ドイツ 1-1 スペイン
欠場者(ス) DFナダル(出場停止)
試合内容 B
MOM
GK イルクナー(60) スビサレッタ(50)
DF コーラー(50) アルコルタ(50)
ベルトホルト(50) アベラルド(40)
マテウス(55) セルジ(65)
MF シュトルンツ(30) DF フェレール(50)
ザマー(55) MF グァルディオラ(60)
エッフェンベルク(55) イエロ(55)
ヘスラー(65) ルイス・エンリケ(55)
メラー(50) カミネロ(50)
ブレーメ(50) ゴイコエチェア(60)
FW クリンスマン(65) サリナス(45)
監督 フォクツ B クレメンテ C
【ド】
メラー(50)→フェラー B
【ス】
グァルディオラ(60)→カマラサ ?
ゴイコエチェア(65)→バケーロ ?
ドイツとスペインと言えば、2008~2016年現在に至るまで、世界の二大強豪と呼んでも差し支えない、
まさに最強国同士の一戦と言える。
が、そこはそれ。1994年当時のスペインは今とは違い、さほど強豪国ではなかった、はず。
少なくともピッチの上でのプレイを見る限り、現在とは隔世の感がある。
ティキ・タカと言われるバルサスタイルで一世を風靡している現在のスペインとは違い、94のスペインはサイドからのドリブル突破(セルジ、ルイス・エンリケ、ゴイコエチェア、カミネロ)を主軸にしたチームだ。
球離れが特段早いわけではないが、サイドからの突破は見ていて面白い。
だが一方で、ワントップのフリオ・サリナスはいかにも頼りない。
(個人的に、横浜マリノスで活躍した選手でもあり、サッカー雑誌のインタビュー記事でも彼の人柄に触れ、好意を持っている選手なだけに、あまり叩きたくないんだけど)
そして、クレメンテ監督の采配は非常に守備的……ともすれば臆病にも映る。
この試合でも、初戦で勝ち点1しか挙げられなかっただけに、できれば勝ちたい試合だっただろうに、
グァルディオラ→カマラサという守備固めの采配。
もう少し思い切れないものかと思ってしまう。
一方のドイツは1990年世界チャンピオンのメンバーをズラリと並べた、当時としては最強のチームだと思うのだが……今一つ強さがよくわからない。もちろん弱いということはないのだが。
そんな中、この試合ではゲームメーカーのヘスラーとFWのクリンスマンのホットラインは破壊力を見せた。
しかし、何度も挙げるのも手前味噌ではあるが、86準優勝、90優勝、92準優勝、96優勝と、
世界に敵なしを誇る黄金時代を迎えていたはずのドイツなのだから、もう少し相手を圧倒する試合を見せてほしい……と思ってしまう。
そういうチームでもなかったのかなぁ?
この試合で得た勝ち点1をプラスし、ドイツは危なげなく決勝トーナメントに進出。
しかし、優勝候補筆頭、という感じはまるでしない。
さて、ドイツVS韓国の試合が残っているものの、ひとまずベスト16が決まった。
ここまでのベスト16の雑感を、(大会後の成績については知らないものとして。しらじらしくなるかもしれないがw)あげていきたい。
ブラジル【Sクラス】……果敢なオーバーラップを見せる左SBのレオナルド、DHのドゥンガのゲームメイク、そして前線には最強2トップのロマーリオ&ベベット。GKにはタファレルが君臨し右SBのジョルジーニョは勤勉。全く隙がなく、まさに最強。トーナメント1回戦の相手はアメリカ。開催国の勢いは侮れないが、戦力を考えれば圧倒できるはずだ。
アルゼンチン【A-クラス】……予選リーグの戦いぶりは、ブラジルと並んでSクラス。だが、その快進撃を支えた大エースのマラドーナと2トップの1人、カニーヒァが大会を去ってしまった。これはあまりにも痛く、ブラジルの対抗馬としては推しづらい。それでも、SBのチャモのオーバーラップ、DHレドンドとシメオネのコンビは洗練されており、FWにはバティストゥータがいる。強豪の一角だろう。トーナメントの1回戦は曲者ルーマニア。戦力的には互角か。
