2020年03月

北方三国志 人名図鑑

図鑑というか、単に感想を書いていくコーナーです。漢字が難しいキャラはテキトーです(すみません)。現在読書中なので、存命中のキャラについては亡くなった時に評価(感想)します。


【董卓陣営】  演義(演義と比べてどうか)


☆ 董卓   演義よりも⤴

三国志序盤に都を抑えた董卓。
基本路線は変わっていませんが、ただ残虐なだけでなく、臆病にして狡猾という董卓のリアリティはアップ。帝を戴いて洛陽を手中に収めた手腕は、単なる残虐豚のような演義董卓には無理でしょう。


☆ 李儒   未登場

董卓の知恵袋として演義では猛威を振るった悪辣軍師の李儒は、北方三国志には名前すら登場しませんw

☆ 華雄   演義よりも⤵⤵

反董卓連合軍の諸将を次々と打ち破るも、華麗なる関羽のデビュー戦のやられ役になってしまった華雄。こちらでも同じ展開ですが、えらく地味です。

☆ 王允   演義よりも⤵⤵

北方三国志は呂布が実に良い奴に描かれています。
その呂布を利用して董卓を殺させた挙句、無能なやり方で長安を混乱に陥れた王允の印象は大きく下がりました。董卓を殺さざるを得ないのはわかりますが、陰険ジジイの印象が拭えません。


【袁術連合】

☆ 袁術  演義よりも→

何か勘違いをしてしまったザコ皇帝袁術。その姿は演義と大きく変わりませんが、演義以上に、当時の袁術の勢力が強かったことを北方三国志では強調して書かれています。
確かに袁紹と並ぶ名門、天下を狙える位置にいた事は事実だと思いますが、全然ダメでした。
「はちみつをなめたい」という迷遺言がこちらにはないのは残念。

☆ 公孫瓚 演義よりも→

いい人臭が若干薄れ、カッコつけ、見栄っ張りな印象が増していますが全体の印象としてはさほど変わらず。

【袁紹連合】

☆ 袁紹 演義よりも⤴⤴

曹操をも上回る最大勢力を誇った袁紹は、とにかく堅実で基本に忠実な戦略家。雛子を使った謀略をこなすなど、ただのおぼっちゃまではなく、それなりの実力を見せてくれます。
ただ、動きが遅い。まぁ僕も人の事は言えませんが。

☆ 田豊 沮授 演義よりも⤵

袁紹軍幕僚陣は、演義よりも軒並み出番が薄め。田豊の言う事を聴いていれば袁紹は負けなかった、といったエピソードも削られていた気がしますw

☆ 顔良 文醜 演義よりも⤵

演義では関羽に華々しく切られるお二人ですが、こちらでは文醜は許緒に切られてしまいました。
存在感ないっすね。

☆ 劉表 演義よりも⤵⤵

動く気ナシのダメダメ君主。劉備自体も劉表に対してドライ。


【独立勢力】

☆ 陶謙  演義よりも⤵⤵⤵

演義では、劉備に徐州を譲る人物ということもあって、人のいい爺さんに描かれていましたが、
北方三国志の陶謙は、キングOFクズ。曹操に殺されれば良かったのに、と思うキャラで、こんな奴に助太刀した劉備もどうかと思いますね。

☆ 劉焉 演義よりも⤴⤴⤴

演義で存在感がないだけともいうが。
五斗米道という重石を置いて、益州を独立国にする彼の目論見は、まさにその後の劉備の道と重なる。偉大な先駆者。

☆ 馬騰 演義よりも⤵⤵

演義と違って献帝が阿呆にしか思えないため、献帝まわりの人々は軒並み評価が下がる。
中でも馬騰は天皇大好きなご老人にしか見えない。

☆ 呂布 演義よりも⤴⤴⤴⤴

そのカッコよさに度肝を抜かれた、漢の中の漢。
愛妻家であり、一途に愛のために生きた。友と呼べるのは馬の赤兎ぐらい。
その赤兎の命を救うために、彼は曹操の命にすら見向きもしない。
ただただ純粋で、愛すべき男。こんなにカッコ良い呂布を見たのは初めてだ。


