S・A→心底から読んで良かったと思える本。

天国の五人/ミッチ・アルボム……主人公が、自らの人生に価値を見出す姿に涙する、感動小説。直球ではあるものの、優しい気持ちになれる作品。

もう一日/ミッチ・アルボム……『親孝行、したい時には親はなし』。亡くした母と、“もう一日”だけ過ごせるとしたら? 母の愛は万国共通。アメリカ小説でありながら、日本人の感性にも強く訴えかける作品。

チップス先生さようなら/ジェームズ・ヒルトン……生涯を通して男子校に勤め、皆から愛された老教師チップス先生の生涯を描いた名作。温かくて優しくて愉快な、チップス先生の人柄に魅了され、心が洗われる想いがしました。

上海ビート/韓寒……中国発のユーモア青春小説。作者の優れた観察眼と笑いのセンス、知識量には脱帽の一言。お調子者の主人公の恋愛を応援しつつ、中国のことが身近に感じられる一作。

それから/夏目漱石 ……高等遊民である主人公が、愛のために頑張っちゃう話。と書くといかにもあれだけど、間違ってはいないと思う。

塩狩峠/三浦綾子……キリシタン作家ということで、宗教色が強いのは確かだが、心理描写が丁寧で読ませる。ラストは解っていても、しんみり来るものがある。

9歳の人生/ウィ・ギチョル……真っ直ぐな心をもった、9歳の前向きな少年から見た、韓国貧民街の生活。悲惨な環境すらも、ワクワクするような世界に変えてしまう少年の心ゆえ、しんみりするシーンはあれど、読みやすく楽しい。

グッドライフ/チョ・チャンイン……一人息子を勇敢に守る崇高な父の愛を、カシコギ(トゲウオ)をモチーフにして描いた名作。直球で泣かされます。


ひつじが丘/三浦綾子……『愛することは、赦すこと』。泥沼恋愛関係から、キリスト愛を描いた作品。

赤い指/東野圭吾……ある事件をめぐっての、家族間のドラマや絆を描いた、泣かせ系小説。

さまよう刃/東野圭吾……『少年法』の問題点を描いた、サスペンス小説。

ボッコちゃん/星新一……笑える話あり、切ない話ありのショートショート傑作集。次はどんな話かなと、ワクワクしながら読めました。

TSUGUMI/吉本ばなな……エネルギーにあふれた病弱少女、つぐみの魅力。海辺の町で過ごす、キラキラと煌めくひと夏の思い出を描いた作品。 

クージョ/スティーブン・キング……不毛で哀しい闘争を描いたB級ホラーの傑作。

 
B→出したお金、読んだ時間以上の価値があった本。

スケルトンクルー:神々のワードプロセッサ:ミルクマン/スティーブン・キング……キング初期短編集。それなりに楽しめる短編集で読んで損はないが、彼がものす傑作長編に比べるとやや物足りなさも。

白い犬とワルツを/テリー・ケイ……Aに近いB。死へと向かう老人の生活を、淡々と描いた作品。あまりにも淡々としすぎていて、中盤までは退屈だったが、読み終わった後は、とても切なくなりました。心に残る作品です。

トムソーヤーの冒険/マーク・トウェイン……古き良きアメリカを駆け巡る、やんちゃな少年トムソーヤーの愉快な毎日を描いた物語。童心に返って楽しめるので、子供はもちろん大人にもお薦め。


かもめのジョナサン/リチャード・バック……全ての囚われを振り切って、自由を、どこまでも高みを目指すかもめの物語。小説というよりは自己啓発書に近い感じだが、面白い。

あの銀色の夜をふたたび/サンドラ・ブラウン……人間味のあるヒロインとヒーローで、素直に応援しながら読むことができた恋愛小説。それにしてもヒロインたら、ウッカリさん。

熱き夜の香りに/サンドラ・ブラウン……妄想ヒロインが、自分の妄想を好きな人に見られて大喧嘩。でも、許しちゃう。今度はあなたの妄想をお・し・え・て(はぁと)。というお話。

見知らぬ人でなく/サンドラ・ブラウン……『テキサス三部作』(「謎の女を探して」、「偽りの愛の果てに」、本作)の中では、主人公が試練を乗り越えるシーンが描かれているぶん、一番まとも。 

