2015年01月

俺タワー プレイしています

「艦隊これくしょん」は無事、扶桑姉さんと結婚。
いよいよやる事がなくなってしまいました。
任務は1回限りのものは全部やってしまいましたし、改二も全員なりました。 
鎮守府レベルは103です。

現状やることを無理にひねり出すならば

・実はクリアしていない5-5のクリア  →辛そう

・大型建造:武蔵、伊401、大鳳がいない→『資源これくしょん』ダルすぎる……

・(イベント限定艦以外の) いない艦娘掘り→酒匂、三隈、山雲、谷風、天津風がいませんが……。やるなら5-2三隈掘り? でもダルい……


という状況。
5-4でひたすらレベリングしていてもいいっちゃいいのですが、割と不毛だなぁと感じていまして。



というわけで、新しいゲームをプレイすることにしました。
「俺タワー」1月13日着工。ちょうど2週間ですね。
現在2-3をクリアしたところです。


始める前は「艦これ」の二番煎じだろ?と思っていたのですが、これがなかなかどうして、結構面白いのです。
ここでは「艦これ」と比較して、
「俺タワー」(プレイ開始2週間:2015年1月末時点での)の魅力と欠点を書いていこうと思います。

○は個人的に「艦これ」よりも優れていると思うところ。○○は特に素晴らしいところ。
△は善し悪しなところ。あるいは、あまり気にならないところ。
×は「艦これ」よりも劣っているところ。××は特にダメなところ。



○○手空きの時間が短い

疲労や入渠時間が発生するのは「艦これ」同様。
ですが、疲労の付き方は明らかに「俺タワー」の方が付きにくいです。
また、入渠時間も、「艦これ」に比べると相当短いものとなっています。
出撃や建造の際に資源を消費するのも同じですが、これまた資源の消費がとても優しい……というか
資源の回復速度が「艦これ」の比じゃないですね。
建てる施設によりますが、1日ぐらい放置しておくだけで、備蓄MAXになりますから。
面倒な遠征なども一切なしです。素晴らしい。


○一人ひとり能力が違う。スキルもそれぞれ持っている!

艦これのキャラクターは、『○○型』、『××型』と艦種によって能力が決まっており、
能力値クローンともいうべき、同じ能力を持った娘たちがいました。
しかし、『俺タワー』は全てのキャラクターが、それぞれ独自のステータスを持っていますし、
戦闘の際に使えるスキルもそれぞれ違います。


○○運よりもLV

「俺タワー」ではLVが上がると目に見えて能力値が上がります。
「艦これ」のように、回避と命中だけ……なんてことはありません。
能力値の上昇が実感できるので、LV上げが楽しいですし、仮にクリアできないマップでもLVを上げれば勝てる! というのがわかるので、ストレスのかかり具合が違います。


○○戦闘が面白い

以上の事から、戦闘が「艦これ」よりも断然面白いです。これが「俺タワー」の最大のウリじゃないかなぁと思います。特にスキル絡みは、とても楽しいですね。


○軽傷絵(中破絵)がエロい

「艦これ」よりも、全体的に軽傷絵がエロいです。嬉しいですなぁ。


△時間限定のダンジョンの存在

「俺タワー」には、12:00~14:00、18:00~20:00、22:00~0:00の間のみ開く『時の聖域』というダンジョンがあります。
ここ以外では非常に入手しづらい進化素材なるものが、このダンジョンでは手に入りますし、経験値的にもそこそこ美味しいので、必然、なるべく毎日この時間には「俺タワー」を起動することになります。
別に3つの時間帯すべてに張り付く必要は全くなく(というか、ニートさんでもなければできないべ?)
、22:00~0:00だけでもプレイできればいいと思いますし、
毎日毎日やらなくても構いません。どうせ次の日にもチャンスはめぐってきますしね。
そもそも、2時間ぶっとおしで出撃していれば建姫に怪我人も出てくると思うので、入渠的にもそこまでする必要はないです。
休日に関しても、僕は12:00~14:00の回はスルーしてます(18:00~20:00の回はやっちゃいますがw)
そんなわけで、無理なら無理で諦めもつくんですが……家にいる時はどうにも気になって、ログインしてしまうんですね。

