2019年04月

この青空に約束を再読④桐島沙衣里ルート

☆沙衣里ルート 評価

航 B
沙衣里 B-
シナリオ B-
羨ましさ B-
青春度  B+
Hシーン B

学園長の陰謀を暴くため、尾行をしていた航と沙衣里。
尾行に気づかれるのを防ぐため、航は沙衣里にキスをする(顔を隠す)。
そこから火が付いた恋心は、教師と生徒という障害も飛び越え、二人は甘々な関係に。

教師としてもやる気になったさえちゃんは、人が変わったように教育熱心になっていくが、
ある日ラブホテルに航が生徒手帳を落としてしまう(相手はもちろん沙衣里)。

廃寮を目論む学園長・教頭・建部らはこれを機に航の退寮を主張。
一緒にいた女性(さえちゃん)を庇うため、潔く罪を認める航。

そして職員会議。自らが航の恋人だと知られずに、航の処分軽減を訴える沙衣里先生の闘いが始まった。


航と沙衣里が結ばれるまでの、尾行バレ→キス→告白→ホテルの流れは良かったですねぇ。
甘酸っぱい恋物語として楽しむことができました。青春度が高めなのもこの辺りが大きいです。
女教師と禁断の甘い恋愛なんて、青春まっしぐらじゃないですか。さえちゃんも初々しいし。


1学期のマラソン大会では、さえちゃん先生はうまく立ち回って航を助けたと思うんですが、
今回は当事者という事もあって、学園長の前で失言を繰り返し、航に助けてもらったのはちょっと情けなかったですね。
まぁ、「ダメダメ」なさえちゃんは決して嫌いではないです。

その後の『12人の怒れる男』のパロディは、まぁ正直どうでもいいかなと。
丸戸さんが、オリジナル映画を大好きなんだろうなというのは伝わってきたけれど。
最後は、ハッピーエンドで気持ちよくストーリーを読み終える事ができました。


ただ……これを言っちゃ「この青空に約束を」全体を否定する身もふたもないものになっちゃうんですが、正直に言うなら、
『廃寮がかかっている時に、寮でH三昧とか、島に1つのラブホに行く時点で頭おかしい。良いから、1年我慢しろ。1年我慢すればその後は何してもいいから』
と思っちゃうんですよね。

エロゲーで出ている時点でどうしょうもないわけですが、寮を守らなければいけないにもかかわらず、
寮を追い出されても仕方ない事を平気でやる(ヒロインたちとHしたり)わけなので、
「寮を守りたいと本気で思ってんの?」と思う部分はあります。
そういう所が邪魔をして、「お茶の間コメディ」としては楽しめても、「真面目にストーリーを考える」と、どうしてもノレない部分はありますね。


『酒に女にワガママ放題。それでも許される優しい聖域』というのは、ある意味羨ましいと言えば羨ましいし、そういう『無法者に残された最後の理想郷(とその終焉)』を書くというのは、これはこれで良いとは思うので、低評価ではないんですが。

『寮を守る、学園ドラマ』としての部分と
『ヒロインたちとのH』というエロゲとしての部分が割と反発しつつも、

『ヒロインたちともHができるような、無法で楽しい寮を守るんだぜ!(でもそれは子供のワガママなんだぜ……)』
という方向にうまく昇華できている感じはあるので、これはこれで良いのかな。


あと、さえちゃん結構エッチかったですね。
僕、年上キャラはあまり興味ないんですが、さえちゃんって年上って感じしないもんね(苦笑)

雑創作 白いカラス(所要時間30分:742字)

暇つぶしにネットを見ていたらこんなのを見つけました。
というわけで、僕もやってみます。



昨日午前、都内某所において突如、カラスに後頭部を襲撃される。とっさに振り向いたが、相手は変哲のない黒いカラスで、こちらを見て「アホー」と嘲ったなり。

 頭に手をやって傷を確かめる。幸いにして外傷はナシ。

 だが次の瞬間、愚かなオレは愕然と気づいた。さっきまで脳内に充満していた29日〆切短編のアイデアがカラスの一突きによって無惨にも流れ出していたことを。


 カラス! オレの小説を返せ。

「ほぉ、これは素晴らしいアイデアだ!」
嘴から注入された驚天動地のアイデアが全身に満たされ、カラスはほくそ笑む。
かつてカラスは、白い顔して詐欺を働く鷺のような鳥にはなるまいと、自ら身体を黒く染め上げた。
人を騙して甘い汁を吸う鷺とは違い、堂々とアイデアを強奪する。これぞカラスの本分だ。

