2011年03月

グリーンマイル読了(バレあり)

著者はスティーブン・キング。評価はS


事前に映画版を見ていたので、ストーリー自体は知っていました。
あの映画は実によくできている(S評価)ので、この小説版を読まずに映画の方を見ても構わないとは思いますが、小説の方も素晴らしい出来なので良ければ両方味わってみてください。

全6冊と聞くと、とても長いように感じますが、実際全然長くありません。
1冊あたり150ページ(最終巻だけ200ページ)と薄めの上に、ページあたりの行数も14行。
ライトノベル3冊くらい(直前に読んだ『とらドラ!』は300ページ×17行)の分量です。
読むのが早い人なら休日1日で読めてしまいそうな感じです
(私の読書速度はあまり速くありませんが、休日1日+平日1日=2日で読みました)。



キングの小説では、善良な人間が虐げられる作品がいくつかあります。
私はキングの作品を7作しか読んでいないので、キングについて知ったかぶりはできませんが、
善良な超能力者が皆から迫害され、追われる『ファイアスターター』。
予知能力者の悲哀を描く『デッドゾーン』。
『ザ・スタンド』にも聾唖の若者が暴力を受けるシーンがありました。

今回の『グリーンマイル』は、『ファイアスターター』並に直球です。
悲しいです。泣けます。
キリストの磔刑に涙する。
邪悪な人々の渦に、善良な人間が呑み込まれる。
そんな物語です。
胸糞悪いだけではなく、感動できるシーン、ほのぼのとできるシーンもあります。
悪役に反撃する、胸がすっとするシーンもあります。


人間愛について思考をくゆらしながら、しみじみと涙したい方にお薦めです。


余談ですが、ジョン・コーフィーのビジュアルが、自分の中で大相撲の小錦さんで読んでいました(笑)。
超巨体だけど、穏やかそうな瞳の黒人さん。割にハマり役じゃないか(そんなことないですかね)

銀河英雄伝説 本編(全10巻)読了(重バレあり)

登場人物の生死に関わる、重度のネタバレあります↓




著者は田中芳樹。評価はA。


多感な中学生、高校生の頃に出会っていれば、激賞(Sランク)していたかも。
というのが、読み終わっての感想です。それにしても長かった、というのも。
ライトノベルのつもりで読んだのですが、認識が間違っていました。
これ、全然ライトノベルじゃないですね。むしろ歴史大河小説だと思って読むべきでした。


作者によって作り込まれた世界観は秀逸で、壮大でありながら細かいところまで手が届くといった感じ。
その世界を舞台に、いろいろと考えさせられる政治論・社会論が展開されていきます。
主に、ヤン・ウェンリーという主人公の口からそれが発せられるわけですが、これがいちいち頷けるものばかり。
うんうん、そうだよなぁそうだよなぁと思いながら読んでいました。
ただ、若輩者とはいえ一応成人している身、ヤン・ウェンリーの発言はいずれも『思春期の頃に私が何度も自分で考え、自分のものとしてきた考え』だったので、目からウロコが落ちるような驚きはなかったんですよね。的確に、コンパクトに上手く表現するなぁとは思いましたが。


そんな感じだったので、ヤン・ウェンリーが亡くなってからは、物語としても失速してしまったかなぁと。
後継者のユリアンはイマイチ魅力不足でしたから。
また、そういう方向を目指していないので叩くわけではないのですが、これだけ人死にが出ている割に、
アッサリと描いてしまうので、泣いたり感動したり、というのはちょっと弱かったです。
ヤンとラインハルトの死は少しきましたが、描写によってというよりは、事実によってずっしり来た感じですね(うまく説明できない。伝わらなかったらごめんなさい)。
ヤンはいいのですが、同盟側は他にイマイチ好きなキャラがいなかったです。
二番目に好きなのは、たぶんムライさんです。
ムライさん、もし僕の側にいたら絶対苦手なタイプなんですけど、物語として読む分にはなかなか魅力的だったなぁと。
リアルだと、よほど洞察力がないと表面しか読み取れないので単なるうるさい親父としか思えないでしょうけど、小説だと心の中の描写もありますからね。


帝国側に関して。
作者本人も言っていましたが、キルヒアイスが死ぬのは仕方ないと思います。
キルヒアイスではなく、オーベルシュタインを採ったことが、ラインハルトとヤンの大きな違いだったと思うので。
ただ、ラインハルトの苦悩や孤独も、少しずつ薄れてきたのか後半になるとあまり悩むシーンが無かったような気がしました。最後まで、ヒルダがいたからなのかもしれません。
ネット界隈では、「最後まで、ラインハルトにはキルヒアイスとアンネローゼしかいなかった」ということが書かれていますが、
僕が読んだ限りでは「ヒルダが大きな支えになっていたな」と感じました。


