2009年08月

アナウンス

ローレンス・サンダーズの「魔性の殺人」読み始めました。
1000ページ級の大物です。
来週はそこそこに忙しいので、難しいかもしれませんが、9月2日(水)読了を目標にしています。

同シリーズの「欲望の殺人」も手元にあるので、続けて読むべきか、ちょっと時間を置くべきか迷ってます。


それとは別に、再び読むべき本の多さに疲労を覚え、読書疲れの状況に陥っています。
一つには「ボヴァリー夫人」→「あらくれ」の流れ(古典のせいか、文字が小さいんだ)のせいもありそうですし、
他にもさまざま理由がありそうですが、こういう時って、読んでいて頭に文章が入っていかないんですよね。


単に面白くないから頭に入らないのか?とも疑いましたが、
どうも自分的にはずれっぽい「女王陛下のユリシーズ号」はともかく、
ラドラムの「スカーラッチ家の遺産」(「マタレーズ暗殺集団」が超面白かった)、
トゥウェーンの「ハックルベリーフィンの冒険」(口語体で読みやすい)ですら、容易に頭に入らないので、純粋に疲れてるっぽいです。


8/31 AM2:00

「魔性の殺人」
470/1000ページ

割に面白いです。暫定で65~70点くらい。
RPG的に仲間が増えていきます。
個人的お気に入りは、クリストファー・ラングリーです。
主人公はちょっと怒りっぽすぎるので、その辺はあまり好きじゃないです。
犯人は変態すぎて気持ち悪いです。

9/1 PM21:45

800/1000ページ

面白いは面白いんですが、残念なのが校正の不備。
数えてはいませんが、少なく見積もっても15箇所、恐らく20箇所以上誤植があります。
罪の無い人名のミスが多いですが「ギルバートギルバード」
「ディレイニー・ディレニー・ディーレイニー」
「ロンバート・ロンバード」等、こうも多いと萎えます。

中には意味のわからない誤字もあって、紙東とか(紙束?)。
ハヤカワ文庫さん、ちょっとやっつけ仕事すぎです。


一応、校正技能検定5級を持っているので(5級でいばるなよw)
そういうところはやっぱり気になります。

CL組み分け

グループA(勝手な戦力査定)(順序は、突破確率の高そうな順に) 

ユベントス A 
バイエルン A- (備考:スタートダッシュに失敗)
ボルドー  B
マッカビ  D

順当ならユベントスとバイエルン。特にユベントスは硬い。
バイエルンはいまだ組織が固まらない様子なので、そこをボルドーが突けるか。

グループB

マンU      S (備考:ベスト16以上常連)
チェスカモスクワ B (備考:冬の寒さ)
ヴォルフスブルク B (備考:経験不足)
ベジクタシュ   B

マンU一強状態だが、後続3チームはいずれもアウトサイダーではない。
冬の寒さを買ってチェスカを推したが、個人的にはヴォルフスを応援している(長谷部に頑張ってほしいし)。

グループC

レアル・マドリード S (備考:ベスト16以上常連)
ミラン       A-
マルセイユ     B
チューリヒ     D

大会での実績を考えても、レアルはほぼ決まりだろう。
後一枠は順当ならミランだが、今年のミランには暗雲が立ち込めている。
となると、マルセイユが出てくるか??
マルセイユとミランの差は、恐らくほとんどないはずだ。

グループD

チェルシー     S (備考:ベスト16以上常連)
ポルト       B (備考:昨シーズン、アトレティコに勝利・ベスト16常連)
アトレティコ    B
アポエル      E

チェルシーは決まりだろう。
後一枠はタレントはいるが安定感のないアトレティコか、
タレントはいないが安定感のポルトか。
ポルトは主力が抜けたのが多少不安要素か。

グループE

リバプール     S(備考:スタートダッシュに大失敗・ベスト16以上常連)
リヨン       B(備考:ベスト16以上常連・昨シーズンフィオを破ってベスト16)
フィオレンティーナ B
デプレツェニ    E

リバプールは硬い……と思うのだが、プレミアリーグ序盤のもたつきは気になるところ。
後続のリヨン・フィオレンティーナと三つ巴の争いも予想されるが……それでもリバプールは抜けるだろう。

グループF

バルセロナ     S(備考:ベスト16以上常連)
インテル      A+(備考:ベスト16以上常連)
ディナモ・キエフ  C(備考:冬の寒さ)
ルビン・カザン   B(備考:冬の寒さ)

2強2弱の構図くっきり。それはそうとして、ルビン・カザンは今年もロシアリーグで好調のようなので、見てみたい。

グループG

セビリア      B
シュツットガルト  C
レンジャーズ    C
ウニレア      E

今回屈指のヌルグループ。

グループH

アーセナル     A-(備考:ベスト16以上常連)
オリンピアコス   B(備考:大会参加経験は豊富)
AZ         C(備考:経験不足)
スタンダール    D