☆ 陳宮 演義よりも→

『覇王』としての曹操に見切りをつけ、ある程度権力を持って内政をしたい、お山の大将的なワガママなお人。いるんだよな、こういうやつ。俺もどっちかというとそうだし。
さて、そんな陳宮は演義の正義に燃えた臣というイメージに比べ、ワガママ軍略家ではある。
しかしそもそも正義に燃えて呂布に仕えるというのも謎ムーブだし、ワガママ軍略家として最後は呂布に殉ずる彼の姿の方が、リアリティを感じる。


【蜀陣営】

☆龐統  演義よりも⤴

出てきたと思ったら、もう死んでしまったよ……。軍師不足の蜀、龐統が生きていれば~~と思わなくもないが、実際どうだったんだろうね。

☆関羽  演義よりも⤵

というか、演義が美化されすぎなだけ。やたら多い関羽の見せ場(関所を破ったり、華雄、顔良、文醜を切ったり、ホウトクと死闘を演じたり)がないだけで、キャラクター的には確立している。

☆張袍 関興  演義よりも⤵⤵⤵

演義では若手のホープの2人。こちらではただ亡くなっただけ。実際もそうらしいね。

☆徐庶 演義よりも⤵⤵

目立たねーwww しかも曹操のところに行ってからは全く出てこないw

☆麋竺 演義よりも⤴

軍師とは言えないかもしれないけれど、蜀陣営で初めて登場した骨のある文官。

☆伊籍 演義よりも⤴

同じく印象的な文官キャラ。

☆簡雍  演義よりも⤴⤴

いい『おやっさん』。味のある、実に存在感のあるキャラに飛躍を遂げた。

☆黄忠 演義よりも⤵⤵

演義にあった関羽との死闘やら夏侯淵斬りなども地味になっており、そこそこ強い武将というだけ。

☆張飛 演義よりも⤴⤴⤴

乱暴者のうっかり猪突猛進おバカキャラだった張飛が、こちらでは細かな気遣いを見せる優しくナイスな弟分に。妻、董香への愛妻ぶりも含め、蜀の将軍で最も株を上げたのは張飛ではなかろうか。

☆劉備 演義よりも⤴

あまりにも人が良い、それだけが取り柄のような描かれ方をしていた『演義』での劉備。
しかし、時として腹黒ムーブを見せながらしたたかに生き抜いていく北方三国志の劉備こそ、
『梟雄』らしきリアルさを感じる。むしろ人間味があって良いのでは?

☆馬良 演義よりも→

馬5兄弟の中で最も優秀と言われた馬良も、演義同様こちらでも活躍する間もなく亡くなった。

☆馬謖 演義よりも⤴⤴

『演義』ではただのバカにしか思えなかった馬謖。泣いて馬謖を斬るの故事で有名だが、そもそも孔明が馬謖をかわいがる理由も気持ちもわからなかった。
こちらの北方三国志では、あまりに人間臭い(軍人向きではない・サラリーマン向きでもない)馬謖の性格と、孔明の愛情が描かれているため、馬謖を斬るシーンが感動的な(悲しい)ものになっている。

どうでもいいが、馬謖。性格が僕によく似ていて困る。僕が軍人になったらどんなにうまくいっても
孔明に斬られるのが関の山だろう。社会不適合者で、自尊心が高く、けれどそれなりに優秀だった馬謖。……馬謖にだけは作戦を教えといても良かったんじゃ??

☆趙雲 演義よりも→

若き日の活躍は『演義』に比べインパクトが弱いが、関羽・張飛の更に弟分。劉備と交流があった、最後の将軍として、孔明を「一人にさせてすまない」と言って死んでいく趙雲の姿はそれなりに感慨深い。

☆諸葛亮 演義よりも⤴

『演義』の諸葛亮は、まるで仙人のようなスーパー軍師。
能力的には『演義孔明』の方が圧倒的だけど、こちらの人間くさい諸葛亮の方が好き。
田舎の村で生きがいを見つけられずに農民生活をしていた孔明が、劉備の夢に魅せられて、
生きがいを見つけていく、その姿が鮮烈。

