2013年05月

王賊 クリア感想

一言で言うなら、基本を抑えた割と面白いシミュレーションRPGです。
シナリオに関しては褒めるほどのことはありませんが、雰囲気は良く、テキストも読みやすいです。
キャラクターもとりわけ萌えるキャラはいないものの、嫌みがなく、嫌いなキャラはいません。
払った金額、費やした時間の元は取れたと断言できます。
しかし、一方で印象は薄味なのです。
何故でしょうか。
それは、特徴と呼べる特徴のあまりない、極めて無難な作りだったからだろうと思います。



難点を幾つか挙げます。いずれも『育成・やり込み』に関わってくる要素です。




1つ目はユニークユニットの存在感の薄さ。より踏み込んで言うなら、『女の子度の不足』です。


僕の勝手な意見なのですが、エロゲのRPG・SLGをやる理由の一つとして、魅力ある仲間女性キャラ、女性ユニットの存在があります。
仲間になる女性とのHシーンがある、というのは僕にとって結構大きなポイントで、
「Hシーンがあるなら、こいつは育ててやろうじゃないか!」と感じることはとても多い。


故に、そんな女性キャラが多数登場するゲームでは、
「この子も使いたい。あの子も使いたい。この子は弱いけどHシーンが良かったし萌えるから使いたい!」と頭を悩ませることもあります。
下手なハーレムキャラゲーよりもよほどハーレム気分が味わえるのです。


しかしこの「王賊」ではそういう感慨はほぼ皆無でした。
ユニットを操作していてもイマイチ『可愛い女の子を戦わせている』感が味わえなかったのです。何故でしょうか。
それは1つには汎用ユニットが多いせいでしょう。
たとえば3部隊12人を運用するとして、序盤の女性固有ユニットはアルイエットとルカだけです。
後半になればネイ、ルティモネ、一葉、ケーニスなどが加わってきますが、いかんせん登場が遅い。


遅い上に、『戦力』として特別強いキャラもアルイエットさんとルティモナくらいでした。
戦場で活躍したのは汎用輸送隊、汎用魔法使い隊、汎用大魔法使い隊たちであって、固有ユニットではなかったのです。


汎用ユニットが多いのともう一つ挙げられるのが、戦場で隊が行動する際にバストアップ画像が表示されないことです。
これも地味に大きかったのではないかと思います。
たとえばルカを操作していても、なんだか普通の汎用騎馬隊を率いているのと同じ程度の感覚しか受けませんでした。
ユニットが行動する際や、それが無理ならせめてステータス画面に、ユニークユニットの立ち絵が表示されれば、それだけでも違ったのではないかと思います。


テキストの方では存分にハーレム気分を味わうことができたので、戦闘でも味わえなかったのがなおさら心残りです。


やり込みを阻害する2点目は、汎用ユニットの死亡=消滅というルールです。
つまり、自軍ユニットはイベントキャラを除き、HPが0になった時点で消滅します。


このルール自体、実は僕はあまり好みではありません。
せっかく育てたユニットも、やられればそこで終了です。
これではなかなか育てる気にならないのも当然ではないでしょうか。


3点目は、周回引継ぎにユニークユニットのランク引き継ぎが含まれていないこと。
これも地味に痛かったです。
結果、このゲームは「一周すればそれで良い」ゲームになってしまったし、「頑張ってユニットを成長させたい」という意欲には結びつきませんでした。
僕がエロゲのRPG・SLGに求めているものとは、だいぶズレがあったということですね。



ただ、それはそれでいいとも言えます。
少なくとも一周は楽しめました。
エロゲRPG特有の『女の子分』は不足気味ではありましたが、一般のRPGと違って女の子とのHシーンもあります。
とにかく無難でオーソドックスな作りなため、特徴を取り上げて巧く褒めることができませんでしたが、
それなりに満足できる作品ではありました。

「鬼畜王ランス」感想(軽いバレあり)


この「鬼畜王ランス」は、2013年現在、『エロゲー批評空間』というサイトにおいて
中央値90・データ数1000オーバーを誇る怪物ソフトです。
前述の条件にあてはまる作品が12作品しかないことからも、評価の高さがわかるというもの。
さて、そんな「鬼畜王ランス」でしたが、暇つぶしとしては十分楽しむことができました。


「鬼畜王ランス」が発売されたのは、1996年12月。
僕がまだ●学生だった頃に発売されたソフトということで、いやはや古い。
以前プレイした「痕」(96年7月発売)に次いで、この「鬼畜王ランス」は僕がプレイしたゲームの中では2番目に古いゲームということになります。


しかし、自分で言い出しておいてなんですが、個人的に『古さ』というものはゲームの面白さとは無関係だと考えています。
エロゲーのSLGというジャンルについては無知なので的外れかもしれませんが、他ジャンルで考えるなら1996年以前に出たゲームで、
今プレイしても「85点」、「90点」をつけられそうなゲームが幾つも思い浮かびます。


RPGで言うなら「クロノトリガー」、「FF6」、「ドラクエ4」、「ドラクエ5」。
サッカーゲームで言うなら「エキサイトステージシリーズ」。
KOEIの三国志シリーズで僕が一番好きな(2・3・4・5・8・10をプレイ)「三国志2」や、二番目に好きな「三国志4」。
これらのゲームが、今のゲームに比べて劣っているとは全く思いません。