ドイツ【Aクラス】……今まで散々書いてきたように、この時代のドイツはまさに黄金時代。ワールドカップでは82年大会から3回連続で決勝まで駒を進めている、最強国家である。予選リーグは相手に恵まれたにしてはピリっとしなかったが、大会後半戦に向けて力を温存している可能性も否めない。特に守備には安定感があり、前線のクリンスマンの活躍にも注目だ。ベスト4までは強豪らしい強豪と当たる事のない恵まれた組み分けもあり、今大会もまた主役を務めるのではないだろうか。(いや、伏兵に足元をすくわれるのは知ってるんですけどねw 普通予想できないでしょ)
ルーマニア【A-クラス】……伏兵グループの中で特に面白い存在なのがルーマニア。10番のハジから9番のラドゥチョウへのホットラインは、アルゼンチンのマラドーナ→カニーヒァラインを髣髴とさせる。カウンタースタイルながら、非常にスペクタクルで見るものを飽きさせない好チームがどこまで駒を進められるのか。一方でスイスには呆気なくやられてしまったように、好不調の波はひときわ激しい。1回戦の相手はアルゼンチン。超えるには厳しい相手だが、好調時の彼らなら互角の戦いに持ち込めるかもしれない。中盤の底を占めるルペスク&ポペスクもいぶし銀で、このポジションが安定しているチームは地味に強い。
オランダ【A-クラス】……フリット、ファンバステンの欠場が見るものを落胆させたオレンジ軍団だが、前線には期待の新鋭ベルカンプが登場。最終ライン、ライカールト、クーマン、フランク・デブールからの精緻なロングボールにタウメントのサイド突破など、多彩な攻撃は健在だ。
スウェーデン【A-クラス】……核となるゲームメイカーの不在は物足りないが、その分、攻撃の責任が分散され、変幻自在なアタックを見せる面白いチームだ。その中ではやはりブローリンが基点だろうか。ダーリン、ケネット・アンデションの2トップも含め、FW陣の実力だけを見れば、ブラジル、アルゼンチンと並んでSクラスかもしれない。守っては守護神ラベリがチームを引っ張る。
ナイジェリア【A-クラス】……華麗で奔放で……ファウルが多く、集中力が続かない。良くも悪くも「これぞアフリカ」な魅力爆発のナイジェリア。前線のアモカチ、イェキニ、シアシアらの、身体能力に裏打ちされたアクロバチックな攻撃サッカーは見もの。ただ、ファウルを連発し一瞬の隙を突かれて敗れたアルゼンチン戦を見るに、老練な強豪国と戦うにはまだ経験不足か? 90年のカメルーンに引き続き、アフリカサッカーの魅力を世界にアピールする存在。
イタリア【Bクラス】……頼みの綱のロベルト・バッジョは終始沈黙、守備の要バレージは負傷で離脱し、首の皮1枚でベスト16に滑り込む。中盤の底から前線に飛び出すディノ・バッジョがチームの主軸で、働き蜂のシニョーリが衛星のように敵をかき回すものの得点は遠い。当時の世界最強チーム、ACミランのメンバーをそろえている事から強豪国のはずなのだが……というのがこの時点での評価。まさかこのチームが決勝にまで上がるとはねぇ。
スイス【Bクラス】……非常に組織化されており、堅実で、丁寧な好チーム。皆がそれぞれの動きをよく解っている事が傍からも見て取れるが、反面個々の能力は落ちる。そんな中、サイドアタッカーのズッターがチームを引っ張り続けている。FWがもう少し頼りになれば良いのだが……。
ベルギー【B+クラス】……ぱっとしないパフォーマンスの中、守護神プロドームがチームを救い続け、強豪オランダにも勝利。まだ本領発揮とまでは言わないものの、10番のシーフォがチームを牽引。だが、それに応えるFWがいない……。
スペイン【B+クラス】……カミネロ、ゴイコエチェアにセルジとルイス・エンリケ。サイドアタック偏重ではあるものの、果敢に突破を仕掛ける姿が楽しい好チームではあるが、FWが……。
アメリカ【B-クラス】……戦力的にはCクラスだが、開催国の地の利を考慮に入れてのB-。ララス&バルボアのCBコンビや前線の快速スチュアートなど、戦う気持ちが伝わってくる好チームだが、まぁあまり巧くはないですね……。
メキシコ【B-クラス】……中盤のルイス・ガルシア、ガルシア・アスペという二人のガルシアが目立っているが、インパクトは弱い。もっともトーナメント1回戦はブルガリアが相手。戦力的には互角であり、ここを突破し、悲願のベスト8進出を決める事こそがこの大会の彼らの目標だろう。