しかしこの傀儡、これだけのアイデアを抱えていたというのにちぃと無防備すぎる。
目をつけた同業者が他にいなかったのは喜ばしいことだ。

ではこの素晴らしいアイデアを……30日〆切短編の新烏賞に応募しようではないか。
新烏賞応募者の中には、自らせっせと頭を捻る愚かなカラスもいるようだが、たいていのカラスはお気に入りの傀儡を持つ。
素晴らしいアイデアを次々と思いつく人間をマークし、アイデアを次々と吸い出していくのだ。
もちろん一人の人間だけではアイデアがワンパターンとなり、やがては枯渇していく。
だから、複数の傀儡を確保するのが鉄則だ。
春から夏にかけては新烏賞が乱立しており、それだけ人を襲うカラスも多い。

カラスにアイデアを盗まれたとしても、人間界の文学ととカラス文学は交わらない。
大事なアイデアを盗まれたとしても、事前にメモを取り、思い出せるようにしておけば、
傀儡にとってもカラスにとってもwin-winのはずだ。
それを怠る傀儡には、この言葉を捧げたい。『アホ―』。



(裏話)

胸を張れる作品とは到底言えませんが、まぁ30分で書いたにしては、形にはなったんじゃないですかw

タイトルが「白いカラス」になっているのに、全然白くない気がしたので困りました。
マジで。
カラスをどうにかして白くする話がいいのかなぁ?と思ったけど、思いつかないしつまんなそう。

また、主人公の『オレ』の文体が『嘲ったなり』とか『外傷はナシ』という文体で、僕の文体とは違ったので、『オレ』視点で書くのはキツイなーと感じました。
そこでカラスの話にしました。

一応、『カラスと対比されるのは白鷲』だとか、
『春先~夏頃にカラスに襲われる人が多い(子育て期のため)』とか、『何度もカラスに襲われる人がいる(都市伝説?)』とかを参考に作りました。
後は、「アホ―」で〆たかったw

オールタイムベスト選出作から選んだベスト100(2019年4月13日時点での暫定)

ミステリのオールタイムベストを片っ端から読む企画もあと少し。
ということで、
『僕が参照したオールタイムベストの入選経験作品から、僕個人のベスト100を発表』します(どうせなら企画が終わってから発表しろよ)。

つまりこの中(国内海外)からベスト100を発表するよ。
国内・海外合わせて100作品でやります。

普通に自分独自のベスト100を発表したい気持ちもあるけど、
アガサ・クリスティだけで20作ぐらい占領するような、めちゃ偏ったベスト100になっちゃいそうなので。
どこまでがミステリなのかも今一つワカランし。
(『ミザリー』がOKなら『デッドゾーン』もOKですか? ダメですか?)


僕だけでなく、大勢の人が認めた作品の中からのベスト100ってことで。
一応順位付けはするけど、多分その時の気分で少し変動します。

次点は、もちろん面白いからここに入るわけですが、数合わせ的側面もあります。
順不同です。


→は、この作品が気に入った人はこちらもどうですか?(ランキング内から選出。『次点』作品は除外)

←は、できれば先に読んだ方が良い作品 (ランキング内から選出)





