「ef-the first tale-」の第1章、みやこ編をクリアしました。
評価は A。
実に良いですね。
奇抜なストーリーではありませんが、非常に丁寧に綴られた青春恋愛物語。
「こういう物語を求めて、私はギャルゲーをプレイしている」、というお手本のようなお話でした。

こんな青春を送ってみたかったなぁ、こんなかわいい子を自分の恋人にしたかったなぁという憧れを抱けて半分。
お話の先が気になるなぁ、素敵な物語だなぁと感じることができて半分。
とすれば、1章みやこ編は文句なしに合格でした。


ギャルゲーにありがちなのは、やけにテンションが高くて明るい学生生活なんですが、
青春ってそんなにキャピキャピしたものではないと思うんですよね。
いろいろ悩みを抱えていて、むしろ暗かったりする。
そんな悩みを、人との繋がりを通じて少しずつ消化していく。
efはその点、凄くリアルだったなと感じます。


みやこというヒロインも、とても気に入りました。
この娘、可愛いし、男心を掴むのが巧い娘だと思うのですが、反面すごく不安定なんですよね。
この娘を恋人にしたい男は数え切れないと思うのですけど、実際恋人にするととても苦労するタイプだと思います。
それを簡潔に現したのが、主人公が景のバスケの試合を見に行くだけで起こる、唐突なバッドエンドでしょうか。あれをみたとき、「あぁ、やっぱりな」と思いました。
彼女には理屈は通じない。ただ、彼女のルールだけがあって、それに従ってあげないといけないのだと。
他人からのルールを寄せ付けず、ひたすらマイルールに従って生きる。
それがみやこの強さであり、美しさであり、歪さでもあるのだと感じました。

そのみやこが、学校に真面目に通うというラストは、まぁ一応成長なのかな?
成長と言うにはまだ危なっかしい気がしておりますけれども。