2012年03月

ミッチ・アルボム「もう一日」読了(バレあり)

評価はA+。

『天国の五人』でも泣かせてくれた、ミッチ・アルボム。
この『もう一日』でも、再び感動させてくれました。


妻に去られ、娘の愛も失った主人公のチャーリーは、ある日、自殺を思い立つが未遂に終わる。
それから数年、あるスポーツライターの取材に応える形で、チャーリーは自分と母、そして父の物語を語り始めた。

という冒頭から始まるこの物語。

テーマは万国共通とも言える「母の愛」。
数年前に亡くなった母親が、自殺未遂で意識を失っていた主人公の元に現われ、『もう1日』を過ごすという筋書きです。


そこで語られるのは、幼稚園の入園の時、帰っていく母親を見て泣いてしまったこと。
夫婦喧嘩の時に、父に促されて母を傷つけるようなことを口走ってしまったこと。
母が、いつも自分に味方してくれたこと。その恩に、自分は全然報いてこられなかったこと。
けれど、内心ではとてもとても、大好きだった母のこと。


僕自身、ややマザコン気味の部分があるのですが、本当に身につまされる物語でした。
「親孝行、したい時には親はなし」ということわざがありますが、そんな後悔を全て、『もう1日』でする。


そしてラスト1ページ、最後に再び大きく驚かされるわけですが、これもまた実に巧いなと感じます。
これがなければ、「素晴らしい物語ですが、やや直球すぎる」という短所も指摘しようと思ったんですが、
このサプライズを見れば、アルボムのストーリーテリングに文句を言う気もなくなりました。


個人的には、同テーマで書かれたリリー・フランキーさんの「東京タワー」よりも肌に合う部分が多く(こちらはB評価)、
アメリカ人が書いたとはとても思えないくらい、日本人の僕の感性にあいました。


こういう物語を読むたびに、僕は、自分を育ててくれた母に、何を返してあげられるのだろうかと思います。
いい歳をした大人なので、言いづらいというか、多分言えないのですが。
母が亡くなるまでに一度でいいから、子供の振りをして、抱きついて言いたいなと思うのです。

「お母さん、大好きだよ」って。

そんな恥ずかしい真似はできないんだけど、僕の気持ちが、母に伝わっているといいなと思います。

挫折本一覧 4月14日更新

挫折本一覧


挫折本と一言で言っても、色々とあります。
楽しみにしていたのに期待はずれに終わったもの。

悪くはなかったけれど、何らかの(主に長すぎる本で中だるみをしてしまった等)事情で読むのを中断したもの。

明らかに自分には合わなかったものなど。
ここは、そんな本たちが眠る地下倉庫です。


本来、読了していない本をこういうふうに晒すのは趣味が悪いと思うのですが、
自分用の覚書として、あるいは一応読んでいたのだよという感じで。
まぁ、序盤の引き込みの参考程度にでもなれば幸いです。

ちなみに、ここに載せた本は皆、有名な本に限定しています(日本・もしくは海外で100万部以上売れた本)。
無名な本に、鞭打つような真似はしたくなかったので。


怒りやすい方は見ないでくださいね。不満を言われても、困ってしまうので。


【読めないこともないが、中だるみがして読むのをやめてしまったもの】

ロストシンボル/ダン・ブラウン【再読の可能性有り】
(3分の2までは読んだ。悪くはないが、前作までほど面白くはない。文庫になったらまた考える)

風の影/ルイス・サフォン【再読の可能性有り】
(悪くはないが、4分の1あたりで中断。謎の部分が気になるのは確かだが、ちと中だるみが)

虚栄の篝火/トム・ウルフ【再読の可能性有り】
(マッコイの視点は面白いのだが、マッコイ以外{クレイマーとかフィスクとか}の視点は退屈なんだよなぁ)

キャッチ22/ジョゼフ・ヘラー【再読の可能性有り】
(P183くらいまで。かなり笑える作品なんだけど、ストーリーに動きがほとんどない{それもテーマ上やむを得ないのだが}ため、延々と笑える4コマ漫画を読み続けている気分になる。それはそれで面白いが、4コマ漫画を800ページ連続で読むのはちょっとキツい。時間をかけてゆっくり読むべき作品かもしれない)

サンダーボール作戦/イアン・フレミング
(ジェームズ・ボンド視点の60ページめまでは割に面白かったのだが、悪役に視点が切り替わった途端につまらなくなり、82ページめで挫折)

