2022年11月

グループC アルゼンチンVSメキシコ

      アルゼンチン  2-0        メキシコ

試合内容 B
個人的MOM FW リオネル・メッシ(アルゼンチン)

GK エミリアーノ・マルティネス 6・5     オチョア 6
DF リサンドロ・マルティネス 6     モンテス 5
   オタメンディ 6          アラウホ 3
  アクーニャ 6            モレーノ 5
  モンティエル 5・5             ケビン・ロドリゲス 5
MF デ・パウル 5・5          DF ガジャルド 5
  ギド・ロドリゲス 5       MF  グアルダード 5  
FW アリステル 5             エレーラ 5
   ディ・マリア 6            チャベス 5
   メッシ 7           FW  ベガ 5・5
   ラウタロ 6             ロサーノ 5・5

監督  スカローニ 6・5         マルティーノ 6

交代(ア)
   ギド・ロドリゲス→エンソ・フェルナンデス 6・5
   ラウタロ→アルバレス 5・5
   モンティエル→モリーナ ?
   ディ・マリア→パラシオス ?
   アリステル→ロメロ ?

  (メ)
     グアルダード→グティエレス 4・5
     ケビン・アルバレス→アントゥナ 5
     ベガ→ヒメネス 4
     ロサーノ→アルバラード ?

試合前の感想

アルゼンチンは負けると敗退の危機という事で崖っぷち。
アルゼンチンは確か、2大会連続で決勝トーナメント1回戦でメキシコと当たって、しかも2試合とも審判の不可解な判定でアルゼンチンが勝っていたはず
(マキシ・ロドリゲスがいた頃)
メキシコは雪辱なるか!


初戦、どちらも満足のいく内容ではなかったこともあり両者ともメンバーをだいぶ変更。
アルゼンチンは、好調だったディ・マリアは残し、絶不調だったアレハンドロ・ゴメスを変更したのは納得の選抜。

____________________________________

勝たなきゃヤバいアルゼンチンとメキシコ。
壮絶な肉弾戦の中、死に物狂いの激しい試合。
その中でメキシコのカウンターの鋭さが目についた。

アルゼンチンは、メッシが中盤に下がってボールをもらいに来るなど、
サウジアラビア戦には見られなかった、深刻なメッシ依存症が露呈。
これは2010ワールドカップの時に見た、「メッシがゲームメイクをし、メッシがゴールを決め」ないと勝てない、最悪の状態。

ただ、そこで決めてしまったのが今日のメッシ
鮮やかなミドルシュートを突き刺して、アルゼンチンを崖っぷちから救い出した。

まずは一息つけたアルゼンチン。
しかし内容面を見れば、サウジ戦以上に深刻に感じる
アルゼンチンはグループリーグを突破できるかもしれない。それすらもまだわからない。
ただ、今日のような試合をしていては予選リーグを突破できても、ベスト8止まりだろう。
周囲がメッシの負担を減らし、中盤がきちんと前線のメッシへとボールを繋ぐこと
それこそが、アルゼンチン優勝の鍵になる。
今日のアルゼンチンは、それができていなかった。

万年ベスト16のメキシコも、今大会は予選リーグ突破に黄色信号が灯る。
やっているサッカーは決して悪くない。
しかし、俊足ロサーノを中心にしたカウンターは鋭利だが、得点に結びついていない。

現在の順位も載せておこう。


         勝ち点    得失点差   得点
1 ポーランド   4       +2     2
2 アルゼンチン  3       +1     3
3 サウジアラビア 3       ₋1      2
4 メキシコ    1       ₋2     0

最終節の対戦は、
アルゼンチンVSポーランド、メキシコVSサウジアラビア。

まず、アルゼンチンVSポーランドの直接対決
勝った方が突破確定となる。
引き分けた場合は、ポーランドが突破。アルゼンチンは、メキシコVSサウジの結果次第。

サウジアラビアVSメキシコに関しては、サウジアラビアは勝てば突破確定

それ以外の場合は複雑になる。

メキシコ視点でも見てみよう。
まずサウジアラビアに勝つことが必要条件。これで勝ち点4になる。
アルゼンチンVSポーランドでポーランドが勝ってくれれば、ポーランドとメキシコが突破。
アルゼンチンVSポーランドでアルゼンチンが勝った場合は、ポーランドとの得失点差勝負。
得失点差4をひっくり返すには、メキシコがサウジに大勝するか、アルゼンチンがポーランドに大勝すれば可能になる。