帝国側はそうですね。ミッターマイヤーとロイエンタールのコンビがよかったなと感じます。
ただ、一番味があったのはオーベルシュタインかな、とも。
オーベルシュタインというキャラは正直嫌いですが、一番考察の余地がある気がします。
名軍師でしたね。


偶然かもしれませんが、僕の大好きなRPG「FFタクティクス」は、この銀英伝に類似した部分が幾つかありました。
特にディリータの生き方(低い身分から成り上がり、皇帝になるも、本当に大事な友達を失い孤独に死す)なんかはラインハルトに似ているな、と思いました。

ついでに、これまた僕の大好きなRPG「幻想水滸伝2」の敵側の軍師、レオン・シルバーバーグというキャラがオーベルシュタインのイメージとピッタリだなとか思いながら読みました。


にしても、長かったなぁと。
正直なところ、リーダビリティ(読みやすさ)は中くらいで、悪文・読みにくい文ではないにせよ、お世辞にもスラスラ読める文章とは言いがたかったです。
二段組で10巻。結構しんどかったなと。
お色気とかユーモアのような、肩の力を抜ける部分もなかったしね。

銀河英雄伝説 読んでます

本編の1~10巻までと、外伝の1・3・4巻を読みます(2巻が何故か行方不明。外伝なので順番通りじゃなくても大丈夫…だよね?)。

このように超長編シリーズなので、なかなか新記事が書けませんが、ここはひとつご容赦を。


今は3巻を読んでます。
実は1・2巻の評価はBくらいで、「まぁ悪くないけど、めちゃくちゃ良くもない。暇つぶし程度には面白い」と思っていたんですが、3巻で評価が急上昇(A)しております。
まだまだ先があるので楽しみです。

……まぁ、最後の方の展開は何となくわかってはいるんですけど
(これ、ラインハルトもヤンも多分亡くなりますよね? 下手すると主要キャラほぼ全滅ですよね?
あくまでも予想ですが)
それでも楽しみです。うぅぅ。


巻別評価

1巻 B 
2巻 B 
3巻 A 
4巻 B+
5巻 A-
6巻 A-
7巻 A-
8巻 A
9巻 B+
10巻 A-

外伝

1巻 A
2巻 何故か手元にナシ。図書館でそのうち読みます
3巻 B+
4巻  B-

イリヤの空、UFOの夏 全4巻 読了(重バレ注意)

著者は秋山瑞人。シリーズ通しての評価は A。巻ごとの評価は A/B/A+/A


物語は大きく2つに分かれ、『部活を中心にした、平和な日常』が描かれる前半と、
『主人公の浅羽とヒロインのイリヤの2人を主に描く、非日常』が描かれる後半に分かれます。


とにかく描写の巧い作品で、3巻の『無銭飲食列伝』や後半の『耳を傷つけるシーン』などは必見です。
この描写力の高さにより、読者にイメージを喚起させることに成功しており、スラスラと読めますし、読後の余韻もなかなかのものがあります。

また、「普通の少年の挫折」をテーマに持ってきたというところも評価したいポイントで、
超人ヒーローが活躍する作品に辟易、という方にも、文句なくお勧めできます。
4巻の浅羽の降伏シーンなどは、胸に迫るものがありますね。
情けない、とも思いますけど、やっぱり僕が浅羽だったらこうしてしまうだろうなと。
なんだか自分のことのように考えてしまい、浅羽のやるせなさ・徒労感を追体験した思いです。


一方、『日常』→『非日常』への展開があまりにも唐突だったり、『非日常』シーンにおいて、
『日常』シーンであれほど活躍していたキャラクターのほとんどがいなくなってしまうあたりには
若干不満も残ります。

けれど、それを差し引いてなお、読むに値する作品と感じました。

メインPC復旧

というわけで、またぼちぼち記事を書いていきます。
まずは、メインPCが停止していた時期に読んだ本の感想を集中投下しますかね。


地震は、僕のところ(関東地方)は奇跡的に震度3でした。
ですが、何駅か先では震度5強で死者等も出ていたようです。
僕自身に関しては(不謹慎ですが)悪運が良かったのかな?


ただ、計画停電による交通の麻痺等の被害はモロに食らっていますけどね。
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