セーラー服と機関銃/赤川次郎……読みやすい青春ミステリ。人が死んでるというのに、この明るさはいったいなんだろうとも思うが、その牧歌的なところが味とも言える。

ドロレス・クレイボーン/スティーブン・キング……遠い過去から幻覚が追いかけてくる。ある饒舌な老婆が語る、サイコホラーの秀作



ノックの音が/星新一……『ノックの音がした』から始まる短編ばかりを集めた、面白い趣向のショートショート集。

ようこそ地球さん/星新一……ショートショート『天使考』が絶品でした。

盗賊会社/星新一

ちぐはぐな部品/星新一

エヌ氏の遊園地/星新一

なりそこない王子/星新一

おせっかいな神々/星新一

悪魔のいる天国/星新一

トワイライト/ステファニー・メイヤー……少女の夢を詰め込んだ、『体感型恋愛小説』。甘々で実に感情移入がしやすい作品だが、切なさや苦悩といったものとは無縁で、身分違いの恋にしてはいやに軽さが目につくのは瑕瑾。

トワイライト2 New Moon /ステファニー・メイヤー……同じB評価でも、切ない(というほどでもないが)失恋が描かれた2巻の方が、1巻よりも面白かった。

トワイライト3 eclipse/ステファニー・メイヤー……バトルシーンの描写が相変わらずショボいものの、恋愛模様は悪くない。悪くないが、本命役のエドワードが少しウザい。

トワイライト4 breaking dawn/ステファニー・メイヤー……シリーズ最高傑作ではあるのだが、どうにももったいない終わり方。

冬のバラ/キャサリーン・ウッディウィス……ベッタベタな少女漫画系ロマンス小説。ヒロインのツンデレぶりが正直ウザかったけれど、まぁ面白いは面白い。

悲劇の土地/アースキン・コールドウェル……金もなければ職もなく、おまけにも一つ頭も悪い、最低最悪な貧民のエネルギーを感じ取れる作品。何だか生活保護受給世帯への偏見を助長しそうな気がするのではあるけど、こういう人もいるにはいるんだろうなとも。

ブランコのむこうで/星新一……ショートショートで有名な星さんには珍しい、長編小説。子供の視点から描かれた、様々な人の人生模様。子供にはもちろん、大人にもお薦め。

人生におけるいくつかの過ちと選択/ウォーリー・ラム……最後の100ページ以外は文句なしにA評価だったのだが。暗く重い話でありながら、心地よくテンポ良く読めるその技術には脱帽。

時をかける少女/筒井康隆……あっさりしてはいるものの、ひと昔前の爽やかな青春小説として、趣のある一品。

にぎやかな未来/筒井康隆……『古いSF』作品特有の、妙な明るさを伴った未来世界が印象深い良質の短編集。

容疑者Xの献身/東野圭吾……前半3分の2は文句なしに面白い。後半3分の1は微妙。ひたむきで深い愛は特に狂気と紙一重となるが、『石神が誰かを守るために、犠牲にされた人』へのフォローが全くなく、石神の行動はまるで共感できない。「悪いことをすれば、結果は更に悪くなる」という教訓話としてなら可。

手紙/東野圭吾……犯罪者の家族として、どのように世間と関わりを持っていくのか。そんな重いテーマを描いた作品。テーマがあまりに重く、明確な正解がないだけに、作者自身が非常に迷いながら物語を綴り、結局最後まで答えを見出せなかったように感じた。安易に一つの解に飛びつかなかった作者の誠実さは評価したい一方、作品全体が煮え切らないのも確か。

予知夢/東野圭吾……一見、超常現象風の事件を、科学の観点から解いていく連作集。 短編連作集なので、1つ1つの事件はあっさりしているが、読みやすく面白い。 

探偵ガリレオ/東野圭吾……科学の観点から事件を解いていく連作短編集。「予知夢」に比べると事件自体が地味なので、やや面白みには欠けるか。


ブーリン家の娘/フィリッパ・グレゴリー……ヘンリー8世治下のイギリス宮廷を舞台に、権力に生きた魔女アン・ブーリンと、その控えめな妹メアリー・ブーリンを描いた作品。何とも息苦しく、愚かしいルールに支配された16世紀イギリスの宮廷は、まるで異世界ファンタジーのよう。