そしてこの2時間でどうにか素材を集めようとするので、タイムアタック感があり、終了間際には
「駆け込みであと一戦だけでも!」という高揚があります。
しかし一方で、決まった時間拘束されるというのは、デメリットにもなりえますよね。
22:00~0:00の間にお腹が空いても、電話がかかってきても、
「今ちょっといいところだから!」って感じになっちゃいますw(電話には出てますけど:苦笑)


×知名度の低さと、同人等の盛り上がりのなさ

「艦これ」はプレイ人数がとても多いゲームですね。
Twitterでよく絡む方も複数人プレイなさっています。

一方「俺タワー」をプレイしている人は……ほとんどいない(汗)。
リアル友人の一人に布教を成功させたのですが、現状その人しか僕の周囲にやっている人がいませんw
また、「艦これ」は同人誌も沢山出ていますし、同人音楽などもいろいろありますよね。
「俺タワー」ではほとんど見た事がありません。
ゲーム本来の楽しみとは違う気もしますが、これは少し寂しいですね。


×キャラの背負う歴史の薄さと、名前の覚えにくさ

「艦これ」は元が軍艦だということもあり、それぞれの艦に歴史があります。
プレイしていくうちに調べてしまい、「時雨」のエピソードにジーンとさせられたりですとか、
「夕立」の奮戦ぶりに胸が熱くなったりですとか、そういう楽しみがありますよね。

「俺タワー」にはそれがないんです。
だって、「ペンチ」とか「軽トラック」とかですもん。歴史も何もあったもんじゃないですわ……。
その辺が、キャラの弱さにつながり、翻って同人活動の少なさなどにも繋がっているんじゃないかなぁ。


また、「艦これ」のキャラ名はキャラ名で、「磯波」だの「磯風」だの「大潮・黒潮・荒潮・満潮」だの、
名前が似ているので一見覚えにくさはありました。
ですが、覚えてしまえば楽ですね。


「俺タワー」はと言いますと……「コンパクトトラックローダーGB」、「コンストラクションサイン」、「オールテレーンクレーン」、「ラフテレーンクレーン」「SHLクローラクレーン」……長いッ!
その上、クレーン種など似たような名前も多くて、専門知識の全くない人間には非常に覚えにくいです。
略も作りにくいですし……。


×××進化素材、秘宝の存在と課金

個人的に、一番ネックになっているのがここです。

「艦これ」にも『設計図』というアイテムがありました。
ですが設計図が必要な艦は限られていました。
何より、「設計図」への課金はできませんでした。


「俺タワー」には『進化素材』と『秘宝』というアイテムがあります。
『設計図』にあたるのは『秘宝』になりますが、この『秘宝』の入手が非常に難しい。
どれぐらい難しいかと言いますと、『設計図』並に難しいです。

『改二』にあたる『第二進化』を果たすには、この『秘宝』が複数(4個!)必要になります。
特定の娘だけでなく、全改二に『秘宝』が必要になります。
更に、この『秘宝』は課金で買う事もできます。


……これなぁ。
他のブラウザゲーよりは良心的なのかもしれませんが、個人的にはとても萎えるんですよね。
「お金」さえあればチョー簡単に物事が解決。お金を払いたくなければ、ものすごい忍耐が強いられる。
無論、無理やり第二進化させる必要はないとはいえ、第二進化させること自体がゲームの大きな楽しみですからねぇ。
現状、第二進化の実装はまだ3人。秘宝に課金するなら、1人1200円なので3600円で済みます。
でもね、これからどんどん増えていくわけでしょ? その度に課金してたら身がもちませんよね。


