2010年10月

サカつく5 感想

アジアも制していないのですが、11シーズンをプレイして、はっきりと飽きてきました。


最大の原因はやはり『1チームに18人しか入れられないこと』でしょうか。
ワールドカップという短期決戦ですら23人を登録できるご時勢に、1シーズンを戦うプロチームが18人までしか選手を登録できないというのは、言語道断と言わざるを得ません。


更に、『優秀な選手でも、自前で育てないと能力が上がりにくい(成長するまで数年かかる)』ということも枷となり、
世代交代が非常にしづらいゲームになってしまいました。


だって、そもそも18-11=控えは7人。11個のポジションの控えを7人で賄わなければならない、という非常事態ですよ。
更に、その7人の中で、世代交代のために、『今は能力が低いけど、将来チームのスタメンを張るために育成中の選手』を入れなければいけないわけです。
しかもその育成が数年かかる。数年かかるということは、一人ずつ育てている余裕はありません。何人かずつ育てないと、スタメンの人数分、世代交代ができません。


次に、バランスの拙さが挙げられます。
このゲーム、Jリーグを制覇するのは比較的簡単なんですよ。
僕は4年目に制覇し、5年目に連覇、その後は2位→2位→優勝→2位→2位→5位という成績です。
ところが、アジアでは苦戦続き。アジアグレートカップは余裕でとれますが、アジアCLは準優勝が1度で後はベスト8止まり。足踏みが続いています。
その間に、スタジアムも施設も全部作ってしまいましたし、街のステータスもすべて『SSS』になってしまいました。
要するに、やれることが少なくなってきて、足踏みもいい加減つらくなってきたんですね。


聞けばこの後、アジアを5度も制覇するとロイヤルクラブカップに出場できるらしいですが、
とてもそこまでプレイする気にはなりません。
だってもう設備投資でできることはないんですもん。
そして、このゲーム、『試合はあまり面白くない』ので、見ていてつまらないです。
EWETとかに比べると、大人と小学生くらい違います。
それもあって、飽きが早いです。


もちろん、11シーズンプレイしたわけですから、話にならない糞ゲーだとは言いません。
ですが、不人気の理由が、シーズンを追うごとに実感として身に迫ってきたなと感じます。

サカつく5やってみました

JWETをジュビロでプレイしていたのですが、世界クラブチャンピオンシップ以外のタイトルはとったので(日本代表のはとってないけど)、いったん中断。

代わりにサカつく5を始めました。
現在4年目のシーズンで、9月です。


ネットを見ると、まぁなんとも評判の悪いゲームですね。
4年目までプレイした限りでは、『良くもないけど、そこまで悪くもないんじゃね?』という感想です。


一番ダメな点は、やはり試合。ウイタクとは雲泥のクオリティで、見てて飽きてしまいます。
ただ、これは前作のサカつくEUもそうだったので、仕方ない……のかなぁ?
2006年に出たゲームなのに、2004年の神ゲーであるEWETはともかくとしても、
2003年に出たJWETより出来が悪いのはまずいんじゃないのかなぁ。


もう一つダメなのは、選手が18人までしか登録できないこと。
何を考えてこんな制限にしたんでしょうね?
1チーム30人体制のゲーム(実際の戦力が23人くらい+若手など)に慣れていたので
18人はいくらなんでも少なすぎる。
11人+控えがGK1、DF・MF・FWが2ずつでもう18人。
これじゃ、戦力にならない若手はなかなか入れられないです。

後は、選手をこちらから売れないのも痛いかなぁ。
+、これは最新作のサカつく6になってようやく改善されたらしいのでいいのですが、
最初から実名の選手を使いたいです。
架空選手には愛着がわきづらいし。
EWETでもオランダリーグの弱小チームをプレイしても楽しくないけど、そこそこ知ってる選手がいるチームなら弱くても楽しいので。


良いところは、ウイタクシリーズと違って試合以外にもいろいろできる事。
スタジアム立てたり、練習場を増設したりするのはやっぱり楽しいですね。

JWETの場合、世界クラブチャンピオンシップが取れず、その間停滞しているようにしか感じなかったのですが、
もしサカつくで同じ状況に陥っても地道に練習場とかをパワーアップさせながら、毎年着実にステップアップできるのが魅力。かけた時間だけチームが強くなるものね。
逆に言えば、解任の心配もないし、毎年着実にステップアップできるということで、ヌルゲーといえばヌルゲーで、
EWETのようにいろんなチームでプレイするのではなく、一度クリアしたらもう手をつけない公算が高いでしょう。


プレイのほうは、1年目でJ2が6位。MFの玉野を補強しました。
2年目はJ2をぶっちぎりで優勝。FWの相川とMFの水野を補強。
3年目はJ1でいきなりの2位。スタジアムを建設してお金がぜんぜんなかったので補強はなしです。
4年目はアジアグレートカップを制覇。Jでは勝ち点3差と僅差ですが、一応現在首位です。
田中アトム、真行寺と2人のサイドハーフとFWの平山を獲得しました。


