2014年08月

暫定版SFオールタイムベスト

以前、ask.fmというサイトを利用していました。
これは匿名で他人に質問することが出来るという便利なサイトなのだけど、まぁ色々とあって現在利用は取りやめています。


まぁそんなわけでもうあそこには行っていないのですが、寄せられた質問の中で、このブログ向きだなと感じたものもあったので、サルベージしておこうかなと考え、記事にしてみました。

↓以下引用


SFのオールタイムベストを教えて下さい。 1位から10位まで。
   k-pさんから

ゲームやアニメを含めることも考えましたが、とりあえず小説だけにしました。
また、好きな作家ばかりを挙げるのも興ざめなので、一作家一作品にしました。
1位 火星年代記  レイ・ブラッドベリ
SFに目覚めたきっかけの本。地球から火星を眺めるシーンと、火星から地球を眺めるシーンの対比が素晴らしいです。ブラッドベリの短編集なら「刺青の男」が一番好きです。
2位 アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス
一番泣けたSFかもしれません。終盤は本当にヤバかったです。
3位 1984年  ジョージ・オーウェル
ディストピアと聞いて真っ先に思いつくのがこの作品でした。世界観の強度が凄いです。
4位 渚にて ネビル・シュート
世界崩壊モノの古典作品。しんみりと泣けました。001年(くらい)に作られたドラマ版(「end of the world」)も良かったです。
5位 はだかの太陽 アイザック・アシモフ
SFミステリとしても一級ですが、人間とロボットの友情が温かくて、爽やかな感動を得られました。
シリーズもので、本作は「鋼鉄都市」の続編に当たるので、読む場合は「鋼鉄都市」から読んだ方がいいかもです。
(一応、一冊で完結はしています)
6位 都市 クリフォード・シマック
人類が既にいなくなった遠い未来。犬たちが、伝説上の動物である「人間」について語る物語。暖かくてどこか寂しいお話で、印象に残りました。
7位 スローターハウス5  カート・ヴォネガット
変に深刻ぶらず、人生を生きていくことの大切さを教えてくれる本。一人の人間の人生の悲喜交々を描く、読むと元気になれる作品です。
8位 タウ・ゼロ ポール・アンダースン
スケールの大きさは、超弩級。宇宙船内の人間関係も地味に面白かったです。
9位 精神寄生体 コリン・ウィルソン
論文調で真面目に語っていたのに、いつの間にか念動力で×(伏字)を吹っ飛ばすような話に。往年の漫画「MMR」的と言いましょうか。一見おバカな内容も、大真面目に語ってくれると、思わず引き込まれてしまう好例でした。
10位 ユービック フィリップ・K・ディック
ディックはほぼ全ての作品で、「今見えているものは本当に現実なのか?」という問いをテーマにしていますが、
この作品はその中でも特に娯楽性が高く、最後まで一気に読ませてくれました。









日本のSF作品が1つも出ませんでした(候補には3つ入りましたが、10位以内には入りませんでした)。
いかに自分が日本SFについて無知なのか、再確認すると同時に、日本の作品も読まなきゃなと思いました。


↑引用ここまで


この質問に答えた後、フレドリック・ブラウンの「天の光はすべて星」にいたく感動して、今ならこれを加えるかなぁとか、「タウ・ゼロ」もいいけど、マイクル・クライトンの「ジュラシックパーク」の方が上だったかなぁとか、
更に言うなら、1950~1970年代の海外SFに読書が偏っているのですが、1980年代以降の作品も読む予定なので~
などと色々考えた結果、記事には「暫定版」とつけることにしました。 



フレドリック・ブラウン「天の光はすべて星」読了(重バレあり)

評価はA。

宇宙に憧れる57歳の主人公が、45歳のヒロインの手を借りて宇宙への夢を追いかける。
そんなロマンチックな物語が本書です。
何歳になっても夢を諦めないことの大切さ、二人のひたむきで優しい愛、
主人公の事を心配し、支えてくれる周囲の人々の友情がとにかく素晴らしい。

