2014年05月

グループG グループH予想(暫定)

★グループG

ドイツ    80%
ポルトガル 60%
ガーナ   40%
アメリカ  20%

4カ国すべてが前回大会ベスト16に進出している、ハイレベルなグループだ。
それでもなお、優勝候補にあげられるドイツがここで敗退することはほぼないだろう。

近年、欧州最強の呼び声も高いドイツだが、欧州選手権を含む主要大会では
2006年ベスト4、08年準優勝、10年ベスト4、12年ベスト4と、後一歩が越えられない。
(08年は除くが)06年以降、いずれもファンを楽しませるスペクタクルな攻撃サッカーで、
素晴らしい試合内容を披露しているだけに、ここ一番での勝負弱さだけが足を引っ張っている印象だ。
06年と12年はイタリアに、08年と10年はスペインにと、特定の強豪チームに敗れている点も気になるところで、
しかも負け方も悪かった。
大会期間中、ずっと素晴らしい試合を見せているのに、負けた試合だけはスイッチが切れたように無気力な感じで負けてしまうのだ。
本大会でも上に行けば行くほど、イタリアやスペインとぶつかる可能性は高くなる。
逆に06・10年とアルゼンチンに連勝してはいるのだが。

ドイツもまたスペインと似たような長所・欠点を持っている。
中盤のタレントはシュバインシュタイガー、ケディラ、ミュラー、エジル、ロイス、ゲッツェなど多士済々で、
有に2チームが作れてしまうほどの豪華さだ。
一方、FWはスペイン以上の人材難であり、FWのエントリーメンバーはなんと一人だけ。
36歳のクローゼは、今も変わらず偉大なストライカーであり続けているが、
36歳の選手一人、控えが全くいないというのは大いに不安だ。
恐らく有事の際には中盤の選手をFWとして起用する(ゲッツェ、ミュラー、シュールレ、ポドルスキと候補はいくらでもいる)のだろうが、セスクをFW起用して成功を収めたスペインに続けるだろうか。

DFラインは穴こそないものの、『スペシャル』なタレントはラームとGKのノイアーぐらい。
とはいえ、全国的にDFにタレントの少ない今大会。2人もいればいい方ではある。


死の組で2番手につけるのは、2012欧州選手権ベスト4のポルトガルだろう。
アルゼンチンのメッシと並ぶ、世界最高の二大スター、クリスチアーノ・ロナウドを擁するチームだ。
そのポルトガルのメンバーはEuro12のころと全く変わらない。
パトリーシオ、ぺぺ、ブルーノ・アウベス、ジョアン・ペレイラにコエントランのDFラインは固く、
潰し屋ヴェローゾにコンダクターのモウチーニョ、ダイナミズムを持つメイレレス、
サイドにロナウドとナニを擁し、両翼の破壊力も素晴らしい。
問題は最後の1枚、ストライカーがいないこと。
ポスティガ、アウメイダといずれもワールドクラスからは遠く、チャンスは作っても決めきれないのが
古くからのポルトガルの悪癖だ。


近年アフリカで最も安定した成績を収めているのがガーナだ。
タレントが豊富かと聞かれるとそういうわけでもないのだが、組織力が郡を抜いており
アフリカによく起こる内紛などとも無縁。
監督の指示を忠実に守る、ブラックアフリカの身体能力に規律が上乗せされたその実力はなかなかのものだ
(正直、マジメすぎて面白みに欠けるところはあるのだが)。

かつてのアフリカ最高MFエッシェンは衰えを見せているものの、相棒のムンタリ、
攻撃的な中盤のプリンス・ボアテンク、唯一ファンタジアを見せるサイドアタッカーのアンドレ・アユーなど
中盤はアフリカ屈指の陣容だ。
前線には前回大会悲運の人となったアサモア・ギャンが今回も得点源としてチームを引っ張る。
ドイツ、ポルトガルと相手が悪いが、彼らとしても簡単にガーナを破ることはできないだろう。


最も苦しいのはアメリカ。
ただでさえ酷いグループに入ったというのに、移動距離は32カ国中ワーストの14326kmもの移動……。
その上、クリンスマン監督が不可解な理由で大エースのドノバンを選出外とするなど、
(一説には、クリンスマンの息子とドノバンの仲が悪いとか)、聞こえてくるのは悪いニュースばかりである。

2010年大会ではそのドノバンとアルティドール、ブラッドリーなどが溌剌としたプレイを見せ、
多くのサッカーファンを虜にしたアメリカ代表だが、今大会でその再現を期待するのは難しいだろう。


グループGを突破すれば、トーナメント1回戦の相手はグループH。
ベルギー、ロシア、いずれもドイツやポルトガルから見れば勝って当たり前のチームだし、
ガーナやアメリカだって、ベルギーやロシア相手なら互角の闘いができることだろう。

