著者はジェームズ・ヒルトン。評価は S


ブルックフィールドという男子校に長年教師として勤め、退職後も学校の側に住んで子供たちに深く愛された、
素敵な老教師の一生を描いた名作です。

とても心が洗われる、本当に優しい物語でした。
チップス先生が頻繁に覗かせる、お茶目で愛らしいエピソード。
亡くしてしまった妻の思い出、戦争で死んでしまった子供のエピソード。


そしてラスト。『子供たち』の合唱に送られる、あのシーンでは感動で涙ぐんでしまいました。
愉快なだけじゃない、悲しいこともたくさんあったけど、それでも人生はこんなにも素晴らしい。
無理だとわかった上で言うならば、チップス先生のように生きたい。
そう思わせてくれる1冊でした。