ちなみに、『秘宝』ほどではないものの「改」にするための『素材』も非常に入手しづらいですね。
おかげで、LVは満たしているのに進化できない娘たちがゴロゴロおります。
そして『素材』もまた、『課金』で買う事ができます。嫌らしいですね……。




こういうことを書くと、『札束で殴るゲームに比べたらマシ!』というご意見が来ることは想像できます。
しかし、しかしですよ? 『札束で殴るゲーム』というのは個人的には思いっきりクソゲーです。
たかだか1つのゲームをプレイするのに、数万単位でお金をつぎ込むというのは僕から言わせればありえません。
(注:それで楽しめている方への批判ではないです。あくまで、僕の金銭感覚には合わないというだけの話です)


(ちなみに、『艦これ』にはトータル5000円ほど課金いたしました。
「お金のかからないゲーム」として有名になったゲームですが、こうして考えると意外に使っています。
とはいえ5000円なら、ゲームとして適正価格だと思います)


同様に『ゲーム内での努力』<『課金』というのも個人的にはあり得ないです。
それなら最初からゲームなどせず、お金を使った楽しい遊びをすればいいと思ってしまうので。
今後、イベントなどで『秘宝』が多数入手できるようならこの批判は的外れになるかもしれません。
的外れになればいいと思っています。



と、こんな具合でしょうか。
ゲームとしての面白さは「俺タワー」の方が優れていると個人的には思っています。

ただ、不透明な課金の行方(これからどんどん課金必須のゲームになっていくのか、艦これのように課金を抑えるゲーム設計を続けていくのか)が懸念材料といった感じでしょうか。

 

スティーヴ・ハミルトン 「解錠師」読了(バレあり)

評価は A+ 

口がきけず、鍵開けの巧い少年が、成り行きや周囲の状況から犯罪者へと身を落としていく物語。
悲惨な物語ではあるのですが青春小説としてもよくできており、切なくも希望の見えるラストもとても好みでした。

少年犯罪というのは、本人の資質もあるにはあるのでしょうが、周囲の影響というのはとても大きいのだなぁとつくづく考えさせられます。
自分は幸いそういうものには手を出しませんでしたが、 同中の人間でも少年院に入った人を2人ほど知っておりますし、発覚はしないものの面白半分に万引きをした友人もいました。
とかくカッコつけたがりだったり、繊細だったりする子供時代は、周囲の環境がどんなものであるかで、
あるいはその周囲に流されてしまうかどうかで、その後の人生も大きく変わってしまう危険性があります。


本作「解錠師」もまた、「口がきけない故に友達の少ない主人公」が、たまたまできた「唯一の友人」が余計なことをしたせいで学校のゴロツキと関わりができてしまい、そこから雪崩式により性質の悪い人間に目をつけられて、取り返しのつかない事態へと発展していきます。
小説という形ではなく、心を知らなければ押しも押されぬ立派な(?)犯罪者へと成長してしまう彼ですが、
彼の心にあったのはちょっとした見栄(プライドの高さ)と、恋人への想いだけで、真っ当な少年なんですよね。
実際の少年犯罪も、中にはこういう子がそれなりの数いるんじゃないかなぁと思わされました。
また、そういった道へ入り込まないためには、最初が肝心だなとも思いました。
段々と抜け出すのが難しくなっていくのが何ともリアルですね。


この「唯一の友人」が要らないことをしなければ、主人公は絵の才能を見出され、他の道もあったんじゃないかとつくづく思います。
一方で、その要らないことがあったからこそ、主人公は最愛のアメリアと出会えたわけで、悪い事ばかりではないのですが……。


最後は、希望の持てる終わり方で本当に良かったです。
少し遅れてしまいましたが、今からでも幸せになってもらいたいですね。


訳も非常に読みやすく、文章表現も巧いこともあり、500ページというページ数は全く苦になりませんでした。
とても面白かったです。 

ダン・シモンズ「ハイペリオン」読了(重バレあり)

