2009年01月

屍鬼読了(バレ)

著者は小野不由美。シリーズ通しての評価は S。
掛け値なしの名作でした。


元々、十二国記シリーズが好きで、小野不由美さんのファンになったのですが、
屍鬼は「とてつもない長さ」(2500ページ超)と、「タイトルがグロっぽい」(私はグロ苦手)なため、
敬遠しておりました。
しかし、4人もの方から「屍鬼お勧めだよ!」という勧めをいただいて、改めて興味を持ち、いざ読んでみました。
読んでよかったです。お勧めくださった皆さん、ありがとうございました!


1巻の最初の200ページくらいまでは微妙だったんですが、そこを乗り切ると本当に面白くて、かなりのスピードで読んでしまいました。
3巻くらいでまたちょっと中だるみするんですが、5巻の勢いは圧巻でした。


1~3巻くらいまでは、「人間側」の事情しか書かれないので、屍鬼にどうやって対抗すればいいんだろう……と思いながら、つまり人間側の気持ちで読んでいました。
ただ、それでも屍鬼自体よりも、むしろ結城とか、「自分が病院嫌いだから家族が病気でも病院に行かせない」姑とか、
そういう人間にいらついていましたけどね(笑)。


迷信を信じないのはいいとして、息子を思って子供が集めてきた破魔矢を捨てたとか、どんだけ救えないのかと。


5巻の方になるとむしろ、人間側よりも屍鬼側の方に同情的に描かれているせいもあって、
屍鬼の方に感情移入して読んでしまいました。

屍鬼自体も「人間」であることを考えると、本当に人間の心の「きれいな部分」と「醜い部分」が印象深く描かれた作品だったと思います。
「きれい」3:「醜い」7くらいの比率でしたが。


「悪いことはなかったことにしよう」という思考は、
小説として客観的に見ると、本当に滑稽で愚鈍に見えます。
しかし、実際自分の身に置き換えてみると私自身もそういう行動を結構しているので、身につまされた思いがしました。



人物描写の特徴として、「息子が息子なら親も親」という一家が結構多かった気がします。
武藤さんや田中さんのところみたいに、良い感じの親のところには良い感じの子供。清水さんや大川さんみたいにDQN色の強い子供がいるところは親もDQNだったり。
それとは別に、「姑・母」キャラに痛いキャラが多かった気がします。


好きなキャラは、沙子、かおり、敏夫、夏野、静信など(静信は、4巻あたりではあんまり好きじゃなかったんですが、最後に来て株が上がりました)。


沙子は、屍鬼の村を作るという思いつき自体、非常に稚拙で「バカ」ですし、そんな沙子の思いつきが外場という村を滅ぼしたわけですが、
屍鬼の村を作りたいという気持ち自体にはすごく共感できました。
ある意味、一番かわいそうに感じたキャラクターだったかもしれません。


嫌いなキャラは……たくさんいすぎて(笑)。


唯一の欠点は、読後感があまりよくないことでしょうか。
救いようのないバッドエンドなのは、初めからわかってはいたんですが……。
とにかく、人間の醜い部分を、これでもかと見せられますからね……。

1月11日以降に読んだ本

とりあえず、冊数が溜まるまで1つの記事で書いていきます。
新しいのを上にしていきますね。


☆スレイヤーズ5巻 評価 これから読みます

☆犬神家の一族 評価 B-

「八つ墓村」でも思ったのですが、金田一耕助って、名探偵ではないよね……。まぁ、探偵モノはすべからく名探偵が事件をビシっと解決しなくてはいけない、と決まったものでもないのだから、これはこれで良いとは思いますが。


☆ロードス島戦記2巻 評価 B-
        3巻 評価 B
        4巻 評価 B
↓で1巻を散々酷評しておいてなんですが、この本の楽しみかたが徐々にわかってきました。
これは、主要登場人物の葛藤だとか、そういったドラマを楽しむというよりも、ロードス島という世界を楽しむ小説なんですね。
2巻からは、本文で地名が出てきたら、その都度地図を眺めて、「ここのことか」というふうに何度も確認するようにしたところ、その世界に入り込めるようになって、なんだか楽しくなってきました。
それに、主要人物は1巻の頃からいるみんななので、だんだん愛着もわいてきたかも。
ディードリットは、わかりやすい性格で、派手な萌えみたいなものはないけれども、しっかりヒロインしてるなと思って読んでます。


☆撲殺天使ドクロちゃん 評価 B

最初の50ページ段階ではC-評価でした。
だんだん作者の文体になれてきたのか、だんだん作者がうまくなってきたのかはわかりませんが、100ページを超えるあたりからようやくストレスなく
読めるようになってきました。


ギャグのつもりで買ってきたんですが、これはギャグというよりも
エロコメ(ラブコメのお色気分多し)として楽しめました。
ドクロちゃんエロいです、静希ちゃん萌えます。
ギャグ部分はときどきクスリとするものの、爆笑の渦という感じじゃなかったですね。挿絵の、アイパッチみたいなドクロちゃんは面白かったですが……。

基本的に、「おしかけてきといて撲殺していく」というのは
冷静に考えずとも相当痛いわけで、そういうキャラにはたいがい拒否反応が出るのですが、この本に関してはあまり出ませんでした。
ドクロちゃんが、恩着せがましくなかったからかなぁ。

ちなみに、アニメ版の「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー」から始まる電波ソング、
今度カラオケで歌ってこようと思います(痛)