海外編 49+28作

1 オリエント急行の殺人 アガサ・クリスティ →『ナイルに死す』
2 ゴッドファーザー マリオ・プーヅォ 
3 暁の死線 ウィリアム・アイリッシュ →『幻の女』
4 推定無罪 スコット・トゥロー →『検察側の証人』、『弁護側の証人』(法廷)
5 ダヴィンチコード ダン・ブラウン →『時の娘』(だいぶ違うが、歴史考察系)
6 百万ドルを取り戻せ ジェフリー・アーチャー →『ホットロック』、『切断』
7 死にゆく者への祈り ジャック・ヒギンズ →『針の眼』(感傷的な暗殺者)
8 ナイルに死す アガサ・クリスティ →『葬儀を終えて』
9 クワイヤボーイズ ジョゼフ・ウォンボー 
10 検察側の証人 アガサ・クリスティ →『弁護側の証人』(法廷モノ)
11 葬儀を終えて アガサ・クリスティ →『ナイルに死す』
12 郵便配達は二度ベルを鳴らす ジェームズ・ケイン →『殺人保険』
13 千尋の闇 ロバート・ゴダード →『弁護側の証人』(悲恋)
14 鋼鉄都市 アイザック・アシモフ →『生ける屍の死』(他ジャンルとの融合)
15 マタレーズ暗殺集団 ロバート・ラドラム →『魔界転生』(厨二バトル)
16 酔いどれの誇り ジェームズ・クラムリー →『八百万の死にざま』
17 利腕 ディック・フランシス ←『大穴』 →『度胸』
18 警察署長 スチュアート・ウッズ 
19 十日間の不思議 エラリー・クイーン ←『災厄の町』 →『九尾の猫』
20 死の接吻 アイラ・レヴィン →『慟哭』 (叙述トリック)
21 ホットロック ドナルド・ウェストレイク →『百万ドルを取り戻せ』
22 吸血鬼ドラキュラ ブラム・ストーカー →『孤島の鬼』(冒険+ホラー)
23 針の眼 ケン・フォレット →『死にゆく者への祈り』、『大穴(利腕)』
23 偽のデュー警部 ピーター・ラヴゼイ
24 ホッグ連続殺人 ウィリアム・デアンドリア →『オリエント急行の殺人』
25 九尾の猫 エラリー・クイーン ←『災厄の町』、『十日間の不思議』
26 マラソンマン ウィリアム・ゴールドマン 
27 ヒューマンファクター グレアム・グリーン →『ゴメスの名はゴメス』
28 切断 ジョイス・ポーター →『ホットロック』、『百万ドルを取り戻せ』
29 初秋 ロバート・B・パーカー
30 大穴 ディック・フランシス →『利腕』、『度胸』
31 ロウフィールド館の惨劇 ルース・レンデル
32 八百万の死にざま ローレンス・ブロック →『酔いどれの誇り』(アル中譚)
33 心ひき裂かれて リチャード・ニーリィ
34 殺人保険 ジェームズ・ケイン →『郵便配達は二度ベルを鳴らす』
35 毒薬の小瓶 シャーロット・アームストロング →『暁の死線』(お伽話)
36 幻の女 ウィリアム・アイリッシュ →『暁の死線』
37 動く指 アガサ・クリスティ →『ナイルに死す』
38 赤毛のレドメイン家 イーデン・フィルポッツ
39 度胸 ディック・フランシス →『大穴』、『利腕』
40 燃える男 A・J・クィネル →『追いつめる』
41 災厄の町 エラリー・クイーン →『十日間の不思議』、『九尾の猫』
42 第二の銃声 アントニー・バークリー →『毒薬の小瓶』(愛すべきヘタレ)
43 失踪当時の服装は ヒラリー・ウォー →『キドリントンから消えた娘』
44 オデッサファイル フレデリック・フォーサイス 
45 皇帝の嗅ぎ煙草入れ ディクスン・カー
46 キドリントンから消えた娘 コリン・デクスター ←『失踪当時の服装は』
47 薔薇の名前 ウンベルト・エーコ
48 ブラックダリア ジェイムズ・エルロイ
49 ミザリー スティーブン・キング→『マラソンマン』(狂人に追いかけられる)


