2009年01月

マリア様がみてる1~8巻 感想(バレあり)

手元に25巻くらいまであるので、集中的に読んで、順次感想をあげていきます。
著者は今野緒雪さん。

ちなみに、私は百合好き人間なので、評価は多少甘めです。
百合は特に好きでも嫌いでもない人は、1段階分(A-なら、B+。B+ならB)
下げて考えてください。
百合大嫌いな人は読まないと思うので、配慮はいらないですよね?


☆マリア様がみてる 評価 A-

「お揃いの唇(口紅)は、ちょっと照れくさくて、いっぱい嬉しかった」
の一文に萌えました。

「とっても」じゃなくて「いっぱい」というのが祐巳のかわいらしさを表していていいですね。
私だと、こういう場合、何も考えずに「とっても」を使ってしまいがちなので、こういう言語センスは見習いたいです。


☆黄薔薇革命 評価 B+

由乃さんかわいいです。……感想を書くとそれくらいしか書けないけど、
よくまとまった良いお話だったと思います。

☆いばらの森 評価 A+

表題作の「いばらの森」は、ミステリーくずれのラノベというか、普通のお話(評価B+)なんですが、
もう1本の「白い花びら」がとても切なくて気に入りました。
「いばら」が200ページ、「白い」が80ページくらいなんですけど、これが逆のボリュームだったらS評価つけていたかも。

私もどちらかというと、聖さんのように恋愛にのめりこむタイプなので(今はだいぶ改善されているはずですが)、彼女の気持ちがすごく伝わってきました。
それを考えると栞の行動はちょっとどうかと思うのですが、のめりこんで大事なことを言わせなかった聖さんの態度も悪かったはずなので、責めるのはお門違いかな。

☆ロサ・カニーナ 評価 B+

巻を重ねるごとにロサ・ギガンティアに惹かれていきます(笑)。
後は、前からわかっていたのですが、私は失恋モノに弱いです。
何事も真面目で少し堅い祥子様や裕巳もいいんですが、
私は聖と志摩子ペアの方が好きです。
もちろん、黄薔薇もいいんですけど。

☆ウァレンティーヌスの贈り物(前) 評価 B+

祥子お姉さまのヤキモチと、令さまのうっかりぶりがこの巻の見所。
ようやく祥子お姉さまの魅力に気がつき始めました。
遅すぎですかね、私。

☆ウァレンティーヌスの贈り物(後) 評価 A

ファーストデートトライアングルは、微笑ましい日常と志摩子さんの
シリアスが融合した、なかなかの出来。
紅いカードは、前編の種明かし。前編に張られた伏線が見事に回収されていて
思わずうならされてしまいました。

この巻では祥子様と志摩子さんの株がアップ。ほんと、この本は魅力的なキャラクターがたくさんでてきますね!
1冊読むごとに好きなキャラが1人ずつ増えていくというのはとても新鮮な気持ちです。

☆いとしき歳月(前) 評価 A-

いと忙し日々の隠し芸が面白かったので、ちょっと甘めのA-。
にしても、ロサ・ギガンティスやロサ・キネンシスに比べて
ロサ・フェティダのキャラがちょっと弱い気がするんですよね。
お騒がせ担当以上ではないというか。

☆いとしき歳月(後) 評価 A-

先輩が「卒業」してしまう寂しさというものを、ここまで巧く描いた作品はあまりないかもしれません。
三薔薇様、中でもロサ・ギガンティアはかなり気に入っているキャラなので、
これから先会えなくなるのがとても淋しいです。
「悲劇」を描いているわけではないのに、しんみりしまいました。
祥子様と令様の送辞もいいですね。

ただ、構成がもったいないというか、「片手だけつないで」はあまり出来がよくなかった気がしたので、それを最後に持ってきたのは失敗だった気がします。
「片手だけ」はこの巻の最初にまわして、「いつしか年を」を最後にまわしたほうが余韻が残ってよかった気がします。



キノの旅2~9巻

「1月26~に読んだ本」というタイトルで書いていた記事なんですが、
考えてみればキノの旅しか読んでないので、タイトルを変えました。



  キノの旅 2巻 評価 A-

「自由報道の国」(評価A+)がとても面白く、アイディアに驚嘆したのと
「優しい国」(評価A-)で純粋に感動したのでA-。
ただし、諷刺力は1巻に比べると落ちているような(単にキノワールドに慣れただけかもしれないが)。

      3巻 評価 B

痛烈な皮肉と、切ない結末で「同じ顔の国」はすばらしい(評価 A)。
後は、「機械人形の話」のラストは良かった。
ただ、やはり「同じ顔の国」以外の短編はどれも悪くはないものの特に良いというわけでもなく、全体としてはまたまたパワーダウンしているような……。

