2016年07月

Euro2016 準々決勝 フランスVSアイスランド

    フランス  5-2   アイスランド

主審  B
試合内容 B-
MOM FW アントワン・グリーズマン(80)(フランス)

GK ロリス(60)       ハルドールソン(40)
DF コシールニー(55)    サイバルソン(45)
  サーニャ(50)      ラグナル・シグルドソン(40)
  エブラ(50)       アルナソン(40)
  ウンティティ(55)     スクラーソン(45)
MF マトゥイディ(60)     グズムンドソン(40)
  ポグバ(75)       グンナルソン(45)
  シソッコ(65)       ギルフィ・シグルドソン(60)
  パイェ(75)        ビルキル・ビャルナソン(45)
FW グリーズマン(80)     シグソールソン(55)
   ジルー(70)       ボドバルソン(40)

監督 デシャン B+      ラガーベック B

【フ】
ジルー(70)→ジニャック(60)
コシールニー(55)→マンガラ(55)
パイェ(75)→コマン ?

【ア】
アルナソン(40)→インガソン(50)
ボドバルソン(40)→フィンボガソン(45)
シグソールソン(55)→グジョンセン ?

【フランス】

相手の守備力の問題もあるかもしれないが、中盤で自由を享受したフランス攻撃陣は、素晴らしい連動で
次々とゴールを奪った。
予選リーグでの拙攻から見違えた要因は、ポグバの復調が大きい。
ポグバ、そしてマトゥイディが(マトゥイディはまだまだだが)前線と中盤を繋ぐ接着剤となることで、フランスの攻撃は華麗な色彩を帯びる。
今大会絶好調のパイェ、グリーズマンはこの日も素晴らしく、不調だったジルーも2ゴールと、準決勝ドイツ戦に向けて、そして優勝に向けていよいよ調子が上がってきた。
ただ、アイスランドに2失点を喫した守備は懸念材料だ。
いくらアイスランドが、ここまで全試合にゴールを挙げてきたチームとはいえ、2点は取られすぎである。
今一度、マークの受け渡しなど、細かな守備の修正を確認したいところ。

【アイスランド】 

偉大なるアイスランドの冒険が終わった。
雨の影響か、はたまたアウェイだからか、前半早い時間に2失点を喫し気落ちしたか、
今日のアイスランドはいつもに比べ球際が大人しく、今大会を湧かせてきた彼ららしいサッカーはあまり見られなかった。
しかしそれでも、後半2ゴールを奪ってみせ、サポーターの期待に応えたのはさすがだ。
アイスランドは全試合で相手からゴールを奪った。今大会、PK以外の失点がないフランスからも2ゴールを奪った。
負けたチームを讃えるアイスランドサポーター、恒例のワーチャント。
最後まで気持ちの良いチームだった。彼らの健闘を讃えたい。

Euro2016 準々決勝 ドイツVSイタリア

   ドイツ  1-1     イタリア
PK                     6-5

主審   B
試合内容 A
MOM ヨアヒム・レーヴ監督 (ドイツ)

GK ノイアー(65)     ブッフォン(60)
DF  フンメルス(65)    ボヌッチ(55)
   ボアテンク(55)    キエッリーニ(60)
   へクター(65)     バルザーリ(55)
   ヘーベデス(55)     フロレンツィ(65)
   キンミッヒ(50)      デ・シーリオ(65)
MF  ケディラ(50)  ストゥラーロ(40)
   エジル(60)     ジャッケリーニ(35)
   ミュラー(50)     パローロ(45)
   クロース(65) FW ペッレ(40)
FW ゴメス(60)       エデル(45)

監督 レーヴ S       コンテ B+

【ド】
ケディラ(50)→シュバインシュタイガー(50)
ゴメス(60)→ドラクスラー(60)

【イ】
フロレンツィ(65)→ダルミアン C
エデル(45)→インシーニエ B+
キエッリーニ(60)→ザザ E


【ドイツ】

1対1でも勝ち、戦術でも勝った。
ここに来て、優勝候補に名乗りを挙げたイタリアに対し、万全の体制で勝負に挑んだドイツ。
その「油断のなさ」、相手への研究、修正力、そしてそれをやりきる力。
ドイツのレベルの高さを見せつける、素晴らしい勝利だった。

内容面でスペインを圧倒して勝ち進んできたイタリアに対し、本来、どちらかと言うとスペイン寄りのサッカーをするドイツは、「いつもどおりでは勝てない」と焦ったに違いない。
先制点を許し、縦に攻め急いだ結果、イタリアのショートカウンターを浴び続けたスペインを反面教師に
「縦に急ぐのは愚策」だということを悟ったのだろう。