攻略法としては、とにかくまずスタジアムを最優先に。それからFWを獲得すると良いという話をよく聞きます。
相川が合流したのは9月だったので、別に彼がいなくても昇格はできたと思いますが、
確かに相川が入ってから得点力がグンと増しました。


そこだけ抑えれば、2~3年目には昇格できるでしょう。スタジアムが大きくなって、昇格したら
いよいよゲームが楽しくなってきます。


少なくとも、350円で売られていたので、元は十二分に取りました。
2000円くらいまでなら買っても良いような気がします。

山田風太郎「警視庁草紙」読了(バレ)

評価はB+。


明治6~10年という時代、政変~西南戦争という、明治草創期を舞台に新旧捕り方の対決が繰り広げられる。
と書くと、いかにも滑稽本であり、事実笑えるシーンは多数あるのだが、後半になると廃刀令に始まり、萩の乱・神風連の乱といった不穏な空気が流れ、重苦しいシーンも増えてくる。
江戸時代という時代が素晴らしい時代だったかどうかはわからないが、一つの時代の終わりが如実に描かれ、物悲しい雰囲気が漂っているのだ。


幕末の頃、佐幕派として後の世を不遇に過ごしたもの。
維新の志士として幕府を倒しておきながら、意見の違いから袂を分かち、かつての仲間に討たれるもの。
策謀を繰り広げ、勝ち馬に乗り続けるも、暗殺者によって命を奪われるもの。


この時代の日本史に疎い(世界史選択だったためもある)人間ではあるが、この作品を読むにつれて、
(インターネットレベルとはいえ)知識欲にかられ、いろいろと調べることになった。
そして、山田風太郎氏の時代考証の確かさに驚嘆させられた。

そういう意味でこの小説は、僕にとって高校以来の日本史の参考書として楽しませていただいた。

無論、明治時代人オールスターということで、歴史に詳しい人は更に更にニヤリとさせられるはずである。


一番気に入ったのは、気球で飛行するシーン。それだけにいかにも唐突なあのラストが残念でならない。

「ウジェニー・グランデ」読了(重バレ)

著者はオノレ・ド・バルザック。評価はA-。


最初の50ページのD評価から、ここまで劇的に評価が高まる作品も珍しい。
一応、新字新仮名でも出ているはずだが、私が図書館で借りてきたこの作品は
旧字旧仮名。非常に読みづらかった。
また、ヒロインのウジェニーと、それに対比するグランデ爺さんの2人がこの小説の主要登場人物なのだが、序盤はグランデ爺さんの話ばかりでこれも序盤に乗り切れなかった原因の一つだろう。

だが、ウジェニーが従兄のシャルルに恋をするあたりから、話がぐっと盛り上がる。


この小説の面白いのは、シャルルがいなくなってしまった後に、ウジェニーがシャルルをけなげに想うシーンがこれでもかと描写されるところだ。
たいていの恋愛小説は、逢瀬のシーンに力を入れると思うのだが、この小説ではむしろ「不在」の時間にスポットライトを当てている。それがものの見事に当たっていて、こういう恋愛小説もアリだなと勇気づけられた気がした(以前、そういう小説を構想したことがあったため)。


ラスト、人が変わってしまったシャルルのシーンは、思ったほど心を揺さぶられなかったものの、やはり切ない。
ウジェニーの青春を考えると、心が痛む。
けれど、たった2回のキス。そして、彼の不在を感じ、彼の帰りを待ち続けた7年の年月が、
奇妙に輝いて思えるのは何故だろう。
何にせよ、強く印象に残るヒロインの物語だった。

真恋姫無双 萌将伝 クリア

批評空間の方にも感想を書いてきました



「ここを書いてほしい!」というツボを、
製作者が本当にわかっているのかどうかがよくわからないゲームでしたね。

たとえば、三国の武勇一を決める天下一品武闘会。
トーナメント1回戦の関羽VS李典から、なかなか盛り上がる展開を描いていたのに
だんだん適当になっていきます。
たとえば優勝候補に挙げられるであろう張飛を破った、甘寧は、いつの間にか姿を消しています。
誰に負けたのかもわかりません。
夏侯惇の必殺技が禁止というのも謎です。
最悪なのは準決勝で、いつの間にか関羽が優勝という盛り上がらない終わり方。
オマケに呂布はなぜか不参加。

このイベントは、僕が見たかったイベントであり、同時にこのゲームの中盤を彩る一大イベントにもなっているのにこれでは、あまりにも酷いです。

他にもヒロインたちの年齢や、バストサイズなど「ぜひ知りたい!」と思うイベントが用意されているにも関わらず、結局実際の数値は明かされなかったり。

もちろん、世間で騒がれている関羽・鳳統・呂布の問題もそうです。


ファンのニーズをそこそこわかった上で、敢えて意地悪して外している印象があるのが、低評価に繋がっているのかもしれません。
一本のゲームとしては決して悪くはない出来だったのですが、細かい疵が目立つ作品だったなと思います。



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