この死のグループを突破すれば、ベスト8の座は約束されたようなものだ。


★グループH

ベルギー   75%
ロシア     65%
韓国     30%
アルジェリア 30%

2中2弱のグループ。欧州2チームが優勢だが、その差は絶対的なものではない。


最も突破に近いのはベルギーだろう。
2002年以来、豊富なタレントを揃えながらも何故か大舞台には縁がなかった彼ら。
そんな『希少価値』も加わって、「是非観たい! これだけの選手が揃っているのだから、素晴らしいサッカーをするに違いない!」と期待も膨らむ一方だった彼らだが、いざチェックしてみると……期待ほどのチームではなかったようである。
そうは言ってもやはりタレントは素晴らしく、GKクルトワを筆頭に、コンパニ、ヴェルトンゲンなど計算できる守備職人たちを最終ラインに並べ、中盤には強豪チェルシーのエース、アザールと
今シーズンこそ本調子になかったものの、昨シーズンエバートンで大活躍を見せたフェライニ。
前線には今シーズンそのエバートンを引っ張ったルカクなど、豪華な顔ぶれである。

問題はチームとしての組織力、殊に攻撃のアイディア不足にあり、せっかくのタレントが活きていない。
大会が始まるまでにその辺りをどこまで詰められるかだろう。


ロシアもまた、印象としてはベルギーに近い。
近年のロシアは、アイディア溢れる中盤と、エースアルシャビンを中心にする魅力的な前線に代表される
攻撃サッカーを展開する反面、『気分屋』的な側面があり、つまらないミスなどからあっけなく敗れ去ることも多かった。
そこで就任したのがカペッロ新監督。
守備マインドを植え付ける手腕に長けたこの監督のもと、アルシャビンを外し、中盤にもデニゾフに代えて
より堅実なファイズリンを起用するなど、チーム全体を守備的に改革。
守備力は向上したものの、今度は攻撃力が失われてしまった印象だ。
攻撃陣にもタレント自体はいるだけに、後はバランスの問題なのだが……。


2010年大会ではアジアレベルを超えた中盤を擁しベスト16に進出した韓国だが、
近年はどうも元気がないようだ。
現時点で彼らに期待するのは少々難しい。


アルジェリアもまた、歴史的に縁のあるフランスから大量の選手を帰化させているが、
悪くいえば「フランスで代表に入れなかった選手たち」である。
北アフリカ特有のテクニックはあるものの、ブラックアフリカのような身体能力はもちろんなく、
小さくまとまったチームという印象が拭えない。


このグループを突破した後、トーナメント1回戦で当たるのはドイツ、ポルトガル、ガーナ、アメリカのグループG。
残念ながら、グループHの4カ国が、ドイツやポルトガルに勝利するのは至難の業だろう。 

グループE グループF予想(暫定版)

★グループE

フランス        80%
スイス         65%
エクアドル      30%
ホンジュラス     25%

2強・2弱のグループだ。
南米組のエクアドルだが、この国は大して強くはない。
高地キト(標高2800メートル)にあるホームで、息切れした相手に勝ってきた(7勝1分無敗)だけであり、
アウェイでは0勝3分5敗。
高地で行われるワールドカップでなら強いかもしれないが、下界では推して知るべしである。
……というか、2800メートルなんて場所を国際試合のホームにする方も方なら、認める方も認める方だと思う。
グアヤキルとか、もっと低い場所にだってサッカースタジアムはいくらでもあるのに。
チームの中心はマンチェスター・ユナイテッドに所属するサイドアタッカーのバレンシアになるだろう。


ホンジュラスは中南米らしい、足元のテクニックに秀でたチーム。
サイドアタッカーのエスピノーサが攻撃の軸になりそうだが、さすがに突破は難しいか。


グループ突破最有力候補はフランスだ。ただ、このチームの最大の敵は相手ではない。
そう、『内紛』である。
2010年、壊滅的な内紛により自滅して大会を去ったのは記憶に新しい。
2012年にも歴史は繰り返され、2010年ほど酷くはなかったもののチームは終始ごたついていた。

アネルカ、ナスリ、ベナルファ、アビダルといった、内紛の首謀者たちは今回エントリーされていないものの、
チームにはまだ、リベリ、エブラという二人が残っている。
さすがにこの二人は実力から言って外せなかったのだろうが、どう出るだろうか。


チームスタイルとしては、中盤で守備をガッチリと固めて攻撃は前線に任せるという攻守分業型で、
ジダンがいた頃のような華麗さはない。
サイドアタッカーのリベリとヴァルブエナが軸となるが、前線のベンゼマが孤立しがちで
果たして強豪国からゴールが奪えるだろうか。
ポグバ、マトゥイディらのセンターハーフ陣がどこまで前線に駆け上がり、攻撃に厚みを加えることができるかにかかっていると言えるだろう。