プレイ―獲物―/マイクル・クライトン……上質のエンタメ小説。サスペンスフルで、一気に読ませる魅力に溢れている。ナノテクノロジーのうんちくも相まって、とにかく飽きさせない。


砂の器/松本清張 ……旅情豊かに描かれる出張シーンや、方言の分布、そして何より活き活きと捜査をする今西と吉村の関係性が楽しい刑事小説。欠点は、今西刑事が名探偵すぎる点。それこそホームズやポワロ並である。

聖なる予言/ジェームズ・レッドフィールド……「スピリチュアル」+「冒険小説」の見事なコラボ。スピリチュアル入門として優れた書であると感じた。

氷点/三浦綾子……「原罪」というテーマを描くため、計算しつくされたプロットを持った力作。母親キャラがウザいのは、テーマ上やむを得ないところか。

下り階段をのぼれ/ベル・カウフマン……劣悪な環境のハイスクールに赴任した、一人の女性教師の奮闘を描いた話。生徒がユーモラスでとにかく笑える。書簡体で構成された表現形式も面白い。

ゼロの焦点/松本清張……良くも悪くも、時代を感じさせるミステリ小説。今の時代なら、こんな動機で人は殺さないだろうなぁ。

最後の将軍/司馬遼太郎……日本史の知識が無いと、あるいは読みながらでも知識を得る努力をしないと楽しめないであろう作品。江戸幕府最後の将軍、徳川慶喜の短くも輝かしい青春と、その後の姿に、哀切を感じた。

フォレストガンプ/ウィンストン・グルーム……サヴァン症候群の主人公が巻き起こす、痛快なコメディ活劇。逆境にもめげず、読者に生きる元気と勇気を分けてくれる愉快な作品だ。


スクループルズ/ジュディス・クランツ……高級ブティックを舞台に繰り広げられる、華麗なる恋愛模様。ファッションにもセレブ生活にも全く興味のない僕を、陶酔させたその雰囲気づくりはお見事。

マディソン郡の橋/ロバート・ジェームズ・ウォラー……ラスト60ページまでは割に退屈だったが、そこからの盛り上げはなかなか良かった。長い歳月、一人の人を想う気持ちに触れて心を打たれるラブストーリー。主人公とカップルが、50代の孤独な男と、40代の平凡な主婦というのも心憎い。

PS アイラブユー/セシリア・アハーン……最愛の人を亡くした女性が、そこから立ち直るまでを描いた物語。てっきり、新しい恋人を捕まえるまでの話かと期待していたのだが、それはナシ。ベタでもいいので、新恋人を捕まえても良かったんじゃ……。家族、とりわけリチャードとキアラの人物造形がグッド。

ファントム/ディーン・クーンツ……B級ホラーな内容を、ここまで面白く読ませるのは素直にすごいと思う。登場人物の丁寧な描き込み(保安官4人など、それぞれにキャラが立っていた)が、読者を物語に誘う呼び水となっている。

ウィスパーズ/ディーン・クーンツ……可も不可もないながらも読みやすい文章が続く上巻を読み終えると、背筋が薄ら寒くなる下巻が待っている。ジェットコースターのように面白い「ファントム」に比べ、心に残るのはこちらか。

変身/フランツ・カフカ……妹の変心がやや唐突で、尺の短さの弊害を感じるものの、なかなか面白い作品。リアリスティックな筆致からは、作者がこれでもかというほど、主人公のことを考えて描いたことが伝わってくる。

いくたびか美しく燃え/ジャクリーン・スーザン……父親に恋をした少女の悲劇的な恋愛遍歴を描いた小説。『時代』に拒絶された父親と、『時代』に殺された娘の物語は、伏線に富んでおり読み応え十分。

テスタメント/ジョン・グリシャム……ブラジルの大地を舞台に、一人の中年男性が人生を取り戻していく、再生の物語。法廷シーンに期待をすると拍子抜けするかもしれないが、こういうのも有りだろう。ちょっと良い話、的な。