次点 28作

夜の熱気の中で ジョン・ボール →『警察署長』(黒人警官小説)
魔性の殺人  ローレンス・サンダーズ →『笑う警官』、『ブラックダリア』
毒入りチョコレート事件 アントニー・バークリー →『第二の銃声』
笑う警官 ペール・ヴァ―ル―&マイ・シューヴァル→『魔性の殺人』、『ブラックダリア』
そして誰もいなくなった アガサ・クリスティ
さむけ ロス・マクドナルド→『心ひき裂かれて』、『十日間の不思議』
ウィチャリー家の女 ロス・マクドナルド →『十日間の不思議』(家庭の悲劇)
まるで天使のような マーガレット・ミラー →『心ひき裂かれて』
あるスパイへの墓碑銘 エリック・アンブラ― →『ヒューマンファクター』
別れを告げに来た男 ブライアン・フリーマントル
もっとも危険なゲーム ギャビン・ライアル →『大穴』、『利腕』、『度胸』
脱出航路 ジャック・ヒギンズ
盗まれた手紙 エドガー・アラン・ポー
樽 クロフツ →『失踪当時の服装は』(クラシックな警察小説)
シブミ トレヴェニアン
時の娘 ジョセフィン・テイ →『ダヴィンチコード』(歴史考察要素アリ)
レッドドラゴン トマス・ハリス →『心ひき裂かれて』(サイコミステリ)
検視官 パトリシア・コーンウェル
シャーロックホームズの冒険 コナン・ドイル
ブラウン神父の童心 チェスタトン
黒後家蜘蛛の会 アイザック・アシモフ
特別料理 スタンリー・エリン
ユダの窓 ディクスン・カー
Yの悲劇 エラリー・クイーン
レベッカ ダフネ・デュ・モーリア →『赤毛のレドメイン家』(静謐な古典空間)
奇巌城 モーリス・ルブラン
歯と爪 ビル・S・バリンジャー 
リリアンと悪党ども トニー・ケンリック →『ホットロック』




国内編  18+5作

1 魍魎の匣   京極夏彦   ←『姑獲鳥の夏』 →『絡新婦の理』
2 弁護側の証人 小泉喜美子  →『検察側の証人』、『推定無罪』(法廷モノ)
3 慟哭 貫井徳郎       →『死の接吻』(叙述トリック)
4 魔界転生 山田風太郎   →『マタレーズ暗殺集団』(厨二バトル)
5 生ける屍の死 山口雅也  →『鋼鉄都市』(ミステリと他ジャンルの融合)
6 絡新婦の理 京極夏彦  ←『姑獲鳥の夏』、『魍魎の匣』
7 虚無への供物 中井英夫  
8 孤島の鬼 江戸川乱歩   →『吸血鬼ドラキュラ』(ホラー+冒険)
9 山猫の夏   船戸与一   
10 りら荘事件 鮎川哲也  
11 姑獲鳥の夏 京極夏彦 →『魍魎の匣』、『絡新婦の理』
12 追いつめる 生島治郎  →『燃える男』(巨大組織に立ち向かう)
13 ゴメスの名はゴメス 結城昌治  →『ヒューマン・ファクター』
14 黒いトランク 鮎川哲也   →『りら荘事件』
15 パノラマ島奇譚 江戸川乱歩 
16 警視庁草紙 山田風太郎  
17 バイバイ、エンジェル 笠井潔 
18 押絵と旅する男 江戸川乱歩 →『魍魎の匣』(共通幻想)


次点 

11枚のとらんぷ 泡坂妻夫
大誘拐 天藤真 →『ホットロック』、『百万ドルを取り戻せ』
飢餓海峡 水上勉
獄門島 横溝正史
憎悪の化石 鮎川哲也 →『黒いトランク』、『りら荘事件』




2019年に読んだ本



S→味わい深く、いつまでも心に残りそうな作品

山猫の夏/船戸与一……何十年間も殺し合っていた二つの家が、ついに住民を巻き込んで全面抗争。
マッチョな作風なのに随所に挟まれる歴史トリビア含め、英雄的な『山猫』とそれを間近で見守る『おれ』、バンビーナやチラテンデスといった、ある意味原始的な(野蛮なと言ってもいい)が力強く暴力と金に活き活きと生きる人々の、ある種強烈なエネルギー。そして、胸を吹き抜ける爽やかさと寂寥感。
ブラジルを舞台に作者の描いた『白昼夢』に魅せられた。