グループEの2番手スイスは、フランスに比べタレントは小粒なものの、よく組織された好チームだ。
セリエA3位のナポリでもコンビを組むベーラミとインレルが中盤を引き締め、シャキリ、バルネッタといった
サイドにボールを展開する。
ただし、得点能力には大いに難がある。
相手にゴールを割らせない事はできても、相手のゴールをこじ開ける事ができるかどうか。
格下相手にスコアレスドローを続けるような事があれば、グループリーグ敗退もありうるだろう。


なお、トーナメント1回戦で当たるのはグループF。そこを1位で突破してくるのは恐らくアルゼンチンとなる。
一方、2位は恐らくナイジェリアかボスニア・ヘルツェゴビナ。
アルゼンチンが相手では、敗退も現実的となってしまう一方、ナイジェリアやボスニアならベスト8進出のチャンスだ。
いずれの国も、1位通過を目指すことになるだろう。



★グループF

アルゼンチン         90%
ナイジェリア          55%
ボスニア・ヘルツェゴビナ   50%
イラン              5% 


完全に1強。
ディマリア、アグエロ、イグアイン、メッシと並ぶ攻撃陣は参加国中最強の破壊力を誇る。
それに比べて見劣りが否めないのが守備陣で、名前の知られた選手はベンフィカ所属のCBガライと
マンチェスター・シティ所属のSBサバレタぐらい。
ナポリで控えのフェデリコ・フェルナンデス、スポルティング・リスボン所属のロホに、
モナコでベンチを温めるGKロメロと、守備の顔ぶれは優勝を争うチームとしては非常に心もとない。

それでも、アルゼンチンは優勝候補に挙げられるだろう。
前述した攻撃陣の破壊力に加えて、非常にくじ運に恵まれたからだ。
グループリーグの対戦相手に強豪国はおらず、ほぼ無風状態。
トーナメント1回戦の相手も、フランス、スイス、エクアドル、ホンジュラス、いずれが来ても
アルゼンチンが優勢だろう。
更にアルゼンチンはグループリーグでの移動距離が短く、試合会場は気候も恵まれている。
何から何までお膳立てされている状況で、ベスト8進出はノルマと言ってもいい。
問題はそこからだ。スペインやドイツ、ブラジルといったチームに今のアルゼンチンは勝利できるだろうか。


2位の座を争うのがナイジェリアとボスニア・ヘルツェゴビナ。

まずナイジェリアから見ていくと、正直大したチームではない。
中盤の底のミケルからサイドに開き、アーメド・ムサやモーゼスのスピードを活かす。
決めるのはゴールゲッターのエメニケ。
GKにもアフリカ最高の守護神エニュアマが控え、抑えるべきポイントは抑えているが、意外性に溢れているわけでもなければ、堅守という程のこともない。


次にボスニア・ヘルツェゴビナ。
中盤のファンタジスタ、ピアニッチを軸に2トップのジェコ&イビシェビッチが躍動するこのチーム。
戦火を乗り越え、初出場を決めたこのチームには、僕自身も大いに興味を持っている。

ただし、
(旧ユーゴ圏の国の多くがそうだが)精神的にキレやすい選手が揃っていること
(スパヒッチ、ピアニッチ、ジェコあたりは所属リーグの試合を見ても、かなり精神的に不安定である)。
選手同士の対立や、エースのジェコとスシッチ監督が対立していること。
そこをもってきて、監督が実績皆無の甥を代表選手に選出するなど、暗雲が立ち込めている感じである。
チームが一丸にならずに勝ち抜けるほど、ワールドカップは甘いものではない。


かつてアジア随一のタレント軍団と称えられたイランだが、現在の彼らに多くは期待できないだろう。
アルゼンチンはともかく、ナイジェリア、ボスニアなら付け入る隙もないではないが……現実的には1勝を目指すことになる。









 

グループC グループD予想(大会開幕前に微修正するかもだけど、多分このまま)

グループC

コロンビア       65%
コートジボアール   55%
日本          45%
ギリシャ        35%
 
強国不在のグループだ。
有利不利はあれど、日本を含めてどの国が突破してもおかしくないし、どの国が敗退してもおかしくない。

ポールポジションにいるのはコロンビアだろう。
実に南米らしいチームで、パスを繋ぎ、勝負強く、決めるべきところは決め、ファウルで相手を止める。
そんなチームだ。
大エースのファルカオが負傷により、大会参加すら危ぶまれているのは大きな懸念要素だが
(注:大会不参加が決定)、

控えにもポルトガルリーグ得点王ジャクソン・マルティネスや、セビージャで活躍中のバッカなどタレントがおり、
侮ることはできない。

なお、コロンビアの控えGKに43歳のモンドラゴンという選手がいる。
控えGKなので試合に出る可能性は高くないが、出場すればワールドカップの最年長記録更新である。
もしもコロンビアがグループリーグ最終戦までに突破を決めていれば(もしくは敗退が決まっていたら)、
最終戦の日本戦では、モンドラゴンの姿が見られるかもしれない。ぜひ、注目してみてほしい。