ブルガリア【C+クラス】……中盤の働き蜂レチコフがチームをぐいぐいと引っ張っているものの、あまり強い印象がないブルガリア。しかしこのチームもまた、ビッグサプライズで大会を盛り上げてくれる。ナイジェリアにボコボコにされ、最弱国ギリシャに勝ち、強豪とはいえマラドーナが抜けた上に既に突破を決めていたアルゼンチンに勝った予選リーグの戦いぶりからは、とても強いチームには思えなかったのだが……。
アイルランド【C+クラス】……開幕戦であのイタリアを撃破した、とはいえ、アイルランドが良かったというよりはイタリアが悪すぎた模様。メキシコには中盤の主導権を握られ、ノルウェー相手には最低の退屈試合で0-0。守備は固いだろうが、攻撃に見るべきものはないと言って良い。
サウジアラビア【C+クラス】……28年ぶりにアジアに勝利をもたらした、アラビアの雄。アジア最強GKデアイエの奮闘と、ベルギー戦での10番オワイランに代表される個人能力の高さ、ドリブルの巧さが目をひいた。とはいえ、デアイエが頑張る=攻められている証拠でもあるし、ここから先に期待するのは少々酷。アジア代表として少しでも上を目指してほしい気持ちはあるものの……。
とまぁ、既に結果が出ている22年前の大会で、もちろん僕も結果を知っている。
そんな大会の展望というのはいかにも失笑モノではありますが、やはりここまでの試合のパフォーマンスだけを見て、一度記事を書いておきたいと思い、恥を忍んで書きました。
欠場者(ス) DFナダル(出場停止)
試合内容 B
MOM
GK イルクナー(60) スビサレッタ(50)
DF コーラー(50) アルコルタ(50)
ベルトホルト(50) アベラルド(40)
マテウス(55) セルジ(65)
MF シュトルンツ(30) DF フェレール(50)
ザマー(55) MF グァルディオラ(60)
エッフェンベルク(55) イエロ(55)
ヘスラー(65) ルイス・エンリケ(55)
メラー(50) カミネロ(50)
ブレーメ(50) ゴイコエチェア(60)
FW クリンスマン(65) サリナス(45)
監督 フォクツ B クレメンテ C
【ド】
メラー(50)→フェラー B
【ス】
グァルディオラ(60)→カマラサ ?
ゴイコエチェア(65)→バケーロ ?
ドイツとスペインと言えば、2008~2016年現在に至るまで、世界の二大強豪と呼んでも差し支えない、
まさに最強国同士の一戦と言える。
が、そこはそれ。1994年当時のスペインは今とは違い、さほど強豪国ではなかった、はず。
少なくともピッチの上でのプレイを見る限り、現在とは隔世の感がある。
ティキ・タカと言われるバルサスタイルで一世を風靡している現在のスペインとは違い、94のスペインはサイドからのドリブル突破(セルジ、ルイス・エンリケ、ゴイコエチェア、カミネロ)を主軸にしたチームだ。
球離れが特段早いわけではないが、サイドからの突破は見ていて面白い。
だが一方で、ワントップのフリオ・サリナスはいかにも頼りない。
(個人的に、横浜マリノスで活躍した選手でもあり、サッカー雑誌のインタビュー記事でも彼の人柄に触れ、好意を持っている選手なだけに、あまり叩きたくないんだけど)
そして、クレメンテ監督の采配は非常に守備的……ともすれば臆病にも映る。
この試合でも、初戦で勝ち点1しか挙げられなかっただけに、できれば勝ちたい試合だっただろうに、
グァルディオラ→カマラサという守備固めの采配。
もう少し思い切れないものかと思ってしまう。
一方のドイツは1990年世界チャンピオンのメンバーをズラリと並べた、当時としては最強のチームだと思うのだが……今一つ強さがよくわからない。もちろん弱いということはないのだが。
そんな中、この試合ではゲームメーカーのヘスラーとFWのクリンスマンのホットラインは破壊力を見せた。
しかし、何度も挙げるのも手前味噌ではあるが、86準優勝、90優勝、92準優勝、96優勝と、
世界に敵なしを誇る黄金時代を迎えていたはずのドイツなのだから、もう少し相手を圧倒する試合を見せてほしい……と思ってしまう。
そういうチームでもなかったのかなぁ?