酔いどれの誇り/ジェイムズ・クラムリー……薄汚れた町に舞い降りた、天使のツラしたメンヘラビッチ、ヘレン。飲みほした酒と共に、彼女を赦す、どうしょうもなくダメでどうしょうもなく優しい男、ミロ君。叙情的ハードボイルドの名作。
どうしょうもない人生に疲れ、孤独に苛まれ、酒に溺れ、それでも人を求める主人公の描写が胸を打つ。



A→読んで良かったと思える作品


毒薬の小瓶/シャーロット・アームストロング……感想はこちら(バレあり)で。

夜の熱気の中で/ジョン・ボール……黒人差別が蔓延る南部で、黒人探偵が活躍する。初めは彼を蔑んでいた警部や巡査も、いつしか彼に敬意を表するようになる。
ラスト「白人専用」の席で一緒に星を見上げる、白人警部と黒人探偵のショットも美しい。良作。

クロイドン発12時30分/クロフツ……非常に丁寧で趣深い倒叙小説&法廷小説の名作。欠点があるとすれば、あまりに丁寧すぎる&遊び(余分な部分)がなさすぎる点だろうか。ずっと読んでいると、疲れてしまうw しかし名作。

男の首/ジョルジュ・シムノン……なるほど、これがメグレ警部シリーズか。
古いながらも、犯人の心理に寄りそう作品で、なかなか読ませる。これがラディカルに進化すると、異常心理小説、あるいは社会派小説になるのかな。コンパクトで読みやすく、中身も詰まった作品。

さらば甘き口づけ/ジェイムズ・クラムリー……失踪人探し、家庭の悲劇、隠された狂気といった、いわゆるロス・マクドナルドが書きそうな正統派ハードボイルド。
面白かったけど、直前に読んだ著者の別作品「酔いどれの誇り」が最高すぎたので、比べると落ちる。

狙った獣/マーガレット・ミラー……統合失調症の主人公(?)を迫真の筆致で描いた良作。最終盤がちょっともたついた感があったけど、とにかく怖く、ぞっとする作品。まぁ、好みとは言いかねるけど、凄い事は確か。


B→暇つぶし以上の有益な何かを得た作品

リトルドラマーガール/ジョン・ル・カレ……愛する男に操られ、中東問題の渦中に投げ込まれた女性主人公。ラスト数十ページ、段々に壊れていく彼女の姿が印象深い。しかし、ル・カレは読みづらいな……。もう少し読みやすく書いてほしいw

キドリントンから消えた娘/コリン・デクスター……迷推理・珍推理を組み立てては外すモース警部のめくるめく妄想は、前作「ウッドストック行最終バス」から更に磨きがかかった。
ヒラリー・ウォー「失踪当時の服装は」に捧げる、素晴らしきオマージュ。

悪魔の選択/フレデリック・フォーサイス……ソ連・ウクライナ(のテロ組織)・イギリス・アメリカ・西ドイツ・オランダなどの思惑が錯綜し、第三次世界大戦or大規模重油汚染の二択を迫られる西側諸国。非常にリアリティがあり、よくできた作品。
ただ、下巻に入ったあたりから、第三次世界大戦の芽はほぼなくなり(そもそも残りページ数で解る)、ウクライナのテロリストをどう巧く処理するかという話になってしまうので、失速感も大きかった。

まるで天使のような/マーガレット・ミラー……夫ロス・マクドナルドの作風にあまりにも似ていて驚いた、ロスマクの妻、マーガレットの作品。
マーガレット自身も著名な作家なのでこういうのもおかしいが、よく描けている。怪しい宗教団体が魅力的だったので、できればそっちを濃密に描いてほしかったところはあるけど。


別れを告げに来た男/フリーマントル……『無能な上司とその取り巻き、無能な同僚に囲まれて、正しい事をしている有能な主人公が冷遇される(けど、最後少しだけ認められる)』話。
有能だけど不器用で、組織の中でいつも冷遇されているけど、正しいのは主人公なのだ……みたいな。
実力もあって優しいのに、気弱でルックスも悪い(若ハゲ)ため、ほとんどの人から相手にされない
悲しい主人公……。
最後に一発、上司にガツンと噛ます「消されかけた男」よりこちらの方が好きだけど、それにしたって哀愁漂いすぎ……。