二番手は長らくアフリカ最大のタレント国と言われたコートジボアール。
不幸にも2006・2010はいずれも死のグループに組み込まれ、敗退を余儀なくされてきたが、
このグループならば!と意気込んでいるに違いない。
エースのドログバは既に36歳と衰えが気になるが、今シーズン、ローマで大車輪の活躍を見せたウイングのジェルビーニョや、アフリカで最高のMFトゥーレ・ヤヤは、間違いなくワールドクラスだ。

90年代のブラックアフリカといえば、戦術など意にも介さず、そのダイナミックな身体能力を自由気ままに発揮する、意外性と本能によるフットボールが展開されていた。
ところが2000年代に入ると、徐々に戦術が浸透し始め、組織だった動きを選手たちが覚え始めた反面、
かつてのような意外性・パッションはなりをひそめ、まるで軍隊のように規則正しいサッカーに変貌してしまった。

そんな中、かつてのアフリカ、野生児の息吹を感じさせるサッカーをずっと行ってきたコートジボアール。
今大会でもまだ、あのサッカーは健在だろうか。注目したい。
その攻撃の迫力は、アフリカ最強である。


日本については皆さんもよくご存知のことと思う。
中盤は歴代最高の顔ぶれで、やっているサッカーも今までの日本代表で一番美しいものになっていると思う。
反面、守備の脆さは気になるところで、FWも大迫、柿谷という新顔が出てきたものの、不安要素として残り続けている。
2002年、トルシエジャパンの頃は「日本人だから日本を応援するけど、正直にいえば相手の方がずっと面白いサッカーしてるなー」と思うことが非常に多かったけれど、
今のザッケローニ・ジャパンは、僕が日本人じゃなくても応援したくなるような、面白いチームだと思う。
もちろん勝敗も大事だけれど、面白いサッカーを見せてくれればそれでいい。そんなふうにも思っている。


最後に残ったギリシャ。
足元も不器用、スター選手もいない、とかく地味なチームだけれど、
2012欧州選手権で見せてくれた、最後まで諦めない愚直なフットボールには感心させられた。
とにかく一生懸命さが見るものに伝わってくる、そんな好チームなのである。
中盤では37歳の重鎮カラグーニスが未だに汗をかき、前線ではサマラスが孤軍奮闘。
サイドからはサルピンギディスが切れ味鋭い突破を見せる。


さて、そんなグループCの4チームは、
グループリーグを突破してもいずれもベスト16止まりに終わる可能性が高い。
何故なら、トーナメント1回戦で対決するグループDはイタリア・イングランド・ウルグアイという死のグループ。
どこが来ても、グループCの彼らよりも1ランクも上のチームなのである。



★グループD

ウルグアイ   70%
イタリア     69%
イングランド  60%
コスタリカ    1%


3強1弱。こんなグループに入ってしまったコスタリカはお気の毒としか言いようがない。


戦力的に見てトップにいるのはイタリアだろう。
かつてのような守備一辺倒の姿はなりをひそめ、中盤でパスを繋ぐクオリティの高いサッカーを実践してきた。
好チームなのは間違いない。
チームの核はユベントスの選手で占められており、
GKブッフォン、DFバルザーリ、キエッリーニ、MFピルロと縦のラインは磐石。
そこにデロッシ、モントリーボ、バロテッリら他チームの主力が加わっている。

ただし、いくつかの点から、優勝候補には推しづらい。

1、(欧州のチームのほとんどが抱えている欠点だが)FWのクオリティ不足。
2012年の欧州選手権でブレイクしたかに見えたバロテッリだが、今シーズンは不調に喘ぎ、パートナーのロッシは負傷上がりだ(注:結局ロッシは間に合わず。恐らくパートナーを務めるのはカッサーノとなる)。

2、チームの絶対的な柱ピルロの年齢(35歳)
3、Euro2012、コンフェデ2013、2大会連続での終盤の息切れ&負傷者続出
4、今大会の移動距離、イタリアはワースト2。その上、第1戦の会場は酷暑のマナウス

要は、体力面で大いに不安だと言いたいのである。
まず3だが、Euro2012でもコンフェデ2013でも、トーナメントの最後まで戦い抜いた(コンフェデは3位決定戦だけど)イタリアは、大会終盤になるにつれバテにバテた。
選手の脚は止まる、けが人は出るわで満身創痍の状態だったのだ。

これは一つには年齢の高さもあげられるだろうし、コンディション調整の失敗もあげられると思う。
もちろん両大会でPK戦を経験したことも理由の一つだろうが、
同じく両大会でPK戦があってもピンピンしていたスペインと比べても、その差は歴然だった。