自らの命を犠牲にして、主人公の夢を助けるヒロイン。
「一緒に宇宙船に乗せて。木星まで連れて行って」と、髪を渡す彼女のシーンは涙なしでは読めませんでした。
そして、そんなヒロインの遺志をも受け継いで夢に向かう主人公の前に、残酷な結末が……。


打ちひしがれる主人公、「宇宙へ飛び立つ」チャンスを完膚無きまでに壊され、
愛した女性も亡くなって、後に残ったのは61歳の自分。
本当に、本当に読んでいて辛かったです。
主人公は確かに嘘をついたかもしれないけれど、彼の夢への気持ちは本物だったから。
報いられるだけの努力をして、とてつもない犠牲まで払って、それでもたどり着けなかった夢。


本書はバッドエンドですが、バッドエンドだからこそ胸に来る悲しみ、切なさ。
そして、タイトルの「天の光はすべて星」。
目に見えていて、届きそうで、でも届かない、そんな夢。


しみじみと読ませます。
 

スーパードラモンクエスト感想(バレあり)

キャッチコピー、「さいきょうのエロRPGがあらわれた」を誇張とは思わせない見事な同人RPG。
シナリオ○ RPG○ ボリューム◎ 操作性 △ エロ △ パズル・アクション要素 × 総合 ○


ドラクエキャラがオールスター出演する(一部抜けはいますが)、同人エロRPG大作。

圧巻なのはそのボリュームで、500種を超えるモンスター、
仲間モンスターを入れれば100人以上もの仲間など、膨大なスケールを持つ作品に仕上がっています。
肝心の質も本家ドラクエに勝るとも劣らぬ出来で、同人にしては少々高い値段設定(2700円)も納得……いや、むしろ安く感じる素晴らしさ。
画面を開いたまま寝オチしたりもしているので、正確なプレイ時間はわかりませんが、
表面クリアだけで50時間程度、全部あわせれば120時間以上プレイしていると思います。


シナリオも悪くなく、素晴らしいとまでは言わないものの、十分読むに耐える出来で、思わずしんみりさせられてしまうシーンもありました。
ドラクエキャラの活躍よりも、ゲームオリジナルヒロインのエリーばかりに見せ場が用意されているのは少し気になりますが、
主人公とオリキャラのエリー関連のイベントは、直球すぎて気恥ずかしい面はあれど、こういうのが好きな僕としては気に入って読みました。
子供時代のペットとの交流は絶対何かあるだろうとは思っていましたが、そうきたか、と。
自責に悩むエリーの姿も含め、いいお話だなと感じることができました。


ただ、この『エリー』ばかりが目立つという傾向が悪いほうに出てしまったのがエロ方面でしょうか。
現在でも相当なボリュームですので、この上更にエロシーンを増やせというのも気が引けるのですが、
各キャラ一シーンぐらい、主人公とのラブラブHがあっても良かったと思います。
せっかく『信頼度』なるデータもあるわけなので、それぐらいあってもいいのにと。
シナリオ面でもオリジナルヒロインのエリーがめちゃくちゃ優遇されていましたが、ラブラブH枠もエリー一筋ということで、
既存のドラクエヒロインとの交流は心も身体も繋がりが弱く、『ドラクエ同人』と考えると少し物足りなさが残ります。


エロ方面についてもう少し書いていくと、まず、そもそも僕の趣味嗜好から外れるというのが一つ。
同人ゲームにありがちなことですが、愛撫のシーンが全くなくて、いきなり挿入ばっかりなんですね。
アヘ顔も嫌いなので、ちょっとその辺は辛かったです。
あと、アナルファックが多いなぁというのも。アナルに嫌悪感はないんですが、それほど興味もないので……。
輪姦が多すぎるのも、うーん、どうなんだろう。


細かいダメだしをするなら、システム周りなどで痒いところに手が届かないというのも気になりました。
たとえばワンボタンで『タイトル画面に戻れない』。


V女の子(モンスター爺さん)や、ブライ(畑)のいる場所が街の入口から遠い、
装備品を買う際に馬車の仲間には店主が自動的に装備させてもらえない、
などがそれで、よく使う施設、よく使う機能はもっと呼び出しやすい場所に配置してくれと。