高層の死角/森村誠一……ストーカーと大差ないような執念のアリバイ崩しが印象深い。しかし、冤罪だったらどうする気だったんだろう。
犯人の動機が意味不明すぎてどうにもノレなかった。普通こんな理由で人を殺すか? 『太陽が眩しかったから』の方が遥かに説得力を感じるぞ。
トリックもとても複雑だが、『ホテルのシステムを使って、やろうと思えばできたんだろうな』とは思った。

死神の精度/伊坂幸太郎……仔月さんという方と、対談を行ないました。よろしければ、対談記事をお読みください!

影の告発/土屋隆夫……アリバイ崩し系ミステリ。犯人のアリバイを執念の捜査で崩していくのだが、
被害者があまりにクズすぎて、「もうほっといてやれよ」と思ってしまった。追いつめられた犯人が2人目の殺人を犯してしまうのだが、警察が放っておいてあげれば2人目は死なずに済んだし、犯人も捕まらずに済んだんじゃない? 
そりゃ殺人者を捜査して逮捕するのは当たり前だけど、最初に殺された奴があまりにも酷すぎるので、むしろ殺した犯人に賞状でもあげたい気分だし、犯人を捕まえても誰も幸せにならない胸糞悪い話だった。

極大射程/スティーブン・ハンター



C→暇つぶし程度にはなった作品

消されかけた男/フリーマントル……肩の力を抜いて読める、良い娯楽小説。しきりに「サラリーマン小説」っぽいと解説で述べられていたが、確かにそう言われればそうだなぁと思った。

料理人/ハリー・クレッシング……悪魔のような暴君シェフが大暴れする話。特に退屈せずに読めたが、「……で!?」っていう。偉い人とお近づきになりたいとか、大豪邸でパーティーを開いて評判になりたいとか、そういった虚栄心を悪魔が巧みに突いてくる感じだけど、この手の欲がほぼ全くない僕には、なんでそんな面倒な事をしたがるのかサッパリわからないのだった。

スクールボーイ閣下/ジョン・ル・カレ……前作「ティンカー、テイラー~」に比べればまだ解りやすい。

スマイリーと仲間たち/ジョン・ル・カレ……
3部作の中では一番読みやすく、面白い。しかし、2000ページ読んだ感想が、「戦いは汚く、虚しいねぇ……」程度なので、読む必要はなかったよね。
僕には難しすぎたのかな。宿命の対決モノならジェフリー・アーチャーの「ケインとアベル」が好きです。

戦争の犬たち/フレデリック・フォーサイス……

お楽しみの埋葬/エドマンド・クリスピン……

猫の舌に釘を打て/都築道夫

D→自分には合わなかった作品

ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ/ジョン・ル・カレ……そもそも何が起きているんだかすら分からないw こいつら(英国情報部)は何と戦っているんだ? 普段の業務ってなんなんだ?
ソ連情報部に壊滅させられるわけだけど、そもそも英国情報部って普段何やってたの? 何やってたからソ連情報部と対決する事になったの? てかソ連情報部も普段何やってんの?
という基礎的な事すらよく解らない。
もちろん、『国防上の何か大事な事をやっているので、無いと困るんだろう』という推測はできるけど、実際何やってんだか分からないし、何やってんだか分からない組織同士が暗闘してても『ナンダコイツラ』ってなってしまった。
スパイ小説でこんな感想になったのは初めてかもしれない。




NBAプレーオフ予想(ニワカ)

力を入れて記事を書きたいんですけど、ちょっと余力がありません。
ただ、今じゃなきゃ書けないネタでもあるので、サクッと書きます。
後で追記するかもですけど、正直このブログを読んでくれている方でNBAが好きな人って1人もいないと思うので、自己満足ONLYで考えればテキトーでもいいのかな。