アーセナルファンとしては、笑いが止まらないグループ。
もちろんCLに出場してくるチームに雑魚はいないのだが、
プレミア4チームの中では最も楽なグループに入ったと言えるだろう。

ボヴァリー夫人 読了

著者はフローベール。評価はC+。

極めつけの鬱小説。

美人・愚か・浮気性な人妻、ボヴァリー夫人が最低人間な金貸しにころっと騙されて、
夫の金を使い込み、夫もろとも破産する話。
こんな女を妻にしたのが運の尽きとはいうものの、夫かわいそすぎです。
ウザさでは、「アンナ・カレーニナ」と双璧、元の文章力か訳の力か、
生々しさ・強烈な鬱度では「ボヴァリー夫人」の方が数倍上。


しかし、ボヴァリー夫人には信頼できる友達はいなかったんかねぇ。
浮気相手ばかりで、友達と話しているシーンは一つもないんだけどさ。

ボヴァリー夫人の「ありもしない幸福の幻影を追いかける」という特質は、
まぁ理解できなくはないんだけど、
だからと言って、目を覆いたくなるほどの醜さは弁護のしようもありません。

郵便配達は二度ベルを鳴らす 読了(バレあり)

著者はジェームス・ケイン。評価はA-。


これは驚いた。面白いじゃないの。

ケインというのは、ハードボイルドの礎を築いた一人といわれている作家。
で、アメリカのハードボイルドと言うと、ヘミングウェイ・ハメット・チャンドラー・ロスマク・レナードあたりが思い浮かぶんだけど、
どうもあまり肌に合わない。
ロスマクの「さむけ」はかなり好きだし、ヘミングウェイの「老人と海」なんかは嫌いじゃないけど、基本的には『肌に合わない』作品が多い。
というわけで、ケインも全然期待しないで読んだ。


あとがきで、訳者は「良識やセンチメンタリズムからの絶縁」と書いているけれど、これは正直違うと思う
この「郵便配達~」は、切ない余韻の漂う物語であると感じたからだ。


物語はというと、若い兄ちゃん(主人公/犯人)・美人人妻(犯人)・夫(被害者)の3人が主軸。
主人公と人妻が不倫をし、交通事故に見せかけて夫を殺してしまう。
2人は愛しあいながらも、お互いの裏切りに脅える。
そこにはさまざまな駆け引きがあり、愛憎相半ばする心情が的確に描写されている。

2人はなんとか無罪を勝ち取り、更にお互いを心から信じあえるようになった矢先、今度は正真正銘の交通事故で人妻が死んでしまう。
残った主人公は、無罪に終わった夫殺害も含めて再度疑われ、死刑になってしまう。

一番気に入っているシーンの、

女はおれのそばへ寄って来て、手をとった。顔をみあわせた。そのとき、悪魔が離れたこと、おれが愛してることを、女は知った。

とか、ラストの

考えないようにしよう。気がついてみると、いつもおれはコーラ(人妻)といっしょに、青空の下で、ひろい水のなかで、これからおれたちは幸福になる、それが永久につづくんだと話しあっている。コーラといっしょにいるとき、おれは大きな川の上にうかんでいるらしい。


なんて、胸が痛くなるくらい切ない(センチメンタルな)文章だと思うんですけれど。


物語を冷静に考えれば、因果応報自業自得で、同情の余地はないんだけど、
不思議と主人公に肩入れしてしまったのは、やっぱり文章力だなぁと思った。


マタレーズ暗殺集団 読了

著者はロバート・ラドラム。評価はA+。

掛け値なしの、名作。

アメリカとソ連の、そして何よりお互い大切な人を殺しあった諜報員同士が手を組んで、
謎のマフィア、『マタレーズ』と闘うスリラー。
息もつかせぬ展開もさることながら、人物描写の面でも、このジャンルにしては極めて深く
敵同士だった2人が、相手を認め合っていく描写や、スコフィールドの恋など、見所がたくさん。


個人的に気に入ってる文章↓(引用)

>>地下の世界から浮上した彼は、そこではからずも、このうえもなく貴重なもの、永遠に失ったと思っていたものを、発見したのだ。ふたたび、ひとを愛することができるようになったのである。あの愛を予感するときめきが甦ったのである。声を聞いただけで心がはずみ、手が少し触れただけで胸が躍った。アントニア・グラーブに出会ったのは人生でも最悪の時期であったが、彼女の存在によって、彼は、長い間見失っていた生きることの意味を再発見できた。彼女と共に生き、老いていきたいと思った。単純な望みである。そして、すばらしい展望である。これまで、自分が老いていくことなどまったく考えたこともなかった。それをいま、彼は、真剣に考えている。


この作品は、単なるスリラーの域に留まらず、
何より「仇敵同士」という2人の主人公がお互いを「認め、赦し、愛する」ことを描いた、
心に響く作品になっている。
1000ページと長い作品だが、2日で読み終えてしまった。
まさに止め時が見つからない小説だった。


(一応)作家を志望する身としては、嫉妬を覚えざるを得ない作品だ。



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