スペイン 4-0 イタリア
試合内容 A
MVP CH シャビ・エルナンデス(85)(スペイン)
主審 A
GK イケル・カシージャス(75) ジャン・ルイジ・ブッフォン(55)
CB ジェラール・ピケ (55) アンドレア・バルザーリ(40)
セルヒオ・ラモス (60) レオナルド・ボヌッチ (40)
SB ジョルディ・アルバ (80) イニャツィオ・アバテ(60)
アルバロ・アルベロア (60) ジョルジュ・キエッリーニ (50)
DH セルヒオ・ブスケッツ (70) CH ダニエレ・デロッシ (50)
CH シャビ・エルナンデス (85) アンドレア・ピルロ (50)
シャビ・アロンソ (65) クラウディオ・マルキージオ (50)
WG ダビド・シルバ (70) OH リカルド・モントリーボ (60)
アンドレス・イニエスタ (75) CF アントニオ・カッサーノ (60)
CF セスク・ファブレガス(80) マリオ・バロテッリ (55)
監督 ビセンテ・デルボスケ S チェーザレ・プランデッリ C
交代【ス】
ダビド・シルバ→ペドロ・ロドリゲス(55)
セスク・ファブレガス→フェルナンド・トーレス(70)
アンドレス・イニエスタ→ファン・マヌエル・マタ(55)
【イ】
ジュルジュ・キエッリーニ→フェデリコ・バルザレッティ(60)
アントニオ・カッサーノ→アントニオ・ディ・ナターレ(55)
リカルド・モントリーボ→ティアゴ・モッタ(?)
【試合概要】
今までの、退屈なスペインはなんだったのだろう。
そんな想いでいっぱいだ。
今日のスペインはまさに王者に相応しい戦いを見せた。
横に繋ぐだけの退屈なポゼッションから、ゴールへの意識を感じさせるキラーパスへ。
2点目、アルバのゴールはまさにその意識の表れで、飛び出したアルバ、そこへ絶妙なパスを送ったシャビともども、芸術的と評していい得点だ。
今までのスペインに最も欠けていた縦の意識が、この日は随所に見ることができた。
ただでさえ一方的だった試合を決定付けたのは、プランデッリ監督の迷采配と、モッタの故障という純然たる不運。
後半の早い時間で、最後のカードを切る、それもモントリーボを下げてモッタを投入するという意図不明な采配は、結果的に完全な裏目となる。
モッタが投入後わずか10分足らずで負傷退場。イタリアは10人で戦う羽目になってしまったのだ。
2点差で、1人少ない。そんな状況を覆せというのは、土台無理な話。
モッタの負傷自体は不運の一言に尽きるが、そもそも攻撃力があるわけでもないモッタを最後のカードとして投入した采配には大きな疑問が残る。
不測の事態に備えてカードを温存しておくのが順当なところだし、攻撃のカードを切りたいなら、ジョビンコ、あるいはまだノチェリーノあたりの方が可能性があっただろう。
試合はその後、途中投入されたトーレスが1ゴール1アシストの大暴れ。ここまで出番のなかったマタまでゴールを決めて、メジャー大会3連覇という史上初の偉業に華を添えた。
【イタリア】
はっきり言って、良いところがなかった。
これはスペインが良すぎたとしか言いようがなく、採点は伸びずとも、壊滅的な点数(30点とか)をつける気にはならない。
ただ、足元で繋ぐ意識がさほど高くなく、前半からロングボールを使っていたのは少々イタリアらしくなかったとも言える。
ファウルまがいのプレイを駆使してさえもスペインの攻撃を止めることができなかった、ボヌッチ、バルザーリは40点と低評価。
モッタは惨敗の最大要因ともいえるが、さすがに負傷退場での低採点は非道すぎるので、採点不可の「?」に。