評価は 


「こんな小説、読んだことない!」という驚き、衝撃を久々に味わうことができました。
個人的SFのオールタイムベスト3に入ると思います。それぐらい凄かった。


本作は「連作短編集」の構造をとっているのだけど、その「短編」のバラエティがまず凄い。


オーソン・スコット・カードの「死者の代弁者」を思わせるような、『司祭の物語』。
「異文化との接触」と「宗教」を描いた作品だ。
ハイペリオンに住むという、小人族の謎。
胸に埋め込まれた十字架から、肉体が復活する彼らの不気味さは筆舌に尽くしがたいものがあった。


2章『兵士の物語』は一見ラブロマンス(どちらかというとエロ寄り)風だが、それはフェイクで
突如ホラー展開を見せる。この、急転換が凄い。
戦場でHをしている最中に突然女性が怪物へと変身する。
ち○こを食いちぎろうとおま○こが閉じかかるのを、必死で引き抜いた拍子に射精してしまい、
怪物から逃げようと転がりながらまきちらした精液が、死んだ兵士たちに降りかかるという描写が良い。
B級エログロ(グロ?)と言ってしまえばそれまでだが、何とも鮮やかなシーンである。

「未来から過去へと遡る」という怪物や、「未来において、巡礼仲間の一人が死ぬ」という衝撃的な情報がもたらされるのもこの2章だ。


酩酊したような語り口で、幻想怪奇小説の色濃い『詩人の物語』。
「詩を書くことで、悪夢が生まれる」という物語もさることながら、個人的に驚いたのは「星々をまたいで作られた家」という発想。
簡単に言うなら、部屋と部屋との扉が「どこでもドア」になっていて、居間は「地球」のフランスに、
ダイニングは「火星」に、寝室は「アルファケンタウリ」にあるという具合。
部屋をうつるごとに変化する重力への言及があったりと、とても面白かった。


最も気に入ったのは『学者の物語』だ。
研究者だった25歳の娘が、ハイペリオンで事故に巻き込まれ「時間遡行症」にかかってしまう。
1日経つごとに1日ぶんだけ肉体的に若返る。それだけならまだしも、1日ぶんの記憶を失ってゆくのだ。


たとえば、西暦2010年の1月1日に20歳になる娘は、2011年1月1日に21歳、2015年1月1日には25歳になり、「時間遡行症」にかかる。
すると2016年1月1日には24歳、2017年1月1日には23歳、2020年1月1日には20歳に戻る。
そして、2020年1月1日に再び20歳を迎えた娘は、2011年1月1日~2019年12月31日までの記憶を失っている。
2021年1月1日に再び19歳を迎えれば、2010年1月1日~2020年12月31日までの記憶を失う。


記憶は「睡眠」と共に失われる。
なのでその娘が起きた瞬間、娘は今が2010年1月1日であり、昨日は2009年12月31日だと認識しているのだ。
当然2009年12月31日の記憶は、ハッキリと鮮明に覚えている。


この設定から紡がれるドラマは、本当に切なかったです。
恋人との記憶を少しずつ忘れ、ついに恋人の存在自体を忘れてしまったり。
誕生日なのに、招待したはずの友達が来ない
(本人は2009年の1月1日だと思っているが、実際には2021年の1月1日なので来なくて当然)とか、
昨日まで友だちが住んでいたはずの家に違う建物が立っているとか、昨日まで若かった親が急に歳をとっているとか。


特にキタのは「レーター アリゲーター」(ホワイル クロコダイル)でしょうか。
25歳のレイチェルが好んでいるダジャレなのですが、これは本当に小さい頃から気に入って使っていたダジャレだったんですね。
ところが、そのダジャレすら忘れてしまう。そのシーンで、本当に泣きそうになりました。