この試合で得た勝ち点1をプラスし、ドイツは危なげなく決勝トーナメントに進出。
しかし、優勝候補筆頭、という感じはまるでしない。
さて、ドイツVS韓国の試合が残っているものの、ひとまずベスト16が決まった。
ここまでのベスト16の雑感を、(大会後の成績については知らないものとして。しらじらしくなるかもしれないがw)あげていきたい。
ブラジル【Sクラス】……果敢なオーバーラップを見せる左SBのレオナルド、DHのドゥンガのゲームメイク、そして前線には最強2トップのロマーリオ&ベベット。GKにはタファレルが君臨し右SBのジョルジーニョは勤勉。全く隙がなく、まさに最強。トーナメント1回戦の相手はアメリカ。開催国の勢いは侮れないが、戦力を考えれば圧倒できるはずだ。
アルゼンチン【A-クラス】……予選リーグの戦いぶりは、ブラジルと並んでSクラス。だが、その快進撃を支えた大エースのマラドーナと2トップの1人、カニーヒァが大会を去ってしまった。これはあまりにも痛く、ブラジルの対抗馬としては推しづらい。それでも、SBのチャモのオーバーラップ、DHレドンドとシメオネのコンビは洗練されており、FWにはバティストゥータがいる。強豪の一角だろう。トーナメントの1回戦は曲者ルーマニア。戦力的には互角か。
ドイツ【Aクラス】……今まで散々書いてきたように、この時代のドイツはまさに黄金時代。ワールドカップでは82年大会から3回連続で決勝まで駒を進めている、最強国家である。予選リーグは相手に恵まれたにしてはピリっとしなかったが、大会後半戦に向けて力を温存している可能性も否めない。特に守備には安定感があり、前線のクリンスマンの活躍にも注目だ。ベスト4までは強豪らしい強豪と当たる事のない恵まれた組み分けもあり、今大会もまた主役を務めるのではないだろうか。(いや、伏兵に足元をすくわれるのは知ってるんですけどねw 普通予想できないでしょ)
ルーマニア【A-クラス】……伏兵グループの中で特に面白い存在なのがルーマニア。10番のハジから9番のラドゥチョウへのホットラインは、アルゼンチンのマラドーナ→カニーヒァラインを髣髴とさせる。カウンタースタイルながら、非常にスペクタクルで見るものを飽きさせない好チームがどこまで駒を進められるのか。一方でスイスには呆気なくやられてしまったように、好不調の波はひときわ激しい。1回戦の相手はアルゼンチン。超えるには厳しい相手だが、好調時の彼らなら互角の戦いに持ち込めるかもしれない。中盤の底を占めるルペスク&ポペスクもいぶし銀で、このポジションが安定しているチームは地味に強い。
オランダ【A-クラス】……フリット、ファンバステンの欠場が見るものを落胆させたオレンジ軍団だが、前線には期待の新鋭ベルカンプが登場。最終ライン、ライカールト、クーマン、フランク・デブールからの精緻なロングボールにタウメントのサイド突破など、多彩な攻撃は健在だ。
スウェーデン【A-クラス】……核となるゲームメイカーの不在は物足りないが、その分、攻撃の責任が分散され、変幻自在なアタックを見せる面白いチームだ。その中ではやはりブローリンが基点だろうか。ダーリン、ケネット・アンデションの2トップも含め、FW陣の実力だけを見れば、ブラジル、アルゼンチンと並んでSクラスかもしれない。守っては守護神ラベリがチームを引っ張る。