私は別人/シドニー・シェルダン【再読の可能性有り】
(上巻読了。トビー視点の物語はなかなか面白かったが、ハリウッド業界に興味がないため、中だるみ。ヒロインにも魅力がない)

パートナー/ジョン・グリシャム
(可も不可もない。読めなくはないのだが、悪人主人公がお金を持って逃げるだけの話で、そこまで面白くないなら、別に読むこともないかと)


愚者は死す/マリオ・プーヅォ
(490/594ページまで読了、とゴールまで後一歩。330ページあたり、映画の話になってから突如つまらなくなった感あり。そこまでは70点くらいだったのだが)

ザーヒル/パウロ・コエーリョ【再読の可能性有り】
(単行本122/360ページまで読了。序盤の悩みは本当に身につまされてとても感情移入できるんだけど、徐々に話が宗教的な方向に行くにつれて興味を失っていった。というかコエーリョ作品は「アルケミスト」もこの流れだったなぁ)

蝿の王/ウィリアム・ゴールディング【再読の可能性有り】
(情景描写が長い割には、頭にビジョンが浮かび上がってこず、文字が小さいこともあって挫折。読めなくはない、とも感じたので、そのうち読むかもしれない。集英社版46/341ページ)

君のためなら千回でも【再読の可能性有り】
(上巻63ページまで。タリバン政権下のアフガニスタンというこの世の地獄を目の当たりにして、一旦中断。一気に読もうとしたら激鬱った。そういう意味で勉強のよい切欠になった。もう少し大人になったら、時間をかけてじっくり読みたいと思う。)



ペイトンプレイス物語/グレース・メタリアス
(123/246ページ、ちょうど半分まで読了。序盤は面白かったが、段々と苛々するシーンが多くてストレスがたまってきて挫折。とにかく、嫌いなキャラ・ムカつくキャラばかりで、好きになれるキャラがほとんどいませんでした)


ジャッカルの日/フレデリック・フォーサイス
(どうもこのジャンルは苦手らしい。つまらないとは思わなかったが、テロリストがドゴールを狙う理由が、どうにも共感しづらくて)

ハリーポッターと不死鳥の騎士団/J・K・ローリング
ハリーポッターと謎のプリンス/J・K・ローリング
ハリーポッターと死の秘宝/J・K・ローリング
(不死鳥:前作のゴブレットまでは読んでいるので、読もうと思ったのだが、あまりにつまらないので挫折。ちなみに残りの2冊は手元にあったのでパラパラとめくった程度)

日本沈没/小松左京
(思ったほど面白くない。人物描写が非常に少ないので、現象面だけを描かれても飽きてしまう)

大聖堂/ケン・フォレット
(6分の1まで読了。ところどころ面白いシーンはあるのだが、人物に思い入れを持てない中、群像劇らしく視点がコロコロ変わる+超長いので中断)

 宮本武蔵/吉川英治【再読の可能性有り】
(1巻だけ読了。まずまず面白いのだが、全8巻もあるということでとりあえず中断)

大立者/ジョン・ジェイクス
(これまた分厚さに負けた。ジェイクス作品は6作読んでいるので、序盤を読めば、だいたいの良さも悪さも解ってしまったり)

ペリカン文書/ジョン・グリシャム【再読の可能性有り】
(悪くはないのだが、面白くなるまでが流そうだ)

謀略法廷/ジョン・グリシャム
(この設定で、悪役が勝って終わるというのは承服しがたい……)

大統領特赦/ジョン・グリシャム
(最初の60ページはそこそこで、そこからの50ページは微妙(108ページで挫折)。……読めないわけではないが)

評決のとき/ジョン・グリシャム
(面白くなりそうな予感はあったが、面白くなるまでにかなり時間がかかるだろうなとも思った)

原告側弁護人/ジョン・グリシャム
(扱っている問題自体は悪くなさそうなのだけど、どうしてこうグリシャムは話のテンポが遅いのだろう……)

路上の弁護士/ジョン・グリシャム
(魅力あるキャラが出てこないのと、ホームレス問題の悲惨さにいたたまれなくなり挫折)

最後の陪審員/ジョン・グリシャム【再読の可能性あり】
(決してつまらなくはない、んだけど、悪役がチマチマと嫌がらせをしていて中だるみ感が凄い)

西部戦線異状なし/レマルク【再読の可能性あり】
(割に面白いのだけど、あまりに戦場の描写が生々しくて、心が折れて挫折……情けない。でも、戦争の悲惨さというものは、やはり知っておくべき事実だとは思う)