感動系の物語を描かせてもダン・シモンズは超一級でした。


5章の『探偵の物語』は、サイバーパンク風のストーリー。
個人的にサイバーパンクはイマイチ乗れない人間なので、この章は唯一あまりピンとこなかったです。


6章の『領事の物語』は、「オーソドックスな時間恋愛モノ」。
恒星間を旅する男と、星で男の帰りを待つ恋人の物語ですね。
男19歳、女16歳で出会った二人ですが、男が次に宇宙から帰ってきたときには男は20歳、女は26歳になっており、その次に帰ってきたときには男は21歳、女は38歳に~みたいな。
「時間モノ」でいうなら4章の『学者の物語』が落涙必至だったので、6章はそこまではいきませんでしたが、
それでも面白かったです。


6つの連作短編ですが、異種族コミュニケーションのSFあり、時間恋愛モノあり、サイバーパンクあり、
B級エログロあり、幻想怪奇小説あり、時間遡行の家族愛モノあり。
本当に色んなタイプの物語が描ける作家さんなんだなと、ほれぼれしてしまいます。


そして、それら6つに共通するのは『ハイペリオン』という一つの惑星にまつわる謎と、根底に流れる『時間』というテーマ。
これらの物語を束ねると見えてくる、「28世紀の世界(アウスターとニューアース、オールドアースなど)」や
未来から過去へと時間が流れる、「時間の墓標」の謎。


一つひとつのおかず(短編)もバラエティに富んでおりとてもおいしく、それらをまとめてお弁当(長編)として見ても完成度が極めて高い。
「ハイペリオン」は紛れもない、傑作でした。


そんな「ハイペリオン」の物語は、六人の巡礼が「時間の墓標」へと迫っていくところで終わります。
俗に言う「俺たちの闘いはこれからだ!」エンドですね。

彼らの旅の行く末や、残された数々の謎は、続編「ハイペリオンの没落」に引き継がれていきます。

 

2014年 ゲームランキングベスト10&読書ランキングベスト10

皆さん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

それでは、2014年にプレイしたゲーム/読んだ本のベスト10を発表します。
2014年に僕が触れた作品ということで、2014年発売の作品ではないことにご注意ください。


【ゲーム ベスト10】


10・艦隊これくしょん(ブラウザゲー 注:2014年3月下旬着任)

ブラウザゲーをここに入れるのには少々抵抗があるんですが、まぁゲームだしいいよねということで。
キャラゲーとして楽しめるSLG(になるのかな?)。
色々不満も多いのだけど、ダラダラとやってしまう魅力があった。
2015年1月の今もまだ、ダラダラとやっている……壮大な時間泥棒である。そろそろやめたい。


9・天秤のLa dea ―戦女神Memoria―

リメイク作という制限があるため、たとえば「Verita」や「Zero」に比べるとこじんまりとしている感は否めないが、
リメイクだと考えれば満足の出来。


8・瀬里奈

抜きゲーかと思ったら、テキストも良かったでござる。やはりキャラクターの魅力あってこその「抜き」ですよね。
タイトルになっている瀬里奈がさほど抜けなかったのは少々誤算だったけど、雪奈で抜けたのでいいです。


7・月に寄りそう乙女の作法1

服飾専門学校に通うお嬢さまと、女装メイドとしてくっついていく主人公という設定のゲーム。
「お嬢さま・メイド」な世界にも関わらず、王道のスポ根を描いたユルシュールシナリオが出色の出来。
桜小路ルナというヒロインもなかなかキャラが立っていて良い。


6・黄雷のガクトゥーン

桜井光の描くスチームパンクシリーズのエロゲ最新作。
前作までと比べ妙に垢抜けてしまったというか、普通になってしまったような気はするが、
ホームズへのオマージュを下敷きにした緻密なプロット構成は健在で安心。