他には、ゲーム内での説明ではXボタンでパーティーの入れ替えが出来ると書いてあるのですが、
実際の入れ替えはCボタンだったりするのも、最初かなり戸惑いました。


それから、ところどころに挟まれるパズル要素やアクション要素ですね。
最大のものはD研のゾンビ関連ですが、あれは本当に嫌でした。


RPGの良いところは、アクションが苦手な人間(=私です)にものんびりプレイできること。
アクションセンス、戦闘センスのないプレイヤーでもレベル上げという地道な作業により、
少しずつパーティーが強化され、いつかはクリアできるという救済があること。
上記2点や、敵を倒す爽快感にあると思っています。


しかしゾンビに追いまくられると、のんびりプレイなんて言っていられませんし、
何度もゲームオーバーを繰り返すだけでは上積みも感じられず、救済もありません。
ビクビクしながら敵から逃げるのは爽快感とは真逆で、ストレスばかりが溜まります。
兵士に追いまくられるイベントも面倒くさかったです。
幸い10分ほどで抜けられましたが、兵士の足も速く、これ本当にクリアできるんだろうか?という思いが脳裏をよぎりました。


RPGがやりたくてこのゲームを手にとったのに、なぜホラーアクションをやらされるのか。
クリアとは関係ないところでのお遊びならばともかく、避けて通れない場所にあぁいうのを置くのは困ります。


パズル要素に関しても、頭の悪い僕には難しかったです。
メジャータイトル作品とは違い、同人ともなりますと攻略本はもちろんのこと、攻略サイトにもあまり頼れないわけで、
より難しく感じました。
鉱山のトロッコのレールとか、火山で岩を穴に落とすところとか、何度も投げそうになりました。


あ、あれれ、なんか批判のほうが文章量が多くなってしまいました……
いや、ほんといい作品だったんですけど……。



ボス戦やパーティーについても書きます。


まず……これはストーリーのところで書く内容かもしれませんが、ルビス様の無能ぶりが凄いです。
闇を封じるために五ぼう星の形に自らの像を残したけれど、永い時が経過して像が運ばれてしまった……って
それぐらい予測してくださいよw あんた、精霊様なんでしょ!

で、そのルビス戦ですが、僕のパーティーは
エリー(灼熱を覚えた)、盾役1(主にヤンガス。ローレシア王子を併用)、回復役1(主にククール。たまにフローラ)、
メラゾーマ係1(メインがバーバラ。たまにマーニャ)。


たまに~とあるのは、戦闘中の交代が自由なので、HPの減り具合や状態異常によって使い分けたからです。
また、HPが減りすぎている緊急事態にはメラゾーマ係を削って、回復を2にしたり盾役を2にしたりする処置はとりました。
このゲーム、仲間の人数が実に多く、全員の能力を把握し切れているわけではないので、僕が考えた構成よりもいい構成はいくらでもあると思いますが、
せっかくなので書かせてください。


盾役はヤンガスが優秀でした。最大の理由はHPの多さ。皆のHPが200台、300台なのに、ヤンガスだけが540もありました。
この打たれ強さは凄いです。
なお、普段の戦闘(雑魚戦)では、ヤンガスではなくアリーナをよく使っていましたね。
ルビス戦は高確率でマヌーサを食らうので、打撃力よりも防御を重視しました。


回復はずっとククールでした。序盤からいるというのもありますし、ホイミの回復量がとても高いのも一つ。
HPも300台でしたし、バランスがとても良いです。
誰でもいいとは思いますが、ベホマラーが使えて、ホイミの回復量が高いキャラ。そしてHPが300台程度と考えると、
ククールは使い勝手が良いほうじゃないかなぁ。


メラゾーマ係はバーバラに。バーバラは特技の理力が使えるので、実は打撃攻撃も優秀な万能キャラなんですよ。
ルビス戦だけを考えるならメラゾーマが使えれば誰でもいいんですが、雑魚戦も含めるとバーバラは非常に使いやすいです。
せっかくなのでそのままルビス戦でも闘ってもらいました。