      4巻 評価 B

「伝統」は面白かったです。
後は、ナンセンスでバカらしい国がこの巻は多かったですね。

現実にも、外から見るとなんてくだらないルールを守っているんだという共同体はいくらでもありますので、
そういうものに対する諷刺かもしれません。


……ごめんなさい。私は未だにネクタイの良さがわかりません。
ただでさえ働くのは大変なのに、曲がりを気にしたり苦しかったりと、
極めてバカらしいルールだと思うのですが。
他にも最初の一杯はビールとか、宴会芸とかね。


      5巻 評価 B-

5巻はいよいよB-に。このまま落ちていくのかなぁ。
一番好きなのは「予言の国」だけど、それだって評価はB+の域。

「病気の国」は、某エロゲのナースヒロインそのままの話だったので
展開が読めまくり。あのシナリオと比べると全然泣けないし。
あのゲームが出たのが2001年11月くらいで、この本が出たのが2002年1月。
……まぁ、疑うのはやめましょう。すんごく似てたけど、そんなに複雑な物語ではない以上、偶然似る可能性もあるとは思うので。

 
      6巻 評価 B+

「祝福のつもり」が良かったので、少し持ち直してB+。「忘れない国」や
「安全な国」も皮肉が利いていてなかなかです。

      7巻 評価 B+

「うそつきたちの国」は話の筋はとても好きなのですが、ラストは演出を巧くすればもっと余韻が残る良いものになったと思うので、ちょっと残念です。

「何かをするために」は、かわいい頃のキノが見られて、萌え的な意味で満足です。本編のキノはクールすぎて萌えられないので(そもそも萌えを狙った話じゃないんだからいいんだけど)、この頃のキノが好きです。


      8巻 評価 B

今回はシズ様が中心のお話が多いですね。
やっとシズ様の良さがわかってきました。

      9巻 評価 B

「殺す国」と「自然保護の国」がなかなか良いです。


基本的に、この「キノの旅」という小説は、
実際にあるへんてこりん(?)な要素(たとえば言葉狩りとか、自殺禁止とか
偏りすぎた報道とか)を誇張して、諷刺する物語群です。
舞台となる「国」や、誇張される「要素」は違うんですが、
この「誇張→諷刺」の流れは基本的に変わりません。
なので、連続して一気に「1巻から9巻まで読む」とマンネリというか
飽きが来てしまいます。


これは3ヶ月に1冊とか、半年に1冊のペースで読んでいくなら全然気にならないと思いますので、私のこの評価はあくまでも「連続して読んだ」ことを念頭においてごらんください。

……ただ、最初の1巻も評価はB+だし、あんまり変わらないかもしれませんが。


雑記:なんとなく、昔中断した『Forest』がやりたくなったんだけど、
ご丁寧にアンインストしたらしく、データが消えてる……。
最初からやろうかしら。

キノの旅1巻感想(バレあり)

9巻まで手元にありますので、読んでいきたいと思います。
著者は時雨沢恵一さんです。


全体の評価 B+


全体的に良質の短編集。諷刺的というか、アイロニーというか、
やや説教くさいのが、人によってはマイナスかもしれないけれど、個人的にはこういうのは好きです。


○人の痛みがわかる国 評価 B+

「サトラレ」なお話。
超技術を発明できる頭の良い科学者が、中学生でもわかりそうなこの結末を
予測できないという皮肉。
実際、科学は人の生活を豊かにし、人類を滅亡の危機に追い込んでいるわけで、意外と的を射ているのかもしれない。

○多数決の国 評価 B+

「ロベスピエール」なお話。
純粋すぎる人が一番危険な気がする。

○レールの上の三人の男 評価 B+

「横井さん」なお話。
小学校教科書の「のんびり森のぞうさん」を思い出した。
横井さんは状況が状況だからともかく、この三人の男は時間間隔がおかしい気がする。

○コロシアム 評価 B

最初のお話から銃を持っていたから、いつかはやるだろうと思っていたバトルもの。キノってやっぱり強かったのね。
「自分は関係ないから、他人の不幸を楽しんでいられる」というやつでしょうか。

○大人の国 評価 B

どこが大人なのかイマイチわかりませんでした。どちらかというと全体主義というか、何かに洗脳されている国というか。
たぶん、主人公の過去話(?)。
花の名前って結局なんだったんだろう。

○平和な国 評価 B-


「弱いものいじめ」なお話。いじめられている子供が、もっと弱い子供をいじめるみたいな。
ラストが不満。こうするしかないのかもしれないけれど、もっと違う解決法を期待していた。
博物館の館長の4人の息子の頭文字をつなげると「よだそう(うそだよ)」になるのは笑った。