5・大図書館の羊飼い

個人的大傑作「穢翼のユースティア」と比較すると物足りなさは残るものの、Augustらしいほのぼの楽しい日常シーンと、「ユースティア」のルキウス、ユースティアへのカウンターともなっている「羊飼い」の設定が面白い。
佳奈すけかわいいよ佳奈すけ。
俺もこんな学園生活送りたかったわ(遠い目)、と思える作品はいいですね。意外に少ないんだ、これが。


4・スーパードラモンクエスト(同人)

去年プレイしたRPG・SLGの中で、(フルプライスの商業ゲームを入れて)一番ハマったRPG。
この大ボリューム、この完成度には度肝を抜かれました。
エロは……あまり好みじゃなかったんですけど、それ以外は本当に良かった。
期待していなかったシナリオまで良かったし……こういう作品が埋もれているのが、同人作品の凄いところですね。


3・君と彼女と彼女の恋

異色作というか、とにかくインパクトの強い作品。システム周りをいじるような演出や、最後の二択など、印象に残る作品です。作者からプレイヤーへの『挑戦』が感じられる、こういう作品は応援したくなります。
ただ……そういう心意気は好きなのですが、これを1位や2位にするのはちょっと抵抗があるなぁと感じるのも事実ではありますね。


2・そして明日の世界より

数か月後に世界が滅ぶことを知った主人公たちが、『いつもの日常』を取り戻していくまでの作品。
設定から想像できるような派手な展開は皆無に等しい、静かな作品ですが、それがまた心地良かったです。
いつまでもこの世界に浸っていたいと感じられるような作品でした。
第一印象では御波派だったんですが、プレイ後は青葉派に。


1・Chushingura 46+1

忠臣蔵の赤穂浪士達が女性化した世界にタイムスリップし、何度もループを繰り返す作品。
薀蓄、描写から、歴史好きなライターの綿密な下調べが感じられ、安心して世界に入れるのが良い。
ループごとに展開が変わり、結ばれるヒロインも変わるというループものエロゲのお約束も文句なし。
4、5章がやや失速した感はあるものの、3章までは本当に素晴らしい(4・5章を入れても、2014年プレイ作品1位は揺るがない)。



【読書ベスト10】



10位 最果ての銀河船団/ヴァーナー・ヴィンジ

35年の「昼」と215年の「夜」を持つ、オンオフ星。蜘蛛型宇宙人の住むその星で、天才科学者シャキナーは原子力を発明する。それにより大きく変容する文化や、蜘蛛型宇宙人との交流が活き活きと描かれたヴィンジ渾身の力作。
「これぞスペースオペラ!」という作品で、1200ページという長さなのに全然辛くなかったです。


9位 キリンヤガ/マイク・レズニック

コリバという老人の夢(キクユ族のユートピア)が生まれ、育ち、崩壊するまでの物語。どの章も良いが、第二章「空にふれた少女」、第四章「マナモウキ」が特に良かった。
ただ、『アフリカ』を描いた作品としては以前に読んだチヌア・アチェベの「崩れゆく絆」が素晴らしく、それと比較してしまうとちょっと評価が辛くなってしまった。いや、「キリンヤガ」も好きですけどね!


8位 エンダーのゲーム/オーソン・スコット・カード

異文化コミュニケーションと、キリスト教的な「赦し」を描いた名作。
理解できない相手のことを恐れ、徹底的に叩き潰す人間の悲哀と、それら全てを赦すバガーの対比が切ない。
「エンダーのゲーム」が気に入った方は、続編の「死者の代弁者」も是非。


7位 恋人たち/フィリップ・ホセ・ファーマー

異種族間の悲恋モノとして泣かせるとともに、言語・異種族の生体・宗教文化など、背景に流れるSF要素も緻密に組み立てられた作者のメジャーデビュー作。世界観重視のSF小説として十分な強度がありながら、恋愛小説としても一級品。