裏面に行きますと、また仲間が増えていきます。


その中では、「フバーハ」、「マヒャド」、「マジックバリア」、「レミーラ」あたりは表面よりも重要性が上がっている気がしました。
フバーハとマジックバリアは補足の必要はないと思います。

エリーの特技が炎系統に偏りやすい事と、火山のマップが2つもあるので、マヒャドもほしいですね。
ところが、優秀な魔法使いキャラはイオナズン・メラゾーマ・ベギラゴン系統が多く、マヒャドを使える魔法使いを用意するのは割と難でした。

裏面に行くとダンジョンが広くなっているので、レミーラは欲しいところです。
(表面のダンジョンの広さなら、レミーラはなくてもなんとかなります)
ところがレミーラを使えるキャラを育てておかなかったので、ちょっと苦戦しました。


また、「しらけるダンス」、「ぱふぱふ」が効くボスがいるので、これらを使えるキャラを一人は用意しておくと楽になります。


そんなところでしょうか。


まとめると

・ゾンビアクションや、パズル、操作性にやや不満はあり
・ドラクエキャラの活躍は多くはないが
・ストーリーは良質で
・ボリュームも多く
・十分に楽しめる完成度の高いRPG

でした。
楽しかったよ!







黄雷のガクトゥーン 感想(重バレあり)

王道ヒーロー物語+「シャーロック・ホームズ」。
探偵(ヒーロー)の活躍を、最も身近で支えた助手(お姫さま)視点で描いた作品。
ヒーロー視点の物語とは全く違う味わいがあり、なかなか面白かったです。



☆『助手』の視点から『探偵』を描く、物語構造


「マルセイユ洋上学園都市10万の学生諸君。運命に呪われたお前たち、全員。私が、この手で、救ってやる」が決め台詞のヒーロー、テスラ。
そんな彼に救われた『かがやき』たちは、やがて最後の戦いに赴く彼の力となり、ついに悪を打ち倒す。
語り手であるネオンは、その10万学生の中で最初にテスラに救われ、最も近くで彼を支えました。


「黄雷のガクトゥーン」は語り手であるネオンの物語でもありますが、物語の中心にいたのはどちらかと言うとテスラであって、ネオンはあくまでも彼をサポートする役割に徹しています。
ヒーローの活躍を、お姫さま視点で描いた作品というふうに受け取れますが、このお姫さまは単に守られるだけの存在ではありません。
彼女の存在が彼に力を与える、 それは最終章で明示されていますが、OP曲の歌詞で既に示されています。

*「この腕伸ばし、『僕』は叫ぶ、『君』を呼ぼう」。

単なるお姫さまではなく、頼れるパートナー、助手としての彼女。
ヒーローと姫という対応関係が表には出ていますが、それ以上に『探偵』と『助手』の関係。

「漆黒のシャルノス」でホームズやバスカヴィルを登場させている桜井氏のことですから、これは明確に『シャーロック・ホームズ』を意識したスタイルだと断言してもよいように思います。

 
『思弁的探偵部のホームズ』であるテスラの活躍を、最も身近で見守る『助手ワトソン』であるネオン視点で描かれた作品。
この「シャーロック・ホームズ」のオマージュともいえる構成が、
王道ヒーロー物語に巧い具合にマッチしていて、大変面白かったと思います。
さすが桜井氏と思わされました。
 

☆「ホームズ(ヒーロー)ではなく、ワトソン(お姫様)を語り手とした効用
 

男性主人公が多いためか、エロゲではヒーローを語り手とする作品が多く見られます。 
ヒーローを語り手とするということは、要するに彼の内面をプレイヤーは深く知り、理解し、プレイしていくということです。
そしてそんなヒーローに救われたヒロインが、ヒーローに惚れるという展開はなるほど、無理がないと思います。
たくさんのヒロインを助ければ、ヒーローはモテモテということで、ハーレム展開も描きやすいわけです。