ポーランドがアルゼンチンに勝った場合、アルゼンチンとの得失点差勝負となる。
得失点差3の差は、逆転可能だが、総得点でも差がついているため、サウジに3点差以上で勝ちたい
これはなかなか難しいだろう。
ポーランドがアルゼンチンに2点差以上で勝つ想定は現実的ではないからだ。

サウジとメキシコが引き分けた場合も書くべきかもしれないが、あまりに面倒なので申し訳ないが割愛させていただく。
各自で計算してください。

グループD フランスVSデンマーク

      フランス  2-1     デンマーク

試合内容 C+

個人的MOM FW  キリアン・エムバペ(フランス)


GK ロリス 5・5         シュマイケル 6・5
DF ヴァラン 5        アンドレアス・クリステンセン 4
  ウパメカノ 5       アンデルセン 6・5
  テオ 6・5          ネルソン 5・5
  クンデ 5・5      MF  メーレ 5
MF ラビオ 6         ラスムス・クリステンセン 6・5
  チュアメ二 5・5        ホイビェア 5・5
FW グリーズマン 7  MF   エリクセン 4
   デンベレ 7・5         リンドストローム 4
   エムバペ 8・5         ダムスゴー 4
   ジルー 6     FW   コーネリウス 3・5

監督  デシャン 6・5       ヒュルマンド 5・5


欠場者 (フ)DF リュカ・エルナンデス(大会絶望)
    (デ)MF ディレイニー(大会絶望)


交代(フ)
   ジルー→テュラム 4・5
   ヴァラン→コナテ 5・5
   デンベレ→コマン 5
   グリーズマン→フォファナ ?

  (デ)
   コーネリウス→ブレイスウェイト 4
   ダムスゴー→ドルベリ 5
   リンドストローム→ノアゴー 5
   ラスムス・クリステンセン→バー ?


試合前の感想


グループD最大の注目カード。
ただ、去年躍進した3トップを棄て、2トップになったデンマークは攻撃に迫力を感じなかった。
選手を初戦から入れ替えてきたが、システムは変わらないので、「面白さ」という意味では望み薄かもしれない。
初戦、完璧な勝利を収めたフランスは、ヴァランが復帰。
既に多くの負傷者が出ているが、初戦のサッカーは美しかっただけに躍進(と言っていいのかな?)に期待したい。

_________________________________

引き分けでもまぁいっか、という姿勢が見えた両者。
この試合、引き分けに終わっても、フランスは最終戦がチュニジアに引き分ければ突破。
デンマークはオーストラリアに勝てば突破なのだから、*1無理する必要はない。

ついでに言えば、デンマークは負けたとしてもオーストラリアに勝てば、
フランスがチュニジアに大敗しない限り突破なので問題ない。

とはいえ、そこは「面白い」試合を見せてほしいと思うのが人情だけれども、
期待は裏切られ、やはり退屈な試合になってしまった。

そんな中、フランスはエムバペデンベレの両翼に、ターゲットマンのジルー、チャンスメイカーのグリーズマンの、「ファンタスティック4」が輝いた。
唯一不安なのは、コマンやテュラムなど、控えが満足に活躍できていないこと。

デンマークは、ラスムス・クリステンセンがよくエムバペを止めていたが、それでも2ゴールを決めてしまうエムバペの凄さ。


それにしてもEURO2020のあのデンマークの輝きは何だったのだろう。
すっかり、手堅いだけのつまらないチームに戻ってしまった。
大会前にあれだけ推していたのが、自分でも滑稽なぐらいで、とても残念である。



(知人に、「面白いサッカーが見たかったら、ドイツ・スペイン・デンマークだよ!」と言ってしまったが、とんだ見込み違いだw
現状では「スペイン・フランス・ブラジル・セルビア」。
ドイツ・セルビア・サウジアラビアも、面白いサッカーにチャレンジしている印象)


*1

現在の順位表を載せておく

         勝ち点  得失点差   得点
1 フランス    6      +4
2 オーストラリア 3      ₋2
3 デンマーク   1      ₋1    1
4 チュニジア   1      ₋1    0

最終節 フランスVSチュニジア
    デンマークVSオーストラリア

これにより、フランスはチュニジア相手に大敗し、デンマークに勝ったオーストラリアに得失点差で上回られなければ1位となる。
奇跡でも起きない限り、フランスの1位は確定だ。
もちろん2位でも突破できるため、フランスは最終戦は主力を休ませるだろう。