6位 ラスト・チャイルド/ジョン・ハート
一年前、双子の妹を亡くしたジョニー。父親も失踪し、母親はクズ男と付き合い始めて薬漬けの毎日。
そんな状況で、ジョニーは親友のジャック、ジョニーの力になりたいと願う刑事ハントと共に、妹・父の行方を追っていく……。
同じく、歯車の狂った家族の再生を描いたロバート・B・パーカーの「約束の地」と迷ったが、今回は「ラスト・チャイルド」をベスト10に選出した。「ラスト・チャイルド」が楽しめた方は、パーカーの諸作品(「約束の地」、「初秋」、「レイチェルウォレスを探せ」など)も是非。逆にパーカー好きの方は、「ラスト・チャイルド」がお薦めです。


5位 永遠の終わり/アイザック・アシモフ

壮大なタイムスケールで描かれる『エタニティ世界』の真相と、そこから導き出される文化の変遷に鳥肌。
なんと15万世紀という時間を、過去に未来にと飛び回る。あまりにもイケてない32歳童貞男の主人公にも注目。
同著者の「ファウンデーション」(1巻だけでも良いので)を読んでおくと、面白さ倍増。


4位 愚者の聖戦/クリフォード・シマック(短編集)

収録6作全てハズレなしの、素晴らしい短編集。
植物型異星人との交流を描いた「緑の親指」は、長編「都市」と並んでシマックの最高傑作ではないだろうか。
「建国の父」は、長編「中継ステーション」の良い所だけを凝縮したような作品。
シマックの作品は、「旧き良き」というフレーズに相応しい。牧歌的な風景と、鋭い感受性が光る。


3位 天の光はすべて星/フレドリック・ブラウン

宇宙に魅せられ夢を追い続ける57歳の主人公は、45歳のヒロインの支えもありついに夢を掴みかけるが……。
端から見れば「いい年にもなって」と言われてしまうかもしれないが、夢に向かってひたむきな主人公の姿は、思わず応援せずにはいられない。
しみじみと読ませる名作。


2位 タイムマシン/H・G・ウェルズ

タイムマシンものの原点とも言える古典的名作は、2014年の今読んでもとてつもなく面白い。
子どもの頃に映画版「ドラえもん」を見たときのような、夢・スリル・ワクワクを味わわせてくれた。
200ページにも満たないボリュームでも、壮大なスケールの作品は描けるという好例。


1位 ある日どこかで/リチャード・マシスン

余命わずかな青年が、往年の憧れの女優に会いにタイムスリップする、時を越えたラブストーリー。
僕はこういう筋書きがとても大好きで、あらすじを知った時から読んでみたいと思っていましたが、
本作はその期待に十二分に応える出来で、何度も胸を打ちました。

 

ジョン・ハート「ラスト・チャイルド」読了(バレあり)

評価は 
 
一年前、双子の妹を亡くしたジョニー。父親も失踪し、母親はクズ男と付き合い始めて薬漬けの毎日。
そんな状況で、ジョニーは親友のジャック、ジョニーの力になりたいと願う刑事ハントと共に、妹・父の行方を追っていく……。

 
ジャックの家族、ハントの家族も含め、歯車の狂った家族が再生していくまでを描くヒューマンドラマとして、とても面白い作品で、アメリカ・イギリス二つのミステリ賞を受賞したのもうなずける作品だと思いました。


真犯人に関しては、割とあっさり推理できてしまうのですが(怪しい人間が少ないので……)、真犯人の犯行動機もまた、家族を想ってのことで。許せない犯罪であることは間違いないのですが、こんなところにも家族の絆が持ち出されてくるあたりが、何とも言えずやるせないですね。
「正」の意味だけではなく、「負」の意味でも描けており、作品に深みを与えているように感じます。


作中で最も読者に嫌われるであろう、ジョニーの母と付き合っているクズ男は、もう少し苦しんでも良かったのになぁとは思いましたが(苦笑)。
最後も、ハッピーとは言わないかもしれませんが、読後感の良い終わり方で気に入りました。


読書に明け暮れた2014年を締めくくるにふさわしい力作でした。

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