そんなわけで、『当時にしては頑張っている』という評価はあまりする気にはなりません。
むしろ、じゃあ「クロノトリガー」と比べたらどうなんだ? 「FF6」と比べたら? と問われれば、
これらのソフトの『好み』を(完成度の話ではなくて、好みの問題です)90点とすると、この「鬼畜王ランス」は75点くらいかなと思うわけなのです。


古いソフトにおいて最大の問題点は、『システム面の不備』です。酷いゲームになると『動かない』ことすらありますが、これは仕方ないかもしれません。
Windows95用のゲームを、Windows7でプレイして動かないと文句を言うのはやはり気が引けます。
僕は普段フリーズ・バグなどには厳しい減点を下すこともありますが、今回、不安定な動作に関しては減点はしておりません。


そしてそれを除くなら、後は「絵柄が古い」、「エロCGの差分がない」という、抜きゲー以外では個人的にさして重要視しないポイントくらい。
「攻略サイトがないと結構厳しい難易度」というのも、「古さ」なのかもしれませんが、同時代のコンシューマー作品、
たとえば前述のFF6だのクロノトリガーだのは決して難しいゲームではありませんでしたし、単に「鬼畜王ランス」が難しいというだけだと思いました。


一つポイントを挙げるなら、昔のゲームにありがちなのですが、『選択肢を間違えたり』、『HPが0になったり』するだけで、キャラがあっさりと『消失』します。
これは結構辛いw
「こいつならいなくてもいいか」と、リセットせずに進めた結果、後で苦労する羽目になったりですとかね。
こまめにリセットをすればいいのでしょうけど、そうなると今度は「キャラ消失」というシステムが、
『難しい』から『リセットを繰り返さなきゃいけない、面倒くさいだけのシステム』に成り下がってしまうので、個人的にはあまりリセットに頼りたくはないのです。
とは言うものの、健太郎君が亡くなった途端に、美樹ちゃん・サテラさん・メガデスさんが一気に抜けた時などはたまらずリセットいたしました。
普通に進めていてはダメで、「攻略サイトでも見ない限り、そんなことしねーよw」な手順を踏まないと仲間にならないキャラなどもゴロゴロいるので、そこら辺は注意が必要かと思います。
病院を最初に建てないとミリさん死んじゃうとか、わからないし! 士官学校とSM塔建ててたら、ミリさんが(涙)
パパイア爆弾の爆発に巻き込まれて、仲間が一気に減った時とかマジで血の気がひいたわ……。



この作品の面白いところは、膨大な数の隠しイベント。
そして、仲間の取捨選択(仲間にするキャラを、どちらか一人選ばないといけないような場面が随所にあります)にあると思います。
これは、やり込みマニアにとってたまらないご褒美……だと思うのですが、「つよくてニューゲーム」のような周回引き継ぎ要素がないためか、イマイチやる気が出ず、
僕はあまりやる気にはなりませんでした。
また、古い・新しい関係なしにランスシリーズに求めるべきものではないのでしょうが、シナリオ・キャラクターの魅力はあまりないですよね。
ランスシリーズも今回で4作目のプレイですので、いい加減わかっているとはいえ、それでもやはり気になるポイントではあります。


もう一つ感心したのは、エロシーン。
「感度やエッチへの積極性をキャラごとに意識的に書き分けているのが、とても面白いなと思いました。
可愛い子だけどやる気もなく感度も低くて冷凍マグロみたいな子とか、めちゃくちゃ感じやすい子とか。
「抜ける」「抜けない」の話ではありませんが、こういうところで差異をつけるのは面白いなと。
期待して捕まえてきた子がマグロだった時は、ちょっと残念でしたけど、でも面白い。



ゲームバランスは概ね良好。「戦国ランス」の原型になったようなソフトですが、「戦国」の後半、魔人と化した島津一族の猛プッシュに投げかけた過去のある僕としては、
それに比べればむしろ大人しく、これくらいなら何とかなるなと感じました。
ただ、基本的に『急かされる』のは「戦国」と同じなので、マイペースにのんびりやりたい僕には色々ストレスがありました。
(のんびりやってたらソウルが廃人になったし、ケイブリス軍は、まだゼスと戦争している最中なのに襲ってくるし)
逆に言えば、無駄な行動を極力省き、手数をかけずに電光石火のスピードでクリアを目指したい人にはたまらないのかもしれません。


使える戦力としては、今回は割と初期メンバーが強かったなぁと思います。
ランス、リック、コルドバの3人は最後まで主力。
ここにマリア、志津香、ハンティ、傭兵のお姉さん、健太郎、美樹、メガデス、サテラ、ガンジー、エクスくらいまでが主力でした。
前衛は魔人を除けば、兵力が最低でも800はいないと怖くて出せなかったですね。
なので、エクスやクリームを除くと軍師系のキャラはほぼ出番なし(クリームは途中で死んでしまいましたが……)でした。




どうにもまとまりのない感想になってしまいましたが、要点をまとめると。

『暇つぶしにはなった。96年のゲームでも十分面白いね!』

『今の基準で採点したよ。古いから甘くつけたりはしないよ』

『エロの書き分けが地味に良かったよ』

『ランスシリーズ全体に言えることだけど、シナリオに期待しちゃダメね』

『結構難しい。攻略サイト見ないとキツいよ』

『周回プレイしてやりこもうと思うほどは、熱中しなかったよ!』


と、なります。

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