【】は大会前に書いた記事。青字は感想が変わった部分
【☆グループD
【☆グループD
チームランク 個人的ワクワク度
65% アルゼンチン A- B-
50% ナイジェリア B+→B C
45% クロアチア B+→A- B-→B+
40% アイスランド B- A→A-】
☆クロアチア代表
大会前から死の組と目されていたグループを、悠々と突破したのはクロアチア。
大会屈指の司令塔モドリッチを基点に、精度の高いロングパスでダイナミックな展開を演出。
ラキティッチ、ペリシッチ、レビッチ、マンジュキッチといった活力に溢れるアタッカー陣。
特にアルゼンチン戦では、完全に中盤を制圧。結果だけでなく内容でも強国を圧倒した彼らは
今大会屈指のダークホースと言える。
不安要素はほとんどないが、懸念点を挙げるなら
予選リーグの勢いを決勝トーナメントに持ち越せるかどうか。
Euro2016では、グループリーグ最終戦で完璧な内容でスペインを下し、
一躍優勝候補に挙がったと思いきや、トーナメント1回戦ではポルトガルを相手に良い所なく沈黙した。
トーナメント1回戦の相手はデンマーク。
力関係では明らかにクロアチアが優勢だけにベスト8進出は固いだろう。
クロアチアにとってはベスト8でも満足できる結果かもしれないが、更にその先、
順当ならスペインと準々決勝で当たる。
ここに勝てばベスト4。今大会のクロアチアには、躍進を期待したいところだ。
☆アルゼンチン
一方、大会前から懸念されていた通りの『名ばかり優勝候補』ぶりを露呈したのがアルゼンチンだ。
現役No1の呼び声も高いメッシが孤立し続けるその様は、2010年ワールドカップでベスト8敗退に終わったアルゼンチンを彷彿とさせる。
サイドアタッカーを無理にSBで起用する(当時はホナス・グティエレス。今大会はサルビオ)ところも同じだ。
チームの鍵はバネガだろう。アイスランド戦で交代出場、クロアチア戦では不出場、ナイジェリア戦で先発出場したこのMFがいる時間帯は、アルゼンチンのパスの回りが格段に良くなるのだ。
まさにチームに欠かせないMFだけに、何故この選手を常時スタメンで使わないのか、
正直サンパオリの采配には疑問が残る。
カウンターを狙うには守備が脆く、かと言ってスペイン・ドイツといった国には、ポゼッション能力で到底及ばない。スペインドイツどころか、クロアチアにすら及ばないぐらいだ。
このチームが活路を見出すとすれば、ウルグアイ式『全員で守って、前線のメッシ&イグアイン(アグエロ)にお任せ』サッカーくらいしか思いつかないが、それすらもぶっつけ本番。
トーナメント1回戦の相手、フランスに善戦できれば良いが……一方的に蹂躙される恐れすら感じる。
☆アイスランド
小国アイスランドは、結果こそ残念だったもののらしさを見せ、大会を盛り上げてくれた。
初戦でアルゼンチンに引き分け、第2戦の前半、ナイジェリアを圧倒したまでは本当に良かった。
しかし、ナイジェリアが驚異の修正力を発揮してきた後半に為すすべなく敗れ、二軍のクロアチアにも敗北。
元々タレントが多いチームではなく、戦術の引き出しもないため、対策が進むと辛いのだろう。
Euro2016に続く躍進はならなかったが、健闘ぶりを見せてくれたアイスランドには拍手を送りたい。
☆ナイジェリア
そして、何とも言えない印象を残したのがこのナイジェリアだ。
アフリカ諸国にとって、今大会は受難の大会だ。
『攻撃的で面白いけど、成績が伴わない』モロッコとチュニジア、
『規律正しく安定感はあるけど、面白くない』ナイジェリアとセネガル、
そして良い所がなかったエジプト……。
ナイジェリアが見せたのは、ミニ・フランス代表とも言える、中盤のガチムチサッカーだった。
身体能力で相手を潰し、前線の快速FWにカウンターを届ける。
快速FWも、変な事は一切しない。ただ、速く、ただ、強い。
彼らのサッカーは効率的ではあるが、遥か昔、J・J・オコチャが見せてくれたようなファンタジアは存在しない。
常軌を逸したラフプレー、意図不明な判断ミスから解放された彼らは同時にまた、
野放図でアクロバティックなプレー、意外性溢れるサッカーからも背を向けてしまった。
しかもそれで結果が出たならともかく、大善戦はしたものの、結局は予選リーグ敗退に終わった。
ナイジェリアは、そしてブラック・アフリカ諸国は果たしてこのまま、『労働者のサッカー』に進化していくのだろうか。