更に、今大会の舞台となるブラジルは広い。移動距離も凄いのである。
「そんなのどこの国も一緒じゃないか」と思われるかもしれないが、そんなことはない。

たとえば、最も移動距離の少ないベルギーは1984キロだ(1984キロでも十分すごいと思うのだが)。
これがイタリアはなんと、14126キロ。ベルギーの7倍である。
予選リーグ約2週間で14126キロ……その上3試合。移動だけでも疲れてしまいそうな距離なのだ。
まぁ交通アクセスとかはわからないし、単純に距離だけをあげても意味はないかもしれないが……。
そして

5 イタリアは、たまに大コケする

これである。
思い返せば前回ワールドカップ、イタリアはパラグアイ・スロバキア・ニュージーランドという
どう考えても突破確定と思われたグループで予選リーグ敗退の憂き目にあっているのである。
94年ワールドカップでもギリギリのところで勝ち抜いており、非常に危なっかしいのだ。


そんなイタリアよりも、(1%だが)突破確率を上と予想したのがウルグアイである。
ウルグアイについては以前も書いたが、勝つためには手段を選ばない国である。
前線にスアレス、カバーニという偉大なストライカーを2枚も抱え、控えにはベテランになったとはいえ、
前回大会MVPのフォルランがいる。
ここまでFWにタレントが揃うチームは、他にアルゼンチンぐらい。
列強国に勝るとも劣らないFW陣の能力を踏まえ、中盤から後ろは守備能力の高い選手を多数並べる。
大崩れせず、チャンスとなるや確実に決めるストライカーがいる。
どちらかと言うと古典的なカウンター戦術をとるウルグアイ。
面白いサッカーではないかもしれないが、確実に計算できるチームだ。


未知数なのがイングランドだ。
2001年のエリクソン監督就任以降、時代に逆行するように、イングランドは守備至上主義サッカーに専心してきた。
その結果、果てしなくつまらない、ゴール前に人数を集め守りを固め続けるサッカーを繰り返してきたのだ。
だが、ホジソン監督はそんなイングランドを変えようとしている。
頼りになるベテラン選手も数名残ってはいるものの、チームは過渡期で、まだこれからという若手も多い。
今シーズン、活き活きとしたサッカーを披露してくれたリバプール勢を中心に、
近年漂っていた閉塞感をまずは打ち破ること。
今大会は、悪しき引きこもりサッカーからの脱却を、世界に印象づけたいところだ。

中盤の核はダイナミズム溢れるジェラード、攻撃の核はマンチェスター・ユナイテッドで孤軍奮闘を見せたルーニー。
一方DFラインは長らく代表を引っ張ってきたテリーやファーディナンド、アシュリー・コールが抜け、
ケーヒル&ジャギエルカというセンターに、ベインズ、グレン・ジョンソンと中堅選手に顔ぶれが変わった。
前任者に比べればやや小粒感もあるが、ベインズ、ケーヒルは特に急成長中なだけに、期待したいところだ。


グループDを突破したチームは、グループCのチームと当たる。
イタリア、イングランド、ウルグアイ。
いずれにしても、コロンビア、コートジボアール、日本、ギリシャよりも格上。
このグループを勝ち上がったチームはベスト8進出に大きく前進したことになる。



グループA グループB 予想(大会直前まで微修正する可能性はあるが、多分このまま)

グループA
            突破確率
ブラジル         90%
メキシコ         50%
クロアチア       40%
カメルーン       20%

地味に実力国の揃うグループだけれど、さすがに開催国であり優勝候補でもある
ブラジルがここで敗れることはないだろう。
そんなことがあったら、大問題である。
当然1位通過を狙ってくるだろうし、当然1位で通過してくるはずだ。
なぜなら、グループAは決勝トーナメント1回戦でグループBのチームと当たる。
そしてグループBには優勝候補の一角であるスペインがいるのだ。
いくらブラジルでも、この段階でスペインと当たりたいとは思わないだろう。
スペインが1位通過をしてくるかどうかはわからないが、やはりその確率は高い。
B組2位は恐らくオランダかチリになる。
相性を考えると、チリが相手ならブラジルはベスト8ほぼ間違いなしだろう。


選手の顔ぶれはコンフェデレーションズカップ2013から不動。
DF陣はCBチアゴ・シウバを中心に、世界最高峰だろう。
中盤から前も基本的に穴がなく、メンバーが固定されているため戦術も浸透している。
やはり注目は左サイドアタッカーのネイマールだろうか。
戦術的なキーは、ルイス・グスタボとパウリーニョのコンビ。
この二人が中盤をきっちり締められるかどうかが、重要になってくるだろう。
地の利もあり、地元のバックアップも期待できるブラジル。
後は大きすぎる期待に潰されず、萎縮せずに戦えるかどうかだ。



