろうと思います。


日ごろ、シナリオ重視派を自称している私ですが、このフォアテリ、というかオーガスト作品に関しては、シナリオがイマイチにも関わらず、ファンをやっている次第であります。


「プリンセスホリデー」「月は東に日は西に」「夜明け前より瑠璃色な」の3作をこれまでプレイしてきたわけですが、基本的にどの作品も特徴は同じなんですよね。
シナリオ微妙で、エロ萌えは抜群。
良テキストかどうかはともかく、読んでいて不快にならないテキスト。
安定感のあるシステム周り。


尖ったもの、名作の香りは全くありませんが、安心して楽しめる良作確定安全パイといったところでしょうか。
大コケの心配が少ないので、特攻しやすいメーカーさんなんですよね。

逆に言えば、「はにはに」、「夜明けな」が楽しめなければ他の作品に特攻する必要もないというわけで。


私が過去につけた点も、
プリホリ 480Pts(60位)
はにはに 505Pts(41位)
夜明けな 505Pts(42位)
と、とりわけ過去2作は良くも悪くも安定している感じ。そういえば、何の偶然か、つい先ほど点数をつけた「車輪」も505Ptsでした(39位です)。


そんなわけで、「フォアテリ」にも個人的な良作ラインと考えている、500Pts超えを期待しております。
まぁ間違っても駄作ラインの450Ptsを下回ることは無いんじゃないかなと。
名作ラインの550Pts超えもまず、なさそうですけど。

車輪の国、向日葵の少女クリア感想(バレあり・「てのひらをたいように」のバレもあり、注意)

大変長らくお待たせしました。平日に全くゲームができない状態だったので、
休日をフル動員して「車輪」全エンド、クリアしました。

感想の前にまずは得点から。

シナリオ125/150 キャラ130/150 絵75/100 音楽70/100
Hシーン・システム等 70/100 思い入れ 35/50

総合505/650(総合39位/150ゲームくらい中)

ESにつける予定の点数 82点

ESに書いた感想はこちら


一言で言うと、なかなか面白かった。プレイして良かったと素直に思えるし、
良いゲームだったなと思う。
ただ、一方でいろいろともやもやしたものが残るのも確か。
とりあえず、先にざーっと不満点を書いちゃいたいと思う。


最大の不満は、やはりスケールの面。「車輪の国」という世界に、
リアリティ(現実っぽいという意味ではなく、嘘くさくないという意味)はない。
要するに薄っぺらく感じてしまう。
「車輪の国」は、誰がどう見てもおかしな、理不尽なことだらけだし、誰がどう考えてもまともな世界には思えない。
事実、主人公は特別高等人という立場を捨ててまで、「車輪の国」に反逆した。

けれど。エンディングを見ればわかるように、この物語は「車輪の国」を転覆させるような物語ではない。
夏咲・さち・灯花・ハーレムエンドではほとんど触れられていないが、より疑問が残るのは璃々子エンドでの「車輪の国」の扱われ方。
ライターは、「車輪の国」を明確には否定していないように感じるのだ。5章まででは、あれだけ否定していたにも関わらず、だ。
結局、「車輪の国」という大きな歯車に対して、主人公が立ち向かうような熱い展開を個人的には求めていただけに、拍子抜けした気分だった。
5章の璃々子の演説シーンがなかなか良かっただけに、残念。


そうではなく、1つスケールを落として、あくまで向日葵の少女たち・温かな故郷を守るための少年少女の奮闘モノとして捉えれば、このゲームは十分良作だと思う。
なまじ、世界観を中途半端に押し出してしまっただけに、世界変革モノとして見れば良いのか、青春ドラマとして見れば良いのかで視点がブレてしまったような感じだ。

この、どっちつかずというのは、恋愛・友情という軸にも見られた。
似たような展開を持つゲームに、「てのひらをたいように」というゲームがあった。このゲームは、恋愛面をほとんど描かず、友情を描くことに徹した。結果、仲間同士の絆を強く感じることができ、感動することができた。