全体優勝予想は ウォリアーズです。

☆西地区

ウォリアーズ一強、でしょう。怖いのは気のゆるみだけですが、プレーオフに限ってそれはないはず。
強いて言うなら、ウォリアーズを個の力だけで打開できる可能性がある、
ロケッツ(ジェームズ・ハーデン)の神通力。
今シーズン、奇跡的な活躍を見せてきたハーデンを擁するロケッツが対抗です。
ウォリアーズVSロケッツは西地区の準決勝で当たる可能性がありますが、
そのロケッツは曲者ジャズと1回戦で当たる。

うーん。
個人的No1 ウォリアーズ、 No2 ロケッツ No3タイ(ナゲッツと同列)ジャズが
トーナメントの同じ山で潰し合うのかぁ。
クリッパーズだって結構侮れないチームですが、ウォリアーズを破り、ロケッツorジャズを破り~トいうのは流石にキツい。

逆側を見ると、ナゲッツVSスパーズ、サンダーVSブレイザーズねぇ。この中ならナゲッツでしょうか。
ナゲッツは結構好きなチームなんですが、ウォリアーズとの相性がサイアクなんですよね……。
ウォリアーズが向こうの山でコケてくれれば、ナゲッツも有力候補にあげたいと思います。

スターパワーのサンダーも、楽な山に入れたので波に乗れれば何かを起こす、かも?
ロケッツ程の可能性は感じませんが。
スパーズもポポビッチパワーで……いやぁでも辛いかなぁ。
一番期待してないのはブレイザーズです。だからこそ、ブレイザーズには僕を見返す活躍を期待したいですね。



☆東地区

優勝争いという意味ではこちらの方が面白いですね。
とびぬけたチームがないので予想しがいがあります。
逆に言うと、どのチームも足元を掬われる可能性がありますが、
僕が挙げる本命はセルティックスです。
ほとんど誰もセルティックスを推してないよね。なんで?

戦力的には十二分に揃っています。
チームケミストリーの問題は、レギュラーシーズンの気の緩みでしょ。
ウォリアーズのグリーンVSデュラント問題と同じで、プレーオフになれば仕上げてくると思いますよ。
スティーブンスHCをもっと信じましょう。ホーフォードもいるし。

って、スマート怪我したのかよ!(追記)

対抗はバックスです。
なぜ本命に推せないかというと、ブログドンの怪我が心配だから。
彼が万全の状態で戻ってくるならセルティックスと同列ぐらいに(僕の中で)上がります。
レブロンがいなくなった東地区で、アデトクンボがネクスト・レブロンになれるでしょうか?

3番手はシクサーズラプターズを同列で。

シクサーズはスター選手を多数集め、本気度が伺えるんですが、ベンチ層が薄くないですか?
後、エンビードの健康問題が心配なのと。エンビードがいないと途端に並のチームになりますからね。
個人的にはシャメットの放出とか、勿体なかったと思うんですよね。今年に全てを賭けるのは解るんですけど。博打に出たなと思います。

ラプターズは、去年までのプレーオフでヘタレる印象が……もはやトラウマレベルで、
ラプターズに期待しちゃいけないと訴えかけてくるんですよね。
実は今年の東地区はセルティックスとラプターズを応援していますが、ラプターズに期待して……いいのかなぁ?
デローザンがいなくなり、レナードが入った事で変わるといいですけど……。マルク・ガソルもそんなにフィットしてないしなぁ。

曲者ペイサーズも気になる存在。優勝は無理でも、どんな強豪チームもペイサーズとは当たりたくないと思っているに違いないです。


で、申し訳ないのだけど、6番手以降は解りません。

ネッツとマジックはそもそも全然試合放送がない! 文句はrakutenTVに言ってくださいw
見てないチームを評価なんてできるわけないです。
ネッツはグリズリーズ戦とレイカーズ戦しか見てないけど、そこでの印象は良かったよ。


ピストンズは試合放送はあったんだけど僕があまり見てなかった。
ごめん、グリフィンとドラモンドを軸にしたインサイドのゴリゴリバスケって、あんまし興味が湧かなくて。
最近グリフィンが3ポイントを打つらしいし、イメージと全然違うチームが来るかもしれないけど。

東はとびぬけたチームがいないから、ピストンズやマジック、ネッツだって大物食いの可能性はありますよね。期待しましょう。






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