そこでドイツは従来の4バックではなく、ヘーベデスを投入し5バック気味の3バックへと移行。
それだけではなく、ロングボールを多用してピッチを広く使い、意図的にボールを縦へと急がせない、相手を焦らすような戦いを見せた。
これは、PKに強いドイツとPKに弱いイタリアという伝統
「最悪、0-0のPKでも勝機がある」という自信から来る、余裕だったように思う。
まるで1-0でリードしているかのような、ポゼッション、ボール回しでイタリアを焦れさせたドイツ。
イタリアの守備の網にかからぬよう、安全第一でありながらロングレンジのパスを合わせるフィード力。
そして、中盤、最終ラインの争いで決して負けない球際の強さ。
文字どおりイタリアを「窒息」させた、ドイツ戦術の勝利だった。
その戦術の中心を1人選ぶのは難しいが、巧みな位置取りでパスコースを引き出したへクターの貢献は大きかったように思う。

後半15分過ぎから、イタリアが不要なファウルを連発したのは、ドイツの仕掛けた我慢比べに耐えきれなかったからだろう。
イタリアからすれば、過去のデータからPKは避けたいという思いもあったはずだ。
そのメンタルの動揺を素早く突いたドイツの先制点は完璧だった。
不運な形でPKを献上し、追いつかれてからも、従来の「窒息」戦術をやりきったメンタルの強さも含め、
試合巧者たるドイツの力、メンタルと、戦術プランの確かさを感じさせられる。

MOMは、個人にというよりもチーム全体に。
少し反則気味かなとも思ったが、この対イタリアシフトをチームに授けたレーヴ監督に捧げたい。


【イタリア】 

大会前は「史上最弱のイタリア」と揶揄されていた今大会のイタリア。
しかし、予選リーグではベルギーを、決勝トーナメントではスペインを内容面でも圧倒してその下馬評を覆してきた。
その見事な戦いぶりが、タレント力では圧倒的に優位である世界王者ドイツに、「対イタリアシフト」を決断させるまでに至ったのだ。

イタリアは、ドイツの敷いた「対イタリアシフト」を崩すことが結局できなかった。
やや幸運なPKを手に入れ、PK戦にまで持ち込んだものの結局破れてしまったが、
内容面では完敗だった。
大会前から危惧されていた「最弱」たるゆえんは、タレント力の差であり、1対1の強さの差である。
トッティやビエリのような、1対1で勝ちきる強さは、ペッレやエデルにはない。
結果、ペッレやエデルはドイツのへクターに、ヘーベデスに、フンメルスに完全に競り負けてしまった。
ピルロのような中盤のコンダクターも、ガットゥーゾのような1対1の鬼もイタリアにはいなかった。
ストゥラーロ、ジャッケリーニ、パローロの中盤は脆弱で、シュバインシュタイガー、クロースらに完全にゲームを支配されてしまった。
ボヌッチのロングフィードは大きな武器となったものの、中盤から前線にかけての1対1の弱さがドイツを崩せなかった大きな原因だ。

コンテ監督に落ち度はない。
むしろこの選手達を率いて、ここまで見事な戦いをしただけでも立派だと思う。
ザザのE評価は……試合終了間際に投入され、PKを外してしまった事によるもので、
評価不能とするかE評価とするかは迷った(彼のミスは詰まるところ1つだけだし、なんだかいじめみたいである)が……他の選手はPKも評価に含めているので、彼だけを例外とするのもどうかとは思い評価をつけた。


 

Euro2016 準々決勝 ウェールズVSベルギー

   ウェールズ 3-1    ベルギー

主審   C+
試合内容 A-
MOM CH アーロン・ラムジー(85)

GK ヘネシー(55)        クルトワ(55)
DF アシュリー・ウィリアムズ(65)  アルデルワイレルド(45)
  ガンター(55)         デナイエル(40)
  チェスター(45)        ムニエ(60)
  ニール・テイラー(80)     ジョルダン・ルカク(35)
  ベン・デイビス(50)    MF カラスコ(55)
MF アレン(65)         ナインゴラン(70)
   レドリー(60)        ヴィツェル(50)
   ラムジー(85)        アザール(60)
FW  ロブソン・カヌー(70)  MF デ・ブルイネ(60)
    ベイル(60)     FW ロメル・ルカク(60)

監督 コールマン A+        ヴィルモッツ  B-

【ウェ】
レドリー(60)→キング B-
ロブソン・カヌー(70)→ヴォークス B+
ラムジー(85)→コリンズ ?

【ベ】
カラスコ(55)→フェライニ(35)
ジョルダン・ルカク(35)→メルテンス C
ロメル・ルカク(60)→バチュアイ ?