処刑室/ジョン・グリシャム……死刑制度と、時代によって移り変わる「悪」をテーマとした物語。

魔術はささやく/宮部みゆき……全く飽きずに最後まで読めた、良質のエンタメ。ただ、犯人に魅力が乏しいのと、一番死ぬべき(?)人間が生き残っているというのはちょっと釈然としなかったり。

ジョーズ/ピーター・ベンチリー……文学的な意味でも『白鯨』の後を継いだ『ホオジロ鮫』が、海辺の街の人間と死闘を繰り広げる海洋サスペンス小説。

贈りもの/ダニエル・スティール……相互に贈り物を贈りあい、絆を深めることの大切さを描いた作品。心温まる素敵なお話。一方で、あまりに素直、あまりに先が読めるのが欠点か。3分の1を読んだあたりでもう、終わり方がわかってしまう。

QBⅦ/レオン・ユリス……一見、「善人」だと思われたケルノ博士の鬼畜な所業を、多くの証人を重ねることで、徐々に解明していく法廷ドラマ。にしても、ケルノ博士、鬼畜な上にバカすぎる。

カラーパープル/アリス・ウォーカー……序盤から中盤まではとても面白かった。「妹の長手紙」が続く中盤以降はかなりダレてしまったが……。黒人同士の間でも、女性差別があるという事実に気づかせてくれた一冊。

ミスターグッドバーを探して/ジュディス・ロスナー……「孤独」故にセックスに逃げる女性の破滅を描いた作品。セックスに逃げても孤独は消えないのに、何で繰り返すんだ?と、似たような気持ちから一度行きずりの関係をしたことがある僕が言ってみました。

悪を呼ぶ少年/トマス・トライオン……子供の心を覆った、邪悪を描いた作品。

死因/パトリシア・コーンウェル……キャラが立っていて楽しくサクサク読める作品だけに、悪役の荒唐無稽さが残念。

肩をすくめるアトラス/アイン・ランド……好きか嫌いかと聞かれたら「嫌い」だが、力作であることは確か。


C→最低限、暇つぶしにはなった本。

クリスマスボックス/リチャード・P・エヴァンズ……単純だが、心温まる、素朴な良いお話。ただ、この手のメッセージは(普遍的だから仕方ないのだが)語り尽くされた感もあり、文や物語構成がとりわけ秀でているわけでもなく、なぜ今この作品が大ヒットしたのか?と聞かれると、ちょっぴり疑問。まぁ、短いし、損はしないと思います。

天使の卵/村山由佳……丁寧な物語だが、設定の割に盛り上がりに欠ける。最後のヒロイン死亡エンドも唐突で、作者の伝えたい『切なさ』が伝わってこなかった。

謎の女を探して/サンドラ・ブラウン……読みやすく、適度にエロくて楽しいのは良いが、主人公の価値観が意味不明で、悪役が最初からバレバレである。

偽りの愛の果てに/サンドラ・ブラウン……正直、駄作。亡き妻に義理立てして、惹かれている相手に対して冷たく振舞う主人公の行動が不愉快だった。

愛ゆえに哀しくて/サンドラ・ブラウン……強烈なストレスがかかっているこの状況では、いけ好かない男になってしまうのはわからないでもない。しかし、いけ好かない男になってしまっている男性を、どうしてヒロインが好きになるのかが全く理解できない。

野菊の墓/伊藤左千夫……初恋の描写はなかなか良い。まぁ、『姉さん女房ってだけで、二人の仲を裂く』親類一同は今の感覚でいうと意味不明にもほどがあるが、そういう時代だったんだろう。

門/夏目漱石……陰鬱な過去がつきまとうものの、本筋は至って平和であり、退屈。

トム・ゴードンに恋した少女/スティーブン・キング……いくらなんでも冗長に過ぎるが、ラストシーンは良い。そのラストシーンだけでB評価をしても良いとすら思ったが、それもあれなのでCに。

銀河ヒッチハイクガイド/ダグラス・アダムス……時折クスリと笑わせてくれるが、序盤が一番笑えたのでこの評価。笑いのテンポに慣れてしまったのか、ページを追うごとに微妙に……。

おのぞみの結末/星新一……星さんの作品の中では、ハズレの方。

おかしな先祖/星新一……「おのぞみの結末」と同じで、1編の長さがショートショートというよりは短編集程度のボリュームがある。星さんはやはり、10ページ前後のショートショートの方が面白い気がする。