 
もちろんこれは悪いことでは全くありません。
しかしヒーローを人間的に好きになれなかったり、感情移入ができないと辛い部分があります。


翻って本作のテスラは、一見何を考えているのか解りづらいヒーローであり、決してとっつきやすい主人公ではありません。
多くのエロゲと同じようにテスラを語り手としたならば、あまり面白くない地の文が延々と垂れ流されるような、凡作になってしまったかもしれません。

 
しかし、本作の語り手に選ばれたのは、「超然としたヒーロー」のテスラではなく、より感情移入のしやすい『普通の女の子』ネオンでした。
彼女の目を借りて、テスラを知っていく。
『語り手』として彼の内面を知るのではなく、あくまでも『外側』から彼を知っていく。
そうした楽しさは、エロゲではあまり経験したことのない味わいで、実に面白く感じました。


物語全体のテーマも、
『皆を助ける孤高のヒーロー』と、『そんな彼を慕い、彼を支える人々』
という、とても綺麗なものとなっており、読後感よく物語を終わらせることができました。


☆登場人物について

ネオンとテスラも好きですが、個人的には彼の周囲を彩るイズミやアルベール、パパJJとアナベス、シャルル先輩とエミリーなどのペアもいい感じだと思います。
特にアナベスが好きなんですが、なぜにHシーンがないのだ……
残念だったのは、大工さんとファンの少女のエピソードで、もう少しきちんと見たかったなぁと思います。
あぁいうカップル、あまり他作品で見る機会がないもので、どういうふうに着地するのか結構気になっていたのに。


☆不満……というほどではないけれど

ここまではかなり褒めて参りましたが、やはり不満点も多少はあります。


最大のネックは、戦闘シーンでしょうか。
学園の日常シーンは面白かったのですが、戦闘シーンが少々退屈に感じられました。
それは悪役に魅力がなかったからだと思います。
洗脳されておかしくなった人VSテスラという形式が反復されていて、
対等な立場で想いと想いをぶつけ合うというよりも、テスラ先生が「教え諭す」という構図に終始したためでしょうか。


前作の「ソナーニル」までに比べて、本作は戦闘シーンにも文章量を割いており、気合の程はうかがえるのですが……あまり面白くないので、逆に気合が入っていない方が(ボリュームが少ない方が)読んでいてストレスがなかったような気がしています。


また、これは僕の読解力不足かもしれませんが、『明確なテーマ』が見えるのが少々遅かったかなと。
「ヒーローを支えるお姫さま」、「探偵と助手」というテーマを僕が読解(?)できたのが、最終章前半とかなり遅い段階でして、
「あぁ、そういうふうに楽しめば良かったのか」と。
 それまでは本当に、おかしくなった学園生を一人ひとり教え諭しているだけに見えており、
悪くはないけど締りのない話だなぁとか思っていました。桜井さん、ごめんなさい! 


「ソナーニル」は物語中盤で既にテーマを読み取れたので、その線に乗りながら安心して楽しめたのですが、
本作は「これは結局どういう話なんだ?」という宙ぶらりんの時間が長く、少し焦れておりました。


ゲストキャラでもよくわからないことがありまして、音楽家の姉弟の問題と、「若草物語」姉妹の問題、
テスラは2つの兄弟物語を解決するのですが、これには何か意味があったのでしょうか。


『スミリヤ家と、その周囲の幼馴染たち』という大家族、『マルセイユ洋上学園都市10万の学生』という大家族と関連させて、
家族というテーマを押し出そうとしたのかな?とも思うのですが、やや中途半端に感じました。
ケースが2つなので、そんな意図はなくたまたま2つ兄弟モノを作っただけかもしれませんが……。


☆最後に

個人的に、前作「紫影のソナーニル」(84点)は超えられませんでしたが、2作続けてしっかりとした骨組みを持つ物語を堪能することができました。
桜井氏の書く物語はテーマが明快で、爽やか・前向きで心地良い余韻が残るところが好きです。
今後も期待したいシリーズです。



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