【ウェールズ】

トーナメント1回戦、北アイルランド戦では相手に完全に抑え込まれ、ウェールズの勢いも落ちたかと思われたが、この日は予選リーグで見せた素晴らしいパフォーマンスを再び取り戻した。
ウェールズのサッカーは、英国系3チーム(北アイルランド、イングランド、アイルランド)に比べ、遙かにテクニカルであり、現在の欧州最先端でもあるスペイン、ドイツ系列のポゼッションサッカーだ。
善し悪しではないがそこが、同じく今大会に旋風を巻き起こしているアイスランドとの違いで、
アイスランドは「弱者のサッカーを突き詰め、突き詰めて結果を残している」のに対し、ウェールズはより洗練されたサッカーを志向している。
その中心軸となるのが中盤のアレンとラムジーの2人だ。
ウェールズが良い試合を見せる時は必ずこの2人が輝いている。
今日の試合のMOMはそのラムジー。2アシストでベルギー撃破最大の立役者となっただけに、次戦の出場停止は本当に痛い。
ラムジー抜きでポルトガルを崩せるのか。厳しいミッションだが、ベスト4という1つの奇跡をなしとげたチームに恐れはない。
この日はいまいち輝けなかった大エース、ベイルが再び勢いを取り戻すことを期待したい。
今大会では不調が目立った主将アシュリー・ウィリアムズにゴールが生まれたのも嬉しいポイントだ。
ラムジーの次に高得点をつけたのはニール・テイラー。
前半6分の大ピンチを2度にわたって防いだ彼が、ウェールズを救ったとも言えるだろう。
攻撃面でも素晴らしいクロスを見せた。
2点目を決めたロブソン・カヌーのゴールはビューティフル。
ベイルはともかくとして、ラムジーもアレンも、所属クラブでは絶対的なエースではない。
ましてロブソン・カヌーは2部リーグ所属の選手である。
しかし、ウェールズ代表での彼らは、所属クラブでの彼らとは違う。
卓越した戦術でチームの舵を取るコールマン監督の手腕も、賞賛すべきだろう。


【ベルギー】
   
タレントは優れているのにチームはバラバラ。2014の頃に比べれば少しはマシになっていたものの、
2012年から4年もチームを率いている割には、戦術の整備がされていない印象で、当然ヴィルモッツ監督の印象は悪い。
ただし、そうした面はともかくとして、この日の敗北に関しては一概にヴィルモッツだけを責めることはできないだろう。
ベルギーはCBコンパニ、ロンバーツという2人の主力DFを大会前に怪我で欠いた。
更にその2人の主力の代役となるエンヘルス、ボヤタまでも欠いた。
そしてハンガリー戦でイエローカードをもらったヴェルマーレンを出場停止で、ヴェルトンゲンを怪我で欠いた。
なんと6人もの主力DFを欠いたベルギーの最終ラインは、アルデルワイレルド1人を除き、5番手、6番手に位置するような選手たちなのだ。
この日は特に左サイドバックのジョルダン・ルカクの出来が壊滅的だったが、本来代表レベルの選手ではないのだと思われる。3失点も致し方なし、だろう。守備陣で唯一の及第点は右サイドバックのムニエで、2度ほど効果的なオーバーラップからゴールに結びついてもおかしくないクロスを上げた。

攻撃面に目を向ければ、
前半6分に訪れたビッグチャンスをウェールズ守備陣に止められたのは大きかったかもしれない。
そこにナインゴランのゴールが加われば2点をリードできたはずで、2-0ともなればこんな展開にはならな……かったと言いたいところだが、前半6分にゴールを決めていればナインゴランのゴラッソは生まれなかったような気もする。
ナインゴランのゴール後、完全にウェールズに主導権を明け渡した、ふがいない戦いぶりを観るに。

後半からはフィジカルモンスターのフェライニを投入。戦術フェライニのパワープレイに切り替える。
これが効を奏し、ウェールズ守備陣に脅威を与えたが、とはいえ……格上が取る戦術ではないというか、
こんな事しかできないのかという思いもあった。
フェライニはヘディングでは脅威となっていたものの、この日もラフプレイで悪目立ちしており、印象は良くない。
もっとも、アザール、デブルイネ、ルカクのトライアングルは限定的ではありながらもウェールズ守備陣を脅かしていたし、ナインゴランはゴールも含めて1人奮闘していた。
敗因はやはり守備陣。その守備陣は上述したように6人もの主力を欠いていた。

ベルギーほどのタレントがいれば、もう少し良いサッカーもできそうなものではあるが、
守備陣が崩壊するほどの怪我人、欠場者に見舞われたのは不運だったとも言える。




 
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