実力的に見れば2番手はクロアチアと見る。
モドリッチ、ラキティッチを中心とした豪華な中盤に、前線にはブンデスリーガ得点ランク2位のマンジュキッチを抱えている。
ただ、この国は代々安定感というものがない。強豪国に勝ったかと思うと、あっさり弱小国に負けてしまうことがある。
また、過去ワールドカップでクロアチアはブラジル・メキシコにいずれも敗れており、アルゼンチンやエクアドルといった他の中南米のチームにも勝ったことがない。どうも、中南米相手には分が悪そうなのだ。
一方、同じ欧州同士の対戦では、主要大会でイタリアに1勝1分、ドイツに2勝、オランダにも勝利しており、
なかなか不気味なのだが……。


となると、実力的には僅差で3番手と思われるメキシコに突破の芽が出てくる。
じわじわと試合のペースを握るのが巧いこの国は、94年から数えて実に5大会連続でベスト16に進出している。
……そして5大会連続でベスト16で姿を消しているのではあるが……。
今大会も2位で突破、トーナメント1回戦でB組1位のスペインと当たり敗退、というシナリオが目に浮かんでしまうのである。
ドス・サントスのテクニック、グアルダードの突破力、チチャリートの決定力は、十分ベスト16に値する力を持っている。


カメルーンは厳しい。実力的にも見劣りする上、この国は2002・2010と過去2大会連続して内紛を起こしており、実力を発揮しきれずに大会を去った。
そしてどうやら今回もまた、内紛の噂が聞こえてくるのである。
エース格はかつて世界屈指のストライカーだったエトーと、
バルセロナで中盤……の控えを務めるソングだろうか。

ちなみに、前回大会ではこのエトー派とソング派に分かれて派閥ができていたという話だが……。


 グループB

スペイン         84%
オランダ         58%
チリ            57%
オーストラリア       1%


メジャー大会3連覇中の王者スペイン。
主力の高齢化もあり、やや衰えが見え始めたと言われているものの、優勝候補に挙げられて然るべき国である。
中盤の顔ぶれは未だ世界最高であり、頼りになるFWがいない前線を除けば不安要素はない。
頼りになるFWがいないのは、2012年に行われた欧州選手権以来の事であり、
その2012年は結局FWをほとんど使わずに優勝してしまった。
特に守備力はパーフェクトに近く、2010年ワールドカップでは7試合で2失点。
2012年欧州選手権では6試合で1失点。
コンフェデ2013では5試合で4失点だが、そのうち3失点はブラジル戦で喫したもの。
残りの4試合(タヒチはともかく、イタリア・ウルグアイ・ナイジェリアが相手)では1失点だ。
またPK戦にも強く、Euro2008ではイタリア、Euro2012ではポルトガル、コンフェデ2013でもイタリアにPK勝利。
失点しない上に0-0で終わってもPKで勝ってしまうのだから、強い。
その秘訣は中盤のキープ力にある。
相手にボールを渡さずひたすら回し続ける、ポゼッション技術は世界で紛れもなくナンバーワンである。
そのぶん攻撃に時間がかかり、相手チームは守備陣形を整えてしまえるため、得点能力の面では(優勝候補にしては)割とお寒い感じなのだが……。
スペインとしては突破云々よりも、きちんと1位で突破して、トーナメント1回戦でブラジルと当たらないことを祈るだけだろう。
不安なのが、不可解なデルボスケ監督のフェルナンド・トーレス優遇策。
トーレスという選手、かつては偉大なストライカーだったのだが、ここ4年ほど、大事な試合では全く結果を残せていないのだ(弱い相手や、大差のついた試合ではゴールを決めることもあるのだが)。
にも関わらず、デルボスケ監督はトーレスにこだわり続けている。
スペインにはネグレドやジョレンテ、ビジャといった優秀なストライカーが他にいくらでもいるというのに、
やはりというべきかネグレド、ジョレンテを落選させ、トーレスを選んだデルボスケ監督。

……トーレスの大活躍、もしくは優勝という結果を得ない限り、大会後に怒りの矛先が向かうのは
避けられないだろう。



そのスペインと、前回大会決勝で死闘を繰り広げたのがオランダ。
何と前回大会決勝のカードが、予選リーグ初戦で早くも実現してしまうのである。
とはいえ……今大会のオランダに、どの程度期待していいものか。

2010年、世界2位となったオランダだが、母国のファンは総じて冷たかった。
なぜなら、彼らのサッカーは『美しくなかった』からである。
オランダと言えば、『1-0で勝つよりも、3-4で美しく散れ』と言わんばかりの、攻撃サッカー全盛の国。
ところが2010年、ファンマルバイク監督に率いられたオランダは、相手の攻撃を潰して潰して潰しまくる、肉体派のチームだった。
結果、準優勝という立派な成績を収めたオランダだが、2012年の欧州選手権では惨敗を喫してしまう。
予選リーグ3戦全敗での敗退である。美しくない上に、全敗。
ファンマルバイクは解任され、原点回帰とばかりに攻撃サッカー大好きのファンハール監督が後を継いだ
(ちなみにこのファンハール監督。来シーズンからは香川選手のいるマンチェスター・ユナイテッドで指揮をとる)。

