通勤時間を利用して、サカつく6をプレイしていました。
終わりのないゲームではありますが、プレミアディビジョン1を制覇したので、一応クリアしたと言っても良いでしょう。

まず戦いぶりを、次に総評を書きます。


チームは鹿島アントラーズを選びました。理由は『強そうだから』という、酷く安直な理由です。
昔はマリノスやグランパスが好きでしたが、今はもうJリーグから疎くなってしまったので、
少しでも知っている選手が多そうなチームということで。
 

で、ゲームを始めたんですがここでいきなりガッカリしました。
このゲーム、「全員引き連れてスタートする」ことが出来ないんですね。
アントラーズの中から、何人か選んでスタート出来るというだけで。
・・・・・・(僕はファンではないけれど)、これはファン心理を全然解っていないなと感じてしまいました。
僕はアーセナルファンなのですが、それは「GKからFWまで全員がいての」アーセナルなんです。
ファンペルシーとヴェルマーレンとサーニャとソングの4人だけがいても、それはアーセナルには思えないんです、僕には。
この辺、もう少し何とかならないのかなぁと思ってしまいました。


そんなわけで、ガッカリしつつもゲームスタート。
鹿島という強豪を選んだのだから、当然初年度からJリーグ制覇を狙う!
と、鼻息は荒かったのですが、驚愕の7位。そしてこれ以降、6位から9位までをさまよい続けます。
やっと光明が見えたのは、6年目。この年に、天皇杯を制した鹿島は、以後カップ戦を中心にタイトルをとり続け、
ひと足早くアジアを制した8年目、そして遂に9年目にJリーグを制します。
そのままの勢いで10年目、トヨタカップを制し、プレミアディビジョン3へ招待されました。
この辺になると、もうJリーグでは無双状態。
ところが、11年目、クラブの危機が訪れます。
それは、一人の選手(本田:有名な佳祐ではないです)が中心になって起こりました。

当時のエースは柱谷幸一選手。34試合で59ゴールという、どう考えても人間離れした得点力を誇っていました。
2トップで相棒はネイマール。
控えには岡崎、城、コオノキ(読み方あってますか? 漢字変換できません。ファンの方ごめんなさい)などがおりました。
ここで本田選手に対する不満が爆発。
イジメじゃね?と思える勢いで、FW陣が次々と本田を解雇しろと詰め寄ってきます。
本田選手、一体何をしてしまったんでしょうか? 凄く気になるところではありますが、とりあえずOKをしました。
本田選手は、期待の若手という位置づけ。チームの中心ではありません。こうなってしまっては仕方がないのです。


そして、一日の仕事を終え、帰りの電車でPSPを起動した頃にはそんなことはスッカリ忘れていました(笑)。
一月後、約束を守らなかった!と、ブチ切れてクラブを去っていく柱谷幸一選手、岡崎選手、コオノキ選手、城選手たちの姿が・・・・・・。
何と、ネイマール選手以外のFWがみんないなくなってしまったのです!


と、書くと本当に危機的な状況に思えるんですが、本来OHのはずの香川を無理にFWで起用したところ
全く遜色なくJリーグを制覇できてしまい、少々拍子抜けしました。
本職FW が一人しかいないクラブに、簡単に優勝されてしまうJリーグっていったい。


そして、月日が過ぎ、21年目。とうとうプレミアディビジョン1を制覇した次第です。 
制覇時のメンバーはこちら。

GK オチョア(ご存知ない方もいるかもしれませんが、メキシコ代表の大物GKです)
DF ネスタ、セルヒオ・ラモス、相馬、トゥーリオ
MF 長谷部、澤登、本山、 山広哲也(誰?架空かしら)
FW カズ、ジュゼッペ・メアッツァ(外国人枠のため、Jリーグでは、巻を起用) 

こんな感じのメンバーでした。
困ったのが、ユースから次々と現れる俊英たち。何故かMFばっかりに固まっていて困りました。
DFなんて全然出てきやしない!
ネスタとかセルラモとか、外国人枠をDFに注ぎ込んだのはその影響です。


次に総評。
一応21シーズンプレイし、クリアまでこぎつけたのだから一定の評価はできます。
できますが、やはり不満点は多いですね。

最大の不満は、バグです。
「クラブレコード」は至るところ嘘で埋めつくされておりますし、クラブカンファレンスでは毎年のように
「解雇してもいない選手」について、「解雇するなんて酷い!」と言って去っていくファンの姿が見受けられます。
また、「選手獲得の際にトレードで放出したはずの選手が、何故か一向に去ってくれなかったり」、
「5年契約を既に結んだ選手が、年俸について不満を言い立て、キレて辞めていく」のも勘弁願いたいです。
給料上げてやりたくても、出来ないんですから。


また、代表戦での選手引き抜きは凶悪なレベルです。
大事なプレミアディビジョンの試合が控えているのに、主力を8人も引き抜くとか正気の沙汰とは思えません。
選手の枠が23人というのも大不満です。期限付き移籍を駆使すると20人に。そこから代表で8人を抜かれたら、12人なんですよ?
ベンチに1人しか座れない、こんな状態で試合できますか?(やってますけど)

そもそも、23人しか選手がいないビッグクラブなんてそうそうないでしょう。
戦力となる選手が23人、ではなく、ユース上がりでまだ試合にはおいそれと出せない選手も入れて23人ですから。
正直、12人で戦う試合なんて、僕の方のモチベーションもだだ下がりでした。
後はスタジアムがなかなか建てられないのも辛かったなぁ。
プレミアディビジョン1を制覇したうちのスタジアムは、まだ最大にはなっていません。
お金だけは余っているのに。


良いなと思った点は、 転生選手がきちんと縁のあるクラブに転生してくる点でしょうか。
Jリーグ選手だけではないようで、ガスコインがスパーズにいたり、サンドロ・マッツォーラがインテルにいたり、
かなり細部までこだわっているようでした。
この辺は嬉しいですね。


後は、これは善し悪しなんですが、試合がフルマッチ形式ではなくなったため、ゲームのテンポが速くなりました。ゲーム的に言うなら、これは正解だったと思います。1シーズンが2時間程度でできますから。
前作や前々作よりも、遥かに短い時間でクリアできます。


ただ、一方で。やはりサッカーゲームはフルマッチを3Dでやってナンボだとも思うんですよ。
確かにサカつくシリーズの試合再現は極めてレベルが低く、欠伸が出るような出来だったのは確かです。
それをとっぱらい、ダイジェスト形式にしたのは、ゲーム的に見れば成功しています。
ですが一方で、そういうことをしていたらいつまで経っても、『見応えのある、フルマッチ形式での試合』は
実現しないと思うんですよね。
これは、『本格的なサッカーゲームであること』を諦めた、というふうにも僕は受け取りました。
それが少し寂しいなと感じた次第です。