プランデッリ監督のC評価は、上述したとおり。今日の采配だけを見ればE評価でも良いくらいだが、
今大会、ソリッドなイタリアのサッカーを植えつけたのは紛れも無くプランデッリの功績なので、
やや甘めのCとした。
低採点ではないが、今大会ここまでまばゆいばかりの輝きを放っていたピルロが今日は50点というのも痛い。
ただ、どちらにせよ相手が悪すぎた。そうとしか言いようがなかった。
【スペイン】
いつになく、縦への意識が強い試合だった。
今までのスペインは、二列目からのスペースへの飛び出しが皆無に近く、縦になかなかボールが出なかった。
ところが、今日のスペインは二列目から面白いように選手が飛び出し、そこへセンチメーターパスがピタリと届けられていた。
この試合では、普段ほどポゼッション志向が高くなく、実際ボールを保持している時間は長くなかった。
そのためか、前半はイタリアにも何度かチャンスを与えたが、これはGKカシージャスがセーブ。事なきを得た。
左サイドバックのアルバは2点目に代表されるように、再三オーバーラップを仕掛け、攻撃のアクセントになっていた。
中盤から前は全ての選手に高採点を与えたいところだが、特にキラーパスを何本も供給し続け、2アシストをマークした(アルバの得点と、トーレスの得点)シャビを最高評価とした。
大会を通じてここまで輝いた試合はなかったものの、ほぼ全ての試合で、スペイン代表の中で最も距離を走り、最もパスを出しているのもこのシャビである。
守備の局面で、勘所を心得たインターセプトが光ったブスケッツ、パスの出し手(1点目のアシストなど)、受け手の二役で印象的な働きを見せたセスクなどにも触れておきたい。
ゼロトップという賭けに勝ったデルボスケは、この日も采配が的中。
大会を通じて、意味がわからない采配が多かったが、そのほとんど全てが結果に繋がったのだから文句の言いようがない。
その功績を称えてS評価とした。
ひょっとすると、彼の目には、僕のような素人には見えない要素が見えているのかもしれない。
最後に、トーレスは、全く精彩を欠いていたこの二年間を吹っ切るような、最高の形で大会を終えた。
来シーズン以降、かつての素晴らしかった姿をもう一度、見せてくれることを願う。
試合内容 A
MVP CH シャビ・エルナンデス(85)(スペイン)
主審 A
GK イケル・カシージャス(75) ジャン・ルイジ・ブッフォン(55)
CB ジェラール・ピケ (55) アンドレア・バルザーリ(40)
セルヒオ・ラモス (60) レオナルド・ボヌッチ (40)
SB ジョルディ・アルバ (80) イニャツィオ・アバテ(60)
アルバロ・アルベロア (60) ジョルジュ・キエッリーニ (50)
DH セルヒオ・ブスケッツ (70) CH ダニエレ・デロッシ (50)
CH シャビ・エルナンデス (85) アンドレア・ピルロ (50)
シャビ・アロンソ (65) クラウディオ・マルキージオ (50)
WG ダビド・シルバ (70) OH リカルド・モントリーボ (60)
アンドレス・イニエスタ (75) CF アントニオ・カッサーノ (60)
CF セスク・ファブレガス(80) マリオ・バロテッリ (55)
監督 ビセンテ・デルボスケ S チェーザレ・プランデッリ C
交代【ス】
ダビド・シルバ→ペドロ・ロドリゲス(55)
セスク・ファブレガス→フェルナンド・トーレス(70)
アンドレス・イニエスタ→ファン・マヌエル・マタ(55)
【イ】
ジュルジュ・キエッリーニ→フェデリコ・バルザレッティ(60)
アントニオ・カッサーノ→アントニオ・ディ・ナターレ(55)
リカルド・モントリーボ→ティアゴ・モッタ(?)