問題はもう1枠の争いだが、デンマークVSオーストラリアの直接対決がある。

ここでオーストラリアが勝てば、オーストラリアが突破。
デンマークが勝った場合は、チュニジアがフランスに勝ったうえで、
得失点差で上回られなければデンマークの突破
だ。
フランスは二軍かもしれないが、それにしてもチュニジア相手に2失点以上するとは考え難い
よって、デンマークの突破は9割方確定になる。

デンマークとオーストラリアが引き分けた場合は、またしてもチュニジアがフランスに勝ったうえでの得失点差勝負となる
この場合、得失点差ではオーストラリアが不利なため、チュニジアがフランスに勝ってしまうと点差に関係なく、チュニジアが突破する事になる。
ただ、チュニジアがフランスに勝つという図は、正直考えにくい
7割方、オーストラリアの突破ということになるだろう。

チュニジアが突破するには、フランスに勝ったうえで
デンマークVSオーストラリアの結果次第になる。
オーストラリアが勝てばチュニジアは敗退決定
デンマークが勝つか、引き分けになれば得失点差勝負になるが、
この場合、デンマークVSオーストラリアが引き分けない限り前述のとおり、ほぼ突破は不可能になる。


グループC ポーランドVSサウジアラビア

   ポーランド  2-0       サウジアラビア

試合内容 B
個人的MOM GK シュチェスニー(ポーランド)

GK シュチェスニー 8・5       アル・オワイス 6
DF グリク 6・5          アル・ブライヒ 5・5
  ベレシンスキ 6        アル・ブレイク 6
  キヴィオル 6        アル・アムリ 5
  フランコフスキ 5       アブドゥルハミド 5・5
  キャッシュ 5     MF  カンノ 6・5
MF ビエリク 6         アル・マルキ 2
  クリホビアク 4       アル・ナージー 5
  ジェリンスキ 6       サレム・アル・ドサリ 6
FW ミリク 5・5       FW アル・ブライカン 5
   レバンドフスキ 8      アル・シェフリ 3

監督 ミフニエビチ 6      ルナール 6

交代(ポ)
ジェリンスキ→カミンスキ 5
ミリク→ピオンテク 5

  (サ)
アル・ナージー→アル・アビド5
アル・ブレイク→アル・ガンナム 7
アル・マルキ→ナセル・アル・ドサリ ?
アル・シャフリ→アル・アブド ?
アル・アビド→バヘブリ ?



試合前の感想

サウジがアルゼンチンに大金星を挙げた事で、にわかに面白くなったグループC。
アルゼンチン、メキシコに突破してほしい気持ちもあるし、
初戦のサウジの頑張りも素晴らしかったので、サウジにも勝ってほしいし複雑な気持ちです。
今回の2チームだけで言うなら、サウジを応援したいです。

ポーランドはようやくジェリンスキ・ミリク・レバンドフスキを並べてきましたね。
初戦からこれをやれば良かったのに……。


__________________________

ポゼッションで果敢に攻撃に出るサウジアラビアと、守ってロングカウンターのポーランドという図式。

そんな中、ポーランドがカウンターで先制。
サウジもPKを獲得したが、シュチェスニーのスーパーセーブでポーランドリードのまま後半へ。

後半中盤あたりから徐々に運動量が落ち始めたサウジと、ようやく積極的に前に出るポーランド。
一進一退の攻防が続いていたが、アルマルキの痛恨のミスをレバンドフスキがついて、追加点。
ビッグトーナメントに弱いレバンドフスキに、遅まきながらゴールが生まれ、ポーランドが勝ち点を4に伸ばした。

サウジアラビアはやはり、中盤をしめるカンノの存在感が際立つ。
アルゼンチン戦同様、積極的な姿勢を見せ、あの結果がフロックではない事を見せてくれた。
ポーランド守護神シュチェスニーのPKストップ、ビッグセーブがなければ結果はわからなかっただろう。

採点の低い選手はアルマルキを除き、ラフファウルによるもの。あしからず。

それから、解説者は不満そうだったけれど、あれは妥当なPK。
今日の主審はカードを多く出していたが、今大会の主審は基本的に非常にファウルに対して寛容で容易にカードを出さない傾向がある。
その基準で言えば今日は異質だったが、どちらかというと、今日の基準は、
いつも見慣れている欧州サッカーに近い基準だ。


あと、大事なかったとは思うが、我がオンボロパソコンが熱暴走を起こし、後半5分~8分までの3分間が見られなかったことも書いておきたい。あとで見直す必要はあるかなぁ?