戦力に目を向けてみると、世代交代に失敗しており、守備陣は無名の若手ばかりである。
国内リーグ、フェイエノールトとアヤックスで主軸を勤める彼らだが、オランダリーグはお世辞にも強豪リーグとは言えない。
一方攻撃陣はと見ると、30歳を迎えたロッベン、ファンペルシーという二大スターは今大会も健在。
同世代のスナイデルを含め、攻撃陣はなかなか豪華である。
だが、その下の世代にめぼしいタレントが全くいない。素晴らしいタレントは皆、30前後なのだ。
今大会はまだいいかもしれないが、先行きが非常に不安な顔ぶれである。
唯一、期待できる大物MFストロートマンは負傷で今大会不参加が決まっている……。

よって、今大会のオランダを優勝候補に挙げることはできない。
ただし、前回大会よりも『攻撃的に・美しく』戦ってくれることは、これはもう間違いないと言っていいだろう。
一サッカーファンとして、注目に値する国ではある。


前回大会、期待はずれだったオランダとは対照的に『攻撃的に・美しく』戦ったチームがチリである。
ビエルサ監督が率いた彼らの果敢なフットボールは、多くのサッカーファンを虜にしたことだろう。
その後監督が変わったものの、チリ代表は今も変わらず、守備のことなど考えない突貫サッカーを続けている。
今大会でもきっと楽しいサッカーを見せてくれるに違いない。

ただ……チリはそのスタイル故、ファウルが多い点が一つ。
そして強豪国にも守備を気にせず向かっていくため、案外あっけなく負けてしまう事が多く、
特にブラジルを大の苦手としている点は抑えておきたいところだろう。
98・2010、共に決勝トーナメント1回戦でブラジルとあたり、共に大量失点で敗れている。
今大会でも2位で突破した場合、恐らくトーナメント1回戦で当たるのはブラジル……。
スペイン、オランダのグループでチリが1位通過というのは正直考えにくく、チリの命運はベスト16までとなるかもしれない。
注目選手は名門ユベントスで存在感を見せる中盤のビダルと、バルセロナで活躍中のFWアレクシスだろう。
ここにバルディビア、ボセジュールらが加わるアタックは意外性に溢れ、サッカーの面白さを教えてくれるのではないだろうか。


オーストラリアは残念ながらノーチャンスだろう。他3カ国とはあまりにも実力に差がありすぎる。
メンバーは2006年の頃からほとんど変わっておらず、主力は高齢化が進む一方だ。
エース格である唯一の若手クルーズも負傷で大会参加ならず。まさに踏んだり蹴ったりの状況である。








 

作家語り 第2回 ディック・フランシス

★イントロダクション


1冊1冊の感想はその都度書いているのだけれど、もっと大きな括り。
作家全体についてはブログで書いたことがないので、書いてみようと思います。
いつ挫折するかわかりませんが……。
 

取り上げる作家については、
①僕が好きな作家
②10作以上読んだ作家
③直近半年以内に読む予定のない作家
④未読の方のために、可能な限りネタバレを避けつつ面白さを伝える


というスタンスでやっていきます。

↑ここまで前回記事のコピペ。


では、書いていきましょう!


★本文

好きな作家を語るこのコーナーは今回が第二回。ディック・フランシスの登場です。
第一回でご紹介したアガサ・クリスティと違い、「誰?」と感じる方も多いかもしれません。


ディック・フランシスはイギリス『冒険小説』の中で、僕の最もお気に入りの作家。
特に『主人公への感情移入を促す』手腕は比類のないものがあります。

 
★ 競馬にまつわる物語を描き続けるフランシス


と書くと、「競馬? 興味ないねそんなの!」という声が聞こえてきそう。
でもご安心、そんな人でもフランシス作品は全く問題なく楽しめます!

だって、この記事を書いている私自身が、競馬にはちっとも興味がないんですもの(競馬ファンの方、すみません)。
だからね、「競馬に興味がない」と言って読まないのは勿体ないです!


さて、まず一番最初にフランシスを知らない皆さんが、誤解をしそうなポイントを訂正しておきます。
それは、フランシス作品は競馬に『まつわる』物語を描いているのであって、
ギャンブル小説ではない』ということ。


たとえば、「不正レースをするため、何者かが馬に興奮剤をもった! 犯人を捜せ!」(「興奮」)とか、
「競馬記事を書いていた記者が自殺した! 彼を追い詰めた犯人は?」(「罰金」)
といった具合。
前半ミステリ、後半は犯人との対決といった具合の「サスペンス小説」であって、
業界用語が沢山出てきて主人公が競馬で儲けるようなお話ではありませぬ。