さゆり/アーサー・ゴールデン【再読の可能性あり】
(面白い。ただ、割にグロい描写があって、蝿のたかっているイカ焼きを食べるシーンでノックダウン)

タバコ・ロード/アースキン・コールドウェル
(短いので読んでも構わないのではあるが……。『かぶら』の話と、『女』の話がひたすら続いている……)

ラグタイム/ドクトロウ
(20世紀初頭のアメリカを、実在する人物を中心に描いた作品。なのだが、フーディニーやエマ・ゴールドマン、フォードあたりはともかく、ほとんどのキャラを知らず、愛着がわかなかったので読みづらかった)

レインボーシックス/トム・クランシー
(やはりこのジャンルは苦手のようだ。マッチョな男オールスターズが、テロリスト達と戦うというお話。まぁ、他のクランシー作品よりはとっつきやすい気はしたが)

【序盤読んだだけで、何かの事情でやめてしまったもの:主に引き込まれる前にやめてしまった】

戦士達/ジョン・ジェイクス
(戦争シーンが延々と続くのがつまらなくて挫折。タイトルからわかってはいたのだが、シリーズものですし仕方ないかと)

ミケランジェロの生涯/アーヴィング・ストーン
(完訳ではなく抄訳というところで萎えたのと、ビッシリすぎる文字の二段組というのがキツかった)

恐怖の総和/トム・クランシー
(ミリタリー用語を羅列されてもわからぬ)

神の小さな土地/アースキン・コールドウェル
(南部を舞台にした農園の話はちょっと食傷気味。じゃあ何故手にとったし!)

怒りの葡萄/ジョン・スタインベック
(南部を舞台にした農園の話は~以下略)

ノルウェイの森/村上春樹
(興味はありそうな話なのだけど、文体に馴染めずに挫折)

少年H/妹尾河童
(つまらなくはなかったのだけど、主人公がウンチを漏らすシーンがあって気持ち悪くなってしまって挫折)

ベロニカは死ぬことにした/パオロ・コエーリョ
(設定を見て、泣かせ系の話かしら!と思って読むも、全然泣けないのでやめてしまった)


君を想う夜空に/ニコラス・スパークス
君と選ぶ道/ニコラス・スパークス【再読の可能性有り】
もう一つの愛の奇跡―きみに読む物語―/ニコラス・スパークス
最後の初恋/ニコラス・スパークス
ラストソング/ニコラス・スパークス【再読の可能性有り】

(こう並べるとあれだけど、スパークス作品は3作は読了しているので、雰囲気は解っているつもり。{読了したのは「きみに読む物語」、「メッセージ・イン・ア・ボトル」、「奇跡を信じて」です}

君を想う夜空に:序盤の戦争のシーンに挫折。
君と選ぶ道:悪くはなさそうだったが、何となくやめてしまった。飼い犬の件でヒロインと言い争うシーンが印象的。
もう一つの愛の奇跡:これはどう考えても、夫は悪くないだろ!とブチ切れて挫折
最後の初恋:中年の恋愛ということで、何故か挫折。ちなみに「マディソン郡の橋」が好きな時点で、理由は「中年だから」ではないはずだが。
ラストソング:上記のどれかを挫折した後、気乗りしないまま読み出して挫折。映画版を見たら面白かったので、再挑戦しても良いかも。)

ドクトル・ジバゴ/パステルナーク
(第一編のジバゴ視点の部分は楽しく読めた。特にロシアの美しい自然描写が気に入った。が、第二編で退屈してしまい挫折)

明日があるなら/シドニー・シェルダン【再読の可能性有り】
(復讐の理由が、「母親のため」ということで、イマイチ感情移入できず挫折。シェルダンの復讐モノは「ゲームの達人」でも読んだので、まぁこっちはいいか的な感じで)

ソフィーの世界/ヨースタイン・ゴルデル
(哲学のお話かと思ったら、哲学史の話だった。ドラマCD版を聞いた)

コーマ―昏睡―/トマス・クック【再読の可能性有り】
(読んでも良かったが、何となく挫折。というか実は映画を先にみたので筋は知っていたり)

ペルシアの彼方へ/ノア・ゴードン
(あまりに悲惨なシーンが続いて、欝になってしまい挫折orz)

薔薇の名前/ウンベルト・エーコ
(序盤のダラダラした文章に嫌気がさして挫折)

依頼人/ジョン・グリシャム
(主人公の少年マークが、ウザく感じてしまい挫折)

フランス軍中尉の女/ジョン・ファウルズ
(古典作品のような、神視点になかなかとけ込めずに挫折)