☆ロードス島戦記1巻 評価 C-

誰もが名前くらいは知っているであろう古典の名作。
ということで、読んでみたんですが……。
忌憚なく言ってしまえば、めちゃくちゃつまらないですがな。
キャラクターが「わかりやすい」のはいいんですが、表裏なさすぎというか、
深みが全くないんだもん。
同じ「微妙な名作」でも、スレイヤーズは文章量が少ないせいもあってポンポンテンポよく読めるのに対し、こちらは読むのにも時間かかるし……。

どうしましょう。7巻までまとめ買いしちゃいましたよ。2巻や3巻で
化けるとも思えません。

☆SHINO アリスの子守唄 評価 B-

前回の「黒き魂の少女」がC評価だったのを考えれば、若干上向き。
事件の舞台や雰囲気はなかなか良い感じで、それなりの期待が持てたのですが、謎解きは微妙……というか、ヒントも何もなしで突然志乃ちゃんが犯人を決め撃ちするスタイルです(笑)。


後、加奈の同級生だったとかいう人騒がせな男は一体なんだったのでしょう。
はっきり言って、理解不能にもほどがあるんですが。好きだった彼女の「悪名」をわざわざ復活させようとするなんて、真っ当に考えて意味がわかりません。

うみねこ4話クリア(バレほんの少しアリ)

クリアしました。ん~~~長かった……。


今回はエンジェ(エンジュ?)の未来エピソードが長いのですが、
早く六軒島の話しようぜと焦れてしまいました。
ひぐらしでいうところの祭り囃し編のような、なかなか舞台が始まらない感じというか。


ep2は酷いし、ep3もあまり評価していないので、その2つに比べれば若干上向きかなという印象ですが、
相変わらず「うみねこは私には合わないな」という感覚は消えません。


やはり、「ゲーム的すぎる」のと、キャラ一人一人に愛着が持ちにくいせいで
しょうか。
今回のエピソードを多少評価しているのは、マリアとローザに関してはそれなりの深度で描かれていたと思うから
(後は、黒き魔女についてもそれなりに気に入っていて、それが今後もっと関わってきそうな気がしています)。
ただ、それでもマリアやローザが好きかというと微妙なんですけどね。
好きなキャラは……霧絵とジェシカになるのかなぁ……でも、そこまででもないですし。


私、既にep1はどんな殺人があったかとか、もうほとんど覚えていないんですよ。不可解な事件だったかもしれないけれど、ep1から数えて、ep4まででざっと19×4≒76人(実際には死んでいないキャラがいたり、エンジェと霞が死んでたりいろいろあるのですが)、も死んでいるわけです。
しかも、はっきり言ってあまり思い入れのないキャラが。
1つ1つのトリックを明かすも何も、もう覚えていませんて……。
これから先を楽しむためには、漫画なりなんなりでもう一度復習しておく必要
があるでしょうね。


バトルもなぁ……。負けフラグとか遊びすぎでしょ。萎えますわ。
後、シエスタの「にひ」の方(045だか410だか450だか……いくつだっけ?)がキモい(文字通りの意味で)件。
さくたろうとかは大丈夫だけど、あれだけはやめてほしい。


とにかく、作品全体を通して「ゲーム感覚」が鼻につくんですよね……。


一方で、「力の入った作品」だというのは間違いないし、「謎がどのように解けるのか」という興味は依然としてあります。
あるんですが、そのためだけに長いテキストを読む気になれるかというと、
ちょっとしんどいなと思い始めています。

うみねこ4話プレイ開始

クリアしだい感想書きますね。


しかし……、ESでどなたかも書いていたけれど、
竜騎士さんとの付き合い方をそろそろもう一度考えなおしたほうがいいかもしれないなぁ……。

そろそろ我慢の限界かも。


↓1/10 21:36

だいぶ持ち直してきたかも。
とりあえず、ローザ&マリアのところとか、ジョージやジェシカのシリアス台詞(クサいともいう)
は良いです。


ただ、せっかく持ち直してきても、負けフラグとか天下一武闘会とか言われて
冷や水をぶっかけられるのがなぁ……。
竜ちゃんのギャグは元々かなりの寒さを誇っているというのもありますし、
シリアスシーンでギャグかまされると、ナンダカナーって気分になります。

まぁ、それでもエピソード2、3よりは今のところ良いです。

2008年プレイゲームランキング 結果発表②

なんと、字数制限に引っかかったので、記事を分けます。


全ゲームランキング

1位 ペルソナ4

2位 加奈おかえり

3位 車輪の国、向日葵の少女

4位 12Riven

5位 Sugar+Spice

6位 悪の教科書

7位 Lの季節2

8位 φなるあぷろーち2

9位 逆転裁判3

10位 CLANNAD

11位 逆転裁判2

12位 フォーチュンアテリアル

13位 メモリーズオフ6

14位 逆転裁判1

15位 ダカーポ2プラスシチュエーション

16位 超昴閃忍ハルカ

17位 うみねこのなく頃に3話

18位 ダカーポ2スプリングセレブレーション

19位 君が望む永遠LE

(君望自体は、この中に入れたら2位か3位くらいになるのですが、
あくまでもLEの部分(君が望む1章と、3章のみ)の評価です。)

20位 恋姫無双

21位 リアリーリアリー

22位 オーガストファンBOX

23位 夢見白書
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