ナイジェリア【A-クラス】……華麗で奔放で……ファウルが多く、集中力が続かない。良くも悪くも「これぞアフリカ」な魅力爆発のナイジェリア。前線のアモカチ、イェキニ、シアシアらの、身体能力に裏打ちされたアクロバチックな攻撃サッカーは見もの。ただ、ファウルを連発し一瞬の隙を突かれて敗れたアルゼンチン戦を見るに、老練な強豪国と戦うにはまだ経験不足か? 90年のカメルーンに引き続き、アフリカサッカーの魅力を世界にアピールする存在。
イタリア【Bクラス】……頼みの綱のロベルト・バッジョは終始沈黙、守備の要バレージは負傷で離脱し、首の皮1枚でベスト16に滑り込む。中盤の底から前線に飛び出すディノ・バッジョがチームの主軸で、働き蜂のシニョーリが衛星のように敵をかき回すものの得点は遠い。当時の世界最強チーム、ACミランのメンバーをそろえている事から強豪国のはずなのだが……というのがこの時点での評価。まさかこのチームが決勝にまで上がるとはねぇ。
スイス【Bクラス】……非常に組織化されており、堅実で、丁寧な好チーム。皆がそれぞれの動きをよく解っている事が傍からも見て取れるが、反面個々の能力は落ちる。そんな中、サイドアタッカーのズッターがチームを引っ張り続けている。FWがもう少し頼りになれば良いのだが……。
ベルギー【B+クラス】……ぱっとしないパフォーマンスの中、守護神プロドームがチームを救い続け、強豪オランダにも勝利。まだ本領発揮とまでは言わないものの、10番のシーフォがチームを牽引。だが、それに応えるFWがいない……。
スペイン【B+クラス】……カミネロ、ゴイコエチェアにセルジとルイス・エンリケ。サイドアタック偏重ではあるものの、果敢に突破を仕掛ける姿が楽しい好チームではあるが、FWが……。
アメリカ【B-クラス】……戦力的にはCクラスだが、開催国の地の利を考慮に入れてのB-。ララス&バルボアのCBコンビや前線の快速スチュアートなど、戦う気持ちが伝わってくる好チームだが、まぁあまり巧くはないですね……。
メキシコ【B-クラス】……中盤のルイス・ガルシア、ガルシア・アスペという二人のガルシアが目立っているが、インパクトは弱い。もっともトーナメント1回戦はブルガリアが相手。戦力的には互角であり、ここを突破し、悲願のベスト8進出を決める事こそがこの大会の彼らの目標だろう。
ブルガリア【C+クラス】……中盤の働き蜂レチコフがチームをぐいぐいと引っ張っているものの、あまり強い印象がないブルガリア。しかしこのチームもまた、ビッグサプライズで大会を盛り上げてくれる。ナイジェリアにボコボコにされ、最弱国ギリシャに勝ち、強豪とはいえマラドーナが抜けた上に既に突破を決めていたアルゼンチンに勝った予選リーグの戦いぶりからは、とても強いチームには思えなかったのだが……。
アイルランド【C+クラス】……開幕戦であのイタリアを撃破した、とはいえ、アイルランドが良かったというよりはイタリアが悪すぎた模様。メキシコには中盤の主導権を握られ、ノルウェー相手には最低の退屈試合で0-0。守備は固いだろうが、攻撃に見るべきものはないと言って良い。
サウジアラビア【C+クラス】……28年ぶりにアジアに勝利をもたらした、アラビアの雄。アジア最強GKデアイエの奮闘と、ベルギー戦での10番オワイランに代表される個人能力の高さ、ドリブルの巧さが目をひいた。とはいえ、デアイエが頑張る=攻められている証拠でもあるし、ここから先に期待するのは少々酷。アジア代表として少しでも上を目指してほしい気持ちはあるものの……。
とまぁ、既に結果が出ている22年前の大会で、もちろん僕も結果を知っている。
そんな大会の展望というのはいかにも失笑モノではありますが、やはりここまでの試合のパフォーマンスだけを見て、一度記事を書いておきたいと思い、恥を忍んで書きました。