カップルズ/ジョン・アップダイク
(スワッピング小説と聞いて、ワクワクしながら読んだが、そこに行き着くまでに挫折)

ラブマシーン/ジャクリーン・スーザン
(ワーカーホリックな主人公に馴染めなかったのと、あまりにもスイーツ脳な女性キャラの登場に挫折)

【明らかに自分には合わず、読んでも低評価はほぼ間違いないと言い切れるもの】

竜馬がゆく/司馬遼太郎
(文体が合わずに挫折)

坂の上の雲/司馬遼太郎

北回帰線/ヘンリー・ミラー

レインボーシックス/トム・クランシー

レッドオクトーバーを追え/トム・クランシー
(軍艦モノは鬼門ということを、再確認した一冊)

香水/パトリック・ジュースキント
(これは、リサーチ不足の僕が悪いのだけど、『臭い』シーンが続いて気持ち悪くなり挫折)

エアフレーム―機体―/マイクル・クライトン
(序盤は面白かったのだけど、何だか中盤から急につまらなくなり挫折)

ブリジットジョーンズの日記/ヘレン・フィールディング
(文体が合わない。挫折。映画版も見たけど普通だった)

戦争と平和/レフ・トルストイ
(文体が合わない。挫折)

レベッカ/ダフネ・デュ・モーリア
(文体が合わず)

北回帰線/ヘンリー・ミラー
(「セクサス」は行けましたが、こちらは無理でした)

2001年宇宙の旅/アーサー・C・クラーク
(序章のお猿さんの話は面白かったのに、本編が始まったらどうにも)

紅楼夢/曹雪斤
(文体がどうにも合わず挫折)

ハンニバル/トマス・ハリス 
(「羊たちの沈黙」で懲りとけよ自分)

二都物語/チャールズ・ディケンズ
(文体が合わず、挫折)

推定無罪/スコット・トゥロー
(これは、訳が酷すぎるのではあるまいか?)

千の輝く太陽/カレイド・ホッセイニ
(アフガンの知識を持っていない人間にとって、えらく敷居の高い本。最序盤からカタカナ用語のオンパレードで、僕の頭には全く入っていかなかった)

夜明けのヴァンパイア/アン・ライス 
(ホモっぽい描写に気分を害し挫折w)

リアル鬼ごっこ/山田悠介
(想像を絶する下手くそさと、幼稚さに挫折。佐藤さんを追いかけるという設定は構わないが、権力者などなど、もう少しきちんと描けと)

ザ・ロード/コーマック・マッカーシー
(ストーリーは面白そうなんだけど、句点読点がほとんどない文体が苦手で、まるで頭に入ってこないので)

ホースウィスパラー/ニコラス・エヴァンズ
(訳が硬いのと、 ウザキャラがたくさん出てきて辛かった)

夏目漱石の「それから」読了(バレあり)

評価はA-。

とても、身につまされるお話でした。
主人公の代助は高等遊民、今でいうニートですね。
一応僕は働いていますが、考え方というか精神的にはニートなので、 悲しいかな共感できてしまいます。
ただ、代助は非常に恵まれた立場にいる。
考え方があまりに違って反発してしまうのはよくわかるのですが
(考え方自体は、僕も代助側です。結婚しなければいけない、という古い時代の考え方。それを疑問に思わない思考の硬直化については、正直ついていけないものがあります)
実際、ここまで物わかり良くお金を渡してくれる家族はそうそういません。



その安住の地を代助に捨てさせたのは、親友の妻である三千代への思慕でした。
いざ、三千代への愛を貫こうと決めた代助。そこからの展開は「熱い」の一言ですね。 
特に親友へ謝りにいくシーンは、(行為自体は誉められないものの)、「よく逃げずに謝りに行った!」と褒めてあげたくなるほど。
代助君、やればできるじゃないっすか。


たぶん、僕が彼の立場なら、もっと卑劣なことをすると思います。
つまり、宛てがわれた嫁をもらって父親からお金を受取りつつ、三千代と密会しますw(←下衆ですみません)。


そんな心が腐ってる僕からすれば、代助は(人妻を奪っているにも関わらず)、非常に善良です。
だからこそ、危機に陥るわけですが……僕は代助君なら出来ると思います。
やれば出来る子ですから、彼は! 


最後に。代助って、地味に僕の本名に似てるんですけどww 
やめてくださいよ、僕に似た名前で、僕みたいな思考回路を持つキャラを出して、しかも微妙にバッドエンドとかww
漱石先生、勝手に僕をモデルにして物語をつくらないでください!
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