1月19日以降に読んだ本

今年はゲームよりも本に力を注ぐ見通しです。
もちろん、ゲームへの興味は全然あるので辞めるわけではありません。
ただ、ライトノベルと、アメリカ小説を読み漁ってみようという欲求がありまして。


☆ある日、爆弾が落ちてきて(短編集;著者 古橋秀之) 全体の評価 A

○ある日、爆弾が落ちてきて 評価 B

○おおきくなあれ 評価 A

○恋する死者の夜 評価 B

○トトカミじゃ 評価 B

○出席番号0番 評価 A

○3時間目のまどか 評価 A+

○むかし、爆弾が落ちてきて 評価 A-


「時間」を扱った短編集。当たり外れはあるものの、総合して考えればかなり良質で、読んでよかったと思いました。

特に、「3時間目のまどか」は、よくあるタイプの話ではあるのですが、
幸恵との会話の中の伏線も実に見事で、爽やかな気持ちに浸ることができました。
唯一気になるのが、「まどか」さんは結婚しているのに姓が変わっていないことですが、今時夫婦別姓もありますから破綻だと言うつもりは全くありません。

「出席番号0番」は、かなり笑わせていただきました。小説で笑ったのは久しぶりかも(普段、笑える小説を読んでいないというのもありますが)。

他5編。
「時間」モノが好きな人にはとてもお勧めの短編集です。         



☆スレイヤーズ 5巻 評価 C+
        6巻 評価 B-
        7巻 評価 C
        8巻 評価 C+
        9巻 評価 B-
       10巻 評価 C+
       11巻 評価 C
       12巻 評価 C+
       13巻 評価 B-
       14巻 評価 B+
       15巻 評価 C+



☆屍鬼4巻 評価 A+
   5巻    S

別記事で書きます。

スレイヤーズ(本編15巻)読了(辛口なので、ファンの方は見ないほうがいいかも)

著者は神坂一。シリーズ総合での評価はC。

まず、なんで読んだかというと、ライトノベルを知るにあたって
避けては通れない古典であり、大ヒット作だからということ。
実は、読む前から「自分にはあんまり合わないんじゃないかな?」と思ってはいたのだけど、
予想(評価D)していたよりは面白かった(C)のだから、読んで後悔はしていない。


ハッキリ言ってしまうと、内容がナイ。
なので、1冊ずつ時間を置いて読んでいくとそんなに悪くもないのだけれど、
まとめて読むと眠くなる。
やっていることが基本的に同じだからである。

エピソードの後半には、「意外な人物が実は敵だった!」というひねりがあるので、最初の頃は
「おぉ!」と思うのだが、実はほとんど毎回このパターンなので途中からはあまり驚くこともなくなってくる。


リナやガウリイ、アメリアにゼルガディスなど、キャラは生き生きしていてそれなりに魅力的。
特に掛け合いはなかなか面白いが、逆に言うと掛け合いくらいしかしていないので、
「人物」として好きということはない。
更に、8巻までのレギュラーであるアメリアとゼルガディスの両名に比べ、9巻以降入れ替わりでレギュラーになるルークとミリーナは魅力に乏しい。
~8巻を読んでいるときにはあまり気にしていなかったのだが、いなくなって気がつくアメ&ゼルコンビの魅力だったのかもしれない。
しかし、いなくなり方が極めて唐突だったのはなぜだろう?
特にゼル。一緒に剣を探しながら、キメラの解呪をしてもいいんでないの?
何せどちらも当てがあまりなかったんだから。

作者の都合でいなくなったというのがここまで見え見えだと萎えますわ。


とかく命が使い捨てのこの本の中で、14巻のエピソードは唯一、少しは死を省みていたので評価が高い。


後書きは、作者と作中キャラの対談という「はずかしー」内容なのだが、
これが案外面白かったりする。
作者の方ももういい加減、いい年だろうにはずかしがらずにこのノリが書けるのはすばらしい。

ちなみに、誤解してほしくないのだけれど、これはバカにしているのではなく、本心から褒めている。

ある一定レベル以上の書き手にとっては、「こんなこと書いたらつまらないんじゃないかな?」
「白けるんじゃないかな?」「はずかしくないかな?」という気持ちは、敵である。
自分ではずかしくなったり、白けてしまったりすると、なんとなく筆に気合が乗らなくなり、良いものが書けないのである。
だから、歳をとってもはずかしいものが白けずに面白く書けるというのは一つの才能だし、そういう意味でこの作者は「やるな!」と思う。


ちなみに、ある一定レベル以下の書き手の場合は、「俺の書くものすげー面白いんだゼ」と思って書いているが、実は周りから見るとつまらない、という、
上記とは逆のパターンなので、そういう書き手にとっては「はずかしさ」も
上達の味方なんだけど。

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