瑞佳・留美・みさき・茜の4人をクリアしたところで、とりあえず一旦ゲームを終えたいと思います。
これから総評を書きますが、繭・澪・シュンの3ルートをクリアしていないので、その点ご了承ください。


やはり、全体として説明不足感が否めないなと感じます。
「永遠の世界」についてある程度わかっていないと、主人公がいきなりいなくなる意味がわからないし、
主人公が1年すると復活する 理由もわからないからです。


『幼少の頃に交わされた盟約=強迫観念』、『自閉(引きこもり)』 といったイメージはわかるのですが、
ファンタジー(「ファンタジー世界としての永遠の世界」、主人公のことを皆が忘れるという設定等)と
テーマ性(「自閉の世界から、大切な人との日常に回帰する」)とうまく噛み合っていない印象を受けるのです。


自閉を表すのなら、『盟約』というキーワードが邪魔になります。
「引きこもりたくないのに、過去に引きこもると約束したから引きこもるよッ!」というのは、どう考えてもおかしいです。
『幼少』と、「恋を知って『大人』になる」という対比は、瑞佳ルートなどで強調されていたと思うので、
他のヒロインもこの辺りの葛藤を突き詰めてみてもいいと思うのですが、
それでは瑞佳の特殊性が失われてしまうので痛し痒しでしょうか。


かと言って、このテーマ性をあまり気にしないで読むと、単なる得体の知れないファンタジー+ラスト展開が唐突すぎるラブストーリーということで、評価は上がらないです。


ヒロインに関しては、繭がどうにも嫌でしたが、この後大量生産されるKey製頭の悪いヒロインがほとんど見られず、読みやすかったです。
瑞佳が好みですが、留美も好きですし、茜もみさき先輩も好きです。澪もプレイしていないのでわかりませんが、嫌ではないです。


この、「ONE」のシナリオ設定は、その後「それは舞い散る桜のように」や「ダカーポ2」などの追随者を生んでいます。
その意味でも、先駆者というか古典として、様々な作品に影響を与えたゲームということが言えます。
とはいえ僕は、「それ散る」も「ダカーポ2」のファンタジー設定もあまり評価していなかったりするわけで、
この設定はあまり良いものとも思っていなかったりするのですが。