70点。
えーと、すみません、意味がわかりませんでした。
前半は極めて単純で、人を殺すことでしか生きられないイリスというお姫さまの物語。
ここはいいです。

問題は後半。ヨハンやイリスが敵を見逃すようになってからの展開の意味がわかりませんでした。
まず、ヨハンが敵を見逃したのは明らかに、『イリスが巻き添えになってもいいから、死に場所が欲しい』というふうにしか読み取れませんでした。
それはそれでいいんです。ヨハンはイリスを助ける何らの義務も負っていないので。
でも、ラストの展開を見ると、ヨハンはイリスを助ける意思が見えるんですよね。

自分から窮地を作っておきながら、イリスは助けたいって・・・・・・それなら最初から危ない橋を渡るな、と。
人を殺せない甘ちゃん(←というか、それはそれで僕は良いと思いますが)なら、この反応もわかるんですけど、
人殺しを散々してきたくせに、一番見逃しちゃいけない騎士に対して内情をべらべら喋って、見逃すとかあり得ないでしょうと。

はっきり言って、ヨハンが突然人を殺せなくなるような理由も展開もなかったので、
これは、ヨハンの気の迷いだったのかなと。

結局ラストは、追っ手の情けにすがって、イリスは生き延びたわけですが、そんな『甘い(善良な、と言い換えてもいい)』話にしちゃって良かったのかなぁ。

ペネロピの狂信者っぷり(というか、あの頃は皆そんな感じでしょうね)は、なかなかキテて良かったですが。