覚書のための記事です。きちんとした記事は、全ルートクリア後に書きますので。


えっと、「世界でいちばんNGな恋」というゲームをやっています。
夏夜ルート、姫緒ルートをクリアして、麻美ルートまできました。

この記事は、麻美ルートをクリアした直後に、思ったことを書こうと思って書きました。
まず、単純にこのシナリオ、面白かったです。 
特に、理を取り合う麻美と美都子の心情がよく描けていたのではないでしょうか?
ラスト、美都子が理の娘に収まるというのは、エロゲ的ご都合主義とは思いますが、
まぁそれはいいでしょう。 


ただ、物語として考えると、完成度は高くないと思います。 
何故か。それは、理と麻美の離婚理由が明確に示されていないからです。

幾つかのパーツは示されています。


A「家庭環境に恵まれなかった理が、愛情を注げない男だった」
B「理はいつも受身で、麻美はいつも見栄を張ってやせ我慢をしていた」
C 「麻美は不妊症だった」
 
この3つが物語中で提示されていますが・・・・・・これは、本当でしょうか?
結論から言えば、これはそのまま受け止めるべきではないです。

 「理が積極的にいかなかった」から、「麻美がやせ我慢をすることになっていた」。Bのこれはいいです。
 問題はAとCです。

まず、A。これ、完全に浮いています。
理の描写で、愛情を注げないなんてシーンは一切なかったはずです。
これは、理が美都子を溺愛する理由としては十分すぎるほど説得力のある理由ですが、麻美と離婚をする
理由としては説得力に欠けます。

そして、Aに説得力がないなら、Cの説得力も失われます。


僕がこの物語を読んで感じた離婚の真相は、「麻美の不妊症を知った理がショックを受けた(そりゃ普通はショック受ける)。
そして、その理の姿を見た麻美が、先走って、理に離婚を突きつけた。理は受け身なので、受け入れてしまった」。

これが真相でしょう。
要するに上では三つも理由が挙がっていますが、真相は『コミュニケーション不足』の一言につきます。


物語終盤、理たちは手を打ちます。一ヶ月の間、麻美を遠ざけ、彼女を不安にさせます。
そうして、彼女が『痩せ我慢をせず、理に対して弱みを見せる』効果を期待するとともに、
理の方からプロポーズをする、という段取りです。


物語的には、アリですよ。意図している部分もわからなくはありません。
ですが、ですがね……?


まず、間違えないでほしいのは「麻美と理の仲は順調」ではあるが、「三角関係の最中」なのです。
その状況で、理由を説明せずに麻美を遠ざける。
これ、普通に考えれば十中八九、大失策ですよ。
麻美の気持ちを考えれば、「理に弱みを見せる」程度で済む話 ではありません。

美都子が理のことを諦めた、という情報も知らされないまま、麻美は一ヶ月放置されていたわけです。 


コミュニケーション不足から、麻美が勘違いをしてしまい、離婚を切り出したんでしたよね。今度もコミュニケーション不足から麻美は勘違いをし、どんどん不安になっているんですけれど。
それも、意図的に、ですよ?




余談ですが、ラストも不満ではないですが、身も蓋もないなぁとも。 
理が迫って狼になって、セックスで麻美を落としたというふうにしか読めない(笑)。
いやまー、そういうこともあるでしょう。あるでしょうけどねぇ。
要は、「理が強引になれば、コミュニケーション不足でもおk」ってことなんでしょうか?
だとしたら物語自体、身も蓋もねーなーと。


そんなところです。
読んでいる時の楽しさでいうなら80~85点。 物語的には70~75点。間をとって75~80点というところでしょうか。

さて、いよいよ次は美都子ルートですね。
正直、麻美を振るのは心苦しすぎますが、そう感じるのも良作の証、なのかもしれません。