グループD チュニジアVSオーストラリア

       チュニジア  0-1   オーストラリア

試合内容 B₋
個人的MOM DF ソーター(オーストラリア)

GK  ダーメン 5      ライアン 6・5
DF  メリア― 4・5      ロールズ 6
   タルビ 5       ソーター 7
   ブロン 5       カラチッチ 6
   ドレーガー 5・5      ベヒッチ 6
   アブディ 5   MF  ムーイ 5・5
MF スキリ 5・5        マッケリー 5
   ライドゥニ 4・5      アーバイン 6
   スリディ 5・5    FW レッキ― 5
   ムサクニ 6      グッドウィン 5・5
FW  ジェバリ 6・5      デューク 6

監督 カドリ  5      アーノルド 5・5

交代(チュ)
ドレーガー→サシ 5
ライドゥニ→ハズリ 5
ジェバリ→ケニシ 5
ブロン→ケシリダ 5・5

交代(オ)
デューク→マクラ―リン 5・5
マッグリー→フルスティッチ 5
カラチッチ→デゲネク 5
グッドウィン→マビル 4・5
レッキー→バッカス ?

試合前の感想

初戦、アグレッシブに戦いながらフランスに敗北したオーストラリアと、
格上デンマークをスコアレスに抑えたチュニジアの試合。
期待値が低い試合ではあるけど、果たして?

__________________________

初っ端からライドゥニが肉弾戦をお見舞いしたチュニジアだが、
明らかにフィジカルの強いオーストラリアが肉弾戦で対抗。
その中でデュークが先制点を決めた。
その後、テクニックに優れたチュニジアが、エースのジェバリを中心にチャンスを作るものの、
決定力に欠け、守備の要ソーターを中心にしたオーストラリアが貴重な勝ち点3を獲得した。




グループA オランダVSエクアドル

  オランダ   1-1     エクアドル

試合内容 A₋
主審 ゴルバㇽ D
個人的MOM DF エストゥピニャン(エクアドル)

GK ノペルト 5・5      ガリンデス 6
DF ファン・ダイク 6・5    ポロソ 6
  ティンベル 4      トーレス 6
  アケー 6       インカピエ 6
  ブリント 4・5       プレシア―ド 7
  ドゥムフリース 3・5    エストゥピニャン 7・5
MF デ・ヨング 4     カイセド 4
   コープマイネルス 4  メンデス 6
   クラーセン 6     プラダ 6
FW  ガクポ 5・5   MF エストラーダ 6
   ベルフワイン 4  FW バレンシア 7

監督 ファン・ハール 4    アルファロ 8

交代(オ)ベルフワイン→デパイ 4
     クラーセン→ベルフハイス 4
     コープマイネルス→デローン 4
     ガクポ→ヴェフホルスト 5
  (エ)
     エストラーダ→サルミエント 5
     バレンシア→イバーラ ?
     プラタ→ロドリゲス 5・5

試合前の感想

セネガルとの激戦を制したオランダに復活の兆し。
エクアドルは初戦を見ていないので、どんなチームになっているのか楽しみ。

______________________________________

オランダの完敗、エクアドルの完勝。
それが最も色濃く表れていたのが、エクアドル左サイド、オランダ右サイドの攻防だった。

幸先良くガクポのゴールで先制したオランダだが、徐々にエクアドルにサイドを侵食され、劣勢に。
特にエストゥピニャンVSドゥムフリースの、オランダ右サイドは完全に劣勢。
その後、オランダは重心を下げて対処するが、前半終了間際にエストゥピニャンがゴール!
しかし、不可解な判定で取消しに。

確かにポロソはオフサイド位置にいるので、GKノペルトが横に飛ばなければ、
「ブラインドになった・判断が遅れた」という判定は成り立つけれども、
既に横に飛んでいるので、ポロソの位置はノペルトのプレイに関与していない

今大会初めての、明らかなミスジャッジであり、エクアドルには不運としか言いようがなかった。

それにもめげず、後半3分にはまたもエストゥピニャンのシュートから、大エース、バレンシアがゴールを決めて同点に。
試合はその後も一方的なエクアドルペースで進み、システムが機能不全を起こしているオランダの現状が明らかになった。

さすがにカタールには勝つだろうから、オランダはベスト16には進めるはず。
けれど、良くてベスト8止まりという印象。
どうすれば修正できるのか、ファン・ハール監督は今頃頭を悩ませている事だろう。

攻撃は諦めて、2010・2014のドン引きサッカーに移行するのも一つの手だが、
それができたのはロッベンがいたからで、今のオランダにスピードスターはいない。

ともあれ、今の5バックでは勝ち上がっていけない事は明らかだ。

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