☆姜維 演義よりも⤵⤵

姜維が輝くのはむしろこの後だよね。これは魏の鄧艾や鍾会などにも言える事。

☆魏延 演義よりも⤴

なぜか孔明に疎んじられていた魏延。演義では孔明の命の火を吹き消したりと散々な役回りだったけど、それはない。反乱を起こす前に物語が終わる事もあり、魏延のイメージは演義よりも良い。


☆劉禅 演義よりも⤴

こちらは逆に、ダメになる以前の劉禅くん。孔明が生きている間は、そんなにダメにも見えない。


【魏陣営】

☆曹操  演義よりも⤴⤴⤴

演義では『悪役』として不当な残虐エピソードを幾つも負わされた曹操。
しかし北方三国志では、彼本来の果断で明晰な覇王の魅力を存分に発揮している。
三国時代最大の英雄は、気の置けぬ夏侯惇と許緒に見守られ、
蝶の幻影を見ながら光の中へと消えていった。

☆曹丕 演義よりも⤴

演義の曹丕はほぼインパクトがない。
こちらの曹丕は、それなりに優秀でありながら、偉大すぎる父を持ち、コンプレックスを抱えた人間。
ある意味、本作中最も心の闇を抱えた人間として、在位期間は短いながらインパクトのあるキャラクターになっている。

☆曹叡 演義よりも⤴

演義の曹叡はあまり覚えていない。
こちらの曹叡は、優れた戦略とどうしょうもない部分が同居するある意味面白い君主。


☆典イ  演義よりも⤵

やっている事は全く同じだが、張繍の襲撃により命を賭して曹操を守ったシーンは演義の方が迫力がある。

☆ホウトク 演義よりも⤵⤵⤵

馬超に従って戦うシーンもなければ、関羽との闘いでもあっさりやられる。

☆カクカ 演義よりも⤵

ほぼ同じだが、演義よりもあっさり死んでいる。龐統と同じで若手のホープだが、ホープのままいなくなった。消えていったスーパースター候補的な。


☆荀彧 演義よりも⤴⤴⤴

演義でも幕僚を多数連れてきてそれなりの存在感を放った荀彧だが、曹操の命運を決めた青州黄巾賊との闘いで最大の手柄を揚げ、その後も曹操と思想面の対立を抱えながらも彼を支え続け、最後には非業の死を遂げた荀彧。
明らかに他幕僚と比べても1ランク上の存在感を放っている。

☆荀攸 演義よりも→

こちらは変わらず。荀彧の影に隠れているのも変わらず。

☆程昱 演義よりも⤴

諜略の使い手として、演義以上の存在感があったような。

☆カク 演義よりも⤵

演義では謀略の使い手として、曲者臭を漂わせていたカク。
演義に比べ程昱の謀略シーンが目立つ分、活躍が分散された印象。

☆曹仁 演義よりも→

樊城の守将など、隠れたところで名将ぶりを見せる曹仁はこちらでも健在。

☆張遼 演義よりも→

合肥の守将として呉の攻撃をことごとく跳ね返し続ける、名将。

☆司馬懿 演義よりも→

ドMという謎のキャラクター性を獲得した司馬懿。優れているのは元から。

☆陳羣 演義よりも→

曹丕後の魏を支えた名文官

☆曹爽 演義よりも⤴

司馬懿にやられたイメージが強かったんだけど、北方三国志では結構優秀だったっぽいですね。

☆夏候覇 演義よりも⤵

蜀に行く前に物語が終了


【呉陣営】

☆孫堅 演義よりも⤵

演義では、袁術には嫌がらせをされ、劉表(袁紹の息がかかった)には玉璽目当てで殺されるなどとにかく非業の死を遂げた勇将というイメージ。同情的に描かれていたキャラだが、この孫堅はさすが海賊の頭目のような、ワイルド且つやや無礼なキャラである。まぁ、こんなものかもな……。

☆孫策 演義よりも⤴

元々演義でも、江東の小覇王として孫呉の大躍進を中心になって支えた小英雄。


☆周瑜 演義よりも⤴⤴⤴

演義では諸葛亮にいじられる役、やられ役として酷い目にあっているが、
実際、呉の水軍大都督として赤壁の戦いの最大の戦功者であり、
彼がもう少し長生きをしていれば、益州の地も孫呉のものになっていたかもしれない。
孫策と並ぶ、呉の国の大英雄。


☆太史慈 演義よりも⤵

孫策のボディーガード。孫策と組み相撲のシーンがなかったせいでインパクトが薄い。


☆魯粛 演義よりも→

演義では諸葛亮にやられる『無能ないい人』感。こちらではより骨のあるところを見せているが、
それによって『いい人』感も若干薄れたところもある。
どちらにせよ、蜀と呉を繋ぐ貴重な人材だった。

☆呂蒙 演義よりも⤵?