一方この「車輪」は恋愛色の方が強い。というか、友情色がさほど強くない。
これは多分、さち・灯花・夏咲間のやりとりが不足しているためだと思われる。5章に入るまで、この3者がやりとりするシーンはあまり多くない。
そのせいで、5章の「友情・仲間」を描くべきポイントで、一体感・絆を感じきれなかったという側面がある。
ならば、恋愛を強く押し出したのかというと、5章を見た限りではそういうわけでもない。どのヒロインを選んでも、ちょっとしたラブラブイベントが挿入されるだけで、ほとんど共通テキストなのだから。


では、良かったところ。
途中感想にも書いたのだけど、このゲーム、4章を境に突然面白くなりました。
理由は前述の通りだけど、やっぱり賢一が腑抜けた特別高等人候補の立場を捨てたことにあるんだと思います。法月先生も、3章まではウザったい上司だったのが、4章からは明確な敵として割り切って見られるようになりました。


2章の後半、まながさちの家を出て行くシーンや、4章、夏咲が法を犯すシーン、5章の璃々子の演説などが、ピンポイントで凄く好きなシーン。
他に、元気な時の夏咲の立ち絵はとてもかわいいし、灯花のデレっぷりもなかなかで、キャラの魅力も水準以上。ヒロインの中で嫌いなキャラがいません。


叙述トリック(「あんた」)はそんなにすごいと思いませんでした。探せばかなり矛盾が出てきそうな気がしています。
どう見ても姉貴への言葉には思えないようなところも、いくつかあったように記憶していますし(リプレイしていないので、思い違いかもしれませんが)。
一方で、法月の脚と、健一の薬の伏線は凄かったなと。


総合の感想としては、人気になる理由の一端はうかがえた、という感じ。
一方で、絶賛するほど凄かったかな、という感じもあり。
ESでの、得点操作疑惑やら何やらで、信者とアンチがくっきりしている印象があるのですが、僕はどっちつかずの82点。
5章の終わり方が、もっと「車輪の国」の在り方に深く関わってくるエンディングなら、もう少し点数を上げたのだけど。

あるいは、初めから「車輪の国」の社会体制に深くメスを入れる構成ではなければ、純粋に「一つの街の話として」楽しめたのだけれど。


章の好みは、4章>>>>>>>>>5章>>>>>>>2章>>>1章>3章。
キャラの好みは、夏咲、(まな)、灯花、璃々子、さちの順。

車輪の国、向日葵の少女途中感想□ 4章クリア 

メインヒロインの面目躍如といったところか、4章に入って、俄然面白くなってきました。
やっと、人気作の片鱗を見せ始めたといったところです。
……面白くなるまでが長かったな……と、恨み言を言いたい気持ちよりも、今は5章に寄せる期待の方が大きいですね。
3章でやめないで良かったです、ほんと。


4章の何が面白いかと言うと、まぁ単純なところでは夏咲がかわいいんですね。

このゲームは主人公とヒロインの1対1(あるいは、それにまな、もしくは京子を加えた3人)のシーンが非常に多いので、ヒロインの魅力がダイレクトにシナリオに直結してしまうというのがあります。
ギャルゲーには良くあることですけど。


かわいい、という部分をもう少し具体的に言うと、
夏咲シナリオは幼なじみ好きの心をくすぐる、良ドラマが多く詰め込まれています。
主人公にとって特別な人であり、彼女にとっても主人公は特別な人である。
二人は共に特別な時間を過ごし、心の奥底で二人は繋がっている。


言葉にすればクサいんですが、僕が大好きな幼なじみ像というのはこれなんですね。
夏咲はそういう意味においても、なかなか良質な幼なじみキャラなんです。


後はシナリオかなぁ。
一貫してこのブログでも書いているように、僕は特別高等人という制度もそうだし、存在自体にも非常に懐疑的な目で読んでます。
懐疑的……というよりも、はっきり言って「この制度、アホでしょ」と。


賢一は、前の2ルートでは一貫して「特別高等人」だったんですね。でも、この夏咲シナリオでは「樋口健」という個人として、終始夏咲に接しています。
それが好感度が高く、共感して読めたというか……今までの賢一の好感度が極めて低く、全く共感できずに読んでいたというか……つまるところそういうことです。