悪魔とプリン嬢/パウロ・コエーリョ……コエーリョ作品の中では読みやすい方かも。テーマは人の心が抱える、善悪二つの側面で、まぁよくある話じゃないのかな、とも。

アソシエイト/ジョン・グリシャム……アメリカ法律事務所のブラック企業ぶりを描いた作品として興味深く読めた。一方で、肝心なことは何一つ解らないままで、作者が物語を投げたようにも映る。もっとも、世間の酷評を見ていたので、期待していなかった分、思ったよりは面白いじゃんとも。


アメリカの鱒釣り/リチャード・ブローディガン……なんかよーわからん。というのが正直な感想。

ドラゴンの眼/スティーブン・キング……キングってこういうのも書けるんだなぁ、という意味で面白かった作品。とはいえ内容は、いつものキングを子供向きにしたような感じなので、大人は何もわざわざこれを読む必要はない気もする。

ライラの冒険①黄金の羅針盤/フィリップ・プルマン……ライラの持つ特殊能力(予言の羅針盤が使える)とか、ダイモンという設定は面白い。だが、シリーズものの1巻だからなのはわかるが、あまりに構成が悪い。

スキッピング・クリスマス/ジョン・グリシャム……クリスマスなんて大嫌い! そんな主人公が、隣人からの数々の妨害・嫌がらせに遭いながらも、頑なにクリスマスを祝うことを拒絶する物語……だったはずだが、後半は一転。おかげで、後味自体は良い話になったものの、そんな終わりでいいのか?という疑問も。

陪審評決/ジョン・グリシャム……ラストのカタルシスはなかなかなのだが、中だるみが酷い点と、色々ツッコミ所が多い部分がマイナス。タバコの害を扱った物語なのに、副流煙についてほとんど触れないというのも……。

ラマン/マルグリット・デュラス ……とりとめもなく語られる、若かりし頃の彼女の姿。文章は流れるように流麗で、独特の雰囲気を持っている。

薄灰色に汚れた罪/ジョン・D・マクドナルド……個人的に、マッギーシリーズは250ページくらいのサイズのものの方が出来が良い気がする。犯人退治とマッギーの生き様の2点が見どころのシリーズだけど、前者はイマイチだった。

潮騒/三島由紀夫……漁師の若者と、海女の娘の淡い恋愛を描いた作品。素朴でいいですね。

金閣寺/三島由紀夫……劣等感から、美への憧れと憎悪に身を焦がした青年の物語。

愛の決断/ダニエル・スティール……読みやすくスラスラ読めるお話だが、作者の『子供を持ちたがらない人間=悪』のような価値観が透けて見えるのが不快。

大いなる殺人/ミッキー・スピレイン……「悲惨な犯行を目撃」→「許さねぇ、俺が犯人を殺してやる」→ズキューンバキューン。要するにいつものスピレイン。

復讐は俺の手に/ミッキー・スピレイン……上に同じ。

スローワルツの川/ロバート・ジェームズ・ウォラー……結ばれない恋を描くのが巧い作家だが、結ばれた後を描くのは苦手なのだろうか。前半は面白かったが、彼女がインドに旅立ってから急激につまらなくなってしまった。

1973年のピンボール/村上春樹……やはり、春樹は合わないようだ。

風の歌を聴け/村上春樹……手抜きで申し訳ないが、上に同じ。

ラブストーリー/エリック・シーガル……乾いた感じの恋愛小説。全然青春っぽさも恋愛っぽさも感じなかったが、解説によれば『アメリカの青少年が憧れる青春の形を描いた』とのことで、言葉が出ない。

D→自分には合わず、読むだけ無駄だった本。

三四郎/夏目漱石 ……恋愛ものだと思って読むと、全然面白くない。明治時代の学生生活と思って読めば悪くはないが、どうやら求めていたものと違っていたようだ。

草枕/夏目漱石……小説というか、芸術論に近いのでは……。

点と線/松本清張……何が面白いのか全然わからなかった。犯人候補が1人しかいないので、犯人はモロバレ。ひたすらアリバイを崩していく話だが、ミステリをそこそこ読んだ経験があれば簡単に解る上に、刑事は頭が悪すぎた。