それでいて、馬への愛情だとか、芝の匂いが香り立つような厩舎の描写などは、
さすが騎手出身の小説家だなぁと唸らされるわけですが。


★主人公の抱える内面と敵キャラの嫌らしさ

フランシス作品の主人公は、基本的に似たような人々です。
それは、『勇気があり、大胆で、正義感溢れる好人物。人付き合いが悪いわけではないが、やや思索的で内に篭る性質があり、身近な友人を大切にする。しかし心の奥底に弱さ、葛藤も抱えている』。

やや陰性のヒーロー、完璧なる英国紳士ですが、『弱さ、葛藤も抱えている』というのがミソで、
読者がググッと感情移入しやすい、絶妙なバランスの英雄に仕上がっているんですなぁ。


そこを持ってきてまた悪役が嫌らしいのなんの。
くっそー、よくもやってくれたな! と憤りを覚えながら、いつの間にか主人公を応援しまくっていること間違いなし。
誤解され、周囲から主人公が蔑まれれば読み手も悔しさを感じ、主人公が認められれば胸がすっとする。
フランシス作品は完全に、『感情移入型。主人公没入型』の物語なのであります。


良くも悪くもパターンが決まっており、たいていの作品で、悪役は卑劣。
主人公は悪役に追い詰められるも、不屈の闘志で乗り越えて、遂に悪役を倒す。
と、こういう物語が展開されます。


★ではまず、どの作品から読むべきか?

競馬シリーズ。
シリーズ、と名前がついておりますが、ごく一部の作品を除いて、作品相互の関連性はありません。


シッド・ハレーものという主人公が共通するシリーズはありますが、(「大穴」→「利腕」→「敵手」→「再起」
これはほぼ例外ですし、話も一話完結なのであまり順番は気にしなくても構いません

何せ僕自身、これがシリーズものだということを知らずに、「利腕」→「大穴」と遡って読みましたが、
全然問題なく、大いに楽しめましたから。


というわけで、どれから読んでも問題なしのシリーズですが、これから読む方には、
どの作品からお薦めすればいいかを考えてみます。


候補としてまず思いつくのが『興奮』
日本で初めて訳されたフランシス作品であり、評価も高い作品です。
ここから入るのがまぁ無難ではないでしょうか。

ただ、僕自身の『興奮』の評価はそこまで高くありません。
面白くなるまで時間がかかる作品だと思うんですよ、これ。


では僕ならばどの作品をお薦めするか。
ズバリ『利腕』です。
この作品は、僕が読んだ競馬シリーズの中で、最高傑作だと思います。


男らしさというものに価値を置かない僕のような人間でさえも虜にする、
主人公シッド・ハレーの、その男らしさ、男故の辛さ、繊細さ、傷つきやすさ、そして勇気。
悪役との対決もさることながら、妻とのすれ違いも非常にセンチメンタルに描かれており、泣かせます。
もう、僕が間にたって和解させてあげたいと思うくらい。


基本、順不同のシリーズだと思いますが、敢えて順番を気にする向きには
利腕』を楽しむために、同じくシッド・ハレーが登場する『大穴』から読むのもアリでしょう。
こちらも(『利腕』ほどではないと思いますが)非常に素晴らしい作品で、お薦めしやすいです。


★その他、僕の好きなフランシス作品


ドギツい悪役の存在感がものすごい、『度胸』は良くも悪くも忘れられない作品。
ちょっと僕の趣味からすると悪役が邪悪すぎて、血管切れそうになったので再読はしたくないんですけど、
そのインパクトで、忘れられない作品ではあります。


シッド・ハレー三度登場の『敵手』は、『度胸』とは正反対で安心して読める作品。
悪役は適度にウザいですが、それほどストレス無く爽快に勧善懲悪が楽しめます。
利腕』でもすれ違いを繰り返した妻とのあいだですが、『敵手』を読めば
「やっぱりこの奥さん、ハレーのこと大好きなんじゃん」と思えます。
なのに、やっぱりすれ違ってしまう二人……うーん、恋愛小説ではないはずなのに、切ない……。


親からの自立をテーマに、息子たちの成長を描く骨折』も忘れられない作品。
フランシスは心理描写もうまいし、人間関係の描写も暖かく、
最初はワガママで鼻持ちならなかったバカ息子が、段々主人公に心を開いていく様子、成長していく様子が
読んでいて気持ち良いんだなぁ。


何作も連続して読むと、「またこのパターンかw」と思うこともありますが、触れたことのない方は一度
読んでみることをお薦めします。



読了したフランシス作品(S~E)

「利腕」  S
「大穴」  A
「骨折」  A
「敵手」  A
「興奮」  A
「罰金」  B
「重賞」  B
「査問」  C
「暴走」  C
「反射」  D
「追込」  D
「血統」  D


44作(かな?)中12作しか読めていません。
死ぬまでには全作制覇できるかな? 
1年に1冊、毎年●月の第●日曜日は「競馬シリーズの日」と決めて、読破していくのも楽しそう♪

一気に読むよりも、末永く付き合っていきたいなぁと感じるシリーズでもあります。








 
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