PS 『けん』と『けん一』の字、間違ってるかもしれません。健一だっけ賢一だっけ、健だっけ賢だっけと、書きながらずっと混乱してました。
けんとけんいちで、「けん」の漢字が違うってことは覚えてるんだけど。……というか混乱するから同じ漢字にしてほしかった(笑)

車輪の国、向日葵の少女途中感想② 3章クリア 

久しぶりの休日ということで、3章クリアしました。
大変長らくお待たせいたしました。


で、感想ですけど……イマイチ。
このシナリオが一番最初の章だったら、途中放棄してるかもっていう感じです。


このシナリオは、灯花が育ての母と生みの父母とのどちらを選ぶかという葛藤が、シナリオの中核にあるわけですが、
正直に言ってどっちもどっち。というか、生みの父母の方が良いかもしれない。

京子さんが病んでいるのは初めからわかっていたことだし、事実最後まで病んでいました。
生みの方は、本当に更正してるのやら良くわからないし、情に訴えようとなかなかあざといことを言ってくれますし。


虐待の連鎖を描いたシナリオ、というにはあまりにも表面的だし、意外性にも欠けていました。


何よりよくわからないのが、「特別高等人」。森田健一。法月のとっつぁんの3つ。

この「車輪の国」は、「日本」ではないので、日本の常識でものを言うのは的外れかもしれません。
でも、敢えて言わせてください。


特別高等人制度って、穴だらけでガタガタすぎやしませんかと。
人手不足の特別高等人という役人が見張っている社会システムだけど、これって特別高等人の出来がよほど良くないと、機能しないと思うんですよね。
僕は法学なんて全然知らないけれど、なんで刑務所があるかっていうと、犯罪者をまとめて監視しやすくするためでしょ?
犯罪者(被更生人)を放し飼いにして、特別高等人が見張るなんて、無駄がありすぎます。
たとえば、さちの義務は「1日12時間」だったわけだけど。さすがに、薬を全く飲まないで1日24時間過ごしていたらバレるかもしれないよ?
だけど、1週間に1回だけ15時間起きているとかその程度ならバレないと思うんですよね。


異性との接触が駄目という夏咲。でも、SEXすればバレるかもしれないけど、たとえば手を繋いだくらいなら、証明できないと思うんですよね。現行犯じゃなければ。
現行犯で取り締まれるほど、特別高等人の監視も厳しくないみたいですし。


次に森田健一。
相変わらず無能です……。というか半分空気。何の役にも立ってないじゃないの……。主人公がんばってよ、ほんと。あんた、特別高等人候補生なんでしょ?


最後に法月のとっつぁん。
この人が一番無能かもしれない。何がしたいんだかさっぱりわかりません。
「義務」の解消が最優先で、後のことは何も考えてないようにしか見えないんですよ。
この人は、何で被更生人が義務を課されたのかって、少しでも考えたことあるのでしょうか。
当然、「更生」してもらうためでしょ? いくら義務を解消しても、当人が「更生」していないんなら、何にもならんでしょうよ。

と、灯花バッドエンドを見て思いました。



ついでに言えば、時間をだらだらと無駄に過ごそうが(12時間の罰の話)、その人の勝手だと僕は思うんですがね。当人が後悔しなきゃの話ですけど、それはそれである意味自業自得だし。
そもそも、絶対的な規範としての「有意義な時間の使い方」ってものが果たして世の中にあるのかどうか、僕には疑問でならないのです。


お金を儲ける、勉強(学校のだけじゃなくてね)、幸せになる時間(趣味でも交友でも良いですよ)、必要な休息・食事が有意義で、
だらだらぼーっとしてるのが無意味……なんて、誰が決めたんでしょう。


人間、何やったって最後には死ぬんです。それまでどんな過ごし方をしてきてもね。どんなに頭が良くたって、どんなにお金を稼いだって、どんなに幸せになったって。
なら、何やったって結局、最終的には無意味だと僕なんかは思うんですけどね。
もちろん、それを逃げ言葉みたいに使うのは感心しませんけど。


少なくとも国が、あーだこーだくちばしを挟むような問題では無いように思うんだけどね。


過去に何があったのかわからないから、ここで書いたことは全くの的外れになるかもしれませんけど。
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