【試合概要】
今までの、退屈なスペインはなんだったのだろう。
そんな想いでいっぱいだ。
今日のスペインはまさに王者に相応しい戦いを見せた。
横に繋ぐだけの退屈なポゼッションから、ゴールへの意識を感じさせるキラーパスへ。
2点目、アルバのゴールはまさにその意識の表れで、飛び出したアルバ、そこへ絶妙なパスを送ったシャビともども、芸術的と評していい得点だ。
今までのスペインに最も欠けていた縦の意識が、この日は随所に見ることができた。
ただでさえ一方的だった試合を決定付けたのは、プランデッリ監督の迷采配と、モッタの故障という純然たる不運。
後半の早い時間で、最後のカードを切る、それもモントリーボを下げてモッタを投入するという意図不明な采配は、結果的に完全な裏目となる。
モッタが投入後わずか10分足らずで負傷退場。イタリアは10人で戦う羽目になってしまったのだ。
2点差で、1人少ない。そんな状況を覆せというのは、土台無理な話。
モッタの負傷自体は不運の一言に尽きるが、そもそも攻撃力があるわけでもないモッタを最後のカードとして投入した采配には大きな疑問が残る。
不測の事態に備えてカードを温存しておくのが順当なところだし、攻撃のカードを切りたいなら、ジョビンコ、あるいはまだノチェリーノあたりの方が可能性があっただろう。
試合はその後、途中投入されたトーレスが1ゴール1アシストの大暴れ。ここまで出番のなかったマタまでゴールを決めて、メジャー大会3連覇という史上初の偉業に華を添えた。
【イタリア】
はっきり言って、良いところがなかった。
これはスペインが良すぎたとしか言いようがなく、採点は伸びずとも、壊滅的な点数(30点とか)をつける気にはならない。
ただ、足元で繋ぐ意識がさほど高くなく、前半からロングボールを使っていたのは少々イタリアらしくなかったとも言える。
ファウルまがいのプレイを駆使してさえもスペインの攻撃を止めることができなかった、ボヌッチ、バルザーリは40点と低評価。
モッタは惨敗の最大要因ともいえるが、さすがに負傷退場での低採点は非道すぎるので、採点不可の「?」に。
プランデッリ監督のC評価は、上述したとおり。今日の采配だけを見ればE評価でも良いくらいだが、
今大会、ソリッドなイタリアのサッカーを植えつけたのは紛れも無くプランデッリの功績なので、
やや甘めのCとした。
低採点ではないが、今大会ここまでまばゆいばかりの輝きを放っていたピルロが今日は50点というのも痛い。
ただ、どちらにせよ相手が悪すぎた。そうとしか言いようがなかった。
【スペイン】
いつになく、縦への意識が強い試合だった。
今までのスペインは、二列目からのスペースへの飛び出しが皆無に近く、縦になかなかボールが出なかった。
ところが、今日のスペインは二列目から面白いように選手が飛び出し、そこへセンチメーターパスがピタリと届けられていた。
この試合では、普段ほどポゼッション志向が高くなく、実際ボールを保持している時間は長くなかった。
そのためか、前半はイタリアにも何度かチャンスを与えたが、これはGKカシージャスがセーブ。事なきを得た。
左サイドバックのアルバは2点目に代表されるように、再三オーバーラップを仕掛け、攻撃のアクセントになっていた。
中盤から前は全ての選手に高採点を与えたいところだが、特にキラーパスを何本も供給し続け、2アシストをマークした(アルバの得点と、トーレスの得点)シャビを最高評価とした。
大会を通じてここまで輝いた試合はなかったものの、ほぼ全ての試合で、スペイン代表の中で最も距離を走り、最もパスを出しているのもこのシャビである。
守備の局面で、勘所を心得たインターセプトが光ったブスケッツ、パスの出し手(1点目のアシストなど)、受け手の二役で印象的な働きを見せたセスクなどにも触れておきたい。
ゼロトップという賭けに勝ったデルボスケは、この日も采配が的中。
大会を通じて、意味がわからない采配が多かったが、そのほとんど全てが結果に繋がったのだから文句の言いようがない。
その功績を称えてS評価とした。
ひょっとすると、彼の目には、僕のような素人には見えない要素が見えているのかもしれない。
最後に、トーレスは、全く精彩を欠いていたこの二年間を吹っ切るような、最高の形で大会を終えた。
来シーズン以降、かつての素晴らしかった姿をもう一度、見せてくれることを願う。