個人的には、昔彼らが見せてくれた『超人・怪人』的な彼らのサッカーこそが好きだったのだが……。
☆クロアチア代表
大会前から死の組と目されていたグループを、悠々と突破したのはクロアチア。
大会屈指の司令塔モドリッチを基点に、精度の高いロングパスでダイナミックな展開を演出。
ラキティッチ、ペリシッチ、レビッチ、マンジュキッチといった活力に溢れるアタッカー陣。
特にアルゼンチン戦では、完全に中盤を制圧。結果だけでなく内容でも強国を圧倒した彼らは
今大会屈指のダークホースと言える。
不安要素はほとんどないが、懸念点を挙げるなら
予選リーグの勢いを決勝トーナメントに持ち越せるかどうか。
Euro2016では、グループリーグ最終戦で完璧な内容でスペインを下し、
一躍優勝候補に挙がったと思いきや、トーナメント1回戦ではポルトガルを相手に良い所なく沈黙した。
トーナメント1回戦の相手はデンマーク。
力関係では明らかにクロアチアが優勢だけにベスト8進出は固いだろう。
クロアチアにとってはベスト8でも満足できる結果かもしれないが、更にその先、
順当ならスペインと準々決勝で当たる。
ここに勝てばベスト4。今大会のクロアチアには、躍進を期待したいところだ。
☆アルゼンチン
一方、大会前から懸念されていた通りの『名ばかり優勝候補』ぶりを露呈したのがアルゼンチンだ。
現役No1の呼び声も高いメッシが孤立し続けるその様は、2010年ワールドカップでベスト8敗退に終わったアルゼンチンを彷彿とさせる。
サイドアタッカーを無理にSBで起用する(当時はホナス・グティエレス。今大会はサルビオ)ところも同じだ。
チームの鍵はバネガだろう。アイスランド戦で交代出場、クロアチア戦では不出場、ナイジェリア戦で先発出場したこのMFがいる時間帯は、アルゼンチンのパスの回りが格段に良くなるのだ。
まさにチームに欠かせないMFだけに、何故この選手を常時スタメンで使わないのか、
正直サンパオリの采配には疑問が残る。
カウンターを狙うには守備が脆く、かと言ってスペイン・ドイツといった国には、ポゼッション能力で到底及ばない。スペインドイツどころか、クロアチアにすら及ばないぐらいだ。
このチームが活路を見出すとすれば、ウルグアイ式『全員で守って、前線のメッシ&イグアイン(アグエロ)にお任せ』サッカーくらいしか思いつかないが、それすらもぶっつけ本番。
トーナメント1回戦の相手、フランスに善戦できれば良いが……一方的に蹂躙される恐れすら感じる。
☆アイスランド
小国アイスランドは、結果こそ残念だったもののらしさを見せ、大会を盛り上げてくれた。
初戦でアルゼンチンに引き分け、第2戦の前半、ナイジェリアを圧倒したまでは本当に良かった。
しかし、ナイジェリアが驚異の修正力を発揮してきた後半に為すすべなく敗れ、二軍のクロアチアにも敗北。
元々タレントが多いチームではなく、戦術の引き出しもないため、対策が進むと辛いのだろう。
Euro2016に続く躍進はならなかったが、健闘ぶりを見せてくれたアイスランドには拍手を送りたい。
☆ナイジェリア
そして、何とも言えない印象を残したのがこのナイジェリアだ。
アフリカ諸国にとって、今大会は受難の大会だ。
『攻撃的で面白いけど、成績が伴わない』モロッコとチュニジア、
『規律正しく安定感はあるけど、面白くない』ナイジェリアとセネガル、
そして良い所がなかったエジプト……。
ナイジェリアが見せたのは、ミニ・フランス代表とも言える、中盤のガチムチサッカーだった。
身体能力で相手を潰し、前線の快速FWにカウンターを届ける。
快速FWも、変な事は一切しない。ただ、速く、ただ、強い。
彼らのサッカーは効率的ではあるが、遥か昔、J・J・オコチャが見せてくれたようなファンタジアは存在しない。
常軌を逸したラフプレー、意図不明な判断ミスから解放された彼らは同時にまた、
野放図でアクロバティックなプレー、意外性溢れるサッカーからも背を向けてしまった。
しかもそれで結果が出たならともかく、大善戦はしたものの、結局は予選リーグ敗退に終わった。
ナイジェリアは、そしてブラック・アフリカ諸国は果たしてこのまま、『労働者のサッカー』に進化していくのだろうか。
個人的には、昔彼らが見せてくれた『超人・怪人』的な彼らのサッカーこそが好きだったのだが……。