演義では関羽を陥れ、その結果関羽の祟りで殺される壮絶な最期。
こちらでは関羽を陥れる厭らしい役目を張昭と陸遜に譲り、呂蒙自身は胸糞キャラを脱したが、
そのため存在感も低下。これは呂蒙にとって評価上昇なのか、下降なのか何とも……。

☆甘寧・周泰 演義よりも⤵⤵

ほとんど出番がないw


☆孫権 演義よりも⤵

呉という国自体が、相次ぐ陰謀で既存の領土を守るだけの野心なき国として魅力に乏しい。
孫権はその代表。


☆陸遜 演義よりも→

周瑜亡き後の呉の大黒柱。演義同様の活躍ぶり。

☆淩統 演義よりも⤴

演義では甘寧との絡みぐらいしか記憶にないのだが、本作では陸遜と共に呉を背負って立つ。

☆張昭 演義よりも⤴(?)

演義では優秀な内政官にして、頑固ジジイというイメージの張昭。
こちらでは張飛暗殺など、恐るべき謀略ジジイと化しており、非常に嫌悪感を催させるキャラ。
ある意味、キャラは立っているが張昭ってこんな役回りだったんか??


呉に関しては、北方さん自身が興味がないのか、物語終盤にはすっかり忘れ去られて出番がなくなっているので、どうしょうもないw

北方謙三の「三国志」(全13巻)を読みます 随時更新 4/8

コロナで図書館が閉まってしまってな……。本当は取っておきたかったこれを今読みます。

1巻の感想 B

黄巾の乱~孫堅の死まで。
呂布がイケメンすぎるので呂布のパートは楽しい。

「演義」や「吉川三国志」と違って、かなりリアルな描写が多いです。
特に劉備の友人というだけで不当に高く評価されていた陶謙や公孫瓚、
逆に曹操を低く見せるために出てきた陳宮のエピソードなどはかなり公平に描かれ、
「正史」の姿に近いような印象があります。

そんな中、呂布の魅力が輝いており、呂布パートは読むのがとても楽しいです。

それ以外で言うと、軍師の鬼謀知略もあまりなく、政治的な大激動(十常侍VS何進とか、黄巾の乱とか)や関羽VS華雄(関羽デビュー戦)のような見せ場も淡々と描いているのが地味に感じます。

宗教への言及と、益州の劉焉独立国に言及しているのは良いですね。

暫定の得点は75点ぐらいでしょうか。
既存の「三国志」と比べて、だいぶ劉備周りの印象も変わっているので、比較して読むと面白いと思います。


2巻 B

早くも、巻ごとの感想を書く必要はない気がしてきました。

3巻 A₋

カッコ良すぎる呂布が亡くなってしまった。
散り際までイケメンだった……これから何を楽しみに読んでいけばいいんだ

4巻 A₋



北方三国志では袁紹VS袁術と、袁紹VS曹操の同盟関係がしっかり描かれているのが面白いです。

河北では袁紹VS公孫瓚(袁術陣営)。
中原では劉表(袁紹陣営)VS孫堅・孫策(袁術陣営)という同盟関係が成立していて、そこの間に呂布・劉備・曹操が挟まる。劉備・曹操は袁紹陣営に流れ呂布が倒れる。

河北では公孫瓚が袁紹に倒され、袁紹が最大勢力として君臨。南では袁術が倒れたこともあり、いよいよ曹操VS袁紹の天下分け目の決戦が始まる。
袁紹は引き続き劉表との同盟関係を軸に、張繍を引き込み、劉備、孫策をもうまく利用して曹操を包囲しようとする。

その包囲網を曹操はすうし(漢字出ない)の暗殺で張繍・劉表を抑え、孫策の暗殺で南も抑え、博打のようなタイミングで劉備を撃破、ギリギリのところで包囲網を崩す。
そして官途の戦いでも終始劣勢を強いられるも、袁紹の失策と内通者により撃破。遂に最大勢力は袁紹から曹操へ。
という流れ。

曹操は非常に果断で、天才的な男として描かれている。英雄というか覇者というか。
袁紹は、そこまでバカじゃないんだけど、曹操と比べると数段劣るというか、堅実で優柔不断。
まぁ、僕が間違って三国時代に転生したら、間違いなく袁紹寄りの行動を取ると思うのであまり言えないけど、凡人。
曹操は最大勢力となり、
劉備はいよいよ荊州にたどり着き、孫権は兄の後を継いで19歳で揚州の王へ。
ということで、袁紹が落ちぶれて、『三国』の創始者の存在感が大きくなってきたところで5巻スタートですね。

5巻 B+

6巻 B

5・6巻はちょっと中だるみですね。
天下の情勢自体が中だるみ(?)しているので北方さんのせいじゃないんですが。

7巻 B

赤壁巻。周瑜が生きていれば違ったのかなぁ、と思わせる呉の大黒柱の死。

8巻 B

大きな流れとしては西涼の馬超が曹操(カク)の調略に敗れ、雍州・涼州が曹操のものになったのと、劉備が益州を遂に占領したところ。荀彧、伊籍、龐統などが亡くなり、これから少しずつ前半で活躍した武将たちが亡くなっていく&蜀にとってはもう少し先に鬱パートが待っているので少し気が重い。
今まで読んできた三国志では劉備が善側だったので、どうしても次々に
裏切りによって関羽(関平・周倉・王甫)・張飛・黄忠・劉備・馬良が殺されていく呉との闘いはブチギレながら読んでいた記憶が……。
はっきり「敵」ってわかってる魏との闘いで死んでもしゃーないけど、
背後から刺されてしかも敵対できない呉との闘いはめっちゃモヤモヤするし。

今回の三国志は蜀=善というわけでもないので、受け取り方も変わってくる、かな?


9巻 B

定軍山の戦いを経て、関羽の死まで。
やっぱり胸糞でした。

10巻 A

三国志序盤~中盤を彩る英雄たちが次々に死んでいく寂しい巻。
特に簡雍、曹操、張飛(董香)の死が印象的。

11巻 B

関羽・張飛を呉の暗殺により失った劉備は、復讐の兵を揚げるも陸遜に敗れて無念の死を遂げる。
戦線は大きく3つ。
漢中から雍州・涼州へ流れる蜀VS魏の北伐ルート、
荊州北部を巡る魏・呉・蜀の三つ巴の争い、
合肥をめぐる呉VS魏のルートだけれど
呉は天下統一を目指す気がないため、呉VS魏は激化せず。うまい具合に蜀にも魏にもついて、とにかく孤立しないように立ち回る狡猾さが、
読んでいて正直ウザすぎる……。
これが、孫策・周瑜の頃なら、天下統一を目指していたのでまだわからないでもなかったが、孫権は本当に志が小さい。
とはいえ、何も統一しなくてもいいじゃん、江南の地で豊かな国を作ろうという孫権の思想自体は決して間違ってはいないのは確かではある。

とにかく蜀の将軍が次々と死んでいく鬱パートは抜け出して、残りは2巻。終わりは見えてきた。


12巻 評価 A

劉備亡き後は完全に諸葛亮が主人公になっている北方三国志(他の三国志も大抵そうだろうけど)。
馬謖、そして趙雲の死を孔明の視点から描くシーンはなかなかしみじみとするものがある。蜀はどんどん人がいなくなっていく。

魏は曹丕が若くして死去。曹叡の時代へ。そして少しずつ牙を研ぐ司馬懿。
呉の孫権は全くやる気がないので物語中での存在感まで失いつつある。
というところでいよいよ最終巻だけど、ここまで来たらもうゆっくり読んでもいいとは思う。
(次に読む本をまだ決めてないし)


13巻 評価 B+

というわけで、いよいよ諸葛亮の死でエンド。
面白かった。ちゃんとした感想を書くかどうか迷ってるけど、書けそうなら書く。


大体2日に1冊のペースで読めてます。となると、全部読み終わるのは月末~月初かなぁ

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